日本風情漂う絶景を一望できる!新倉富士浅間神社の観光ガイド

日本風情漂う絶景を一望できる!新倉富士浅間神社の観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本のシンボルである「富士山」と鳥居や桜などが調和した、日本風情漂う絶景を眺められる「新倉富士浅間神社」(あらくらふじせんげんじんじゃ)。
この記事では「新倉富士浅間神社」へのアクセスや境内の見どころ、周辺の観光スポットなどを紹介する。
観光前にこの記事を読めば、より深く「新倉富士浅間神社」を楽しめるだろう。

新倉富士浅間神社ってどんなところ?

山梨県富士吉田市の「新倉山」、その中腹に位置するのが「新倉富士浅間神社」。
春夏秋冬、四季折々の優美な自然景観を楽しめることで人気だ。
最大の見どころは「富士山」と「五重塔」を同時に見られること。
日本らしい景色を見られるとあって、特に外国人の観光客から人気を集めている。
もちろん、「新倉富士浅間神社」の見どころはそれだけではない。
「本殿」に取り付けられた鬼瓦も見どころのひとつで、鬼瓦の原型とされている。
鬼瓦とは厄除けや装飾を目的とした瓦で、文字通り「鬼」の顔をした瓦が多いが、鬼の顔以外の装飾が施された瓦もある。
「子育て神木」も「新倉富士浅間神社」で見逃せないスポットだ。
高さ25mほどの檜(ひのき)であり、途中から幹が分岐している。
この分岐した部分に幼い杉が育っているために「子育て神木」と呼ばれるようになり、家庭円満や子育てのご利益があるとされる。
「新倉富士浅間神社」は24時間解放されており、参拝料がかからない点も特徴的。
時間によって異なる楽しみ方ができるほか、スケジュールを組みやすいところも魅力的だ。

新倉富士浅間神社の成り立ち

竹取物語に登場する帝のモデルとも言われる文武天皇(もんむてんのう)の時代、705年に現在の新倉地区の氏神として創建された神社が「新倉富士浅間神社」。
807年に発生した富士山の大噴火の折には鎮火祭が執行され、平城天皇(へいぜいてんのう)より勅額などが奉納された。
勅額とは天皇の直筆による寺社額のことで、「新倉富士浅間神社」の勅額は「大鳥居」に掲げられている。
「大鳥居」を抜ける際には、この勅額にも注目してほしい。

同じ景色でも時間が違えば見え方も魅力も異なる
同じ景色でも時間が違えば見え方も魅力も異なる

新倉富士浅間神社へのアクセス

「甲府駅」を起点とする、「新倉富士浅間神社」へのアクセスを紹介しよう。
「甲府駅」は山梨観光における出発地点となるため、観光プランを組み立てる際の参考にしてほしい。

経路
1.「甲府駅」からJR中央本線に乗車し、「大月駅」で下車
2.「大月駅」で富士急行線に乗車し、「下吉田駅」で下車
3.「下吉田駅」から歩いて20分ほど
所要時間
約1時間30分

新倉富士浅間神社のお勧め観光シーズンは?

「新倉富士浅間神社」を観光するなら、春に訪れてほしい。
春には境内の桜が見頃を迎え、「大鳥居」から「忠霊塔」にかけて咲き誇る約300本の桜は圧巻だ。
「富士山」や周りの建造物の雰囲気も相まって、日本らしい景色を堪能できる。
特に海外からの観光客にとっては心が躍る瞬間になるはずだ。
日が落ちると境内にはライトアップが施され、昼間とは大きく変わって幻想的な空間になる。
桜の色合いも違って見えるので、奥ゆかしい日本の景色をより楽しめるだろう。
桜まつりが開催されるのも、春の「新倉富士浅間神社」の魅力だ。
キッチンカーなどでご当地グルメを楽しめるほか、ステージイベントなども開催される。
桜が本格的な見頃を迎えるのは4月上旬から中旬頃となるので、ぜひこの時期に観光するのがお勧めだ。

ライトアップされた幻想的な桜と五重塔
ライトアップされた幻想的な桜と五重塔

景観だけでなく境内も満喫しよう!新倉富士浅間神社の見どころ3選

境内から見える美しい景観が大きな魅力であり、見どころでもある。
とはいえ、「新倉富士浅間神社」内にも歴史的な建造物や参拝におけるご利益など、魅力が詰まっている。
観光に訪れた際には境内からの景観だけでなく、「新倉富士浅間神社」内の魅力も満喫してほしい。
これから紹介する情報を知っておくことで、「新倉富士浅間神社」から見える景観や参拝をより楽しめるはずだ。

1. 単体で見ても日本風情と美しさを感じられる「忠霊塔」

「忠霊塔」には戦死した人を慰霊する目的や役割がある。
「新倉富士浅間神社」の「忠霊塔」も富士吉田市内における戦没者を慰霊している。
納骨堂を備えていることを前提とする「忠霊塔」は様々な形があるが、「新倉富士浅間神社」のものは五重塔になっている。
仏塔における形式の1つで、5層それぞれが独自の仏教的な思想を表す。
日本らしい、奥ゆかしさを感じられる建物と言えるだろう。

忠霊塔単体で見ても美しい
忠霊塔単体で見ても美しい

2. 縁結びのご利益を授かれる「荒浜神社」

「新倉富士浅間神社」の末社である「荒浜神社」は、「本殿」に向かって左手に鎮座している。
「本殿」とは別の小規模な神社のことを末社と呼び、摂社と合わせて摂末社とも言われる。
「荒浜神社」には機神様(はたがみさま)や、養蚕(ようさん)の神様を合祀(ごうし)している。
織物は縦と横の糸を組み合わせて織ることから、縁結びのご利益があるとして親しまれている。
すっきりとした佇まいに落ち着きを感じられる神社だ。

本殿の横にひっそりと佇む荒浜神社
本殿の横にひっそりと佇む荒浜神社

3. 神聖な雰囲気と迫力を感じる「本殿」

「本殿」には神霊を宿した神体を安置する役割があり、「新倉富士浅間神社」においても例外ではない。
「本殿」には夫婦である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)と瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命の親である大山祗命(おおやまづみのみこと)が祭神として祀られている。
この3柱が夫婦および親子であったことから、家庭円満や子育てなどにご利益があるとされる。
厳かな佇まいの中に迫力を感じられる建築物だ。

景色を楽しむだけでなく本殿への参拝も忘れないように
景色を楽しむだけでなく本殿への参拝も忘れないように

新倉富士浅間神社を観光するなら絶対に外せないビュースポット

「新倉富士浅間神社」における最大の魅力は、ガイドブックにも掲載されるような日本ならではの絶景を見られるところにある。
加えて、「新倉富士浅間神社」から眺める景観は季節ごとに違った表情を見せる。
四季折々の景観を楽しんでもらいたいが、特に春の景色は格別と言える。
「新倉富士浅間神社」に訪れたら、これから紹介する2つのビュースポットには必ず訪れてほしい。

富士山・五重塔・桜を同時に眺められる「展望デッキ」

「塩釜神社」手前にある398段の「さくや姫階段」を登っていくと、「忠霊塔」の近くに「展望デッキ」がある。
「忠霊塔」の方角に「富士山」が見える構図だ。
木花咲耶姫命にちなんだ398段の階段からは、木々の隙間から「富士山」が顔を出す。
自然に囲まれながら、富士吉田市の街並みや絶景を楽しめる。
「展望デッキ」からの景色で最大の魅力は、「富士山」と「忠霊塔」を同時に眺められること。春であれば、さらに桜も同時に鑑賞できる。
最も日本らしい風景と言っても過言ではない。
事実、ガイドブックなどで日本を紹介する際に「展望デッキ」から撮影した写真が使われることも多く、1度は目にしたこともあるだろう。

新倉富士浅間神社で絶対に外せないスポットと言えるだろう
新倉富士浅間神社で絶対に外せないスポットと言えるだろう

隠れた絶景スポット「大鳥居」

表参道を境内に向かって登っていくと「大鳥居」が見えてくる。朱色に染められた鳥居は圧巻の迫力だ。
「大鳥居」には平城天皇による勅額が飾られているので、こちらにも注目してほしい。
「大鳥居」の見どころと言えば、自然と共に見る「富士山」の景色だろう。
鳥居の内側に「富士山」を捉える構図が特にお勧めで、春や秋には桜と紅葉も同時に楽しめる。
「展望スポット」とはまた違う、日本らしい景色のひとつだ。

鳥居から富士山と紅葉が覗く絶景
鳥居から富士山と紅葉が覗く絶景

ご当地グルメを堪能!新倉富士浅間神社周辺のお勧め飲食店2選

「新倉富士浅間神社」の周辺でランチを食べるなら、ぜひご当地グルメの「吉田うどん」を味わってほしい。
硬くてコシが非常に強い麺が特徴で、その硬さは日本一とも言われている。
噛めば噛むほど素材とダシの旨みが口いっぱいに広がる「吉田うどん」を、これから紹介するお店で食してみよう。

1. 源氏

山梨県富士吉田エリアのご当地グルメ、「吉田うどん」が食べられるお店。
源氏では、元板前の店主が醤油と味噌をブレンドして作るスープと喉越しがよいツルッとした麺が評判。かけ、つけ、冷やしたぬきなどのメニューがそろう中、特に人気なのが肉天うどん。

店主こだわりのダシと喉越し抜群の麺が評判の吉田うどんが味わえる
店主こだわりのダシと喉越し抜群の麺が評判の吉田うどんが味わえる

2. つるや食堂

創業約70年、現在では3代目が暖簾を守る吉田うどんの老舗店。
吉田うどんでは当たり前となっている、肉に馬肉を使うのはここが発祥なのだとか。
麺は、通常の吉田うどんの半分程の塩分でミネラル豊富な海水塩を使用。
醤油をかえしに使い田舎味噌を加えた魚介ベースのスープには、化学調味料を一切使わないなど、素材に対するこだわりが光る。

馬肉トッピングの元祖といわれる吉田うどんの老舗店
馬肉トッピングの元祖といわれる吉田うどんの老舗店

新倉富士浅間神社の周辺観光スポット3選

「新倉富士浅間神社」の周辺には、「富士山」にまつわる観光スポットが満載だ。
「富士山」から近い山梨ならではの自然景観を楽しもう。
「新倉富士浅間神社」を充分に満喫したら、これから紹介する観光スポットにも合わせて訪れてみてほしい。

1. 忍野八海

忍野八海」は、富士山を水源とする「出口池」「お釜池」「底抜池」「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」の8つの湧水池の総称。
かつては湖だったが干上がって8つの湧水になった。
富士山の雪解け水が、地下の溶岩の間で約20年の歳月をかけてろ過されているため非常に透明度が高い。
富士山と池による、自然の美しい景色が人気を集めている。

富士山の雪解け水が湧く神秘的な池
富士山の雪解け水が湧く神秘的な池

2. 山中湖

山中湖は約6.57平方キロメートルの広さで、海抜は約980.5メートル。
日本で3番目に高い場所に位置する。「富士五湖」の中で最も富士山に近く、雄大な富士山と湖が織りなす四季折々の美しい光景が広がる。
春にはチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスなどの花々が咲き誇るほか、秋には紅葉、冬には美しく雪化粧した富士山を望むことができ、年間を通して観光を楽しめる。

富士山に一番近い湖
富士山に一番近い湖

3. 河口湖

富士五湖のひとつとして知られており、富士山の絶景が楽しめることから人気のスポットである河口湖
湖畔には春には桜が咲き誇り、初夏には紫のラベンダー、秋には紅葉と、季節ごとに違った美しい景色が広がる。
また、富士五湖で唯一となる「島」と「橋」が存在することでも知られる。

富士山の5つの湖の中で、一番長い湖岸線を持つ絶景スポット
富士山の5つの湖の中で、一番長い湖岸線を持つ絶景スポット

新倉富士浅間神社に関するよくある質問

Q

河口湖から新倉富士浅間神社まで移動するのに何時間かかる?

A

富士山世界遺産ループバスを利用した場合、20分ほどになります。

Q

新倉富士浅間神社のご利益は?

A

家庭円満を基本として子育てや縁結び、厄除けなどのご利益があります。

Q

新倉富士浅間神社で御朱印帳はもらえる?

A

初穂料2,000円でいただけます。

まとめ

この記事では「新倉富士浅間神社」のアクセスや楽しみ方、お勧めのビュースポットなどを紹介してきた。
日本ならではの文化と自然が融合した絶景を見られることが、「新倉富士浅間神社」の最大の魅力だ。
日本らしい文化や景色に触れられる「新倉富士浅間神社」へ、ぜひ訪れてみてほしい。
山梨には「新倉富士浅間神社」以外にも、素晴らしい観光スポットがたくさんある。
詳しくは以下の記事を参考にしてほしい。