映画「わたしの幸せな結婚」舞鶴ロケ地ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP
監修 : 舞鶴観光協会

2023年3月に公開された映画「わたしの幸せな結婚」。
主人公・久堂清霞と斎森美世が暮らし、心を通い合わせた「久堂家」や物語のクライマックスシーンなどの映画の重要なシーンを撮影されたのが、京都府北部に位置する舞鶴市です。

映画のロケが大々的に行われた東舞鶴は、かつて旧海軍舞鶴鎮守府が置かれた港町。「舞鶴赤れんがパーク」に代表されるように、レトロでノスタルジックなまち並みは観光にもぴったり。映画の世界観を、ロケ地である東舞鶴で追体験する旅に出かけてみませんか?

目次

東舞鶴へのアクセス方法は?

旅の起点はJR東舞鶴駅。
関西空港からJR特急はるか・京都行きに乗車して京都まで約1時間20分。京都駅で特急まいづるに乗り換え、東舞鶴までは約1時間46分ほどで到着します。特急はるかは、大阪駅・新大阪駅も経由するため、大阪からのアクセスも便利です。
また、京都から東舞鶴へ向かう途中に停車する西舞鶴駅は丹後鉄道とも連結。東舞鶴駅から西舞鶴駅へは、JR舞鶴線で約7分ほどなので、丹後鉄道に乗り換えて、日本三景の一つ「天橋立」や舟屋の美しい景観が人気の「伊根」方面へのアクセスも便利。ロケ地巡りの前後にプラスするのもおすすめですよ。

関西空港から

関西空港駅→JR特急はるかで約1時間20分→京都駅→特急まいづるに乗り換え約1時間46分→東舞鶴駅

映画「わた婚」のロケ地へは、JR東舞鶴駅を起点に!
映画「わた婚」のロケ地へは、JR東舞鶴駅を起点に!

【ロケ地1】映画の世界が目の前に! 美世が駆け抜けた「北吸トンネル」

最初のロケ地としてご紹介するのは、北吸トンネル。
JR東舞鶴駅から、かつて軍需品運輸のための鉄道が敷かれていた路線跡を整備した、北吸遊歩道を10分ほど歩くと、清霞の身を案じて美世が屯所へ走るシーンが撮影された「北吸トンネル」に到着します。

赤れんが造りの全長約110mのトンネルは、1904年に軍港引引込線として造られました。
トンネル内に足を踏み入れると、ひんやりとした空気の中、レトロな街灯が灯り、雰囲気も抜群です。
※通勤通学時間帯には、自転車の通行が増えますので、ご注意ください。

国の登録有形文化財にも指定される「北吸トンネル」
国の登録有形文化財にも指定される「北吸トンネル」
美しいアーチを描くトンネルを、映画のシーンを思い浮かべつつ散策♪
美しいアーチを描くトンネルを、映画のシーンを思い浮かべつつ散策♪

基本情報

日本語名称
北吸トンネル
郵便番号
625-0080
住所
京都府舞鶴市北吸
電話
0773-77-5900(舞鶴観光協会)
定休日
散策自由
時間
散策自由
料金
散策自由

【ロケ地2】映画のクライマックスシーンが撮影された「舞鶴赤れんがパーク」

北吸トンネルを抜けて300mほど行くと、「赤れんがパーク」が見えてきます。この一帯には、1900年から1921年までに軍需倉庫として建造された赤れんが造の建物が多く残っており、1号棟から8号棟の8棟が、国の重要文化財に指定され、保存活用がはかられています。
ここでは主に、映画のクライマックスとなる戦闘シーンの撮影が行われました。

屋外の激しい戦闘シーンが撮影された3号棟と4号棟周辺
屋外の激しい戦闘シーンが撮影された3号棟と4号棟周辺
清霞が覗き込んだ窓から見える風景
清霞が覗き込んだ窓から見える風景

屋内の戦闘シーンが撮影された5号棟の二階。通常非公開ですが「赤れんがガイドツアー」に参加すれば見学可能!

屋内の戦闘シーンが撮影された5号棟の二階
屋内の戦闘シーンが撮影された5号棟の二階

現在は東舞鶴を代表する観光スポットとしても人気の「舞鶴赤れんがパーク」。1号棟の「赤れんが博物館」をはじめ、各棟にショップ、飲食店、コワーケーションスペース、デザイン会社等のオフィスが入っています。年間を通じて大小さまざまなイベントが開催されるほか、レンタサイクルの貸出もあり東舞鶴でのロケ地めぐりなど、観光の拠点にまずは訪れたいスポットです。

舞鶴市や海の京都のお土産が揃う「赤れんがショップ」(3号棟)
舞鶴市や海の京都のお土産が揃う「赤れんがショップ」(3号棟)
名物の海軍カレーや、撮影中にもふるまわれた、舞鶴発祥の「肉じゃが」を食べることができる飲食店も
名物の海軍カレーや、撮影中にもふるまわれた、舞鶴発祥の「肉じゃが」を食べることができる飲食店も

ロケこぼれ話

映画「わた婚」の撮影が行われたのが2月下旬〜3月上旬。日本海側に位置する舞鶴では、元々雪が多い時期ですが、撮影期間には大寒波に見舞われ、毎日雪、雪、雪…と数十年ぶりの大雪に! そのため小型除雪機や給水車まで出動し、毎日多くのスタッフが雪かきに駆り出されたそう。

大雪の中、出演者もスタッフも一丸となって映画の撮影を敢行!
大雪の中、出演者もスタッフも一丸となって映画の撮影を敢行!

基本情報

日本語名称
舞鶴赤れんがパーク
郵便番号
625-0080
住所
京都府舞鶴市北吸1039-2
電話番号
0773-66-1096
定休日
無休(外観見学のみ可)※「市政記念館」「知恵蔵」「赤れんが博物館」は12月29日〜1月1日休館
時間
外観見学自由
※館内は9:00〜17:00(イベント時は〜22:00)
料金
見学無料(赤れんが博物館は有料)
アクセス
JR「東舞鶴」駅から徒歩16分
クレジットカード
店舗により異なる
公式サイト
公式サイト

【ロケ地3】清霞と美世の幸せな日常が描かれた「舞鶴地方総監部会議所(東郷邸)」

「赤れんがパーク」から徒歩約20分、久堂家として映画に登場した、舞鶴地方総監部会議所に到着します。明治34年(1901)に舞鶴鎮守府が開庁されて以降、歴代長官が過ごした官邸で、初代の長官に因んで「東郷邸」と呼ばれています。

3,100㎡の敷地に、一部洋式を取り入れた木造平屋建の建物。映画の中でも主人公二人が暮らす大切な場所とあって多数登場します。

舞鶴鎮守府の初代長官・東郷平八郎も暮らした邸宅
舞鶴鎮守府の初代長官・東郷平八郎も暮らした邸宅
書斎は映画でも清霞の書斎として登場
書斎は映画でも清霞の書斎として登場
木造平屋の広々とした邸宅
木造平屋の広々とした邸宅

現在は、海上自衛隊が「舞鶴地方総監部会議所」として保管・管理しており、月に1度一般公開されています。見学可能日は基本的には1月を除く第1日曜日のみ。業務等により公開されない場合もあるので、海上自衛隊の公式サイトで事前に確認してから旅の計画を立てるのがおすすめです。

映画の世界そのままの光景に、胸も高まります
映画の世界そのままの光景に、胸も高まります

基本情報

日本語名称
舞鶴地方総監部会議所(東郷邸)
郵便番号
625-0087
住所
京都府舞鶴市余部下1200
電話番号
0773-62-2250(海上自衛隊舞鶴地方総監部 広報推進室)
時間
毎月第1日曜の10:00〜15:00(最終入場14:30)
※業務等により公開休止の場合あり
料金
見学無料
アクセス
JR「東舞鶴」駅から京都交通バス東西循環線(左回り)に乗車、バス停「乗船所前」下車、徒歩3分、またはバス停「自衛隊桟橋前」下車、徒歩1分
公式サイト
公式サイト

【ロケ地4】宮内省の地下として登場した「旧北吸浄水場排水池」(※通常非公開)

登場シーンは少ないながら、宮内省の地下として印象的に使われたのが「旧北吸浄水場排水池」。軍港内の諸施設と艦艇用の飲料水を確保するために建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。こちらは「赤れんが倉庫群」のなかでも通常非公開の場所。

こちらを見学できるのが、「舞鶴赤れんがガイドツアー」です。普段は非公開の赤れんがパーク内の重要文化財を、ガイドの解説を聞きながら見学することができます。ガイドツアーは木曜と土日祝日に実施。ツアーに参加するには、5日前までの事前申し込みが必要なのでご注意を。

印象的な地下シーンとして映画に登場
印象的な地下シーンとして映画に登場
この建物の地下が、旧排水池となっています
この建物の地下が、旧排水池となっています

基本情報

日本語名称
舞鶴赤れんがガイドツアー
郵便番号
625-0080
住所
受付・集合場所:京都府舞鶴市北吸1039-2 舞鶴赤れんがパーク2号棟 受付カウンター
電話番号
0773-77-5400(舞鶴観光協会)※日・祝休
当日の連絡先は080-9534-0153
催行日(募集日)
木・土・日・祝
※都合により受付停止日あり。詳細は予約カレンダーにて要確認
時間
10:45〜12:30(所要時間約105分)
※開始10分前までに受付に集合
※受付は10:00〜
料金
中学生以上2,000円、小学生以下無料 ※ガイド代、保険代、消費税込み
アクセス
JR「東舞鶴」駅から徒歩16分
クレジットカード
不可
公式サイト
公式サイト
備考
予約受付サイトより要予約※5日前までの予約が必要
※募集人数最大12名、最少催行人数2名
※催行決定日で募集定員に達していない場合は当日参加も受付可

プラスして楽しみたい! 「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」

舞鶴赤れんがパークに訪れたなら、「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」もおすすめです。

1号棟「赤れんが博物館」東側にある遊覧船のりばから出航、舞鶴を母港とする護衛艦「ひゅうが」や、イージス艦などが停泊する舞鶴湾を約35分のクルージング! 艦船を間近にみるチャンスです。

かつての軍港・舞鶴の潮風を感じつつ海上から眺めてみるのも旅の良い思い出に。映画「わた婚」のロケ地である赤れんが倉庫群も、海上から眺めてみるとまた異なる印象になるかも知れませんね。

間近に迫る艦船は大迫力!
間近に迫る艦船は大迫力!

基本情報

日本語名称
海軍ゆかりの港めぐり遊覧船
販売場所・乗り場
乗船券売り場:乗船券売り場はwebページをご覧ください/遊覧船のりば:赤れんが博物館東側桟橋
電話
090-5978-8711(舞鶴赤れんがパーク 遊覧船窓口)
※受付時間 9:00〜17:00(年末年始休)
出航時間
2023年12月10日までの月〜金:1日3便(当日券のみ)11:00発/13:00発/14:00発、
土日祝・お盆(8月11〜20日):1日6便(WEB予約対応)10:00発/11:00発/12:00発/13:00発/14:00発/15:00発
12月11〜25日の月木金土日祝:1日3便(当日券のみ)11:00発/13:00発/14:00発
2024年1月4日〜2月29日の月木金:1日2便(当日券のみ)11:00発/13:00発、土日祝1日3便(当日券のみ)11:00発/13:00発/14:00発
※12月26日〜1月3日は運休
料金
大人1,500円、3〜12歳800円、2歳以下無料
クレジットカード
不可
備考
乗船開始は出航時間の約15分前から
天候の状況により欠航の場合あり
貸切のため乗船できない場合あり
公式サイト
公式サイト

まとめ

映画「わたしの幸せな結婚」の世界観に浸る、東舞鶴の旅はいかがでしたか?
舞鶴市にはほかにも魅力的な観光地がもりだくさん! 港町として栄えた東舞鶴で映画の世界観にどっぷりと浸ったら、もう1日プラスして西舞鶴に足を延ばしてみるのもおすすめです。

JR「東舞鶴」駅からJR舞鶴線で約7分の「西舞鶴」は、戦国時代に城が築かれて以来、城下町として栄えたエリア。同じ港町でも、東舞鶴とはまた異なる表情をみせる魅力的なエリアです。
JR西舞鶴駅ではレンタサイクルの貸出もあるので、潮風を感じながら城下町をサイクリングしてみてはいかがでしょう。

日本海側最大級の海鮮市場を併設する道の駅「舞鶴港とれとれセンター」
日本海側最大級の海鮮市場を併設する道の駅「舞鶴港とれとれセンター」