
人吉観光で絶対に外せないスポット5選|国宝・球磨川・温泉・グルメ
熊本県南部に位置する「人吉」は、約700年にわたり相良(さがら)氏が治めた城下町。国宝・青井阿蘇神社、球磨川の豊かな自然、人吉温泉、球磨焼酎など、多彩な魅力が尽きない。2020年7月豪雨からの復興が進むほか、2026年9月にはくま川鉄道の全線運行が再開し、地域は新たな歩みを続けている。

創業以来、この地の歴史とともに歩み続けてきた熊本県屈指の老舗宿。かつては政財界人や文化人が集い、夜更けまで語らったという往時の面影を今に伝え、館内には百年を超える歳月が育んだ重厚な空気感に満ちあふれている。
その歩みは明治42年(1909年)、料亭として産声を上げたことに始まる。幾度もの災害を乗り越えてきた、木造二階建ての建物は代々受け継がれ、現在は国の登録有形文化財に登録。木の温もりあふれる風情や職人技が息づく空間は、訪れる人を大正ロマンの世界へと誘う。
客室は趣の異なるタイプが全15室。ノスタルジックな和の設えを残す客室から、ベッドを備えた和洋室、さらには半露天風呂付きの特別室まで、それぞれが違う表情を持つ。古い欄間や格子、磨き込まれた木材など、伝統的な意匠の数々も見どころのひとつで、窓の向こうには手入れの行き届いた庭園が広がり、春には可憐な桜、秋には色鮮やかな紅葉が旅の時間を彩る。
温泉は「人吉温泉」の源泉から引く100%天然温泉。やわらかな湯ざわりが心地よく、湯上がりには肌をしっとりと包み込む。大浴場のほか、庭園を眺めながら湯浴みができる貸切風呂も用意されており、歴史ある宿ならではの落ち着いた時間を満喫しよう。
また、料亭として始まった宿だけに、食事へのこだわりも申し分なし。地元で育まれた食材を中心に、一品一品丁寧に仕立てられた料理を会席スタイルで提供しており、季節ごとの味覚を映し出す美食の数々は、風土の恵みや四季の移ろいを五感で楽しめる逸品ぞろい。

登録有形文化財に登録されている建物が印象的

大正ロマンの世界へと誘う風情ある空間

貸切風呂は庭園を眺めながら湯浴みを楽しめる

和の設えを残す客室でノスタルジックなひとときを

海外からの観光客に人気のベッドを備えた和洋室

季節ごとの味覚を映し出す、食事の評価も高い