琴ヶ浜

白砂の海岸が全長1.4kmにわたって弓状に伸び、砂の上を歩くとキュッキュッと琴のような音が鳴る「鳴砂」の浜として有名な島根県大田市の琴ヶ浜。源氏との戦いに敗れ、この地に流れ着いた平家の姫が亡くなった後、村人が浜を歩くと姫が生前毎日奏でていた琴のような音が鳴ったことからその名が付いたとされる。

砂が鳴るのは砂粒の大きさが均一であること、ゴミなどの不純物がないことなどが条件となっており、浜全体が鳴砂という場所は全国でもごくわずか。美しい自然を残すスポットとして「日本の音風景100選」「日本の渚百選」に選ばれている。

お盆に行われ、夜を徹して3日間踊り明かされる「琴ヶ浜盆踊り」の盛り上がりも必見。砂の魅力にもっと触れたいという人は、浜から車で5分ほどの場所にある「仁摩サンドミュージアム」も合わせて訪れたい。