公式情報 掲載施設による公式確認を経た情報です。

水戸城跡

水戸徳川家が幕末まで居城とした、歴史の舞台。

更新 :

水戸城は、那珂川と千波湖にはさまれた、馬の背状の台地の先端に築かれた平山城。水戸藩の居城で、旧本丸 には「薬医門」が残るほか、旧三の丸に建つ藩校の「弘道館」、地形を巧みに利用した「空堀」、「土塁」を見ることができる。令和に入って「大手門」、「二の丸角櫓」の復元整備が完成し、往時の姿をよみがえらせた。

水戸城は、平安時代末~鎌倉時代の初期に馬場資幹によって築かれたと考えられている。城は馬場氏から、江戸氏、佐竹氏の手に渡ったが、関ヶ原の戦いの後、徳川家康は佐竹氏を水戸から秋田へ移封した。その後、家康の五男・松平(武田)信吉、十男・徳川頼宣の入封を経て、慶長14年(1609年)、十一男徳川頼房が入封し、城主となった。ここに約260年、11代続く水戸徳川家がはじまった。

城跡は、JR常磐線「水戸」駅の北側に広がっている。駅を起点にして、水戸城跡と水戸藩ゆかりの史跡をめぐる「水戸学の道」という散策ルートがある。「水戸学」とは、明治維新に大きな影響をもたらした水戸藩独自の思想のことで、「水戸学の道」は、水戸藩の歴史にふれられる、魅力的な散策路になっている。

ポイント

  • 「水戸学の道」は、光圀(義公)ルート、斉昭(烈公)ルート、慶喜(将軍)ルートなどのおすすめルートがある。いちばん長いルートは慶喜(将軍)ルートの4㎞。
  • 斉昭ルート・慶喜ルート沿いには、徳川頼房が家康を祀るために創建した「水戸東照宮」が鎮座している。また、光圀ルート・慶喜ルート沿いには、第2代藩主水戸光圀の生誕の地に建つ「水戸黄門神社」もあり、合わせて見学するとよい。
  • 2021年6月に復元が完成した「水戸城二の丸角櫓」では、発掘された「礎石」を展示しているほか、櫓内では水戸城に関する映像や資料を見ることができる。
  • 「薬医門」は、旧本丸の水戸第一高校にある。旧本丸、二の丸は幼稚園・小・中学校・高校の敷地になっているので、見学や散策をする際は注意したい。

写真

  • 大手門と大手橋。水戸城の表玄関であった
(水戸市教育委員会提供)

    大手門と大手橋。水戸城の表玄関であった (水戸市教育委員会提供)

  • 薬医門・佐竹時代の城門を水戸徳川家が引き継いだ。
(水戸市教育委員会提供)

    薬医門・佐竹時代の城門を水戸徳川家が引き継いだ。 (水戸市教育委員会提供)

  • 日本最大級の藩校・弘道館。日本遺産にも認定されている
(水戸市教育委員会提供)

    日本最大級の藩校・弘道館。日本遺産にも認定されている (水戸市教育委員会提供)

  • 旧三の丸の空堀跡。水戸城は石垣を持たない土造りの城だった
(水戸市教育委員会提供)

    旧三の丸の空堀跡。水戸城は石垣を持たない土造りの城だった (水戸市教育委員会提供)

  • ライトアップされた大手門。夜の散策もオススメ(ライトアップ:日没から21:00まで)
(水戸市教育委員会提供)

    ライトアップされた大手門。夜の散策もオススメ(ライトアップ:日没から21:00まで) (水戸市教育委員会提供)

口コミ

基本情報

日本語名称
水戸城跡
郵便番号
310-0011
住所
茨城県水戸市三の丸2
電話
029-306-8132(水戸市役所歴史文化財課)
営業時間
散策自由
アクセス
JR常磐線「水戸」駅北口から徒歩10分(水戸城二の丸角櫓は徒歩20分)
公式サイト
公式サイト