カクゼン桑名屋「8の字」

長く地元静岡で愛されている「8の字」の形に焼き上げたお菓子。小麦粉・砂糖・卵のシンプルな材料で焼き上げ、香ばしくサックリした口当たりが特徴。

創業100年を迎えたカクゼン桑名屋は、明治時代より続く和菓子店。終戦後に、当時「めがね」と呼ばれていた、焼き菓子の製造を正式に継承し、改良を加え、「8の字」を作り上げた。1965年頃まで一斗缶（18L缶）に入れて販売されていたときくと人気のほどがわかる。その後も8の字の改良を重ね、現在の「サックリホロホロ」の食感の8の字になったのである。2019年には静岡市民に選ばれて「しずおか葵プレミアムAWARD」も受賞。

「8の字」の人気の秘密は、あっさりした美味しさにある。水分を含むと、やさしい甘みとともに口の中でほどけるように溶けていく。コーヒーやお茶、牛乳との相性が良く、ひとつ、またひとつと口に運んでしまう。

8の字にはプレーンのほかに、イチゴ・ほうじ茶味があり、8の字クッキーには、ハチミツと茶どころ静岡らしい熟成緑茶クッキーがある。末広がりで縁起がよいとされる「8の字」でおみやげとして人気が高い。