福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」

毎年5月3日・4日に開催される「博多どんたく港まつり」は、福岡市の街全体がお祝いムードに包まれる、市民参加型の祭り。起源は平安時代末期の「博多松囃子」にあり、847年の歴史を持つ伝統行事がルーツ。現在では約200万人以上の来場者が訪れる、GW中全国でも有数の大規模イベントとして知られている。

祭りの主役となるのが「どんたく隊」と呼ばれる参加団体のパレードで、老若男女が思い思いの衣装で仮装し、しゃもじを打ち鳴らしながら市内中心部を練り歩く。呉服町駅から天神・福岡市役所前の「どんたく広場」にかけて、約1.3kmのルートに沿って華やかな行進が繰り広げられる。演舞台ではダンス、演奏など多彩なパフォーマンスが披露される。

伝統を感じさせる三福神（福神・恵比須・大黒）と児舞によりどんたくパレードは幕を開け、市中を祝って巡る。市民も観光客も一体となり、非日常の高揚感を共有できる特別な2日間。GWを代表するお祭りとして、毎年全国から注目を集めている。