多様な魅力を五感で楽しむ旅へ【山梨旅行ガイド】
日本のシンボル・富士山を筆頭に、八ヶ岳や南アルプスなどの雄大な山々を擁する「山梨」。
富士山の絶景はもちろん、その他にも様々な自然景観を楽しめる。
それだけでなく、温泉やご当地グルメなど、山梨では様々な遊び方ができる。
山梨を満喫するために、知っておくべきエリアごとの魅力や見どころ、交通情報や1泊2日のモデルコースをこの記事では紹介しよう。
富士山の絶景とフルーツが魅力の「山梨」
日本の中部地方に位置する「山梨」。
東京・神奈川・静岡・長野・埼玉に面する海のない地域だ。
富士山や八ヶ岳・南アルプスなどの山岳に囲まれた盆地であり、山梨の面積の8割以上は森林が占めている。
静岡と同じく富士山の絶景が最大の魅力であり、特に富士山の麓にある5つの湖「富士五湖」は、富士山の絶景スポットとして広く知られている。
山々から流れる豊富な水と、朝夕や夏冬の気温差が著しい盆地特有の気候で、様々な農産物の栽培も盛んだ。
フルーツ王国とも言われる山梨は、葡萄や桃の生産量で日本一を誇る。
山梨作られた葡萄を使ったワインやジュエリー、絹織物などの特産品は「やまなしブランド」として、国内外で高い評価を得ている。
富士山の絶景だけでなく、どんな料理にも合う山梨のワインも堪能しよう。
山梨の平均気温と着衣例
日照時間が長く降水量が少ない山梨。
山々に囲まれた地形であるため、1日の寒暖差と夏冬の寒暖差が激しい。
以下の平均気温と着衣例も旅行の準備をする際の参考にしてほしい。
山梨の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 3.1 | 4.7 | 8.6 | 14.0 | 18.8 | 22.3 | 26.0 | 27.1 | 23.2 | 17.1 | 10.8 | 5.4 |
山梨の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
山梨へのアクセス
山梨は東京からアクセスしやすく、新宿駅から山梨までJR中央本線(特急)なら1時間半で到着できる。
大阪からは新幹線で東京まで向かい、JR中央本線に乗り継ぎ、約4時間程度と少し遠い。
山梨には空港がなく、海外からアクセスする場合は東京経由でのアクセスがお勧めだ。
新宿駅から山梨の主要駅へのアクセス
山梨旅行の移動拠点は、JR中央本線とJR見延線の2つの路線が乗り入れる「甲府駅」だ。
東京のターミナル駅である「新宿駅」から「甲府駅」へのアクセスを紹介する。
新宿駅から山梨の主要駅へのアクセスがわかれば、旅行プランも立てやすいだろう。
鉄道の場合
- 経路
- 新宿駅より「JR中央線特急」に乗車し、甲府駅で下車
- 所要時間
- 約1時間30分
高速バスの場合
- 経路
-
1. 新宿駅新南改札を出て徒歩2分のバスタ新宿へ
2. 京王バスに乗車し、甲府駅前下車 - 所要時間
- 約2時間10分
山梨の主要交通手段
山梨の主な移動手段は、バスと鉄道。
電車とバスの本数が少ないエリアもある為、時刻表を調べてプランを立てないと目的地までの移動時間がかかり、多くの観光スポットを巡れないだろう。
また公共交通機関ではアクセスしづらいスポットへは、可能ならレンタカーを利用してほしい。
レンタカーの利用が難しい場合は、タクシーをうまく利用して移動しよう。
山梨を旅行するなら知っておくべき6つのエリア別の魅力
山梨は6つのエリアからなり、魅力や見どころも様々。
エリアごとに距離が離れているため、1度で全てのスポットを巡るのは難しい。
気になるエリアや人気観光スポットをおさえておけば、旅行プランも立てやすくなるだろう。
清涼な自然を五感で満喫できる「清里・小淵沢・韮崎エリア」
山梨北西部に位置する「清里・小淵沢・韮崎エリア」は、美しい景色が広がる山岳・高原リゾート地。
雄大な八ヶ岳と南アルプスの山々に囲まれ、名水の里としても知られる。
標高1,900mの山頂に佇む「清里テラス」や、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の世界を再現した「山梨県立フラワーセンター ハイジの村」など、自然の爽やかさを体感できるスポットが多い。
新鮮な高原野菜や乳製品も盛んに作られ、名産品や物産販売コーナーがある「道の駅」でも購入可能。
キャンプやアスレチック、自然観察など家族で楽しめるレジャースポットも満載だ。
山梨の玄関口となる「甲府・昇仙峡エリア」
山梨の北部に位置し、迫力ある渓谷美を楽しめる「昇仙峡」で有名な「甲府・昇仙峡エリア」。
山梨の玄関口となる「甲府駅」は、このエリアに位置する。
戦国時代で最強の武将と評される武田信玄(たけだ しんげん)・ゆかりの地でもあり、多くの史跡も残されている。
甲府駅から降りてすぐの場所に建つ甲府城も、そのひとつだ。
駅周辺の市街地には繁華街あり、様々な山梨グルメも味わえる。
自然・温泉・フルーツを堪能できる「石和・勝沼・西沢渓谷エリア」
山梨の東部に位置する「石和・勝沼・西沢渓谷エリア」。
秘境と呼ばれる「西沢渓谷」で美しい自然の景色、風情漂う旅館と露天風呂を楽しめる「石和温泉」はエリア内でも特に人気の高いスポットだ。
フルーツ王国と呼ばれる山梨の中でも、特に葡萄や桃の栽培が盛んで、フルーツ狩りとワインを楽しめる。
旬のフルーツと美しい自然の景観をぜひ堪能してほしい。
自然と歴史が息づく「大月・都留エリア」
石和・勝沼・西沢渓谷エリアと隣接する「大月・都留エリア」。
桜の名所でもある「お伊勢山」や、魚の鱗のような奇岩が続く「蒼竜峡」など、豊かな自然が広がるエリアだ。
東京から長野まで続く甲州街道沿いの大月にある宿場町・都留は、城下町として栄えていた地域でもあり、当時の面影を残すスポットもある。
難攻不落の城と呼ばれた「勝山城跡」や関東三名城のひとつ「岩殿城跡」などの山城も人気の観光スポットで、歴史好きにも訪れてほしいエリアだ。
富士山の絶景を見たいなら訪れるべき「富士山・富士五湖エリア」
世界遺産・富士山の麓に位置する富士五湖エリア。
富士五湖とは、富士山の麓にある河口湖・山中湖・本栖湖・西湖・精進湖の5つの湖のことだ。
どの湖からも富士山と周囲の自然が織りなす絶景を楽しめる。
なかでも「本栖湖」と「山中湖」、「精進湖」は湖面に富士山が映る「逆さ富士」が見られるため、写真撮影に訪れる人が特に多い。
周辺に観光スポットが集まる「河口湖」は、東京から短時間でアクセスできることもあり、東京からの日帰り旅行先として人気が高い。
富士山の絶景を楽しみたいなら、ぜひとも訪れてほしいエリアだ。
山々と川に育まれた美景と文化が魅力の「富士川流域・南アルプスエリア」
山梨の最南端に位置する「富士川流域・南アルプスエリア」。
3,000m級の山々が連なる南アルプスを流れる富士川流域では、美しい渓谷が織りなす四季折々の景観を楽しめる。
登山やキャンプなどのアクティビティを楽しめるのはもちろん、秘湯とも呼べる温泉地も。
歴史・伝統文化を満喫できるスポットも多く、美しいしだれ桜で有名な日蓮宗総本山「身延山久遠寺」は特に有名。
ロープウェイで身延山山頂まで上がると、展望台からは雄大な自然の大パノラマを望める。
花火の産地としても知られており、和紙や印章などの伝統工芸品の購入も可能だ。
山梨を満喫するために必要な日数
ここまで紹介してきたように、山梨はエリアごとに魅力的な観光スポットが点在し、県土の広さや見どころの多さから、全てのエリアを巡るのは時間がかかる。
エリアを絞れば1泊2日でも充分に楽しめるが、各エリアの魅力を満喫したいなら2泊3日以上は確保しておこう。
ただ、なかには山梨旅行にそんなに日数を確保できないという方もいるだろう。
山梨旅行を短期間で楽しみたい方は、ぜひこれから紹介するモデルコースを参考にしてほしい。
山梨の自然と魅力を五感で感じられる1泊2日のモデルコース
富士山の絶景はもちろん、山梨の多様な魅力を堪能できる1泊2日のモデルコースを紹介しよう。
山梨の旅行プランに迷ったら、ぜひこのモデルコースを参考にしてほしい。
山梨の自然と魅力を五感で感じる旅に出かけよう。
1日目:富士山をはじめとする山梨の自然を五感で楽しむ
1日目は富士五湖のひとつである河口湖周辺の観光スポットを巡り、富士山の絶景や自然、芸術を楽しむ。
山梨の魅力である自然を、五感をフルに使って感じてみよう。
8:45 富士急行河口湖駅からスタート
モデルコースの1日目は富士急行河口湖駅からスタート。
まずは徒歩で約12分の場所にある、富士山パノラマロープウェイの「河口湖畔駅」へ。
始発のロープウェイに乗り、眼下に広がる河口湖の美しい景色を眺めながら「河口湖天上山公園」の山頂を目指そう。
9:05 「河口湖天上山公園」で絶景と四季折々の景観を楽しむ
河口湖湖畔に位置する、標高1,075mの小高い山「河口湖天上山公園」。
山頂にある展望台に到着したら、裾野まで広がる富士山と河口湖、麓に広がる森林、市街地をゆっくり眺めてみよう。
展望台からの絶景を満喫したら、山頂の駅から麓まで続くハイキングコースへ。
7月上旬から8月上旬なら約10万本のあじさいを、秋なら紅葉が彩る天上山を楽しみつつ、下山しよう。
11:10 「鳴沢氷穴」で自然の造形美を堪能
下山したら一休みしながら、歩いて富士急行河口湖駅へ戻ろう。
富士急行河口湖駅からバスに乗って、バス停「氷穴」で下車。歩いてすぐ「鳴沢氷穴」に到着する。
鳴沢氷穴は、富士山麓に広がる青木ヶ原樹海の東の入口に位置する人気観光スポットだ。
864年の富士山の側火山長尾山の噴火で溶岩が流れ出た後にできた空洞で、全長153mの溶岩洞穴である。
天井から染み出した水滴が凍ってできた氷柱が見どころ。
自然の造形美を楽しみつつ、探検してみよう。
12:40 富士山を眺めつつ「河口湖」周辺を散策
鳴沢氷穴の探検を終えたら、タクシーで富士急行河口湖駅へ戻り、歩いて約10分の河口湖畔を散策してみよう。
河口湖は富士五湖のひとつとして知られており、富士山の絶景が楽しめることから人気のスポットとなっている。
河口湖の周辺も観光スポットや飲食店、お土産屋などが充実しているため、気になる場所へ心赴くまま足を運んでみよう。
お腹が空いたら、湖畔の飲食店でランチに。
お勧めは山梨のご当地グルメである、日本一硬い麺で有名な「吉田うどん」だ。
15:30 「河口湖 音楽と森の美術館」で風景と音楽を楽しむ
河口湖畔を散策しながら、次のスポット「河口湖 音楽と森の美術館」を目指そう。
「河口湖 音楽と森の美術館」は、河口湖の畔に佇む音楽がテーマの美術館。
敷地内は、まるでヨーロッパのような美しい風景が広がりながらも、背景には富士山も眺められるユニークさが魅力。
様々な楽器の自動演奏と園内の景色を楽しんだら、館内のカフェで一休みしよう。
ミュージアムショップで、素敵なオルゴールをお土産に購入するのもお勧めだ。
17:00 「星のや富士」で自然感じる贅沢な時間を
音楽と景色を満喫したら、タクシーに乗って1日目の宿である「星のや富士」に向かおう。
河口湖を望む丘陵に位置する「星のや富士」は、グランピングが楽しめる宿泊施設だ。
キャビンスタイルの客室からは、富士山はもちろん河口湖と緑豊かな湖畔の美しい景色を満喫しながら過ごせる。
周辺の森を散策したり、自然を感じられるテラスでコーヒーを飲んだり、ゆったりと贅沢な時間を満喫してみよう。
2日目:山梨の多様な魅力を満喫できるスポットを巡る
2日目は山梨屈指の景勝地の観光から始まる。
渓谷美を満喫したら、山梨の名物グルメや名産品、甲州ワインを堪能できるスポットを巡る。
2日目が終わる頃には山梨の多様な魅力を知り、もう1泊したくなるだろう。
9:00 富士急行河口湖駅からスタート
2日目は富士急行河口湖駅からスタート。
バスがない時間のため、星のや富士からはタクシーで富士急行河口湖駅に向かおう。
富士急行河口湖駅から富士急バスに乗って、石和温泉駅へ。
石和温泉駅からJR中央本線に乗り、JR甲府駅で下車。
バスに乗れば、2日目最初のスポット「昇仙峡」に到着する。
10:20 「昇仙峡」で迫力ある断崖と渓谷美を楽しむ
山梨県甲府市の北部に位置しており、「日本一の渓谷美」といわれる「昇仙峡」。
長い歳月をかけて削り取られた花崗岩の断崖や奇岩・奇石、そして清澄で豊富な水の流れを見られる。
渓谷沿いに整備された遊歩道を歩いて、四季折々の渓谷美を楽しもう。
人気のスポットである、昇仙峡の主峰「覚円峰(かくえんぽう)」と落差30mの「仙娥滝」を見逃さないように。
昇仙峡には山梨のご当地グルメ「ほうとう」の名店が多いので、ランチは「ほうとう」をいただこう。
14:30 「甲州夢小路」でお土産選びを楽しむ
渓谷美と山梨のご当地グルメを堪能したら、最寄りのバス停「グリーンライン昇仙峡」からJR甲府駅へ戻ろう。
駅の北口から歩いて3分で、次のスポット「甲州夢小路」に到着する。
山梨の新しいランドマークとして誕生した「甲州夢小路」は、明治~昭和初期の甲府城下町を再現しており、小江戸情緒にあふれている。
移築した古民家や昔の建築様式に倣った建物の数々、石畳や水路などレトロな街並みが魅力。
美術館や展示ギャラリーのほか、各種ショップが軒を連ねており、散策すれば山梨の名産品などお土産に出会えるはずだ。
16:20 「勝沼ぶどうの丘」でディナーとワインを堪能
お土産を購入したらJR甲府駅へ戻り、再び電車に乗ってJR勝沼ぶどう郷駅へ。
駅から歩いて約15分で、「勝沼ぶどうの丘」に到着する。
勝沼ぶどうの丘はワインを中心としたショッピング・飲食・宿泊等を楽しめる滞在型複合施設。
なかでも甲州市が推奨している約180種、約2万本のワインをそろえたワインカーヴ(地下ワイン貯蔵庫)は圧巻。
試飲で気に入ったワインがあれば売店で購入しよう。
旅の締めに勝沼ワインを堪能できる展望ワインレストランで、甲府盆地から南アルプスまで見渡せる美しい眺望と共に、ワインと料理を楽しもう。
モデルコースにプラスワン!山梨の富士山絶景スポット3選
モデルコースで訪れた場所以外にも、山梨には富士山と四季折々の自然の風景が織りなす絶景スポットが点在している。
そのため、もし2泊3日以上できる場合は、これから紹介する絶景スポットにも足を運んでみてほしい。
1. 新倉山浅間公園
雄大な「富士山」と五重塔「忠霊塔」の美しい景色が見られる事で有名な新倉山浅間公園。
園内には、650本ほどの桜の木が植えられており、春には、富士山と五重塔、桜という日本らしい絶景を見る事ができる。
この景色は、日本を紹介する様々なガイドブックに登場するなど、人気のスポットとなっている。
絶景を見るには、新倉富士浅間神社から五重塔まで続く398段の「咲くや姫階段」を登るので、歩きやすい靴で行くのがお勧め。
2. 忍野八海
「忍野八海」は、富士山を水源とする「出口池」「お釜池」「底抜池」「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」の8つの湧水池の総称。かつては湖だったが干上がって8つの湧水になった。
富士山の雪解け水が、地下の溶岩の間で約20年の歳月をかけてろ過されているため非常に透明度が高い。
富士山と池による、自然の美しい景色が人気を集めている。
3. 富士本栖湖リゾート
富士山麓にある富士五湖のうち、最も富士山が美しく見えるといわれる「本栖湖(もとすこ)」から約4km。季節の花々と湖、その先に望む世界遺産・富士山が絵画のような景観を生み出し、訪れる人を魅了する。
園内にはほかにも、カフェやミュージアム、ショップなどを併設する関東最大級の英国式庭園「ピーターラビット™イングリッシュガーデン」も。絵本「ピーターラビットのおはなし」の世界観を体験することができる。
山梨旅行で外せないご当地グルメ3選
山梨グルメといえば、フルーツが有名だが、その他にも様々なご当地グルメが存在している。
その中でも代表的なものを3つに絞って紹介しよう。
観光の合間に、山梨グルメもしっかり味わってほしい。
1. 甲府鳥もつ煮
レバーや砂肝・ハツなどの鳥のもつを、甘辛い醤油のたれで煮詰めた郷土料理。
一般的なもつ煮は長時間煮込み、味を染み込ませる。
「甲府鳥もつ煮」は少量のたれと鳥もつを、強火で短時間照り煮にすることで、旨味をギュッと閉じ込める独特な調理方法となっている。
それぞれの部位の食感、濃厚な醤油だれを堪能しよう。
2. ほうとう
山梨を代表する郷土料理である「ほうとう」。
小麦粉を練った平打ち麺に、かぼちゃやきのこなど季節の野菜の具材を加えて、味噌仕立ての汁で煮込んだもの。
県内には「ほうとう」を楽しめる飲食店が多く点在し、味付けや具材も店舗によって様々だ。
山や森林が大部分を占める山梨では、水田が少なく米は貴重な食料のひとつだった。
そのため、代わりに「ほうとう」が主食として食べられていた。
古くは戦国時代から食べられていたという説もある、歴史も長い伝統料理もぜひ食べてみてほしい。
3. 吉田うどん
山梨・富士吉田市の名物料理「吉田うどん」は、コシが強く噛み応えのあるうどん。
その硬さは日本一硬い麺とも言われている。
醤油と味噌ベースの味付けで、キャベツや馬肉などの具材が基本だが、店舗ごとに味付けも具材も異なる。
吉田うどんには欠かせない、唐辛子・ごま油・山椒をブレンドした薬味「スリダネ」と一緒に食べれば、やみつきの味に。
吉田うどんを様々なお店で食べ比べてみてはいかがだろうか。
山梨の春の旅行プランに入れたい桜の名所
自然豊かな山梨には桜の名所も多く、富士山と桜の共演をはじめ、風情あふれる絶景を楽しめる。
「岩殿山丸山公園」では、標高634m・岩殿山の登山道に300本以上の桜が咲き誇り、中腹からは富士山を背景に桜を鑑賞できる。
樹齢400年の古木をはじめとする、境内を彩るシダレザクラで有名な「身延山久遠寺」も春にこそ訪れてほしいスポットだ。
日本三大桜のひとつでもある「山高神代桜」も必見。
推定樹齢2,000年のエドヒガンザクラならではの、迫力ある桜も堪能しよう。
山梨の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
ただ、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので、出発前に開花情報をチェックしておこう。
- 開花日
- 3月25日
- 満開日
- 4月2日
- 桜の見頃
- 4月2日〜4月8日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の山梨旅行で訪れるべき紅葉の名所
10月から11月にかけて見頃を迎え、富士山周辺や湖畔に紅葉が広がる絶景や紅葉彩る渓谷を楽しめる秋の山梨。
秋の山梨旅行なら、紅葉の名所も旅行プランに加えてみてほしい。
紅葉の名所の中でも特に有名な「昇仙峡」では、橋の上から紅葉に染まる渓谷を見られたり、紅や黄金色に色づく林の中を散策できたり、断崖絶壁の岩肌と鮮やかな紅葉の迫力ある景観を見られたりと、バリエーション豊かな絶景に出会える。
同じく紅葉に染まる「西沢渓谷」では、大小さまざまな美しい滝と紅葉のコラボレーションが楽しめる。
紅葉色づく渓谷と日本三奇橋のひとつ「名勝 猿橋」の共演も美しい。
その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するため、美しい紅葉を見たいなら、出発前に紅葉の見頃をチェックしておこう。
山梨旅行に関するよくある質問
Q
山梨で有名なフルーツは?
葡萄と桃が特に有名ですが、その他にも「すもも」や「さくらんぼ」も有名です。
Q
親子旅行でお勧めの山梨の観光スポットは?
自然を満喫したいなら清里テラス、思いっきり遊びたいなら富士急ハイランドがお勧めです。
まとめ
この記事では山梨の魅力を満喫するために知っておくべき、エリア別の見どころや交通情報、富士山の絶景スポット、モデルコースなどを紹介してきた。
記事では紹介しきれなかった、魅力的な観光スポットも多い。
山梨の人気観光スポットをもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。