
【東京モノレール完全ガイド】羽田空港から東京都へのアクセスに便利!
羽田空港とJR山手線に乗り換えできる浜松町駅を結ぶ「東京モノレール」は、快適さと利便性を兼ね備えた便利な交通手段である。
海沿いの高架を走るため、東京湾や滑走路を望む車窓風景を楽しめるのが特徴だ。
この記事では東京モノレールの概要をはじめ、東京都心へのアクセス方法、お得なきっぷを紹介していく。
東京モノレールの魅力がわかるだけでなく、羽田空港から目的地への移動がより効率的になるはずなので、ぜひ最後まで読んでほしい。
東京モノレールとは
「東京モノレール」は、モノレール浜松町駅から羽田空港第2ターミナル駅までの全11駅を結ぶ、全長17.8kmのモノレール路線だ。
運行会社の東京モノレール株式会社はJR東日本の傘下で、1964年の東京オリンピックに合わせて開業した。
ちなみに、モノレールとは1本の軌条(レール)上を走行する交通機関で、騒音が少なく振動も抑えられる環境に優しい鉄道車両の一種である。
羽田空港国際線の到着口から「羽田空港第3ターミナル駅」までは、徒歩で約2〜3分なのでスムーズに移動ができる。
平日・土日祝ともに、羽田空港第3ターミナル駅から東京都心部方面への始発は5時9分、終電は0時10分と、早朝・深夜便にも対応している便利なダイヤ設定も魅力だ。

羽田空港から東京都心部へのアクセス
東京モノレールでは、国際線が就航する羽田空港第3ターミナル駅からモノレール浜松町駅まで、最速13分(空港快速利用)・片道519円(ICカード運賃)でアクセスできる。
日中は平均5分間隔で運行と本数の充実も魅力で、都心への移動に優れるのが魅力だ。
目的地となることが多い東京駅や新宿駅、渋谷駅などには、モノレール浜松町駅直結のJR浜松町駅からJR山手線に乗り換える必要がある。
羽田空港第3ターミナル駅から、東京観光で立ち寄ることの多い主要4駅への行き方・所要時間・片道運賃は以下の通りだ。
なお、行き方については、最も乗り換えが少ない方法を記載している。
目的地 | 所要時間 | 片道運賃 | 経路 |
---|---|---|---|
東京駅 | 約25分 | 686円 |
1. 「羽田空港第3ターミナル駅」から東京モノレールに乗車し、「モノレール浜松町駅」で下車 2. JR「浜松町駅」からJR山手線内回り東京・上野方面に乗車し「東京駅」で下車 |
新宿駅 | 約50分 | 727円 |
1. 「羽田空港第3ターミナル駅」から東京モノレールに乗車し、「モノレール浜松町駅」で下車 2. JR「浜松町駅」からJR山手線外回り品川・渋谷方面に乗車し「新宿駅」で下車 |
渋谷駅 | 約40分 | 727円 |
1. 「羽田空港第3ターミナル駅」から東京モノレールに乗車し、「モノレール浜松町駅」で下車 2. JR「浜松町駅」からJR山手線外回り品川・渋谷方面に乗車し「渋谷駅」で下車 |
上野駅 | 約35分 | 697円 |
1. 「羽田空港第3ターミナル駅」から東京モノレールに乗車し、「モノレール浜松町駅」で下車 2. JR「浜松町駅」からJR山手線内回り東京・上野方面に乗車し「上野駅」で下車 |
※1. 交通系ICカード利用時
※2. 2025年8月時点の情報
羽田空港から東京都心部へは京急線でもアクセス可能
東京都心部へは、東京モノレールだけでなく京急線でもアクセス可能。
新幹線が停車する品川駅には、羽田空港第3ターミナル駅から空港線急行もしくは快速に乗車すれば約20分・片道327円、乗り換えなしで移動できる。
また、浅草エリア(浅草駅)や東京スカイツリー(押上駅)にも乗り換えなしで行ける。

東京モノレールを利用するからこそ得られるメリット
東京モノレールの車窓からは東京湾やお台場エリア、レインボーブリッジといった美しい景色が広がり、乗車中も観光気分を高めてくれるのが大きな魅力。
また、車内には、スーツケースを安心しておける荷物置き場があるのも嬉しいポイントだ。
空港からダイレクトに都心へ行ける利便性も相まって、幅広いシーンで頼りになる快適な移動手段だ。
東京モノレールのきっぷの買い方
東京モノレールのきっぷは、各駅に設置されている自動券売機で購入できる。
券売機でのきっぷ購入は3ステップと非常に簡単だ。
- タッチパネルで目的地、きっぷの種類(大人・子供)を選択
- 画面に表示された運賃を確認し、現金を投入 ※クレジットカード利用不可
- 支払い完了後、取出口からきっぷを受け取る ※お釣りの確認も忘れず
必要に応じて英語表記への切り替えも可能で、不明点は近くの駅員に声をかければ対応してもらえる。
詳細は画像でわかりやすく説明している以下のサイトを確認してほしい。

東京モノレールを利用するならWelcome Suica Mobileの活用がお勧め
「Welcome Suica Mobile」はJR東日本が提供するiOS向けのアプリで、窓口や自動券売機に立ち寄って並ぶことなく、アプリ操作のみでiPhone上にSuicaの発行が可能。
Apple Payに登録されているクレジットカードからチャージしておけば、鉄道やバスの乗降時にiPhoneを改札機へタッチすればスムーズに通過できる。
きっぷ購入・運賃計算の手間が省け、乗り越し精算も自動で行われるため、移動時のストレスが大幅に減るのがメリット。
また、非接触型の電子マネーとして東京モノレールはもちろん、駅ナカの売店・自動販売機・提携のコンビニエンスストア・タクシーなどでも利用でき、Suicaは日本での旅行中のあらゆる決済シーンで役に立つ。
一部を除き日本全国で使え、デポジットは不要。(Suicaの発行日から180日間利用できる。)
さらに、おトクなきっぷの購入や乗換案内、観光情報の閲覧もアプリひとつで可能なため、Welcome Suica Mobileを活用して日本の旅をより良いものにしよう。
羽田空港第3ターミナル駅の券売機では、カードタイプの「Welcome Suica」(Suicaの発行日から 28日間利用できる。)も発売しているので、そちらもぜひ活用してほしい。
東京観光をもっとお得にしてくれる東京モノレールのきっぷ
東京モノレールを利用時に知っておきたい2つのきっぷを紹介する。
いずれも土日祝日(+特別日)限定だが、通常よりもお得に移動できる可能性が高い。内容を参考にぜひ購入を検討してほしい。
モノレール&山手線内割引きっぷ
「モノレール&山手線内割引きっぷ」は、東京モノレール羽田空港駅からJR山手線内の各駅までのアクセスを1枚でカバーする特別乗車券。
発売は土日祝日および特定日(夏季期間など)限定、大人540円・こども270円の片道きっぷとして羽田空港の各ターミナル駅の自動券売機で販売されている。
最大のメリットは運賃を節約し、1枚の乗車券で効率的に移動できることだ。
停車駅によって変わるが130円〜260円の割引となるので、池袋・新宿・渋谷といった東京の主要駅に行く場合は購入がお勧め。
ただし、片道1回限り有効・途中下車不可という条件があるため利用時は気をつけてほしい。

東京モノレール沿線お散歩1dayパス
「東京モノレール沿線お散歩1dayパス」は、東京モノレール全線が1日乗り降り放題となるお得なフリーパス。
土日祝日の限定販売、料金は大人1,100円、こども550円で、各駅の自動券売機から購入できる。
1日で4回以上乗車すれば元を取れる可能性が高く、工場夜景・空港見学・イベント参加などで複数の駅に立ち寄る予定がある人はメリットが多い。
また、羽田〜臨海エリアのぶらり観光、沿線で散策・グルメ巡りを楽しむといった使い方もお勧めだ。

羽田空港と都心を結ぶ「東京モノレール」にアートを纏った列車が運行中!
株式会社ヘラルボニーが主催する国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2025」のJR東日本賞を受賞した生田梨奈子氏の作品「つながる風景」をまとった車両が2025年8月11日より東京モノレールで運行中。
車体前面、側面だけでなく、車両内の窓やポスターにもアートを楽しめる装飾が施されている。
アートや沿線風景を楽しみながら、羽田空港からスタートする旅行の始まりと終わりを、存分に満喫してほしい。
立ち寄りたい駅が見つかる!東京モノレールの停車駅別の利用シチュエーション
東京モノレールの全停車駅について、駅周辺の情報や利用シチュエーションを表にまとめて紹介する。
目的地へ行く前に、立ち寄りたい駅がないか調べてみよう。
- 羽田空港第2ターミナル駅
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羽田空港第2ターミナル直結および終点駅。
主にANAの国内線と一部国際線利用のほか、ショッピング・グルメも楽しめる。 - 羽田空港第1ターミナル駅
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羽田空港第1ターミナル直結。
JALを中心に国内線フライト就航時に利用。 - 新整備場駅
- 空港敷地内の整備関連施設、関係者の通勤・業務利用に特化した駅。
- 羽田空港第3ターミナル駅
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羽田空港第3ターミナル直結。
国際線利用のほか、江戸の街並みを再現した商業施設「江戸小路」、展望デッキなど観光スポットとしても人気。 - 天空橋駅
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羽田イノベーションシティ直結。
ホテル・商業施設利用や京急線空港線の乗り換えに便利。 - 整備場駅
- 主に航空整備関連施設と物流拠点で構成されている。2025年3月に青宙橋が開通し、利便性が向上。
- 昭和島駅
- 工業地帯の住宅エリアで物流・製造業関係者の通勤利用のほか、工場夜景スポットとしても有名。
- 流通センター駅
- 大井ふ頭中央海浜公園・東京流通センターが近く、展示会・イベント参加時に利用。
- 大井競馬場前駅
- 大井競馬場の最寄り駅、競馬開催日・イベント・ファミリーの行楽に利用。
- 天王洲アイル駅
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りんかい線との乗り換え駅。
ウォーターフロントの複合施設・アートギャラリー・湾岸散策を楽しむ時に利用。 - モノレール浜松町駅
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JR山手線・京浜東北線、都営地下鉄との乗り換えターミナル。
都心へのアクセス拠点、東京観光の起点として利用。
観光プランに組み込みたい東京モノレールの駅
東京モノレールの駅の中から、空港から目的地へ向かう前や、空港へ戻る前に立ち寄りたい2駅を最後に紹介しよう。
アートと多彩な施設が集まる「天王洲アイル駅」
羽田空港第3ターミナル駅から、東京モノレール・浜松町行に乗車して約13分でアクセスできる天王洲アイル駅。
駅周辺の「天王洲アイル」は、東京湾のウォーターフロントに恵まれ、アートと水辺の景色が融合した魅力的なエリアだ。
「建築倉庫」・「TERRADA ART COMPLEX」をはじめ多数のギャラリーがあり、現代アートや建築に触れられる。
街のいたる所にもパブリックアート・オブジェが点在し、おしゃれな雰囲気の中を歩いているだけでも楽しい。
また、様々なショップや飲食店も軒を連ねており、ショッピングやグルメも満喫できる。

冬には大規模なイルミネーションを楽しめる「大井競馬場」
羽田空港第3ターミナル駅から、東京モノレール・浜松町行で約10分の「大井競馬場前駅」。
駅から徒歩2分の場所にある「大井競馬場」は、地方競馬で最大規模を誇る先進的な競馬場。
2025年に開場75周年を迎えた同競馬場は競馬以外の見どころも多い。
その代表格が、例年11月初旬〜1月上旬に開催される大規模イルミネーション「東京メガイルミ」。
メガツリー・虹色の大階段をはじめ、光や音の演出による幻想的な世界を満喫できる人気イベントだ。
幅広い層が楽しめるので冬に訪れる方は足を運んでみてほしい。

東京モノレールに関するよくある質問
Q
羽田空港からモノレール浜松町駅まで何分?
主に国際線が就航する羽田空港第3ターミナル駅からは最短13分でアクセスできます。
Q
羽田空港からモノレール浜松町駅までいくら?
羽田空港第1・2・3ターミナル駅のいずれからも片道519円(交通系ICカード利用時)です。
Q
羽田空港からの始発と終電は何時?
羽田空港第3ターミナル駅(浜松町駅方面)からの始発は5時9分、終電は0時10分、平日・土日祝ともに同様でいずれも区間快速です。
Q
東京モノレールでJAPAN RAIL PASSを利用できる?
東京モノレールも適用範囲に含まれているため利用できます。
まとめ
この記事では、東京モノレールの停車駅や利用メリット、お得なきっぷを中心に紹介してきた。
東京モノレールは空港直結の利便性だけでなく、沿線には人気観光スポットがあり、乗車中は美しい車窓景観を楽しめるなど、幅広いシーンで使える便利な路線だ。
羽田空港から東京都心部へアクセスする際は、東京モノレールで快適に移動しよう。