
雄大な自然が織りなす絶景が楽しめる九州の紅葉の名所35選
九州は日本の南西部に位置し、福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島の7つの県からなる地域だ。 秋には、雄大な渓谷が紅く染まり、歴史ある神社仏閣を鮮やかな紅葉が彩るなど、各地で多彩な景観を楽しめる。 この記事では、九州各地の紅葉スポットとその見頃を紹介する。 内容を参考に旅行を計画して、紅葉に包まれた九州を満喫してほしい。

福岡県ほぼ中央部に位置する秋月は、福岡市内から約1時間程度でたどり着く、古処山の麓に広がる盆地。三方を山に囲まれた地形は、地理的に攻められにくく守りやすい盆地とあって、中世に秋月氏が山城を築き、その後、文和9(1623)年、黒田長政の遺命により福岡藩の支藩として秋月藩が成立。初代藩主・黒田長興が秋月入りし、秋月城を整備し、以降12代にわたってこの地を治めた。
城下町としての歴史を長く刻んできたが、明治期に入って武家が没落し、主要幹線からも離れていたことから開発が遅れ、その結果、城下町の姿を今に伝えることとなった。
全国に126地区ある国の重要伝統的建造物群保存地区。その中で城下町は4地区あるが、秋月は町全体が指定されており、その風情ある城下町の雰囲気から“筑前の小京都”と呼ばれている。城跡は福岡県指定史跡に指定され、本門(黒門)と長屋門は県指定有形文化財に指定されている。
周辺には200年以上前に造られた「目鏡橋」や武家屋敷、国産100%の本葛をつくる創業200年以上の老舗「廣久葛本舗」など、立ち寄りスポットも多々。特に春の桜と秋の紅葉シーズンは美しく、多くの人が訪れる。

秋月城の大手門だった「黒門」は紅葉が見事

「秋月城跡」へと続く杉の馬場通り

古き良き城下町の姿が残る

福岡県指定有形文化財の「長屋門」

「目鏡橋」はホタルの名所としても知られる