
相手に届く情報発信の大切さを再認識しました。
東京都 港区 環境リサイクル支援部 環境課
課長補佐 刈谷孝行氏、環境政策係 大隅亜樹氏
六本木やお台場、新橋、麻布などを有し、国内外から多くの人が訪れる東京都港区。区では、街の美化や受動喫煙の防止を目的に、独自の「みなとタバコルール」を定め、喫煙マナーの向上に取り組んでいます。GOOD LUCK TRIPでは、港区環境課とともに旅行者にわかりやすい形でルールを紹介する記事を制作。3つの基本ルールに加え、指定喫煙場所を探せるマップやFAQも掲載し、観光中の具体的な行動につながる情報発信を行いました。今回は、記事制作に至った背景や訪日外国人への情報発信における課題、GOOD LUCK TRIPを活用した理由、成果など港区の担当者にお話を伺いました。

― 訪日外国人旅行者への喫煙ルール周知について、当初感じられていた課題について教えてください。
まず大きな点としては、言語の違いですね。区では「みなとタバコルール指導員」を配置して区内全域で巡回指導を実施しております。その中で、多言語対応も行っておりますが、日本語でのルール周知とは異なる言語の壁に悩まされるシーンが多々ありました。また、来てからではなく来る前の「旅行前(旅マエ)」段階に知る機会をどう作るかが重要な課題でした。なぜならば、本区に来訪する前のタイミングで情報発信するということは、別の自治体への協力要請が必要になったりと、独自で完結できないという施策面でのハードルも生じるからです。

過去には、公共交通機関に喫煙ルールについて示す広告を掲示したこともありましたが、広告費用が継続的に発生することと数値的な効果測定が難しいという課題を持っていました。
― 旅行メディアであるGOOD LUCK TRIPを活用したルール周知を決めた理由はどのような点でしょうか。
旅行前に情報が到達する、という点がまず挙げられます。さらに、無期限掲載という特性を活かして継続的に周知することができる点と、二次元コードで記事へと遷移させることができるので、巡回指導員(みなとタバコルール指導員)が二次元コードを訪日外国人旅行者に提示して喫煙可能な場所を案内することができる点も魅力でした。多言語の喫煙場所マップを手渡しするには限界があります。その点、旅行者自身の端末で見られる二次元コードは便利だと思いました。

― アクセスレポートをご覧いただいた所感を教えてください。
こんなに見てもらえたのか、というのが正直な最初の印象でした。
数字として表れたのはこれまでにない成果なので、うれしく感じました。同時に、相手に届く情報発信が大切であるとあらためて認識しました。

― 現在、訪日外国人旅行者の多い他の自治体も港区様の事例に注目されています。
本区の取り組みにご興味を持っていただいているのは、ありがたいです。一定の地域特性はあるものの旅行者の多い地域では共通した課題を抱えられていると思います。正しく発信していくことで、訪日外国人旅行者全体に「日本を旅する上では、このようなルールがある」という認識が広がっていくことは重要です。本区の事例をきっかけに他の地域でも取り組みが始まるのはとても良いことだと考えます。

― 港区を訪れる外国人旅行者にどのように港区を楽しんでいただきたいですか?
港区には都会的な魅力だけでなく、歴史を感じられる静かで落ち着ける場所もあり、多面的な魅力をぜひ旅行を通して感じてもらえればと思います。そして、地域のルールやマナーを守り、訪れる方もお迎えする地域の方もお互いが気持ちよい環境をつくり、滞在を楽しんでいただきたいです。
