江戸時代末期の柳生藩12,000石の家老である小山田主鈴(おやまだしゅれい)は、藩財政の立て直しを行った才人。その功績をたたえられ藩主から賜った地に建てたのが、この旧柳生藩家老屋敷だ。
奈良県下唯一の現存する武家屋敷で、昭和39年(1964)より作家・山岡荘八が所有することに。柳生宗矩(やぎゅうむねのり)を主人公にしたNHK大河ドラマ『春の坂道』は、この屋敷で構想が練られたという。山岡の没後は、彼の遺志により奈良市に寄贈された。以降は奈良市が修復を行い、小山田主鈴と柳生藩、山岡荘八に関する資料館として一般公開。現在は柳生観光協会も兼ねている。
見どころは往時のままに残されている殿様用客間や、美しい庭園。特に、庭は主鈴の茶の湯の師匠だった木津宗詮の指導を受けて作庭したと伝えられている。道の西側に見える石垣も見事で、尾張石工が築いたという。
ポイント
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奈良県下唯一現存する、厳かな空気をまとった武家屋敷。
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季節ごとに表情を変える庭園は、縁側でじっくり観察を。
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尾張石工のワザが光る、豪壮な石垣も見逃せない。
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柳生藩の功労者・小山田主鈴について知ることができる。
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資料館では、作家・山岡荘八の思いにも触れられる。
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基本情報
- 日本語名称
- 旧柳生藩家老屋敷
- 郵便番号
- 630-1237
- 住所
- 奈良県奈良市柳生町155-1
- 電話
- 0742-94-0002(柳生観光協会)
- 定休日
- 12月27日~1月4日
- 営業時間
- 9:00〜17:00(最終入館16:30)
- 料金
- 大人350円、中学生以下170円
- アクセス
- 奈良交通バス バス停「柳生」から徒歩約5分
- 公式サイト
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