【キッザニアお役立ちガイド】訪れる前に知りたい情報・見どころ・楽しみ方まとめ

キッザニアは“楽しさの中に学びがある”という考えのもと、まずは体験そのものを楽しめるように作られている。
楽しむ過程でこども達が自然とさまざまな気づきや学びを得られるのが最大の特徴だ。
本物そっくりの設備や道具を使って仕事に挑戦する体験は、責任感や協調性、自分で考えて行動する力を育む。
成功体験を積み重ねることで自信が生まれ、興味や“好き”を見つけるきっかけにもなる。
さらに、お給料として受け取る専用通貨「キッゾ」を使って、買い物や預金ができるのもポイント。お金を稼ぐだけでなく、その使い方まで楽しみながら学べる。
旅先で、学びのある時間を過ごしたい家族にぴったりの施設だ。

キッザニアで仕事をすると、お給料として専用通貨「キッゾ」を受け取れる。
なお、他の国の「キッゾ」も日本で使用できる。
キッゾは買い物に使えるほか、銀行に預金することもでき、楽しみながら経済の仕組みを学べる。
ここからは、キッゾを使って体験できるサービスや楽しみ方を紹介する。

日本のキッザニアでは、観光では触れにくい日本の日常生活や文化も体験できる。
宅配サービスや鉄道など生活に密着した仕事があり、日本の正確さやサービス意識の高さを自然に感じられる。
また、すし職人やだし職人体験など、日本文化を体験できるアクティビティも多い。
挨拶や順番を守る姿勢、丁寧な手順といった価値観がアクティビティ全体に反映されており、“日本でのリアルな生活”を感じられる。
日本ならではの職業も揃っているため、他国でキッザニアを体験した家族にも新鮮な体験ができるだろう。

キッザニアは、仕事の“成果物”を持ち帰れるのもうれしいポイントだ。
CMスタジオで撮影した映像データや、ラジオ局で収録した音声データなどは、ダウンロード形式で受け取れる。
また、ピザやソフトクリームなどを自分で作り、その場で味わえる体験も充実。
こどもが「自分で生み出した」という実感を得られ、帰宅後に家族と共有したり見返したりできるのも魅力のひとつだ。

キッザニア東京は「アーバンドック ららぽーと豊洲1」のノースポート3階に位置している。
最寄り駅は、東京メトロ有楽町線「豊洲駅」とゆりかもめ「豊洲駅」。どちらの駅からも徒歩約8分で到着する。
最寄り駅には、東京駅・池袋駅・新宿駅・渋谷駅・品川駅といった東京の各主要駅から30分程度でアクセス可能だ。

キッザニア甲子園は、兵庫県西宮市の「ららぽーと甲子園」にある。
最寄り駅の阪神電車「甲子園駅」からは徒歩約14分。
大阪からもアクセスしやすく、JR「大阪駅」から約30分、関西空港からは約1時間30分で到着する。

福岡県の博多に位置する「ららぽーと福岡」にある「キッザニア福岡」。
最寄り駅のJR鹿児島本線「竹下駅」からは徒歩9分だ。
電車でもアクセスできるが、JR「博多駅」から出発するならバスターミナルから直行バスを利用するのがお勧め。直行バスなら約20分でアクセスできる。

キッザニア福岡は休日・ホリデーシーズンのみ2部制となっている。

獣医師（外科医／麻酔科医）・アシスタントトレーナーの仕事と、乗馬体験ができるキッザニア東京にあるパビリオン。
獣医師の仕事では、外科医と麻酔科医が協力して馬の開腹手術を行う。
アシスタントトレーナーは、馬とコミュニケーションをとりながら手入れし、馬具を装着する仕事を体験できる。
さらに、シミュレーターを使った乗馬体験も可能。
難易度別に3つのコースに分かれており、マスタコースを修了すると結果シートをもらえる。

キッザニア東京にある「ぽん酢工房」では、ぽん酢工房スタッフとなり、味付けぽん酢作りに挑戦できる。
発酵食品の仕組みや食品衛生に関する知識を学んだあと、原料を専用のディスペンサーでブレンドし、ボトルに充填して仕上げる。
家族と食卓を囲む場面を想像しながら、お勧めの「味付けぽん酢メニュー」を考えることで、「食」への興味や関心を高められるのも特徴だ。

キッザニア東京の「CMスタジオ」では、CMタレントとしてCMに出演できる。
台本を見ながら英語のセリフを練習し、衣装を身につけ、時には小道具を使って収録に挑む。
リハーサルのあと、本番ではカメラの前で役になりきって演技する。
撮影した映像データは、スマートフォンやパソコンにダウンロードして楽しめる。

すし職人として本格的なすし作りに挑戦できるのが、キッザニア甲子園の「すし屋」。
シャリとさまざまなネタを使い、職人の技を学びながら、にぎりすしや軍艦巻きなど季節によって違うすしを作っていく。
シャリと具材の量を工夫しながら、握り方や巻き方を練習して、美味しいすしを完成させよう。作ったすしはその場で味見できる。

キッザニア甲子園の「動画制作スタジオ」では、動画クリエイターとして出演・撮影・編集を行い、オリジナル動画を制作できる。
カラフルな撮影ブースで高画質な2種類のカメラを使い分け、自分の姿やアイテムをさまざまなアングルから撮影していく。
編集では、専用ソフトでビジュアルエフェクトや効果音を追加し、オリジナリティのある動画に仕上げる。
こども自身のアイデアを活かしながら、撮影から完成までの流れを体験できる。

キッザニア甲子園の「電車」では、シミュレーターを使って、乗客の安全を守りつつ時間通りに電車を走らせる仕事に挑戦できる。
実在の路線をリアルに再現した運転シミュレーターでは、一人前の運転士になるために訓練する。運転の難易度は3種類から選択可能。
また、電車のドアの開閉や車内アナウンスを行う車掌の仕事も体験できる。

宇宙飛行士とフライトディレクタとして、宇宙ステーションでの船外活動トレーニングを行う、キッザニア福岡のパビリオン。
宇宙ステーションと地上の運用管制室に分かれ、通信を通して協力しながらカメラ交換ミッションの成功を目指す。
専用工具を使い、安全かつ正確にカメラを交換する宇宙飛行士。
タブレットや専門用語を使ってコミュニケーションをとり、ミッションを支えるフライトディレクタに分かれ、連携しながらミッションを遂行していく。
離れた場所同士でもチームワークを発揮し、協力して作業を進める大切さを学べるパビリオンだ。

キッザニア福岡の「ビジネスイノベーションセンター」では、ビジネスデザイナーとDXエンジニアの2つの仕事を体験できる。
ビジネスデザイナーは、世界の社会課題について学び、最先端テクノロジーを活用したビジネスアイデアを考えてプレゼンテーションする。
DXエンジニアは、AI技術を使って資源ゴミを分別するロボットシステムを開発する。
社会課題に向き合い、解決策を構想し形にしていく一連のプロセスを学べるパビリオンだ。

キッザニア福岡の「だし家」では、だし職人として美味しいだし作りに挑戦できる。
まず、あごにぼしや昆布などさまざまな素材について学び、実際に試飲して「うま味」を確かめる。
そのあと、料理をよりおいしくする素材の組み合わせを選び、こだわりの「だしパック」を仕上げる体験だ。
体験で作った、オリジナルの「だしパック」を成果物として持ち帰れるのも嬉しいポイント。

まずは入場から最初のアクティビティを体験するまでの流れを紹介する。
入場受付時にJOBスケジュールカードと50キッゾを受け取り、アクティビティに必要な準備を整える。
入場したら体験したいパビリオンへ向かい、JOBスケジュールカードを使ってアクティビティの受付に行こう。
最初に予約したアクティビティの集合時刻までに終了する体験であれば、もう1つだけ予約できる。
集合時刻や所要時間は、各パビリオン前のインフォメーションボードで確認可能。
施設内のデジタルサイネージでも集合時刻をチェックできる。

キッザニアの「銀行」パビリオンは、営業開始直後と閉館前の約30分が特に混み合う傾向がある。
そのため、アクティビティの合間に銀行を利用するようにスケジュールを立てるのがお勧め。
口座を作るとキャッシュカードが発行され、施設内のATMで残高確認やキッゾの引き出しができる。
ただし、預け入れは窓口のみで受け付けており、ATMからキッゾを預金することはできないので注意したい。

次のアクティビティまで時間が空いたら、体験時間が約15分の「アルバイトアクティビティ」にも挑戦してほしい。（※キッザニア東京とキッザニア甲子園のみ実施）
チラシやカタログを配達したり、通行人の交通量を調査したり、アンケートを取ったりとさまざまなアルバイトが用意されている。
実施パビリオンは「おしごと相談センター」や「インフォメーションデスク」で確認でき、お給料は3キッゾ。
待ち時間を有効に使いたい人にお勧めのアクティビティだ。

キッザニアはこどもの自主性を尊重しているため、保護者が一緒にアクティビティへ参加したり、パビリオン内に入ったりできない。
保護者が内部で見学できるのは、一部のパビリオンのみ。
体験中の様子は、ガラス越しやモニターで見学でき、撮影も可能だ。
施設内には、ゆっくり過ごせる保護者専用ラウンジが設けられているので安心してほしい。
営業終了30分前までは一時退場も可能だが、0〜5歳のこどもがいる場合は、保護者1名が施設内に残る必要がある。