【富士山の観光完全ガイド】日本のシンボルの魅力と楽しみ方がわかる!
「富士山」は日本が世界に誇る最高峰の名山だ。
絶景を拝みに国内外から毎年多くの観光客が訪れ、その美しい姿は数え切れない人々を魅了してきた。
その美しさと大きさから、古来より信仰の対象と芸術の源泉として、日本人に大きな影響を与え続けてきた歴史もある。
その歴史や価値が認められ、世界遺産に登録されている。
様々な魅力を持つ「富士山」を初めて訪れる人でも楽しめるように、この記事では絶景スポットはもちろん、登山ルートや登山する上での注意点、周辺の観光スポットなど、富士山の楽しみ方を網羅的に紹介していこう。
富士山ってどんなところ?
「富士山」は標高3,776mを誇る日本最高峰の山で、山梨県と静岡県に跨っている。
日本の象徴としても有名な「富士山」は、古来より人々の信仰を集め、多くの芸術家に影響を与えてきた。
その価値が国際的に認められ、2013年には「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」名義で世界遺産に登録された。
周囲の神社や登山道、溶岩樹型など25箇所が構成資産に含まれていることが、信仰の歴史や多様性を示していると言えるだろう。
また「富士山」は、葛飾北斎(かつしかほくさい)の「富嶽三十六景」、歌川広重(うたがわひろしげ)の「東海道五十三次」など、昔から芸術作品の題材にもなっている。
そんな「富士山」の魅力と言えば、壮大な景色はもちろん、信仰の歴史、自然を体感できることだ。
登山道沿いにある鳥居や祠、頂上付近にある浅間神社からは、「富士山」を崇めてきた人々の思いが伝わり、雲海・溶岩流からは「富士山」ならではの地形や気象現象を肌で感じられる。
山頂火口を一周する「お鉢巡り」もお勧めしたい。
そして、「日本一美しい」と称される山頂から見渡す、圧巻の日の出は見逃せない。
裾野の広さや対称性が高いことによって、美しく雄大さを感じられる景観の素晴らしさも「富士山」の魅力。
美しい「富士山」が見られるスポットとして、「河口湖」と「三保の松原」の2つをお勧めしよう。
富士五湖のひとつの「河口湖」は、湖面に映える「富士山」が印象的で、特に冬場の雪化粧した姿は美しい。
「三保松原」は松・白波などとともに「富士山」を撮影できるビュースポットだ。
美しい富士山を見たいなら訪れるべき絶景スポット5選
「富士山」の絶景スポットは多いが、その中でも外してほしくないお勧めのスポットを厳選して5つ紹介する。
この5つは「富士山」の姿はもちろん、周囲の風景とともに生み出す光景・コントラストが言葉にできない美しさを放ち、見るものを魅了する。
まだ知らない「富士山」の絶景が待っているはずなので、ぜひ訪れてほしい。
1. 新倉山浅間公園
雄大な「富士山」と五重塔「忠霊塔」の美しい景色が見られる事で有名な新倉山浅間公園。
園内には、650本ほどの桜の木が植えられており、春には、富士山と五重塔、桜という日本らしい絶景を見る事ができる。
この景色は、日本を紹介する様々なガイドブックに登場するなど、人気のスポットとなっている。
絶景を見るには、新倉富士浅間神社から五重塔まで続く398段の「咲くや姫階段」を登るので、歩きやすい靴で行くのがお勧め。
2. 忍野八海
「忍野八海」は、富士山を水源とする「出口池」「お釜池」「底抜池」「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」の8つの湧水池の総称。かつては湖だったが干上がって8つの湧水になった。
富士山の雪解け水が、地下の溶岩の間で約20年の歳月をかけてろ過されているため非常に透明度が高い。
富士山と池による、自然の美しい景色が人気を集めている。
3. 富士本栖湖リゾート
富士山麓にある富士五湖のうち、最も富士山が美しく見えるといわれる「本栖湖(もとすこ)」から約4km。季節の花々と湖、その先に望む世界遺産・富士山が絵画のような景観を生み出し、訪れる人を魅了する。
園内にはほかにも、カフェやミュージアム、ショップなどを併設する関東最大級の英国式庭園「ピーターラビット™イングリッシュガーデン」も。絵本「ピーターラビットのおはなし」の世界観を体験することができる。
4. 大石公園
山梨県大石地区の河口湖岸に位置、湖越しに富士山を一望することができる絶景スポット。
フォトジェニックな風景を楽しめるとあって、多くの観光客が訪れる公園だ。
花スポットとしても有名で、園内には「花街道」と呼ばれる遊歩道を整備。
4月下旬から咲くチューリップや菜の花、8月から9月頃のコキア、10月以降のセージ類やクジャク草など四季折々の花と富士山の美しいコラボレーションが楽しめる。
5. 三島スカイウォーク
全長400m、日本一の長さを誇る歩行者専用吊橋として2015年にオープン。
箱根西麓、標高約415mの場所にかかり、落差は70m。橋の上からは日本一高い富士山と、日本一深い駿河湾が眺められ、一度に3つの日本一が体感できると評判。
天気がよければ伊豆半島の山々や三島や沼津の市街地までが見渡せ、絶景を堪能できる。
富士山をさらに楽しむために登山に挑戦してみよう
「富士山」の絶景スポットにはたくさんの人が訪れるが、登山に挑戦する人はそれほど多くはない。
富士登山の最大の魅力は、絶景スポットでは見られない「ご来光(高い山から見る日出)」を目の当たりにできることだ。
日本一高い「富士山」から少しずつ顔を出していくその神秘的な光景は、一生忘れないであろう。
「富士山」の魅力を最大限に満喫したいならば、登山シーズン(7月上旬~9月上旬)に挑戦してほしい。
準備して臨まないと、山頂まで行くのは難しいので注意しよう。
見どころや難易度が異なる4つの登山ルート
「富士山」には、4つの登山ルートがあることは説明した通りだ。
往復の所要時間と難易度を記載した、下記の表を参考に自分に合ったルートを選ぼう。
休憩時間等は含まれていないので、実際はこれ以上かかると考えてほしい。
登山ルート | 難易度 | 所要時間(往復) |
---|---|---|
吉田ルート(山梨) | 初心者向け | 約10時間 |
富士宮ルート(静岡) | 初心者向け | 約8時間 |
須走ルート(静岡) | 登山経験者向け | 約10時間 |
御殿場ルート(静岡) | 上級者向け | 約12時間 |
体力や登山経験がない方にお勧めの「吉田ルート」
吉田ルートは、登山客の半分以上が利用していると言われる最も人気なルート。
歩きやすいように登山道が整備され、山小屋や売店、救護所・御手洗が充実している。
登山初心者に向いているコースと言えるが、非常に混雑するので注意しよう。
時間がない登山経験者にお勧めの「富士宮ルート」
高地からスタートする富士宮ルートは、4ルートの中で最短距離・時間で山頂まで辿り着ける。
登りと下りのルートが同じというのも特徴。
高所ならではの爽快な眺めが魅力的だが、酸素が薄い中で急な坂や岩場が多いことから、登山経験者に向いている。
豊かな自然を堪能しながら登山できる「須走ルート」
須走ルートは、樹林帯が広がった自然豊かな景観を楽しみながら、砂走り(すなばしり/細かい砂が厚く積もった道)を体験できるのが魅力だ。
標高差が大きく、岩場や砂利も多いことから、登山中級者以上に向いているルートと言える。
富士山の雄大な自然を体感できる「御殿場ルート」
御殿場ルートは、本格的な登山を味わえ、下山時の迫力満点な大砂走りが何と言っても魅力。
登山者が一番少ないので、静かに登山を満喫できる。
山小屋があまりなく、山頂までの距離・標高差が大きいため、登山上級者にお勧めしたい。
富士登山に必要な準備とお勧めの服装
登山シーズンの夏でも涼しい気候が「富士山」の特徴。
五合目周辺では15℃前後、山頂付近まで行くと6℃前後まで下がり、日の出前は0℃を下回るので、寒暖差にも気を付けてほしい。
雷・雨も発生しやすく、風の影響も受けることから気象情報の確認も必須と言える。
服装は、ウール・化繊など速乾性の高い素材を重ね着したうえに、ジャケットなどの防寒着を羽織るのがお勧め。
靴は底が高いトレッキングシューズ(登山靴)を選ぼう。
必要なアイテムとして「雨具・ヘッドランプ・地図・水(2リットル以上)・軽食(ナッツ・チョコレートなど)・小銭」の準備は欠かせない。
日焼け止めや救急セットも準備しておくと安心だろう。
また、ルートに沿って設置されている山小屋では、休憩や食事・仮眠のほか、緊急避難ができるため、積極的に利用してほしい。
事前に知っておくべき富士山の入山管理と通行規制
神聖で美しい「富士山」を守るため、安全で快適な富士登山を実現するために、入山管理と通行規制が2024年から始まった。
その内容を把握し、事前に登録や準備しないと、せっかく「富士山」に訪れても登山できない可能性があるので注意してほしい。
静岡県側(富士宮ルート・須走ルート・御殿場ルート)と山梨県側(吉田ルート)では、必要な準備や登録も異なる。
静岡県側では「静岡県富士登山事前登録システム(Web登録システム)」で、富士登山ルール・マナーの事前学習、登山情報(登山日時・ルート・山小屋宿泊の有無・山小屋名等)を事前登録する必要がある。
また、夜間の弾丸登山・富士登山ルール・マナー違反を防ぐため、登録前に富士登山ルール・マナーを学ぶeラーニング(動画視聴)が必聴だ。
山梨県側では、以下の条件で登下山道を閉鎖し通行規制が行われている。
- 午後4時~翌3時の時間帯
- 1日の登山者数が4,000人を超えた場合
また、登下山道の使用料として1人・1回につき2,000円の支払いが必要。
入山管理と規制の詳細、富士山を登る上で知っておくべきマナーやルール、事前準備については、こちらの記事も参考にしてほしい。
富士山へのアクセス
東京駅を起点に「富士山」までのアクセスを紹介しよう。
最も近い「御殿場ルート」を入れて、富士山の山頂に向かうルートは4つある。
ただし、それぞれ入口が大きく離れているため、注意が必要だ。
ルートごとに分けて紹介するので、参考にしてほしい。
吉田ルートへのアクセス
- 経路
-
1.「東京駅」でJR・山手線などに乗車し、「新宿駅」にて下車
2.「新宿駅」の新南改札から「バスタ新宿」に向かい、高速バス「富士山五合目・本栖湖方面行き」へ乗車し、「富士山五合目(富士スバルライン五合目)」にて下車
3.「富士山五合目(富士スバルライン五合目)」から徒歩約1分で到着 - 所要時間
- 約2時間50分
須走ルートの場合
- 経路
-
1.「東京駅」でJR・山手線などに乗車し、「新宿駅」にて下車
2.「新宿駅」の新南改札から「バスタ新宿」に向かい、高速バス「新宿-御殿場・箱根 箱根桃源台行」へ乗車し、「御殿場駅」にて下車
3.「御殿場駅」で富士急行バス「須走口五合目行(3番のりば)」へ乗車し、バス停「須走口五合目」にて下車
4.「須走口五合目」から徒歩数分で到着 - 所要時間
- 約3時間10分
御殿場ルートの場合
- 経路
-
1.「東京駅」でJR・山手線などに乗車し、「新宿駅」にて下車
2.「新宿駅」の新南改札から「バスタ新宿」に向かい、高速バス「新宿-御殿場・箱根 箱根桃源台行」へ乗車し、「御殿場駅」にて下車
3.「御殿場駅」で富士急行バス「水ヶ塚公園行(1番のりば)」へ乗車し、バス停「御殿場口新五合目」にて下車
4.「御殿場口新五合目」から徒歩数分で到着 - 所要時間
- 約2時間40分
富士宮ルートの場合
- 経路
-
1.「東京駅」で「JR新幹線こだま名古屋行or新大阪行」に乗車し、「新富士駅」にて下車
2.「新富士駅」で富士急行バス「富士宮口五合目行き(5番のりば)」へ乗車し、バス停「富士宮口五合目」にて下車
3.「富士宮口五合目」から徒歩数分で到着 - 所要時間
- 約3時間20分
富士山の五合目で観光や絶景を楽しもう
富士山の五合目(登山口)まではレンタカーやバスで行けるため、登山しなくても「富士山」の豊かな自然や雄大な景色を楽しめる。
特に標高2,305mに位置する吉田ルートの五合目には、売店・宿泊施設が充実しており、観光客で賑わっている。
周辺には山岳信仰の聖地「小御嶽(こみたけ)神社」や山中湖・河口湖を一望できる絶景スポット「里見平」など見どころが盛りだくさん。
遊歩道を歩き奥庭まで行けるハイキングコースもお勧めだ。
登山よりも気軽に富士山の自然を堪能できるハイキング
富士山五合目周辺には、整備された5つのトレッキングコースがある。
充分な準備が必要な登山と比べると、トレッキングコースは気軽に楽しめるうえに、登山に向けた練習にも最適。
それぞれのコースの魅力を紹介していこう。
家族連れでも楽しめる「泉ヶ滝コース」
1時間30分ほどかけて往復する泉ヶ滝コースは、比較的整備されているため、トレッキングコースというよりも散策に近いのが特徴。
家族連れからカップルまで幅広く楽しめるコースになっている。
見晴らしが良くはっきり視界に映る「山中湖」の景色、遠くに望む山並みを一望できるのが魅力だ。
自然と歴史を感じられる「吉田口コース」
吉田口五合目からおよそ6時間かけて、歩くのが「吉田口コース」。
道中には「富士御室浅間(ふじおむろせんげん)神社」のほか、記念碑や古跡後が数多く、歴史を感じられる。
5コースの中で最長距離(約10km)なので、体力に自信を持つ登山経験者にお勧め。
大迫力の火口跡が見られる「御中道コース」
標高2,300m~2,400mの間を2時間ほどかけてハイキングできる「御中道コース」は、かつて「富士山」に3回以上登頂した人のみに許された「信仰の道」だった。
溶岩樹型の風穴や側火山の火口跡など豊かな自然が魅力で、富士登山とはまた違った楽しみ方ができる。
5コースの中では中間の難易度にあたるので、山歩きに慣れてきた人にお勧め。
静かな森林帯をハイキングできる「精進コース」
起伏が多く荒れた森の中を往復5時間かけてひたすら歩くのが、「精進コース」の特徴。
特別母樹林・学術参考林に指定された貴重な森林が見られ、運が良ければ野生のニホンカモシカに出会える。
豊かな自然に癒されながら、静かにハイキングを楽しめる。
美しい富士山を間近で見られる「奥庭周遊コース」
森林帯の中を往復2時間近くかけて歩く「奥庭周遊コース」は、古木や樹木・植物を楽しめる。
ここから眺める堂々たる姿の「富士山」が魅力的。
5コースの中では、もっとも距離が短いため、気軽にハイキングへ挑戦したい人にお勧め。
富士山と合わせて訪れたい山梨のお勧め観光スポット5選
富士山周辺には魅力的な観光スポットが数多く揃っているので、「富士山」を軸に観光プランを作るのもお勧め。
「富士山」は山梨と静岡に跨っているため、それぞれに分けて観光名所を5つずつ紹介しよう。
山梨の観光スポットでは有名な富士急ハイランドをはじめ、氷柱が見どころの樹海や音楽を楽しむ美術館など、五感で楽しめるアクティビティが満載だ。
1. 富士急ハイランド
世界レベルの数々の絶叫マシンからキャラクターのテーマパークまでを保有する富士急ハイランド。
最高速度130km/hで、キング・オブ・コースターと言われる「FUJIYAMA」や、総回転数14回転を誇る猛烈なコースター「ええじゃないか」など、スリル満点のアトラクションが沢山ある。
また、歩行距離900mと日本一長く、途中リタイアする人も多いお化け屋敷「戦慄迷宮」もあり、さまざまなスリルが味わえる遊園地としても人気が高い。
2. 鳴沢氷穴
富士山麓に広がる、青木ヶ原樹海。
鳴沢氷穴はその東の入り口に位置しており、富士五湖の観光スポットの一つとして年間を通じて多くの観光客が訪れる。
864年の富士山の側火山長尾山の噴火で溶岩が流れ出た後にできた空洞で、全長153mの溶岩洞穴である。
内部の気温は平均3度と低く、一年中氷に覆われていることからこの名がついた。
天井から染み出した水滴が凍ってできた氷柱が見どころ。
3. 山中湖
山中湖は約6.57平方キロメートルの広さで、海抜は約980.5メートル。
日本で3番目に高い場所に位置する。「富士五湖」の中で最も富士山に近く、雄大な富士山と湖が織りなす四季折々の美しい光景が広がる。
春にはチューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスなどの花々が咲き誇るほか、秋には紅葉、冬には美しく雪化粧した富士山を望むことができ、年間を通して観光を楽しむことが出来る。
4. 北口本宮冨士浅間神社
世界遺産「富士山」の構成資産の一つで、1900年以上の歴史ある神社。
日本武尊が富士の遥拝地として定めたのが起源と伝えられており、富士山吉田口登山道の起点となっている。
杉林と石灯篭が並ぶ荘厳な雰囲気の参道を進むと、日本最大級の大きさの木造鳥居「富士山大鳥居」へとたどり着く。
拝殿の隣には樹齢約1,000年以上のご神木「冨士太郎杉」と「夫婦ヒノキ」がそびえ、その迫力ある姿に雄大な自然を感じられる。
5. 河口湖音楽と森の美術館
河口湖の畔に佇む音楽がテーマの美術館。敷地内は、まるでヨーロッパのような美しい風景が広がりながらも、背景には富士山も眺められるユニークさが魅力。
この美術館の楽しみ方は主に5つ。ひとつめは時代を越えた音楽を楽しむこと。タイタニック号に搭載予定だった自動演奏楽器から、大型のオルゴールまで、希少な自動演奏楽器が多数展示されているほか、世界最大級のダンスオルガンによる迫力満点の自動演奏も楽しめる。
富士山と合わせて訪れたい静岡の観光スポット5選
静岡周辺の観光スポットの魅力と言えば、天然記念物の「滝」、動物たちの生活が垣間見える「サファリパーク」、パワースポットの神社など自然との触れ合いだ。
国内最大のアウトレットモールで、ショッピングを楽しんでも良いだろう。
1. 白糸の滝
富士山の麓、静岡県富士宮市にある国の名勝及び天然記念物。
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一部として世界文化遺産に登録されている。
高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、大小数百の滝が流れ落ち、まさに白い絹糸のよう。この水は富士山の湧水で水量は毎秒1.5トンにもなる。富士山麓では最大の滝。
展望スペースの先にある長い階段を下ると、滝壺まで行ける。間近で見る滝はとてもダイナミックで神秘的。
2. 富士サファリパーク
富士山のふもと、標高850mに位置する国内最大規模のサファリパーク。パーク内ではライオンやチータ、ヒョウ、ゾウ、クマが自然の中で生活する姿を見られる。
ツアーコースは主に2つを用意。
サファリツアーでは、利用者の自家用車に加えて、タブレット端末を搭載した「ナビゲーションカー」、窓がガラスではなく金網張りになっている「ジャングルバス」、天井部分まで金網になっている「スーパージャングルバス」などで約50~60分のドライブコースが楽しめる。
なかでもバスは、クマやライオンなどの顔・舌・肉球などが目前にある迫力感がたまらない。
3. 來宮神社
来福・縁起の神様として、熱海で古くから信仰されている神社。境内には御神木である天然記念物の大楠があり、日本屈指のパワースポットとして人気だ。
樹齢2100年という生命力あふれる大楠は、幹を一周すると寿命が一年延びるともいわれる。
心で願いを唱えながら大楠の幹を一周するとその願い事が叶うという伝説もあり、健康長寿・心願成就といったご利益を得ようと多くの参拝者が訪れる。
4. 富士山本宮浅間大社
富士山の御祭神・木花之佐久夜毘売命(このはなさくやひめのみこと)を主祭神とする、全国に1,300余ある浅間(せんげん)神社の総本宮。
その起源は紀元前27年まで遡り、現在の地に社が建てられたのは806年である。
桜の名所としても有名で、境内の「桜の馬場」にはご神木である約500本以上の桜が咲き、なかには武将・武田信玄が自らお手植えした枝垂れ桜の二世「信玄桜」もあり、こちらも必見。
5. 御殿場プレミアム・アウトレット
2000年に誕生した国内最大のアウトレットモール。箱根や伊豆、富士山といった有名観光地からアクセスしやすく、観光途中に立ち寄ることができるスポットとして人気が高い。
北米の街並みをイメージしたアウトレット内はとにかく広大! イーストゾーン、ウエストゾーン、さらに2020年にオープンしたヒルサイドの3エリアに分かれ、約290店舗が軒を連ねる。
バーバーリー、アルマーニなどのハイブランドからナイキ、アディダスといったスポーツ用品ブランドに加え、飲食店も充実。
日本初出店も数多く、一日中飽きることなく楽しめる。
富士山に関するよくある質問
Q
富士山が最後に噴火したのはいつ?
1707年12月16日です。「宝永大噴火」と呼ばれています。
Q
富士山がそろそろ噴火するって本当?
専門家からはいつ噴火してもおかしくない状態にあると言われています。
Q
東京から富士山までは何時間かかる?
3時間前後かかります。
まとめ
日本の象徴である「富士山」の楽しみ方を網羅的に紹介してきたが、いかがだっただろうか。
他を圧倒する絶景はもちろんだが、機会があれば登山やハイキングにも挑戦してほしい。
そこには登った者にしか見ることのできない、美しい光景が待っている。
山頂までのルートは4つあるため、体力や目的に応じてさまざまな楽しみ方ができるだろう。
周辺の魅力的な観光地も多いので、一度は「富士山」への観光をお勧めしたい。