金沢 芸道文化を体験する2泊3日の旅プラン

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

金沢は茶の湯や日本舞踊といった稽古事が盛んな土地です。金沢城を中心とした城下町として、武家文化が今日も色濃く残り、武道を嗜む人も少なくありません。さらに茶の湯とともに発展した和菓子文化や職人たちが日々技を磨く伝統工芸がある一方、武士の時代から続く艶やかな茶屋街では芸妓たちが小唄や踊り、笛、太鼓、三味線などの稽古に余念がありません。
金沢では伝統文化や武道の体験を通して、武士や職人、芸妓が長年精進を重ねてきた芸道の神髄にふれることができます。

芸道体験2泊3日の旅プラン

Day1:金沢DAY

11:20 タイムスリップしたような街並みを歩く

石畳の通りに格子戸のお茶屋建築が連なるひがし茶屋街。19世紀に建てられた建物を公開しているお茶屋もあり、「一見さんお断り」(初めての客は入店禁止)の世界を垣間見ることができます。

買い物や街歩きを楽しみながら茶屋街の雰囲気を満喫
買い物や街歩きを楽しみながら茶屋街の雰囲気を満喫

12:05 活気に満ちた「金沢市民の台所」近江町市場を歩く

300年以上の長い歴史をもつ近江町市場は、対面販売の熱気やにぎわいがあふれています。金沢の食文化を五感で体感できる場所です。

近江町市場で金沢の食文化に触れる
近江町市場で金沢の食文化に触れる

14:00 由緒ある茶室で和菓子づくり

茶の湯の長い伝統を持つ金沢では、四季の彩りを表現した和菓子が暮らしに息づいています。由緒ある茶室で、自分で作った和菓子とともに、一服のお茶をいかがでしょうか。

お茶会が盛んな金沢で、茶の湯に欠かせない和菓子づくりに挑戦
お茶会が盛んな金沢で、茶の湯に欠かせない和菓子づくりに挑戦

Day2:さむらいDAY

9:00 武士の屋敷が立ち並ぶ街並みを散策

かつて日本各地に存在した「藩」の一つ、加賀藩の武士の屋敷跡が残されたエリア。当時の姿を偲ばせる路地や土塀、屋敷門がある街並みを歩くと、武士が生きた時代にタイムスリップした気分になります。

土塀が続く街並みを歩いて武士の時代に思いを馳せる
土塀が続く街並みを歩いて武士の時代に思いを馳せる

10:00 見どころ満載の金沢の名園

兼六園は17世紀、加賀藩の殿様のために金沢城の外に配置した庭として整備したのが始まり。中央に大きな池をつくり、池の周りを歩いて巡り、庭を楽しむ武家文化の庭園です。

日本三名園の一つに数えられる武士が作った兼六園を歩く
日本三名園の一つに数えられる武士が作った兼六園を歩く

12:00 金沢芸妓の本物の芸にふれる

風情ある町屋で、本格的なお点前と芸妓によるお座敷芸を堪能。「金沢のもてなし」を心ゆくまで楽しむことができます。

お座敷の花「芸妓」の洗練された芸を愛でる
お座敷の花「芸妓」の洗練された芸を愛でる

15:30 石川県立武道館で合気道体験

合気道は「戦わない武道」。「武道には興味があるけれど、自分がやるにはハードルが高い」と感じる女性に、腕力と体力を必要としない合気道はぜひ体験してほしい武道です。

「力の要らない」合気道を体験
「力の要らない」合気道を体験

Day3:アートDAY

10:00 金沢21世紀美術館で作品の一部になる喜びを体感

全国トップクラスの入館者数を誇る現代アートを集めた美術館。恒久展示作品は鑑賞者が作品の一部となって完成する体感型のアートが多く、感性を刺激されます。

体験型作品が充実の現代アートミュージアム
体験型作品が充実の現代アートミュージアム

12:00 加賀友禅の彩色や蒔絵体験

雨や雪が多い金沢だからこそ、色鮮やかに彩られた加賀友禅。その工房を訪ね、本物の素材や道具に触れて、ここでしかできない体験に挑戦してください。

筆先に集中して加賀友禅職人気分
筆先に集中して加賀友禅職人気分

15:00 加賀繡体験

手縫いで作り出される華麗で繊細な「加賀繡」。その伝統技法を石川県で受け継ぐ工房で、糸が生み出す美しいアートと出会うことができます。

武士の時代から守り継がれた手縫いの技を体験
武士の時代から守り継がれた手縫いの技を体験

まとめ

武士が築いた城下町・金沢にいまも残る芸道文化を体験する2泊3日の旅プランはいかがでしたか?武士のたしなみだった茶道とともに発展してきた和菓子、茶屋街ではいまも芸妓が芸を磨き、伝統工芸の世界では作家や職人が技を追求するなど、金沢には多くの「芸」と「技」があります。自分の好みに合った芸や技を体験することで、武家文化が色濃く残る金沢の魅力をより実感できるでしょう。