花巻南温泉峡

花巻に12ある温泉地の総称「花巻温泉郷」のうち、花巻市西部の渓谷沿いにある８つの温泉地は「花巻南温泉峡」と呼ばれている。歴史が古いところで開湯は300～400年前とされ、昔ながらの湯治場やファミリーに人気の大型ホテル、全室露天風呂付客室の高級宿など多種多様な宿が揃う。

温泉峡入口から順に「松倉温泉」、「志戸平温泉」、「渡り温泉」と並び、続いて「大沢温泉」、「山の神温泉」、「鉛温泉」、最奥に位置するのが「新鉛温泉」である。どの温泉も緑豊かな山々に囲まれたロケーションにあり秘境といった趣だ。

「山の神温泉」の優香苑には花巻温泉郷最大級の大露天風呂があり、男女合わせて50畳以上の広さを誇る。また、「大沢温泉」には200年前の建物を利用した湯治宿があり、昔ながらの共同炊事場で料理をすることができる。宮沢賢治はここの湯が好きで足しげく通っていたことでも有名だ。

渓流沿いの絶景が堪能でき、泉質にも定評がある花巻南温泉峡。各温泉地にあるバス停を利用して、湯めぐりを楽しむこともできる。