蒸ノ湯温泉

絶景道路として知られる八幡平アスピーテラインからも近い、標高1100mの高所にある一軒宿の温泉。「ふけの湯」の名称は地熱を利用した蒸かし湯から。蒸かし湯は「オンドル」と呼ばれ、温かい地面にゴザを敷いて横になる湯治が昔から行われてきた。

今もなお敷地には、利用可能な「オンドル」小屋が点在している。温泉は、旅館に接続した内風呂、露天風呂のほかに、少し離れた谷間に野趣あふれる「野天風呂」がある。野天風呂は湯煙がもくもくと立ち昇る大地の真ん中にあり、視界を遮るのは脱衣所の小屋ぐらい。まさに山奥の秘湯の醍醐味を感じられる温泉だ。野天風呂は混浴だが、女性は湯浴み着の着用も可。

泉質は単純泉、弱酸性泉のにごり湯。神経痛、皮膚病、婦人病などに効能がある。子宝の湯とされ、旅館内にある神社には金勢様が祀られている。