【呉日帰りモデルコース】広島駅から約30分、フォトジェニックな港町を満喫しよう

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筆者 : 編集部

かつて世界屈指の軍港として発展してきた港町・呉。「大和ミュージアム」をはじめとする旧海軍ゆかりのスポットはもちろん、当時の面影を感じることができる町並みを散策すれば、フォトジェニックな風景に出会うことができます。地元の人からも長年愛される続けるご当地グルメや名物スイーツなどの「食」も見逃せません。潮風を感じながら、港町呉を存分に遊び尽くしちゃいましょう!

呉へのアクセス方法は?

呉市の玄関口はJR呉駅。新幹線で広島駅から在来線に乗り換えて、快速線で35分ほどで到着する。ほかにも、平和記念公園近くの広島バスセンターからバスで45分、広島空港からもリムジンバスで約1時間とアクセスはシンプル。また、広島港から呉中央桟橋まで、クルーズフェリー「SEA PASEO」を利用して訪れる人も増えているそう。

2020年に登場した観光列車「etSETOra(エトセトラ)」が広島から呉経由で尾道まで運行、瀬戸内の海の景色を楽しみながら旅ができるのでチェックしよう。

「広島―呉―松山」を繋ぐクルーズフェリーSEA PASEO。広島〜呉間のショートクルーズもおすすめ
「広島―呉―松山」を繋ぐクルーズフェリーSEA PASEO。広島〜呉間のショートクルーズもおすすめ

呉への行き方

  • 広島空港から:リムジンバスで約1時間
  • 広島駅から:快速線で35分
  • 広島バスセンター:中国JRバスまたは広電バスで45分
  • 広島港から:クルーズフェリーで45分

港町・呉を楽しむ1日モデルコース

海はもちろん三方を山に囲まれた青と緑のコントラストが美しい町・呉。JR呉駅を中心に、徒歩で散策できるコンパクトさも魅力です。これから紹介するスポットは、呉を代表する「旧海軍ゆかりの地」や地元の人にも愛されるレトロな商店街など、呉をとことん満喫できるスポットばかり。人気の観光スポット「大和ミュージアム」を中心に、呉を一日遊び尽くします!

呉を楽しむモデルコース

呉駅から大和ミュージアム

JR呉線「呉」駅の改札を出たら、そのまま2階から高架を進んで「大和ミュージアム」を目指しましょう!

呉の観光情報は「くれ観光情報プラザ」で

高架を進んで行く途中、くれ観光情報プラザもあるので観光パンフレットなどはこちらでゲットしておくと便利。呉散策前に立ち寄っておくのがベター。

呉の観光スポットはもちろん、「呉海自カレー」が食べられるお店のガイドブックなども揃う
呉の観光スポットはもちろん、「呉海自カレー」が食べられるお店のガイドブックなども揃う

大和ミュージアムで10分1スケールの戦艦「大和」を見学 

呉といえば、まずは「大和ミュージアム」!
JR呉駅から徒歩5分ほどで「大和ミュージアム」に到着。駅から続く高架路を歩いていくと、「大和ミュージアム」と「海上自衛隊呉史料館てつのくじら館)」を両方見ることができる撮影ポイントも!

大和ミュージアムの奥に見えるのが、実物の潜水艦「あきしお」
大和ミュージアムの奥に見えるのが、実物の潜水艦「あきしお」

世界に誇る呉の造船技術を学ぼう

かつて世界有数の軍港として知られた呉。世界最大級の戦艦「大和」も、ここ呉で極秘裏に建造されました。
館内では、10分の1スケールの戦艦「大和」をはじめ、当時の設計図など戦艦「大和」に関する資料を展示。人間魚雷「回天」や零式艦上戦闘機の実物展示など、平和の大切さ、命の尊さを実感することができます。ほかにも、呉の歴史や造船技術について学ぶことができるなど、呉観光のトップバッターにふさわしい展示がもりだくさん!

1階に展示される戦艦「大和」は全長26.3mで、本物の10分の1スケールで再現!
1階に展示される戦艦「大和」は全長26.3mで、本物の10分の1スケールで再現!

大和ミュージアム前にある、呉湾を一望するウッドデッキのテラスで、ゆっくりと海を眺めてひと休み。明治22年(1889)に呉鎮守府が開庁、海軍工廠が設置された当時の呉を想像しながら呉湾を眺めてみるのもおすすめです。現在も大型船舶を建造・修理している造船会社のドックや、停泊している護衛艦・潜水艦などを遠くに見ることができ、思わず興奮!

造船の町、呉ならではの風景に旅の気分も高揚!
造船の町、呉ならではの風景に旅の気分も高揚!
「YAMATO MUSEUM」と書かれた白い救命浮き輪をフォトジェニックに撮影♪
「YAMATO MUSEUM」と書かれた白い救命浮き輪をフォトジェニックに撮影♪

海上自衛隊呉史料館で実物の潜水艦に潜入 

続いて訪れるのは、「大和ミュージアム」の道路を挟んで向かい側にある「海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)」。実物の潜水艦の内部を見学することができる、世界でも稀な史料館です。間近で見る巨大潜水艦は圧巻!

全長76m、幅9.9mの巨大な潜水艦は迫力満点!

1986年から2004年まで、任務を行っていた潜水艦「あきしお」。海上からこの場所に設置される際は、なんと道路を移動! 公道を走ったことのある潜水艦は、世界唯一だそう。館内に入る際は、めったに見ることができない潜水艦の底にも注目です。実は潜水艦の底は機密事項。展示するにあたって、目隠しがされているのもみどころのひとつ。

迫力満点の潜水艦「あきしお」は、いろんな角度から撮影!
迫力満点の潜水艦「あきしお」は、いろんな角度から撮影!

館内は1階、2階で、呉と海上自衛隊の関係がわかる歴史や、世界の海の安全を維持するための、海上自衛隊の機雷除去活動について紹介。そして3階では実寸サイズで再現した潜水艦内部や、潜水艦の仕組みなどをしっかりと学習した後は、いよいよ潜水艦「あきしお」内部へ潜入! ほぼ現役当時のままという本物の潜水艦内部は、ここでしか見ることができない貴重なものばかり。思わず感嘆の声が漏れてしまいます。

隊員たちの居住区間。昼夜を区別するよう、夜間は赤色灯が点灯する
隊員たちの居住区間。昼夜を区別するよう、夜間は赤色灯が点灯する
海上を監視するための潜望鏡。現在も実際に呉湾上を眺めることができる
海上を監視するための潜望鏡。現在も実際に呉湾上を眺めることができる

ランチは「呉海自カレー」で決まり!

「大和ミュージアム」と「てつのくじら館」を見学した後は、そろそろお楽しみのランチタイム♪ 呉を訪れたなら、絶対に外せない「呉海自カレー」で決まりでしょう!

市内25軒のお店で食べられる、呉のご当地グルメの代表格「呉海自カレー」

「金曜日のランチはカレー」というのが、海上自衛隊の多くの艦船での定番。これは、長い期間を海上で過ごす自衛官たちが曜日感覚を失わないようにとも言われています。また、艦船ごとにレシピが異なるのも特徴のひとつ。
艦船ごとに異なるオリジナルレシピを実際に学んで、司令官や艦長から「これはうちの味だ!」と、お墨付きをもらったものが「呉海自カレー」に認定。呉市内の飲食店、全25軒(2021年現在)で食べることができます。
観光案内所等で配布しているガイドブックに、「呉海自カレー」が食べられるお店が掲載されているので、お店選びに活用するのがおすすめです。

艦内で食べられているカレーが地上でいつでも食べられる特別感♪ (写真は潜水艦「そうりゅう」テッパンカレー)
艦内で食べられているカレーが地上でいつでも食べられる特別感♪ (写真は潜水艦「そうりゅう」テッパンカレー)

重厚な建築がフォトジェニックな「入船山記念館」へ

お腹が満たされたら、少し小高い丘にある「入船山記念館」までのんびり散策。遠くで聞こえる汽笛も港町風情抜群で、のどかな景色が心を癒やしてくれます。

旧呉鎮守府司令長官官舎を保存・公開する「入船山記念館」

呉市内を見下ろす高台にある「旧呉鎮守府司令長官官舎」は、明治22年(1889)に呉鎮守府が開庁された際に、司令長官官舎として建てられたもの(現在は2代目)。司令長官の執務室として、国内外の要人なども出迎えた洋館と、司令長官の家族が居住した和館が繋がって建てられた和洋折衷の建物は、国の重要文化財にも指定されています。

旧海軍工廠造機部の屋上に設置されていた、2021年に100歳を迎えた時計が出迎えてくれる
旧海軍工廠造機部の屋上に設置されていた、2021年に100歳を迎えた時計が出迎えてくれる
坂道を登っていくと、国の重要文化財に指定されている「旧呉鎮守府司令長官官舎」の建物が見えてくる
坂道を登っていくと、国の重要文化財に指定されている「旧呉鎮守府司令長官官舎」の建物が見えてくる

レトロモダンな建物は、どこもフォトジェニック!イギリス製のステンドグラスや部屋ごとに異なる模様の金唐紙(革に似せて和紙でつくられた擬革紙)など見どころは多彩。また、長官官舎に隣接する歴史民俗資料館には、金唐紙を復元した際に制作された版木などの展示もあるので、こちらも訪れましょう。

来客をもてなした食堂。天井にも金唐紙が貼られている
来客をもてなした食堂。天井にも金唐紙が貼られている
金唐紙を復元する際に制作された版木は、歴史民俗史料館で展示されている
金唐紙を復元する際に制作された版木は、歴史民俗史料館で展示されている

アレイからすこじまで海に浮かぶ艦船を間近で目撃!

歴史ある建物を見学した後は、入船山記念館を下った県道沿いにあるバス停から「アレイからすこじま」へ移動します。

軍港として栄えた頃の呉を感じることができる「アレイからすこじま」へ

旧海軍工廠時代のレンガ造りの建物が立ち並び、軍港として栄えた頃の名残を感じることができるノスタルジックな雰囲気も魅力的な「アレイからすこじま」。現在は公園として整備されており、停泊する海上自衛隊の潜水艦や護衛艦などを間近で見ることができる、国内唯一のスポットとしても知られています。

明治時代(1868〜1912)に建てられた旧海軍工廠のレンガ造りの建物が残る町並み
明治時代(1868〜1912)に建てられた旧海軍工廠のレンガ造りの建物が残る町並み
停泊する潜水艦や護衛艦が間近で観られるのは、世界的にも珍しい
停泊する潜水艦や護衛艦が間近で観られるのは、世界的にも珍しい
海に突き出た撮影にぴったりのスポットもあり!
海に突き出た撮影にぴったりのスポットもあり!

呉名物を食べ歩き♪ 「れんがどおり」さんぽ

バスで再び呉市街地へ。地元の人から「れんがどおり」と呼ばれ親しまれている商店街、呉中通商店街には、呉の名物グルメが目白押し!

地元の人から愛される「れんがどおり」で食べ歩き!

全長約420mのアーケードがある、通称「れんがどおり」と呼ばれる商店街。ここでは、3時のおやつタイム♪ 食べておきたい呉の名物スイーツ「福住のフライケーキ」。昔から愛されている揚げ饅頭で、一口食べるとその軽やかさに驚き! 中の餡も甘すぎず、あっさりとしていて何個でもペロッと食べられちゃいそう。地元の人が10個、20個と購入(!)していくのもうなずけます。揚げたてももちろん美味しいけれど、地元の人は冷凍して凍ったまま食べたりもするそう。

多い日は、1日1,000〜2,000個も売れるという
多い日は、1日1,000〜2,000個も売れるという

フライケーキを購入したら、コーヒーのよい薫りが漂う「昴珈琲店」へ。おみやげにもぴったりの「海軍さんの珈琲」などを販売する自家焙煎珈琲店です。こちらでは店頭で淹れたてのコーヒーを販売。季節ごとにコーヒーの焙煎具合を変更、その時期に一番美味しく感じるように調整しているとのことで、「絶対においしい!」という期待感が膨らみます! 今回は「生カフェオレ」を購入。淹れたてのコーヒーに、ミルクのほんのりとした甘さがいい感じ♪ ペットボトルに入っているので、持ち歩きがOKなのもうれしいポイントです。

呉散策のひと休みにぴったり
呉散策のひと休みにぴったり
すっきりとした味わいの生カフェオレと、フライケーキの相性は抜群!
すっきりとした味わいの生カフェオレと、フライケーキの相性は抜群!
れんがどおりには至るところにベンチが設置されているので、おやつタイムにもひと休みにもうれしい
れんがどおりには至るところにベンチが設置されているので、おやつタイムにもひと休みにもうれしい

旅の締め括りは「呉艦船めぐり」で夕呉クルーズ!

呉1日旅の締め括りは、呉湾を遊覧船でめぐる「呉艦船めぐり」へGO! 「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」まで戻って、呉中央桟橋ターミナルへ。

美しい夕景に浮かび上がる艦船の幻想的な光景に感動!

1日4〜5便運航する「呉艦船めぐり」ツアーは、呉旅に欠かせない人気のクルーズ。今回は日の入り前に港を出航する「夕呉クルーズ」(2日前までの事前予約が必要)に参加。約35分間のクルージングで、呉湾に停泊している潜水艦や護衛艦などに大接近することができます。
船上のオープンデッキでガイドさんの軽快なトークに耳を傾けながら、建造中の船舶などを見学しつつ呉湾を進んでいくと、いよいよ艦船に大接近! 沈みゆく太陽に照らされた艦船が見られるのは夕呉クルーズだけの特権!

ロマンティックな夕暮れ時のクルージング♪
ロマンティックな夕暮れ時のクルージング♪
海上から大接近できるのは艦船クルーズだけ!
海上から大接近できるのは艦船クルーズだけ!

夕呉クルーズならではの見どころが、自衛艦旗降下のセレモニー。ファンファーレが鳴り、ゆっくりと自衛艦旗が降ろされていく様子は感動モノ! 艦船にあかりが灯る様子も幻想的で、こちらはぜひ動画で撮影してみてください。遊覧船もベストポイントで停止してくれるので、焦らずゆっくり撮影しましょう。

この日は満月にも近く、休山上に浮かぶ月も幻想的
この日は満月にも近く、休山上に浮かぶ月も幻想的

まとめ

古きよき港町の雰囲気が楽しめる呉の町を散策して、お気に入りの風景に出会おう

呉の魅力あふれるスポットをめぐる1日旅はいかがでしたか。
呉を代表する人気スポット「大和ミュージアム」や「てつのくじら館」だけで終わらせるのは、もったいない! れんがどおりで地元の人からも愛されるスイーツやコーヒーでひと休みしたり、重厚な造りが素敵な入船山記念館に訪れたり、艦船クルーズで夕日に照らされる艦船を間近で見学したり…と、呉の楽しみ方は多彩。もちろん、今回ご紹介したような1日旅でも十分楽しめるけれど、7つの橋で繋がれた「とびしま海道>>三之瀬石畳散策エリア >>御手洗町並み保存地区 >>安芸灘とびしま海道サイクリング」など、実は呉の魅力はまだまだ盛りだくさんです!
何度でも訪れたくなる呉の旅へでかけてみませんか。