
最適な移動手段がわかる!福岡空港から博多への行き方ガイド
福岡観光の出発地点となる「福岡空港」から、観光拠点となる「博多駅」へのアクセスを、交通手段別に紹介していく。
電車でのアクセスが一般的だが、他の交通手段を利用した方が良いシチュエーションもある。
この記事を読めば、自分にとって最適な行き方が見つかるだけでなく、お得なチケットや人気観光スポットもわかるので、ぜひ参考にしてほしい。
福岡空港ってどんなところ?
福岡市博多区にある「福岡空港」は、多くの国内線・国際線が乗り入れる、九州の空の玄関口。
国内線と国際線は同じ建物の異なるフロアにあり、無料の連絡バスで約15分の距離にある。
空港内には、福岡グルメを堪能できる大型フードコート「Food Times」、お土産にピッタリな多彩なスイーツが揃う「SWEETS HALL」など、食事と買い物を楽しめる施設も充実。
福岡空港の最大の特徴は、「日本で最も便利な空港」との呼び声が高いアクセスの良さだ。
国内線旅客ターミナルビル直下に地下鉄空港線の駅があり、市中心部の博多駅まで地下鉄で約5分、九州最大の繁華街・天神にも直通で約15分と近い。
バス・タクシー・レンタカー乗り場も整備されており、市内各所だけでなく九州各地への移動もスムーズだ。

数多くの観光スポットとグルメが集まる「博多エリア」
福岡市の東部に位置する「博多エリア」を一言で表すなら、「福岡の顔」だ。
博多駅を中心に、新幹線・空港・地下鉄の主要な交通機関が集まり、天神や中洲(なかす)にも隣接するなど、ビジネス・商業・観光のハブとして市全体の中核を担う。
一帯にはホテルやオフィスビル、観光スポットが多く、その魅力は多岐にわたる。
特にグルメの街として有名で、明太子・もつ鍋・博多餃子をはじめ、福岡ならではの食文化を満喫できる。
また、歴史文化を感じられる「櫛田(くじだ)神社」、大型商業施設「キャナルシティ博多」、複合施設「ベイサイドプレイス博多」など、楽しめるスポットも多い。

福岡空港から博多駅への移動手段
福岡空港から博多駅へのアクセスは主に地下鉄・バス・タクシーの3つ。
交通機関別に行き方・所要時間・費用を紹介していく。
予算や優先順位などを踏まえながら、自分にとって最適な手段を見つけてほしい。
また、博多観光をお得に巡れる便利なチケットについてもまとめているので併せて参考にしよう。
特別な理由がない限りは「電車」でのアクセスがお勧め
福岡空港から博多駅へアクセスする際、最初に検討すべき手段が電車だ。
電車を利用してのアクセスは、わかりやすいだけでなく利便性も高く、コスト面でも最も優れている。
その他の移動手段は特別な理由やシチュエーションがない限り、利用するメリットが少ない。
福岡空港駅は国内線ターミナルビルの地下2階に位置しており、国内線到着ロビーからは徒歩数分で着く。
国際線の場合は無料のシャトルバス経由で向かうと便利だ。
始発駅なので混雑時でも座れる可能性が高く、運行本数も5分~7分に1本程度と多いため、待ち時間もほとんどない。
- 経路
-
1. 「福岡空港」から「福岡空港駅」まで徒歩(5分~7分)で移動
2. 「福岡空港駅」から福岡市地下鉄空港線に乗車し、「博多駅」で降車、到着 - 所要時間
- 約15分
- 片道運賃
- 260円 ※交通系ICカード利用時
※2025年7月時点の情報
博多・福岡市内を巡るなら利用を検討しておきたい「地下鉄一日乗車券」
「地下鉄1日乗車券」は、福岡市地下鉄全線(空港線・箱崎線・七隈線)が1日乗り放題となるお得な乗車券。
地下鉄は福岡市内の人気観光地を巡る主な利用手段となるため、地下鉄1日乗車券の利用も検討してほしい。
利用日の始発~終電まで何度でも自由に乗り降りが可能なため、観光・ショッピング・ビジネスなど幅広い用途に便利だ。
料金は大人640円、小児320円、各駅券売機・天神観光案内所などで購入できる。
特に4回以上乗車する場合、複数の観光地を巡る場合は、もとがとれる可能性が高いのでお勧め。
例えば、博多駅→天神駅→大濠公園駅→姪浜駅→博多駅と巡ると通常は980円かかるが、一日乗車券なら640円で済む。
また「福岡タワー」・「福岡アジア美術館」をはじめ、沿線にある15施設で入館割引といった特典を受けられるのも嬉しいポイント。

福岡を家族で観光するなら知っておきたい「ファミちかきっぷ」
小児または幼児がいる家族の方は、1,000円で福岡市地下鉄全線(空港線・箱崎線・七隈線)が乗り放題になる「ファミちかきっぷ」がお勧め。
対象は2親等以内の家族(事実婚を含む)、大人は2名まで、小学生以下は人数制限なしで利用できる。
親子はもちろん、祖父母と孫、兄弟姉妹など、組み合わせは自由なので、三世代旅行や子供が多いファミリーにぴったりなチケットだろう。
ただし、小学生以下の子供を1名以上含み、家族そろっての同一行程が条件だ(大人・子供だけの乗車は不可)。
購入は各駅窓口(現金のみ)やお客様サービスセンター(現金・クレジットカード)のほか、おでかけアプリ「my route(要会員登録)」でデジタル乗車券の入手も可能。

空港内の階段・エスカレーターの利用を避けられる「バス」
福岡空港から博多駅にはバスでのアクセスも選択肢のひとつ。
電車と同様に乗り換えなしで移動でき、所要時間は伸びるが運賃はほぼ変わらない。
国内線ターミナルは1階南側出口付近、国際線ターミナルは1階にそれぞれバス乗り場があり、案内表示に従えばすぐに見つかる。
大きな荷物を手早く運びたい人、地下鉄駅までの階段・エスカレーターを避けたいお年寄りや足腰の不自由な人は、バスの利用も検討してみよう。
具体的な行き方は下記にまとめた。
国内線ターミナルからのアクセス
- 経路
-
1. 「福岡空港」からバス乗り場「福岡空港前」まで徒歩で移動
2. 「福岡空港前」から西鉄バス・博多行(37・39系統など)に乗車し、「博多駅」で降車、到着 - 所要時間
- 約25分 ※交通状況で前後
- 片道運賃
- 280円
※2025年7月時点の情報
国際線ターミナルからのアクセス
- 経路
-
1. 「福岡空港」からバス乗り場「福岡空港国際線ターミナル」まで徒歩で移動
2. 「福岡空港国際線ターミナル」から西鉄バス・直行に乗車し、「博多駅筑紫口」で降車、到着 - 所要時間
- 約25分 ※交通状況で前後
- 片道運賃
- 310円
※2025年7月時点の情報
プランによっては利用を検討してほしい「福岡市内1日フリー乗車券」
「福岡市内1日フリー乗車券」は、西鉄バスが運行する福岡市内の一般路線バスが1日乗り放題になる乗車券。
天神エリアを中心に観光する場合や、福岡市内の駅から離れた場所にある観光スポットを巡る機会が多いプランなら、利用を検討してみよう。
西鉄天神高速バスターミナル・博多バスターミナル・福岡空港バスターミナルなどで、大人1,200円、小児600円で販売されている。
西鉄バスの初乗り運賃は210円なので、6回以上乗車すればもとがとれる。
「マリンワールド」・「福岡市博物館」の入館料割引といった特典の付帯もメリット。
また、6時間券(大人700円・小児350円)と24時間券(大人1,100円・小児550円)の2種類から選べ、よりお得な「デジタル乗車券」もお勧めだ。
大人1名につき小学生1名が無料、スマートフォンから(my routeアプリ・会員登録必須)買えるのもうれしい。

シチュエーションによってはメリットが大きい「タクシー」
福岡空港と博多駅は総距離で約4.5km離れており、タクシーを使った場合は15分・1,500円前後でアクセスできる。(時間帯や道路状況により変動)
市街地を抜けるシンプルな経路なので運転手に行き先を伝えれば問題なく着く。
タクシー乗り場は、国内線ターミナル1階の南側到着口・航空会社カウンター前、国際線ターミナル1階を出てすぐの場所にある。
時刻表・他者を気にせず、プライベートな空間で快適に目的地まで直接行けるのがタクシーの最大のメリットだ。
特に荷物が多い時、急いでいる時、大人数での旅行時にはタクシーでのアクセスも検討してみよう。
4人で乗れば1人あたり300円強と地下鉄・バスとコストがそこまで変わらないのもポイント。

博多駅に到着したら周辺の商業施設を散策してみよう
博多駅は博多観光や福岡観光の拠点となるだけでなく、多くの商業施設があり、ショッピングやグルメも楽しめる。
特にJR「博多駅」に直結する、大規模複合商業施設「JR博多シティ」に注目したい。
地上10階・地下3階建てのビルには、約230店舗の多彩なショップが揃う。
福岡空港から博多駅に到着したら、JR博多シティでランチのお店を探しながら、軽く散策してみよう。
福岡のご当地ラーメンを食べられるお店が並ぶ「博多めん街道」、幅広い品揃えを誇る「博多阪急百貨店」など、見どころが盛りだくさん。
また、地元民にも人気の屋上庭園「つばめの杜ひろば」や、お土産探しにピッタリな「みやげもん市場」もお勧めだ。
博多駅周辺での楽しみ方をまとめた、以下の記事もぜひ活用してほしい。

博多駅から徒歩圏内の人気観光スポット3選
最後に博多駅から徒歩でアクセスできる距離にある人気観光スポットを3つ紹介していく。
博多の文化や伝統を象徴する神社仏閣と、ショッピング・エンタメを満喫できる商業施設は、ぜひ博多の観光プランに取り入れてほしい。
1. キャナルシティ博多
約43,500㎡の広大な敷地に、ショッピングモール、映画館、劇場、アミューズメント、2つのホテルなどが集結する複合施設。色彩豊かな建物が並ぶ空間の中央を流れる、約180mの運河(キャナル)がシンボルだ。
ショッピングやエンタメはもちろん、そこにいるだけで楽しめるのがキャナルシティ博多の特徴。「キャナル」では、水辺にベンチが配され、休憩スポットとして利用できる。

2. 筑前國一之宮 住吉神社
住吉大神をお祀りする神社は全国に2129社あり、その最初の神社と云われる。
御祭神は『古事記』にも載っており、式内名神大社、筑前國の一之宮として1800年以上の歴史を有する。
海から顕れた航海と星の神、心身を清める浄化の神として多くの御神徳がある中で、相撲とのご縁も深く、秋の大相撲九州場所の前には(財)日本相撲協会主催の横綱奉納土俵入りが開催されている。

3. 櫛田神社
奈良時代に創建されたと伝わる博多の総鎮守で、博多の人々から“お櫛田さん”の愛称で呼ばれている。
毎年7月に行われ、博多の町に夏を告げる「博多祇園山笠」が奉納される神社で、境内には迫力ある「飾り山笠」を一年中(6月を除く)見学することができる。
また、境内には「博多歴史館」もあり、豊臣秀吉が残した朱印状や、室町時代の松囃子の古面など、貴重な博多の史料を見学できる。

福岡空港から博多までのアクセスに関するよくある質問
Q
福岡空港から博多駅までの最短所要時間は?
福岡市地下鉄空港線を利用時の約12分です。(福岡空港~福岡空港駅:徒歩約7分、福岡空港駅~博多駅:約5分)
Q
福岡空港から博多駅までいくらかかる?
福岡市地下鉄空港線で移動した場合は、片道運賃260円(交通系ICカード利用時・2025年7月時点)です。