山為食堂

和歌山市の中心部にある「山為食堂」は、中華そばと定食の店だ。1953年創業の老舗で、地元の人々に長く親しまれてきた。家庭的な雰囲気があり、日常の食事に利用しやすい。

名物は「和歌山ラーメン」として知られる「中華そば」。仕込みは1日100〜150食に限られ、午後にはスープ切れで営業終了することもある人気店だ。濃厚な豚骨醤油スープはコクがあるが、後味は重くならない。太めの麺とよく絡み、食べごたえがあるのが特徴だ。チャーシューは脂の旨味が広がり、満足感が高い。希望すれば細麺に変更することも可能。「中華そば」と組み合わせて白米を注文する常連も少なくない。焼肉定食やとんかつ定食などがあり、しっかり食べたい人に向いている。

店内は全27席で、カウンター3席と4人掛けテーブルが4卓ある。ひとりでも複数人でも入りやすい造りだ。「和歌山城」まで徒歩15分ほどと近く、観光の合間に立ち寄りやすい立地でもある。