横須賀港

明治以降に日本有数の軍港として整備されてきた。現在も日本の海上自衛隊、アメリカ海軍第7艦隊、それぞれの横須賀基地が置かれ、アメリカの航空母艦ロナルド・レーガンも配備されている。一方で横須賀新港からは九州の門司港への一般長距離フェリーも発着する。

港に面し、世界三大記念艦のひとつである「三笠」が保存公開される「三笠公園」と、旧横須賀製鉄所の建設に貢献したフランス人技術者の名に由来するバラの名所「ヴェルニー公園」があり、多くの艦船が浮かぶ圧巻の風景が見られる。

港とともに発展してきたのが横須賀の町。ドブ板通りはその成り立ちが伝わる商店街だ。第二次世界大戦後、米軍兵を顧客とするスーベニアショップやバー、テーラーなどが建ち並ぶようになったが、ベトナム戦争後、これらは減って、横須賀発祥の派手な刺繍が施された独特のジャンパー「スカジャン」の店や、米軍放出のミリタリー用品店、よこすか海軍カレーやヨコスカネイビーバーガーなどの飲食店が増えた。