
©秋本治・アトリエびーだま/集英社
漫画『こち亀』の世界に浸る!両津勘吉ゆかりを巡る亀有1日モデルコース
東京都葛飾区に位置する「亀有」は、日本の人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所(通称「こち亀」)』の舞台として知られるまちだ。
日本の下町らしい空気が色濃く残り、作品にゆかりのあるスポットが数多く点在している。駅前に広がる商店街では、昔ながらの店が今も営業を続け、地元の人々の暮らしが息づく風景に出会える。
本記事では、JR「亀有」駅を起点に、『こち亀』の世界観を感じながら1日でまちを巡るモデルコースを紹介する。
作品のファンはもちろん、古き良き日本の雰囲気を楽しみながら、気軽に下町散策をしたい人にもお勧めだ。
漫画と現実が重なる亀有の魅力を知ることで、観光だけでなくまち歩きそのものがより楽しくなるだろう。
『こち亀』のまちを歩く!両津勘吉ゆかりの亀有1日モデルコース
『こち亀』関連のスポットは、「亀有」駅を中心に歩いて回れる範囲にある。
まち全体の雰囲気を感じながら、じっくり巡れる点が大きな魅力だ。
道中には商店街や公園が点在し、日本の下町らしい日常風景にも触れられる。
モデルコースでは、『こち亀』の銅像や「こち亀記念館」を中心に、商店街やグルメスポットも紹介していこう。
10:00|JR「亀有」駅南口の目の前!「両さん銅像」からまち歩きスタート
JR「亀有」駅の周辺には、さまざまな「両さん銅像」が建っている。
駅に到着したらまず、主人公の両津勘吉(両さん)と中川圭一、秋本麗子が並ぶ3つの像をチェックしたい。

- 日本語名称
- ようこそ こち亀の街へ!両津・中川・麗子がお出迎え!像
- 住所
- 葛飾区亀有三丁目26番先(「亀有」駅南口正面)Googleマップ
亀有駅周辺には、現在合計15体の『こち亀』キャラクターの銅像が点在。
表情豊かな両さんを中心に、中川圭一、秋本麗子、本田速人の銅像もある。
それぞれの銅像にキャラクター名と簡単な説明があり、作品を知らなくても楽しめるだろう。
まち歩きをしながら銅像を探し、写真撮影をするのも楽しみ方のひとつだ。

- 日本語名称
- 両津勘吉祭り姿像
- 住所
- 東京都葛飾区亀有3-25先(亀有リリオパーク入口前)Googleマップ

- 日本語名称
- ようこそ亀有へ両さん像
- 住所
- 東京都葛飾区亀有3-26先(「亀有」駅南口交通島内)Googleマップ

- 日本語名称
- 中川像
- 住所
- 東京都葛飾区亀有3-29先(リリオ弐番館入口前)Googleマップ
少し迂回して麗子像にもご挨拶!
「亀有」駅南口から「こち亀記念館」への最短ルート上からは外れるが、少し迂回して「麗子像」もチェックしたい。
以前は「亀有」駅北口交番前にあったが、現在は亀有地区センター入口に移動し、亀有地区を見守っている。

- 日本語名称
- 麗子像
- 住所
- 東京都葛飾区亀有3-26-1リリオ館7階(亀有地区センター内)Googleマップ
10:30|愛され続けた人気漫画の歩みを知る!「こち亀記念館」で存分に世界観に浸ろう
「亀有」駅南口前の銅像をチェックしたら、次に向かいたい『こち亀』関連スポットが、2025年3月に誕生した「こち亀記念館」だ。
両さんが派出所の上に勝手に建てた、という設定の5階建てミュージアムで、『こち亀』の世界観を体感できる。


館内は5階から1階へ順に巡る構成。
原作者・秋本治氏の私物である作品資料や複製原画が並ぶ展示に加え、作中に登場する発明品「開運改名くん」や、約20種類のミニゲームなど体験型コンテンツも充実している。
漫画を知らない人でも自然と引き込まれる工夫が多く、笑いながら楽しめるのが魅力だ。
細部まで再現された「両さんの部屋」や、こち亀記念館限定グッズなど見どころも豊富。
館内で『こち亀』の世界を巡るうちに、笑いながら細かな小ネタを拾い、懐かしさと新鮮さが入り混じった感覚に包まれていく。
展示を見るだけでなく、遊び、体験し、両さんの存在を身近に感じられる構成だからこそ、読み手の記憶の中にある『こち亀』が自然とよみがえる。
気づけば作品の世界にすっかり入り込み、楽しかった余韻とともに心が少し軽くなる。そんな気分を味わえる、満足度の高いスポットだ。



少し足をのばして「亀有香取神社」で両さん像と対面!
亀有香取神社の境内に「少年よあの星を目指せ!両さん像」がある。
2010年に設置された銅像の中で一番大きい像としても知られているものだ。

- 日本語名称
- 少年よあの星を目指せ!両さん像
- 住所
- 東京都葛飾区亀有3-42-24(亀有香取神社境内)Googleマップ
12:30|撮影もゲームも存分に楽しめる!「こち亀ゲームぱ〜く」でゲーム三昧
次に訪れたいのが、大型商業施設「アリオ亀有」の3階にある「こち亀ゲームぱ〜く」。
『こち亀』をテーマにした装飾やゲーム体験ができるゲームセンターだ。

施設内には、両さんが勤務する「亀有公園前派出所」を再現したスペースも用意。
両さんのほか、本田速人や海パン刑事など、人気キャラクターの立体像も設置されている。
壁のイラストには仕掛けが施されており、漫画の名シーンが楽しめるものも。
ゲームだけでなく、写真撮影スポットとしても人気だ。
『こち亀』をモチーフにしたゲーム機があり、観光の合間に遊ぶこともできる。
「両さんの亀有一周ゲーム」や「中川のスーパーカー」、ガシャポンができる「両津ロボ」が人気だ。
「こち亀ゲームぱ〜く」が入っている「アリオ亀有」には、フードコートが併設。
和食やラーメンなどの店舗が揃っており、ランチタイムの利用にも適している。



13:30|商店街「ゆうろーど」で、東京の下町風情を味わおう
次は亀有を代表する商店街のひとつである「ゆうろーど」へ向かう。
「ゆうろーど」は、JR「亀有」駅南口エリアに広がる「亀有銀座商店街」のこと。
「ゆうろーど」の「ゆう」には、4つの意味が込められている。
亀有の「有(ゆう)」、遊びの「遊(ゆう)」、友達の「友(ゆう)」、あなたを意味する英語の「YOU(ゆう)」だ。
下町ならではの人情味あふれる商店街として、多くの人が集まる賑やかな場所だ。
通り沿いに飲食店や日用品店などが並び、今も地域の生活を支えている。
商店街を歩くことで、亀有の日常風景を実際に体感できるのも魅力だ。


14:00|老舗和菓子店「葛飾伊勢屋」での遅めのランチとお菓子でひと休み
商店街の散策途中に立ち寄りたいのが「葛飾伊勢屋」だ。
1965年の創業以来、亀有で長年にわたって和菓子を作り続けてきた老舗和菓子店。
店内の飲食スペースではラーメンやカレーライスなどの軽食があり、散策の合間にひと休みするのにも便利だ。


店頭では『こち亀』をモチーフにしたお菓子が豊富に揃う。
店の奥に製造スペースがあり、出来立ての団子や大福なども販売されている。
中でも人気なのは、どら焼きの皮に両さんの顔の焼印がついた「両さんどら焼」。
皮のもちっとした食感や、自家製餡子の優しい甘みが絶妙な一品だ。
他にも、チョコ入りの柔らかなソフトクッキー「両さんめんこ焼」や、サクサクした歯ざわりで食べやすい「両さんサブレ」がある。
商店街で食べ歩き用としても、亀有観光のお土産としても選ばれている。



15:00|「呉服のむさしや」で手に入る『こち亀』デザイングッズに注目!
「葛飾伊勢屋」のすぐ近くにある、老舗「呉服のむさしや」にもぜひ立ち寄りたい。
「呉服のむさしや」は1924年に創業し、約100年の歴史がある店舗だ。


商店街の中心で長年店を構えてきた「むさしや」は、地域と観光をつなぐ役割を担っている。
店内には呉服のほか、お祭りで着用する衣類や、着物と合わせて使う小物などが並ぶ。
『こち亀』デザインのアイテムも展開。
子供用の「はんてん」と「手拭い」、「サコッシュ」の3つが購入できる。
いずれも実用性があり、亀有のお土産としても人気が高い。
観光客も多く訪れる店舗で、翻訳アプリなどを通じてコミュニケーションも可能だ。


15:45|「亀有観光案内所」で、観光マップとマンホールカードを手に入れよう
商店街の一角にある「亀有観光案内所」も、『こち亀』関連のスポットのひとつ。
施設内に設置された等身大の両さん像は、記念撮影スポットとしても人気が高い。
「亀有観光案内所」では、亀有周辺の観光マップを入手しよう。
マップには、『こち亀』関連のグルメやグッズ、銅像の設置場所などが分かりやすくまとめられている。



「亀有観光案内所」で入手できる商店街限定のグッズも見逃せない。
特に人気が高いのは「両さん木札」と「アクリルキーホルダー」だ。
旅の記念やお土産として選びやすい点も魅力。
また、「亀有観光案内所」では『こち亀』デザインのマンホールカードを配布している。
記念品として人気も高く、『こち亀』ファンはぜひ入手したい。


観光案内所周辺でも両さんの銅像がお出迎え!
ゆうろーど沿いには両さんの幼少期時代をモチーフにした「少年両さん像」がある。
季節ごとにデコレーションされていることもあるので、訪れるたびに違った銅像の表情が見られる場合も。

そのほか、「亀有」駅南口周辺には「サンバ両さん像」「本田像」「ワハハ両さん像」がある。
また、「亀有」駅北口周辺にも4つの銅像があるため、コンプリートするなら北口側へも足をのばそう。

17:00|A4ランクの黒毛和牛を「焼肉ホルモンちゅらロース亀有店」で堪能
亀有のまちをひと通り歩いたあとは、ゆっくりと夕食を味わいたい。
まち歩きの最後に立ち寄りたいのが、「焼肉ホルモンちゅらロース亀有店」だ。

下町らしい気取らない雰囲気のなかで、質の良い焼肉を気軽に楽しめる。
肉はA4ランクの黒毛和牛を中心に厳選素材を使用。
やわらかな肉質と、脂の甘み、豊かな香りが特徴だ。
冷凍ではなく生で扱う部位も多く、その日に状態の良い肉だけを提供。
注文後にカットするスタイルで、肉の新鮮さにもこだわっている。
看板メニューは、さっぱりした味わいの「ねぎポンちゅらロース」、厚切りから赤身まで楽しめる「牛タン全部盛り」。
レバーを油に潜らせて食べる「上レバーしゃぶしゃぶ」も人気だ。
泡盛マイスターが在籍し、40種類以上の泡盛を用意している。
下町散策の疲れを美食で癒してくれる、亀有観光の締めにふさわしい一軒だ。


「亀有駅」北口周辺の地域の魅力を感じるスポット3選
亀有駅の北口には、地域の歴史や生活文化を感じられるエリアが広がっている。
『こち亀』の観光色が強い南口エリアとは一味違う、東京の下町らしい落ち着いた空気が味わえる。
亀有のまちをじっくり楽しむなら、ぜひ北口側にも足を延ばしたい。
1. 見性寺の貉(むじな)塚
JR「亀有」駅の北口から徒歩4分の場所にある「見性寺」。
1620年に創建された、400年以上の歴史を持つ由緒ある寺院だ。
境内で知られているのが「貉塚(むじなづか)」だ。
「貉塚」は、汽車に轢かれた狸のために建てられた塚。
1896年に常磐線が開通した頃、亀有近辺で人々を驚ろかせていた狸を弔う目的で建立されたと言われている。
現在見られる「貉塚」は、1953年に造られたもの。
地域に伝わる昔話と、鉄道開通の歴史を今に伝える存在として親しまれている。
歴史や鉄道の話に関心がある人は、北口散策の途中に立ち寄りたい場所だ。
南口にある「こち亀記念館」にも「貉塚」の昔話に関連した展示があるので、探してみてほしい。



2. 「ラッキー 亀有2号店」で自家焙煎コーヒーを堪能しよう!
亀有で地元民から長く愛されてきた、自家焙煎コーヒー専門店が「ラッキー 亀有2号店」だ。
店内にあるドイツ製の焙煎機でコーヒー豆を焙煎。
産地や味の傾向ごとに種類も豊富で、豆だけの購入も可能だ。
店オリジナルの「ブレンドコーヒー」は、飲みやすさを重視して5種類の豆を合わせている。
店主がサイフォンで丁寧に淹れるコーヒーは、ほっと一息つくのにお勧めだ。
コーヒーと一緒に味わいたいのが、トーストやサンドイッチなどの食事メニュー。
特に人気なのは、銅板で焼き上げる「自家製ホットケーキ」だ。
ふっくらした生地にバターとシロップが合わさり、ほどよい甘さで食べやすい。
店内は木の温もりを感じられる、落ち着きある空間が特徴。
観光中の休憩地点として利用しやすく、下町の日常を感じられる店だ。



3. パンの種類が豊富!地元で人気の「ベーカリー パンブルク」
北口から徒歩で約3分の場所にあるのが、「ベーカリー パンブルク」だ。
お店のコンセプトは「行けば食べたいものが見つかる店」。
店内には、素材と質にこだわって作られたパンが種類豊富に並ぶ。
特に地元客から支持を集めているのは「クロワッサン」。
店のお勧めには、バゲット生地を使った惣菜パンの「カリーヴルスト」もある。
観光の合間の軽食や、翌日の朝食用にもぴったりだ。



- 日本語名称
- ベーカリー パンブルク
- 住所
- 東京都葛飾区亀有5-38-4 Googleマップ
- 営業時間
- 10:00〜20:00
- 定休日
- 日曜、月曜
- 公式SNS
- 公式Instagram
時間に余裕があれば『こち亀』マンホール探しへ!
JR「亀有」駅の周辺には、『こち亀』デザインのマンホールが設置されている。
公共の道路に設置されているため、いつでも見学できる点が特徴だ。
マンホールは南口エリアに2箇所、北口エリアに4箇所の計6箇所に設置。
主人公の両さんをはじめ、漫画の主要キャラクターが描かれている。
記念撮影やスタンプラリー感覚で、観光スポットを巡りながら探すのもお勧めだ。


「亀有」に関するよくある質問
Q
『こち亀』関連施設を巡りたいのですがマップはありますか?
「亀有観光案内所」で周辺マップを入手できます。また、駅周辺にも案内板が設置されています。他にも、「亀有観光案内所」では銅像巡りマップ(日本語、繁体字に対応)も配布しています。
Q
『こち亀』のグッズやお土産はどこで買えますか?
「亀有観光案内所」や「むさしや」をはじめ、様々な店舗で取り扱いがあります。「亀有観光案内所」で、『こち亀』グッズ&グルメのパンフレット(日本語のみ)が入手できます。
Q
『こち亀』関連のグルメを教えてください。
商店街「ゆうろーど」を中心に、「葛飾伊勢屋」の和菓子をはじめとするコラボメニューの提供店が複数あります。「亀有観光案内所」で、『こち亀』グッズ&グルメのパンフレット(日本語のみ)が入手できます。
まとめ
亀有は、『こち亀』の漫画の世界観と、日本の下町風情が重なり合うまちだ。
駅を中心に徒歩で巡れる範囲に、『こち亀』関連スポットが集まっている。
短時間でも充実した観光ができるのが大きな魅力だ。
作品の舞台となったまちを歩きながら、下町の生活文化や日常にも触れられる。
『こち亀』のファンはもちろん、日本の昔ながらの日常風景を味わいたい人は、ぜひ一度訪れてみてほしい。
