サフィール踊り子

東京・新宿～伊豆急下田間を走行する観光特急列車。サフィールはサファイアを意味し、伊豆の空と海をイメージしてつけられた。サフィール踊り子の車体の色もブルーで、宝石のように優雅で上質な旅を楽しんでほしいという思いが込められている。

列車の構成は全車両がグリーン車。5〜8号車の椅子はゆったりとしたつくりでコンセント付き。家族旅行に最適な個室は、1〜4人用、1〜6人用が計8室ある。「カフェテリア」では、事前注文でオリジナルメニューと飲み物が楽しめる。

窓から見える景色は伊豆急下田行の下りでは、天気がよければ小田原駅手前で富士山が、小田原駅を過ぎ早川駅のあたりから相模湾が見えてくる。伊豆熱川〜伊豆稲取間では、列車は海の間近を走る。岩に当たる波の飛沫が見え、遠くを見れば太平洋を背にした大島がみえる。伊豆半島の東側を走るサフィール踊り子の終点は、伊豆急下田駅。1859年にペリーが黒船で来航した歴史ある港町である。下田ではペリーが歩いた石畳の小道を歩きたい。

東京駅から2.5〜3時間ほどで、幕末の歴史ある港町に着く。サフィール踊り子で、旅の移動も贅沢な時間になる。