有島記念館

「白樺派」の中心人物として大正期に活躍し『生まれ出づる悩み』『或る女』などの作品で知られる有島武郎。その生涯を紹介するため、有島の父・武が開拓した有島農場の跡地を利用して設立されたミュージアム。

北海道の形をした館内では著書をはじめ手紙や写真などが展示され、有島の作家としての経歴や自らが所有する農場を小作人たちに無償で解放した画期的な「農地解放」の経緯などを紹介。

イラストレーター・藤倉英幸が、北海道各地の四季折々の風景を描いた「はり絵」作品を１万点所蔵し、通年で公開。海外の方にはニセコにいながら、北海道を旅した気分になると大人気。

館内にはニセコで人気の珈琲店とコラボしたブックカフェを併設。その美しさから「蝦夷富士」とも称される羊蹄山やニセコ連山の雄大な姿を眺めながら、有島の作品にインスパイアされた自家焙煎のオリジナルブレンドコーヒーやモカソフトなどをゆったりと味わうことができる。生誕110周年を記念し、美しく整えられた庭を散策するのもおすすめだ（カフェのみの利用は無料）。