
湯ヶ島は天城山中の狩野川渓流沿いにある静かな温泉場。濃密な緑の木々の中に温泉宿が点在し、なかでも湯本館は、ノーベル賞作家の文豪 川端康成が「伊豆の踊子」を執筆した宿として有名だ。昔ながらの日本式旅館で、玄関を一歩入ればタイムスリップしたかのようにレトロな雰囲気。壁には踊子の絵画や写真が飾られ、部屋を含めたいたるところに日本文学のロマンの世界が広がる。
川端はこの宿をこよなく愛し、小説に登場する学生が踊り子を眺めていた階段によく座っていた。自ら「大正13年(1924年)に大学を出てからの3、4年は湯本館での滞在が、半年あるいは1年以上に長びいた」とも記している。この頃、一高時代の伊豆の一人旅の思い出を元に執筆し、大正15年・昭和元年(1926年)に発表したのが「伊豆の踊子」だった。
狩野川に面して源泉かけ流しの露天風呂があり、せせらぎや鳥の声を聴きながら野趣あふれる湯あみができる。しかも貸し切り制なので絶景を独占。
ポイント
-
古き良き日本旅館の情緒を堪能できる。
-
文豪 川端康成ゆかりの宿として、文学の香りの中で滞在できる。
-
天城山と狩野川の美しい自然に包まれた静かな環境。
-
渓流に面した露天風呂を貸し切りできる。
-
日本秘湯を守る会の会員宿。
写真
-
川端が踊り子を見つめていたという有名な階段 写真提供:湯本館
-
川端が逗留した部屋はそのまま残されている 写真提供:湯本館
-
宿の周囲は豊かな自然に包まれ、庭もきれい 写真提供:湯本館
-
客室は純和風で渓流の景色を望む 写真提供:湯本館
-
愛好家たちにも認められた絶品の露天風呂 写真提供:湯本館
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 湯本館
- 郵便番号
- 410-3206
- 住所
- 静岡県伊豆市湯ケ島1656-1
- 電話
- 0558-85-1028
- チェックイン
- 15:00~
- チェックアウト
- 10:00
- 宿泊料金
- 16,500円〜(1室2名 朝夕食付きの1名料金)
- アクセス
- 伊豆箱根鉄道駿豆線「修善寺」駅からバスで30分
- クレジットカード利用
- 使用可
- 公式サイト
- 公式サイト(日本語)