真宗高田派本山 専修寺は、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人が開山した歴史ある寺。親しみを込めて「高田本山」と呼ばれる。三重県津市に位置し、広大な境内には国宝や重要文化財が数多く残されている。
特に圧巻なのは、国宝に指定された御影堂と如来堂。御影堂は、1666年に再建された巨大な木造建築で、国宝の木造建造物の中では全国で5本の指に入る大きさ。親鸞聖人の木像が安置されており、堂内に一歩足を踏み入れると、金襴の柱や牡丹の彫刻、華麗な天井画に目を奪われる。豪華でありながらも荘厳な雰囲気が漂い、心が洗われるよう。
如来堂には、ご本尊の阿弥陀如来立像が安置されており、堂内の装飾もまた見事。二層の屋根が厳かさを引き立たせ、軒下には龍や中国の故事に基づいた人物の彫刻が施されている。細部にまでこだわった手彫りの装飾は、見る者を飽きさせない。
毎年1月9日から16日には「お七夜報恩講」の法要に合わせて境内を竹あかりでライトアップして、幻想的な雰囲気に。また、夏頃は境内に蓮の花が美しく咲き誇る。
どこを見ても驚きと感動の連続、訪れる価値がある場所だ。
ポイント
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国宝に指定されている建築物、重要文化財がたくさんある寺。
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建物の細部にまで施された華やかで見事な装飾は、一見の価値あり。
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夏頃に境内で35種類100鉢以上の蓮の花が咲き誇る。
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毎年1月9日から16日に、境内が竹あかりでライトアップされる。