京都の日帰り旅行にお勧めの3つのエリアと定番観光スポット14選
「大阪」や「奈良」、「滋賀」へ旅行する予定だが、近くの「京都」も観光したいと思う方は多いのではないだろうか。
そんなわがままな方に向けて、「京都」の日帰り観光にお勧めのエリアと定番観光スポット、グルメやショッピングスポットを紹介する。
この記事で紹介するスポットやグルメを選んで観光すれば、「京都」の多彩な魅力の一端を感じられるはずだ。
京都の日帰り観光にお勧めの3つのエリア
1日で多くの観光スポットを巡りたい方は、なるべく多くの観光スポットが集まるエリアを選ぼう。
京都へ観光したことがあり、穴場的な観光スポットを探している方は、京都市郊外がお勧めだ。
日帰りで京都を満喫したい方にお勧めのエリアは、以下の3つ。
これから紹介するエリアごとのお勧め観光スポットと併せて、日帰り観光プランを立てる際の参考にしてほしい。
エリア | 特徴 | 定番観光スポット |
---|---|---|
京都市内 | 短時間で京都を代表する有名な観光スポットを巡れる。 | 音羽山 ・伏見稲荷大社・南禅寺 |
嵐山 | 短時間で京都の風光明媚な観光スポットを巡れる。 | 渡月橋・天龍寺 ・嵯峨野竹林の小径 |
京都郊外 | 観光客が少ない穴場スポットを楽しめる。 | 天橋立・美山かやぶきの里 |
日帰り観光で訪れるべき京都市内の定番観光スポット8選
人気観光地である「京都」の中でも、京都市内には特に観光スポットが多く、定番と言えるスポットも多い。
その中でも1日しか観光できない方にこそ、訪れてほしい定番の観光スポットを厳選して紹介する。
どのスポットでも、日本情緒が溢れる美しい景観と日本の歴史が楽しめるはずだ。
1. 音羽山 清水寺
778年に開かれ、1994年にはユネスコ世界文化遺産に登録された。
音羽山の中腹に広がる13万㎡の境内には、国宝と重要文化財を含め30以上の伽藍や碑がある。
春は桜、夏は緑、秋は紅葉、冬は雪と季節ごとに違った景色に映える清水寺も見もの。
坂道を登りきると朱色の仁王門がお出迎え。
さらに階段を上がると、高さ約31mの「三重塔」が見えてくる。
国内最大級の高さで、京都の街を遠くまで見渡すことができる絶景ポイントだ。
2. 金閣寺
室町幕府の第3代将軍、足利義満がその住まいとした「北山殿」を由来とする寺院。
門を入ってすぐのところにある鐘楼の鐘は、作成されたのが鎌倉時代にさかのぼるという黄鐘調。
金閣寺の通称は、池の前に建つ金箔で覆われた舎利殿に由来する。
さわらの薄い板(こけら)を重ねたこけら葺の屋根や、漆を接着剤にして2層と3層に張られた純金が、足利義満の栄華をいまに伝えている。
3. 伏見稲荷大社
五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、病気平癒、諸願成就の神様として日本各地で親しまれ、全国で約30,000社あると言われる稲荷神社の総本宮。711年に創建された。
特に注目度の高いスポットは、「千本鳥居」。本殿の後ろに朱色の鳥居がトンネル状に連なっている。
参拝者が祈りと感謝を込めて奉納したのがはじまりで、稲荷山全体では1万基を越えているそう。
4. 貴船神社
京都市左京区、貴船山麓の貴船川沿いに鎮座し、水を司る高龗神(たかおかみのかみ)を御祭神に祀る、全国に約2,000社ある水神の総本宮。
創建年代の詳細は不明だが、天武天皇御代の白鳳6年(677)に社殿造替の記録が残っており、1,300年以上の歴史をもつ日本屈指の古社といわれる。
境内は飛び地で本宮、奥宮、結社の3つのお宮があり、本宮社殿前の石垣からは山からの清冽な水がこんこんと湧き出し、御神水として崇められている。
5. 南禅寺
現在残る建物の多くは江戸時代以降に建てられたもの。
国宝となっている方丈は豊臣秀吉によって建てられた京都御所の建物を、江戸時代に移築したもので、狩野派による桃山美術らしい絢爛な障壁画や、左甚五郎作と伝わる彫刻や小堀遠州による石庭も有名。
三門は江戸時代初期に藤堂高虎が再建したもので、歌舞伎「楼門五三桐」にも登場する。
6. 東映太秦映画村
京都の太秦にある日本を代表する映画のテーマパーク。
時代劇の撮影で使われるセットが見られることで有名で、時代劇キャラクターの衣装に着替えてパーク内を散歩すれば昔の日本の雰囲気を一層楽しめる。
楽しみはそれだけではなく、施設内にはからくり忍者屋敷やお化け屋敷、立体迷路など沢山のアトラクションがあり、世界初、エヴァンゲリオン初号機のエントリープラグと手の平に乗ったり、忍者になって、しまじろうたちと冒険ができる幼児向けのアトラクションもある。
7. 八坂神社
御祭神は、素戔鳴命(スサノヲノミコト)、櫛稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、八柱御子神(ヤハシラノミコガミ)で、全国に点在する八坂神社や素戔鳴尊が御祭神の関連神社、約2,300社の総本社。
656(斉明天皇2)年、新羅国牛頭山の神をこの地に祀ったことが創祀の由来とされる。
古くから祇園感神院、祇園社の名で敬われており、地元では今も「祇園さん」と呼ばれ親しまれている。
8. 錦市場
錦市場は京都のメインストリート、四条通りから北にあたる錦小路通にある。
この場所で魚店が繫盛し、1615年に江戸幕府からのお墨付きを得てさらなる発展を遂げたことがはじまり。「京の台所」の名称で親しまれていて、京野菜、琵琶湖の川魚、鱧、ぐじ、笹カレイ、湯葉、生麩、漬物などの食材がずらり。京都ならではの食材は、ほぼここで揃う。
東西約390mの長さに及ぶアーケードの通りには、両サイドに約130の店舗が並ぶ。なかには京都の食材を味わえる豆乳ドーナツ、生麩の饅頭、蒲鉾の天ぷら、湯葉クリームコロッケなど、選ぶのに迷うほどの京都グルメが販売されている。
風光明媚な景色に出会える「嵐山」の定番観光スポット3選
1日で多くの観光スポットを巡るなら、「嵐山」もお勧め。
嵐山には人気の観光スポットが狭いエリアに集まっているため、短時間でも多くの場所を巡れる。
京都市内も観光スポットは多いが、嵐山の観光スポットは風光明媚な景観を楽しめるのが大きな魅力。
桜と紅葉の名所が多いので、春か秋に京都を訪れるなら、嵐山への観光も検討してみよう。
1. 渡月橋
平安時代の9世紀前半に架けられたという橋で、何度も流出しているが、そのたびに架け直されてきた。
鎌倉時代の亀山上皇が橋の上を月が渡るように移動していったことからこの名がつけられたといわれている。
桜の春、緑の夏、紅葉の秋、雪の冬と季節ごとの景色とも見事に調和し、いつ訪れてもカメラを構える観光客が後を絶たない。
2. 天龍寺
臨済宗天龍寺派の大本山。
室町時代初期の1339(暦応2)年、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うため、夢窓国師を開山に創建した。
後嵯峨天皇の亀山離宮跡地に広がる境内は日本最初の史跡・特別名勝で、1994年には「古都京都の文化財」の一つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録された。
3. 嵯峨野竹林の小径
風光明媚な景色から、平安時代(794〜1185年)から貴族や文人に愛され、別荘や庵が多く築かれた嵯峨野。
その地にある嵯峨野竹林の小径は、野宮神社から天龍寺北門を通り大河内山荘へと約400m続く散歩道だ。
青々とした竹が空へ伸びる美しい姿は、旅行雑誌の表紙、テレビドラマ、CMにもよく登場し、京都を代表する風景として知られている。
絶景を楽しめる京都郊外のお勧め観光スポット3選
京都観光といえば、これまで紹介してきた京都市内か嵐山というイメージが強いかもしれない。
ただ、京都市の郊外にも魅力的なスポットは点在している。
日本ならではの絶景を眺められるスポットが多く、観光客が少ないことも京都郊外の魅力だ。
アクセスしやすいとは言えないため、日帰りでは1つか2つしか巡れないが、それだけに1つの観光スポットでの満足度は大きいだろう。
1. 天橋立
宮城県の陸前の松島、広島県の安芸の宮島とともに、日本を代表する絶景・日本三景のひとつに数えられる天橋立。
全長約3.6km、幅約20m~170mの砂州で、約5000本もの松が生い茂る。何千年もの歳月をかけて自然がつくりだした神秘の姿は、日本の名松百選、日本の白砂青松百選、日本の渚百選、美しい日本の歴史的風土百選など、数々の日本百選に選ばれている。
2. 美山かやぶきの里
京都府の中央に位置する自然豊かな美山町には、江戸時代(1603-1867)に建てられた保存状態の良いかやぶき民家が数多く残っている。
季節によって表情を変える景観も人気があり、日本の原風景に出合えると海外でも注目を集めている。
美山のかやぶきは丸みを帯びた柔らかな曲線と、先端まで均一に整えられた美しさが特徴。
人びとの生活の知恵と美意識が詰まった「ふき替え」作業を通して、里山暮らしを体験しよう。
3. 伊根の舟屋
古くから漁業が盛んな京都府北部に位置する伊根湾。
海沿いには、漁に使用する船置き場として一階部分が海と繋がる「舟屋」と呼ばれる建物が軒を連ねている。
約5kmに渡り、約230軒の舟屋が並ぶ景観は全国的にも珍しく、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
ご当地グルメを満喫するならココ!京都の人気飲食店3選
日帰りといえど、せっかく京都を訪れるなら観光スポットだけでなく、京都のグルメも満喫してほしい。
京漬物や湯豆腐、湯葉などに代表される京料理が特徴のひとつで、併せてよく使われる出汁(だし)は日本ならではの味覚だ。
優しい印象ながらも、旨味が強く広がる味わいが出汁の魅力。
ここからは「京都」に数多くある飲食店の中でも、京都グルメを満喫できる特に人気の高い飲食店を紹介しよう。
1. 南禅寺 順正
南禅寺の参道で古くより愛されてきた湯豆腐を通じて、京都に根付く湯豆腐文化や、伝統的な京都文化を伝える老舗。
季節の草花が四季折々の表情を映す1,200坪の回遊式庭園を眺めながら、名物の湯豆腐や湯葉をゆったりと堪能できる。庭園内にある「順正書院」は、江戸時代の蘭学医・新宮凉庭が建てた医学学問所で、現在は国の登録有形文化財にも指定。
メニューは、気軽に楽しめるコースと旬の食材を使った京会席をご用意。国産大豆を使った湯豆腐か、出来立ての引上げゆばからメインを選べる3,630円の「花コース」は、焚合せや田楽なども付く大満足の内容。
2. 貴船 ひろや
鴨川の源流である貴船川沿いにたたずむ、昭和7年(1932)創業の料理旅館。
京都が誇る夏の風物詩、「川床」の名店としても知られ、シーズンになると多くの客が訪れる。
清冽な貴船川上に設けられた川床は、涼やかな風が吹き抜け、川のせせらぎも耳に優しく風情たっぷり。最高のロケーションでいただけるのは、一品一品工夫を凝らした見た目も華やかな季節の会席料理。
美味しさはもちろん、目や耳や鼻……五感で満足できる体験は、旅の最高の想い出に。
3. 京都祇園 あのん 京都祇園本店
古い京町家が点在する祇園の切り通し沿いに佇むあんこスイーツ専門店。
営むのは、“赤いダイヤ”と呼ばれる北海道十勝産小豆を使ったおはぎで有名な「サザエ食品」だ。
長年培ってきたあんこ作りの技法を軸に、和洋の枠にとらわれない“新趣”のお菓子が多彩に揃っている。
ショッピング・お土産選びを短時間で楽しめる「京都駅ビル」
京都でショッピングやお土産選びを楽しみたいなら、ショップやレストラン、ホテル、文化施設などが入る京都駅直結の「京都駅ビル」がお勧めだ。
地下2階から1階にある「京都駅ビル専門店街 ザ・キューブ」では、京都らしいおみやげやスイーツ、トレンドをおさえたファッションや雑貨のショップが立ち並ぶ。
駅ビル西側には「ジェイアール京都伊勢丹」があり、ファッションやコスメの人気ブランドが集結。
京都駅は京都を観光する上で立ち寄ることが多く、大阪・奈良・滋賀などの宿泊先へ戻る際に利用することも多いため、ついでに買い物とお土産選びを楽しめるのも嬉しいポイントだ。
京都の観光に関するよくある質問
Q
短時間で多くの観光スポットを巡るなら、どのエリアがお勧め?
観光スポットが集まっている京都市内か、嵐山がお勧めです。
Q
京都で有名なグルメは?
京漬物や湯豆腐、湯葉などに代表される京料理が有名です。
まとめ
「京都」の日帰り旅行にお勧めのエリアと訪れるべき定番の観光スポット、味わっておきたい人気グルメを紹介してきた。
この記事で紹介したスポットやグルメを選んで観光すれば、「京都」の魅力の一端を感じられるはずだ。
以下の記事では、お勧めかつ定番の観光スポットを厳選して紹介している。
もし、「京都」での滞在期間を伸ばして本格的に観光する場合は参考にしてほしい。