丸山千枚田

三重県の南端、紀和町丸山地区のふもとに広がる棚田。谷あいの斜面におよそ1,300枚もの棚田が並び、400年以上も変わることのない日本ならではの農耕文化の美しさが残されている。

棚田1枚のサイズは平均が10坪ほど。どこを見渡しても非常に小さく、機械での作業がしづらしいため、ほとんどの棚田は手作業で整備が行われている。一時は過疎や耕作放棄地の増加で、規模が縮小したこともあったが、地元住民たちが結成した保存会の尽力によって現在の規模へと回復した。

水がきらめく春、青々とした稲が揺れる夏、黄金色に輝く秋、雪に覆われる冬。四季を通じてその表情が変わり、いつ訪れても昔懐かしい日本の原風景と出会うことができる。時期によっては、田植えや稲刈りなどの農作業体験や、夏の「虫送り」などのイベントも開催しているので、最新情報は公式サイトをチェック。