世界自然遺産の魅力を満喫!屋久島観光ガイド

世界自然遺産の魅力を満喫!屋久島観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

鹿児島県の南に位置する離島「屋久島」。
世界自然遺産に登録されている、その豊かな自然と多様な生態系が最大の魅力だ。
この記事では、屋久島の魅力と人気観光スポットを中心に、アクセスやお勧めの宿泊施設など、観光に必要な情報を網羅的に紹介して行く。
記事を参考にすれば、屋久島ならではの景色や体験を満喫できるだろう。

屋久島ってどんなところ?

鹿児島市から約130km南に位置する屋久島。
地下で冷えたマグマが花崗岩となり、隆起や侵食を経て現在の地形が形成された。
九州地方の最高峰である標高1,936m「宮之浦岳」が島の中央に聳え、その他にも標高1,000mを超える山が40座以上存在する。
標高差が大きいため寒暖差も著しく、平地の年間平均気温はおよそ19℃。
一方、標高1,800mを超える山頂部では、12月から3月にかけて平均気温が氷点下5℃を下回る日もある。
島の面積約504㎢のうち、約90%を森林に覆われており、海抜0mから2000mの間に亜熱帯から冷温帯で生育する植物約1,900種が生息。
その生物多様性や島固有種・希少性の高い動植物、自然景観の美しさなどが評価されて、1993年には日本で初めて世界自然遺産として登録された。
また、「1カ月に35日雨が降る」とも言われるほど降水量が多く、年間降水量は平地で4,000mm以上、山岳部では8,000〜10,000mmに達することもある。

年間降水量が多いので、どの季節でも雨対策を
年間降水量が多いので、どの季節でも雨対策を

屋久島の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月):軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月):薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月):コート、厚手のセーターやジャケット

屋久島への移動方法は?

鹿児島本土から屋久島への移動手段は、飛行機・高速船・フェリーの3種類だ。
屋久島空港への直行便が運行する、大阪・福岡・鹿児島からの所要時間は以下の通り。
飛行機を利用する場合は座席数が少ないため、早めに予約するのがお勧めだ。

大阪(大阪国際空港)
約1時間50分
福岡(福岡空港)
約1時間10分
鹿児島(鹿児島空港)
約40分

高速船・フェリーでアクセスする場合は、「鹿児島本港南埠頭」から高速船を利用するのがお勧め。高速船なら約1時間50分から3時間で到着する。
フェリーだと約4時間もしくは13時間と時間がかかる上に、1日1便と本数が限られている。
ただ、高速船は天候の影響を受けやすく、欠航の可能性もあるので注意してほしい。
新幹線の乗り入れるJR「鹿児島中央駅」から「鹿児島本港」へは、バスで約25分程度だ。

屋久島観光の主要交通手段

屋久島の公共交通機関が路線バスのみ。人気観光スポットへはアクセスできるものの、1日の運行本数は限られている。
そのため、基本的にはレンタカーやレンタルバイク・サイクルを活用するのがお勧めだ。
車を運転できない場合は、観光タクシーや観光バスの利用も検討してほしい。

四季折々の魅力を持つ屋久島

屋久島の雄大な自然は季節ごとに大きく表情を変える。
訪れる時期によって楽しめる景色やアクティビティも大きく異なるため、これから紹介する季節別の魅力と見どころを参考に、観光する時期や楽しみ方を決めてほしい。

山桜をはじめとする花々が彩る「春の屋久島」

山桜や新緑が森を彩る、清々しく穏やかな春の屋久島。
特に3月下旬から4月中旬にかけては、「太鼓岩」から見渡す山桜と赤い新芽が織りなす風景が圧巻。この時期ならではの景観として高い人気を誇る。
また、屋久島固有の植物である「ヤクシマシャクナゲ」や「ヤクシマスミレ」も咲き始め、登山道を歩く中で可憐な高山植物に出会えることも多い。
日中の気温は20度前後で、トレッキングや森歩きにも最適なシーズンといえる。

新緑と山桜が織りなす景色は春にしか見られない
新緑と山桜が織りなす景色は春にしか見られない

大自然を五感で楽しめる「夏の屋久島」

夏の屋久島なら、大自然をアクティブに満喫しよう。
黒潮の影響を受けた温暖な気候の中で、海・川・森を舞台にした多彩なアウトドア体験が楽しめる。
特に人気なのが、沢を歩いて進む「沢登り」や、川を漕ぎ進む「リバーカヤック」、水面を立って進む「SUP(スタンドアップパドルボード)」などの水辺のアクティビティ。
沢登りでは、清流の中を泳いだり岩をよじ登ったりしながら、屋久島の自然と一体になれるような体験をできるのが魅力だ。
SUPやシーカヤックでは、透明度の高い海を水上からゆっくりと眺められ、海岸線のダイナミックな地形や亜熱帯植物に囲まれた景色を楽しめる。

夏の屋久島では色々なアクティビティを体験できる
夏の屋久島では色々なアクティビティを体験できる

紅葉に染まる「秋の屋久島」

秋の屋久島は、澄んだ空気の中で山の輪郭がくっきりと浮かび上がる季節。
夏の蒸し暑さが和らぎ、標高の高い山岳部ではトレッキングや登山を快適に楽しめる。
10月中旬以降には紅葉が徐々に進み、赤や黄色に染まった木々が森に鮮やかな彩りを添える。
なかでも標高1,300m付近の「淀川」周辺は、紅葉の名所として知られ、原生林と清流に映り込む紅葉が織りなす美しい景色が広がる。
山道を歩きながら、屋久島ならではの秋景色を堪能してみよう。

紅葉に染まる屋久島をトレッキングで楽しもう
紅葉に染まる屋久島をトレッキングで楽しもう

雪に覆われた山岳部を散策できる「冬の屋久島」

冬の屋久島は、観光客が比較的少なく、静けさの中で自然と向き合える季節。
山岳部には雪が積もり、標高の高いエリアでは樹氷や雪化粧をまとった屋久杉が見られる。
標高1,000mを超える宮之浦岳では本格的な雪山登山も可能だが、充分な装備と技術が必要な経験者向けのルートとなる。
一方、標高の低い白谷雲水峡なら積雪が少なく、初心者でも歩きやすい。
苔に覆われた岩や樹木の上に雪が積もる幻想的な風景を、気軽に楽しめるのも魅力だ。
晴天の日は澄みきった空気の中、山々と海が織りなす冬ならではのコントラストも堪能してほしい。

岩山に積もった雪化粧は冬の白谷雲水峡ならでは
岩山に積もった雪化粧は冬の白谷雲水峡ならでは

豊かな自然と多様な生態系に出会える!屋久島の人気観光スポット13選

屋久島といえば、標高500mを超える山岳部に自生する「屋久杉」が特に有名だ。
樹齢1,000年を超えるものも多く、その生命力と長い年月を感じさせる姿には圧倒される。
もちろん、屋久島の魅力はそれだけでない。
多様な植物や地形が織りなす自然の絶景は、訪れる人々を神秘の世界へと誘う。
ここからは、屋久島に数あるスポットの中でも、特に人気の高い観光スポットを紹介する。

1. 縄文杉

推定樹齢2,000〜7,200年、高さ25.3m・太さ16.4mを誇る、屋久島最大の屋久杉「縄文杉」。
屋久島のシンボルとして広く知られ、縄文杉を目当てに島を訪れる人も多い。
樹木の根を保護するため、間近での観察はできないが、約20m離れた場所にある展望デッキからその姿を観賞する。
少し距離があっても、長い年月を物語るような幹の激しい凹凸をはっきりと確認でき、その生命力に圧倒されるだろう。
縄文杉を目指すトレッキングコースでは、荒川登山口から約8.5kmの「トロッコ道」という運搬車両用の道を歩き、さらに約2.5kmの本格的な登山道を登る。
その道中では、ウィルソン株や大王杉といった屋久杉も観賞できる。

屋久杉最長の樹齢年数を誇る縄文杉
屋久杉最長の樹齢年数を誇る縄文杉

2. ヤクスギランド

屋久杉の巨木を鑑賞できる自然公園。仏陀杉・母子杉・小田杉・くぐり杉・ひげ長老など、個性豊かな屋久杉を間近で見られるのが魅力だ。
標高1,000〜1,300mに広がる約270haの森には、5つのトレッキングコースが整備されている。
登山初心者向けに遊歩道が整備された30分・50分のコースから、上級者向けの150分・210分コースまで、目的や時間、体力に合わせてコースを選べるのも嬉しいポイント。
四季折々の植物や自然の表情も見逃さないように。

屋久杉の巨木を鑑賞できる「ヤクスギランド」
屋久杉の巨木を鑑賞できる「ヤクスギランド」

3. 白谷雲水峡

標高600〜1,050mの地点に広がる原生林。初心者から上級けまで楽しめる、3つのトレッキングコースが整備されている。
森の中を流れる「白谷川」と、シダや苔で覆われた岩が織りなす自然景観は美しく、木々の隙間から光が差し込むと、辺りは神秘的な雰囲気に包まれる。
映画『もののけ姫』のモデルになったとされる、苔が深く生い茂る「苔むす森」や、屋久島の山々を一望できる「太鼓岩」の絶景も見逃せない。
春先なら、太鼓岩から眺める山々を山桜が華やかに彩る風景にも出会える。

清流と苔、新緑が織りなす自然景観を楽しめる
清流と苔、新緑が織りなす自然景観を楽しめる

4. 大川の滝

落差・水量ともに屋久島最大級を誇る滝で、「日本の滝100選」にも選ばれている。
高さ88mの断崖から大量の水が流れ落ちるダイナミックな光景は圧巻だ。
滝壺の近くまで歩いて行けるように整備されており、水飛沫や轟音を間近で感じられるのも魅力のひとつ。
滝の周辺は体感温度が下がるため、特に夏には多くの人々涼を求めて訪れる。

「日本の滝100選」にも選ばれた屋久島最大級の滝
「日本の滝100選」にも選ばれた屋久島最大級の滝

5. 千尋の滝

「鯉之川」の水が「モッチョム岳」の裾野を流れ、花崗岩を長い年月かけて削ったことで形成された壮大なV字谷。
滝の名は、左側に広がる一枚岩が「千人が手をつないだほどの大きさ」といわれていることに由来する。
高さは約60mあり、中央から流れ落ちる水が勢いよく岩肌を伝い、豪快な水音を響かせる。
雨のあとは水量が増し、岩を打つ水の音と飛沫が一体となって、より一層迫力のある景観をつくり出す。

「千尋の滝」が見られる展望台も整備されている
「千尋の滝」が見られる展望台も整備されている

6. 永田いなか浜

「永田川」の流れに乗って「奥岳」から運ばれてくる風化花崗岩によって形成された、約800m続く砂浜。
隣接する「前浜」と「四ツ瀬浜」と合わせて「永田浜」と呼ばれ、「ラムサール条約湿地」に登録されている。
「永田いなか浜」は5月〜7月にかけて、アカウミガメやアオウミガメが産卵に訪れる、日本一のウミガメの産卵地。
産卵から孵化するまでの期間は夜間の立ち入りが禁止されており、産卵を観察するには「ウミガメ観察会」に参加する必要がある。

日本一のウミガメの産卵地「永田いなか浜」
日本一のウミガメの産卵地「永田いなか浜」

7. 西部林道

「屋久島」の西側、栗生と永田集落を結ぶ海岸沿いの約17kmの道路。
「瀬切大橋」から「屋久島灯台」入口の手前約1kmの地点までの約15kmは、世界自然遺産地域に認定されている。
海岸部から山頂部まで手入れされていない森林が続き、「屋久島」のガジュマルやクワズイモなどの亜熱帯植物が生い茂る。
道路を渡る、野生のヤクザルやヤクシカと出会えることも。
「西部林道」周辺には店舗などがないため、軽食や飲み物などを用意しておくと安心だ。

世界自然遺産地域に認定されている道路
世界自然遺産地域に認定されている道路

8. 屋久島環境文化村センター

宮之浦港入口にある、屋久島の自然や文化について学べる施設。
14m×20mの大型スクリーンで屋久島の自然のダイナミックさを感じられる大型映像ホールや、海・里・森・山頂の順番で自然環境を紹介している展示ホールなど、見どころが盛りだくさん。
さらに、屋久島の特産品やお土産を購入できる物産コーナーと物販コーナー、休憩に利用できる喫茶コーナーも揃う。

屋久島の自然・歴史・文化を学べる施設
屋久島の自然・歴史・文化を学べる施設

9. ウィルソン株

「ウィルソン株」は、「屋久島」を代表するフォトスポットのひとつ。
切り株の内側から見上げると、ハート型の空が見えることで知られている。
高さ約5m、周囲は13.8mもある巨大な切り株で、伐採された当時の樹齢はおよそ2,000〜3,000年と推定されている。
1914年に「屋久島」を訪れた植物学者A.H.ウィルソン博士によって紹介され、その名がつけられた。

見る位置や角度によっては綺麗なハート型が浮かび上がるフォトスポット
見る位置や角度によっては綺麗なハート型が浮かび上がるフォトスポット

10. 屋久島灯台

1897年に台湾航路整備のため、屋久島の「永田岬」に築造された煉瓦造灯台。
灯台の内部には入れないが、外観は見学できる。
高さ約19.6mの白亜の灯台が青空に映え、美しいコントラストを生み出す。
また、日没後の15秒に1回白い閃光を放つ様子も見どころだ。

青空と白亜の灯台とのコントラストが美しい「屋久島灯台」
青空と白亜の灯台とのコントラストが美しい「屋久島灯台」

11. 一湊海水浴場

屋久島の最北端・一湊地区にある海水浴場。
鹿児島県内の海水浴場水質検査で1位になったこともある、美しく透明度の高い白浜ビーチだ。
大きなサンゴ礁の地形や鮮やかな色をした魚をはっきり見られ、ダイビングスポットとしても人気がある。
シャワー室や更衣室、屋根付きの休憩所など設備が整っているのも嬉しいポイント。
海水浴シーズンには、軽食やマンゴジュース、屋久島カレーといったご当地グルメを味わえる海の家が営業する。
浮き輪のほかシュノーケルセットのレンタルもあり、気軽にマリンアクティビティを楽しめる。

美しく透明度の高い屋久島で最も広い海水浴場
美しく透明度の高い屋久島で最も広い海水浴場

12. 紀元杉

紀元杉は屋久島で唯一、車から観賞できる屋久杉。
樹高19.5m・胸高周囲8.1m、推定樹齢3,000年の巨木で、「屋久島」の他の杉を凌ぐ圧倒的なスケールだ。
紀元杉に付着して育っている、ヤマグルマ、ヤクシマシャクナゲ、ナナカマド、ヒノキ、ヤマグルマ、アセビなどの植物も見どころ。
6月頃に咲く、紀元杉に付着した石楠花が咲く様子も美しい。

車から観賞できる推定樹齢3,000年の巨木
車から観賞できる推定樹齢3,000年の巨木

13. 屋久島フルーツガーデン

野生種と園芸種を合わせて、約1,600〜2,000種の熱帯植物や南国の果実が生い茂る庭園。
バナナ、マンゴー、パパイヤ、グアバなどの南国のフルーツが実る園内は、甘い香りに包まれている。
休憩所の「果実庵」では南国フルーツが試食可能。
タンカン、グァバなどのジュースや、パパイヤやスモモなどを用いたジャムも購入でき、フルーツ好きには特にお勧めだ。

甘さ際立つ南国フルーツは試食できる庭園
甘さ際立つ南国フルーツは試食できる庭園

地元の食材を使ったグルメを堪能!屋久島の人気飲食店3選

屋久島ならではの新鮮な魚介や地元食材を使った料理を味わえる、個性豊かな人気飲食
店を紹介する。
海の香りを感じる和食、丁寧な握り寿司、雰囲気あるカフェなど、それぞれに魅力が詰まっている。
屋久島の自然を味わう旅のひとときに、ぜひ立ち寄って見てほしい。

1. 潮騒

「潮騒(しおさい)」は、屋久島産の魚介を使った定食や海鮮料理を提供する食事処。
昼は定食、夜は地酒とともに海の幸を楽しめるメニュー構成となっている。
なかでも「首折れサバ」と「トビウオ」は看板食材で、ほどよい歯応えとさっぱりした味わいが特徴。
そのほか、皿からはみ出すほど大きいエビフライがメインの「エビフライ定食」や、ゴマサバをすき焼き風に仕上げた「サバスキ」などがある。

肉厚でコクのある「首折れサバ」(※写真はイメージです。)
肉厚でコクのある「首折れサバ」(※写真はイメージです。)

2. 寿し いその香り

店長自ら漁に出て獲った地魚を、寿司などで提供する居酒屋
看板メニューは、アカバラ、シビ、首折れサバ、アオホタの4種8貫を味わえる「地魚にぎり」だ。
秋に多く水揚げされる「秋丸」や「チュウトビ」といったトビウオの料理も人気。
また、屋久島名物の「飛び魚の唐揚げ」が味わえるのも魅力のひとつ。

地魚を一気に味わえる贅沢な寿司(※写真はイメージです。)
地魚を一気に味わえる贅沢な寿司(※写真はイメージです。)

3. ノマドカフェ

ジンジャーシロップの製造・販売も行う、緑に囲まれた小さなカフェ。
住宅設計も営む店主が自らリノベーションした寛げる空間で、窓からは南国の植物を眺められる。
メニューには、旅先で店主が味わった料理の記憶をもとに作られたアジア料理や、店内で丁寧に作られたケーキ、自家製のジンジャーエールなどが揃う。
自家製ジンジャーシロップを使用したジンジャーエールは、鹿児島県産の無農薬ショウガを使ったキレのある風味が特徴だ。

人気商品の自家製ジンジャーシロップ(※写真はイメージです。)
人気商品の自家製ジンジャーシロップ(※写真はイメージです。)

絶好のロケーションが魅力!屋久島のお勧め宿泊施設3選

屋久島には、旅館・リゾートホテルなど、様々な宿泊施設が点在している。
その中でも、雄大な自然を満喫できるロケーションの宿泊施設をご紹介。
宿に戻ってからも屋久島の魅力を感じられる、特別な時間を過ごせるはずだ。

1. 縄文の宿まんてん

屋久島空港のターミナルを出て徒歩1分という、好立地にある宿泊施設。
純和風の外観が印象的て、客室は和室・洋室・和洋室・特別室・スローハウスの5種類が用意されている。
スローハウスは、モンゴルの移動式住居をイメージした円形のシャワールームがついたコテージで、家族旅行やグループ旅行に最適。
屋久島の良質な温泉に浸かれるのも魅力のひとつで、大浴場に加えて露天風呂・露天檜風呂なども完備。
自然に囲まれた露天風呂では、昼間は屋久島の豊かな緑を、夜は満天の星空を眺めながら温泉を楽しめる。
朝食・夕食には、鹿児島県や屋久島の食材を活かした和食を味わえるのも嬉しいポイントだ。

屋久島空港から徒歩1分の場所にある温泉を楽しめる宿泊施設(※写真はイメージです。)
屋久島空港から徒歩1分の場所にある温泉を楽しめる宿泊施設(※写真はイメージです。)

2. THE HOTEL YAKUSHIMA

宮之浦港から徒歩5分、小高い丘の上に建つホテルで、屋久島の海岸を一望できる絶好のロケーションにある。
落ち着いた雰囲気と大きな窓から屋久島の自然を見渡せる「UMISORA」、様々なタイプの客室が用意された「MIZUMORI」、屋久島の海岸にあたる崖に面する別邸「波音日和」の3つ施設で構成。
全室オーシャンビューとなっており、部屋にいながら屋久島の雄大な景色を楽しめるのも魅力。
大浴場やカフェ、ラウンジ、シェアサロン、売店、SALOMONのショップなど、心地良い滞在をサポートしてくれる施設も揃う。

宮之浦港近くにある「THE HOTEL YAKUSHIMA」
宮之浦港近くにある「THE HOTEL YAKUSHIMA」

3. サンカラ ホテル&スパ 屋久島

山を背に、海を望む高台に佇むオーベルジュ型リゾートホテル。
2024年のミシュランガイド・ホテル部門で「1ミシュランキー」を獲得している。
※ミシュランキーとは、レストランの格付けの宿泊施設版。
客室は2種類のスイートと2種類のヴィラがあり、いずれも屋久島ならではの絶景や雰囲気を楽しめる上質な空間が広がる。
館内には、カジュアルに楽しめる「ayana」と、本格フレンチを味わえる「okas」の2つのレストランを併設。
どちらも屋久島の海と山に育まれた、旬の食材を活かした料理を提供している。
また、宿泊客とのコミュニケーションを大事にしているのも特徴もひとつ。
「どんな体験がしたいか」「どんなグルメを楽しみたいか」などを相談すれば、屋久島での最適な過ごし方を提案してくれるはずだ。

屋久島の観光プランに加えたい3つの体験

ここからは、観光プランに組み込めば、屋久島の魅力をより深く楽しめる3つの体験を紹介しよう。

1. ガイドツアーに参加する

豊かな自然と多様な生態系を持つ屋久島を楽しみたいなら、トレッキングや登山は外せない。
数時間で気軽に楽しめるコースから、山小屋に宿泊する本格的なコースまで、体力や経験、目的に合わせて選べる多彩なコースがある。
トレッキングや登山に興味があるなら、ぜひガイドツアーに参加してほしい。
標高の高いヤクスギランドに訪れた翌日に、標高の低い西部林道のツアーに参加すれば、屋久島の多様な生態系を肌で感じられるだろう。
植物や動物に詳しいガイドと一緒に山を歩くことで、屋久島の森について深く学べるのも大きな魅力だ。

屋久島の自然を肌で感じたいならトレッキングや登山に挑戦
屋久島の自然を肌で感じたいならトレッキングや登山に挑戦

2. 「YAKUSHIMA BLESS」で屋久杉を使ったお土産を購入する

「もので、ひとで、伝えていく屋久島。」というコンセプトに、アーティストとコラボして環境に配慮したグッズを展開するコンセプトショップ「YAKUSHIMA BLESS」。
屋久杉から作られた香袋や精油、クリップ、メモパットなどのオリジナル商品が店内に並ぶ。
洗練されたデザインはもちろん、屋久島の環境を考えるきっかけを旅行者に与えてくれるのも魅力だ。
屋久杉の蒸留水を使った石鹸や、屋久島の香りを再現したお香などを購入すれば、帰宅後も旅行の思い出に浸りながら、旅の余韻に浸れるだろう。

屋久島の環境を考えるきっかけを旅行者に与えてくれるコンセプトショップ
屋久島の環境を考えるきっかけを旅行者に与えてくれるコンセプトショップ

3. 60年以上にわたり屋久島で酒造りをする醸造所を見学

鹿児島県鹿児島市に本社を置く「本坊酒造」が、屋久島で焼酎造りを開始したのは1960年。
屋久島は東京の年間降水量の2〜3倍にも及び水源が豊富な「水の島」。
土地の個性を大事にし、地産地消にこだわった焼酎を作る本坊酒造の醸造所が「屋久島伝承蔵」だ。
ここでは、手造りの甕仕込み焼酎や貯蔵設備や、仕込みの時期には実際の製造現場の様子などを見学できる。
もちろん、屋久島伝承蔵で作られた焼酎の試飲も可能。
お酒が好きな方は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

60年以上もの間、屋久島で酒造りを続ける屋久島伝承蔵
60年以上もの間、屋久島で酒造りを続ける屋久島伝承蔵

屋久島観光に関するよくある質問

Q

屋久島のおすすめ観光シーズンは?

A

雨天や台風の少ない時期なら春や秋、アウトドアを楽しむなら夏がお勧めです。

Q

屋久島のおすすめの滞在日数は?

A

登山や移動時間を含めると、最低2泊3日は必要です。

Q

屋久島の桜の見頃は?

A

3月下旬〜4月上旬までが見頃です。

Q

屋久島を観光する上で知っておきたいマナー・ルールは?

A

野生動物にエサを与えず、動物や植物を傷つけないようにしましょう。

まとめ

この記事では、屋久島の魅力やアクセス、人気観光スポットや飲食店、宿泊施設、お勧めの体験など、観光に役立つ情報を紹介してきた。
紹介してきたスポットを巡れば、屋久島の魅力を思う存分満喫できるはずだ。
鹿児島各地も巡る予定がある方は、鹿児島の定番観光スポットや飲食店などを紹介する、こちらの記事も参考にしてほしい。