日向神峡

火山岩を浸食して形成された約6 kmにわたる峡谷。切り立った断崖が続き、10 mを超える大岩壁「正面岩」や、天馬が蹴って穴が開いたという伝説が残る「蹴洞岩（けほぎいわ）」など、特徴的な巨岩・奇岩が立ち並び、まるで中国の山水画のような風景を描き出す。赤いアーチ橋「蹴洞橋（けほぎばし）」から眺める景観は特に人気で、ハート形に見える岩「ハート岩」は恋愛のパワースポットとしても知られている。

春になると、湖畔一帯に千本桜が咲き誇り、渓谷沿いを走るドライブコースとしても人気が高い。秋の紅葉シーズンには岩肌と木々が深い色合いに染まり、湖面に映る景色も赤く色づき季節の移ろいを感じさせる。

また、湖・森・岩肌が一体となった自然の雄大さを感じながら、キャンプや散策などレジャー拠点としても活用されており、日常の喧騒を離れて静かな時間を過ごすことができる。