【根室観光ガイド】日本一早い朝日が昇る街へ!最果ての地でしかできない旅を体験しよう

【根室観光ガイド】日本一早い朝日が昇る街へ!最果ての地でしかできない旅を体験しよう

更新 :
筆者 :  GOOD LUCK TRIP

北海道本島の最東端に位置する根室市は、太平洋とオホーツク海に面した、日本で一番早く朝日が昇る街だ。
広大な自然と静けさに包まれ、“日本の果て”ならではの特別な時間が流れている。
納沙布岬春国岱などの大自然、ここでしか食べられない幻のカニ・花咲ガニなど、根室にしかない魅力が詰まっている。
この記事では、観光スポットに加え、根室ならではの体験や旅のポイントもあわせて紹介する。
ここでしか出会えない風景と時間を求めて、根室の旅へ出かけてみてほしい。

根室ってどんなところ?

根室市は北海道東部、根室半島に位置する日本最東端の街で、太平洋とオホーツク海に面した自然豊かなエリアだ。
夏は午前3〜4時ごろ、冬は午前6〜7時ごろに日本一早い日の出を見られる。
都市的な観光地とは異なり、手つかずの湿原や湖、断崖の海岸線など、雄大で素朴な風景が広がっているのが特徴。
特に納沙布岬から望む朝日や、春国岱・風蓮湖でのバードウォッチングは代表的な魅力だ。また、花咲ガニなど新鮮な海の幸にも恵まれ、大自然とグルメ、そして歴史が一度に楽しめるのが根室最大の魅力だ。

春国岱の湿原に現れるエゾシカ
春国岱の湿原に現れるエゾシカ

根室のおすすめの観光シーズンは?

根室を訪れるなら、夏(7〜8月)と冬(1〜2月)が特におすすめだ。
夏は根室でしか食べられない花咲ガニの旬で、7〜8月ごろが最盛期。
鉄砲汁やそのまま茹でたカニを目当てに、多くの旅行者が訪れる。
冬の2月ごろには流氷が見られるほか、オオワシなど希少な野鳥の観察も楽しめる、自然好きにはたまらないシーズンだ。

根室の季節ごとの着衣例

春(3月 - 5月)
薄手のジャケットやカーディガン(5月でも冷え込む日がある)
夏(6月 - 8月)
薄手のジャケット、長袖(本州の夏より涼しく冷え対策が必要)
秋(9月 - 11月)
コート、厚手のジャケット
冬(12月 - 2月)
厚手のコート、防寒インナー、手袋・マフラー

根室への移動方法は?

根室の玄関口となる主要駅は「根室駅」(JR花咲線)だ。
2025年3月のダイヤ改正で東根室駅が廃駅となり、根室駅が64年ぶりに日本最東端の駅になった。
最寄りの空港は根室中標津空港で、空港から根室駅前バスターミナルまでは路線バスで約120分だ。
また、釧路空港からJR花咲線を利用する方法もあり、釧路駅から根室駅まで約2時間半の道のりを、大自然の中を走る列車で楽しめる。

根室観光の主要交通手段

根室の観光スポットは市内外に点在しているため、移動はレンタカーが基本。
公共交通はバスがあるものの本数が少なく、効率よく巡るには不向きだ。
自由度の高い車移動なら、納沙布岬や春国岱などもスムーズにアクセスできる。
定期観光バス「のさっぷ号」を使えば、主要スポットをガイド付きで効率よく巡ることもできる。

根室周辺の人気観光スポット11選

これから紹介するスポットは、根室ならではの雄大な自然や歴史、文化を感じられる場所が中心だ。
岬や湿原、湖などの手つかずの風景に加え、地域の歩みを知る施設もそろう。
ひとつひとつ巡ることで、この地の奥深い魅力をより実感できるはず。
ぜひ足を運んでほしい。

1. 納沙布岬

日本本土最東端の地として知られている、北海道根室市に位置する岬。
日本で一番早く朝日を見られる場所として有名で、とくに元旦には全国各地から多くの人が日本一早い初日の出を拝みに訪れる。
岬の周辺は「望郷の岬公園」として整備されており、見どころも多数。
公園内には四島に関する資料やパネルが展示された「北方領土資料館」や、北方領土返還と平和への祈りを込めたモニュメント「四島のかけ橋」などがある。

本土最東端の岬で、北方領土と日本で最も早い朝日を望む。
本土最東端の岬で、北方領土と日本で最も早い朝日を望む。

2. 春国岱

根室湾と風蓮湖を隔てる全長約8キロメートル、最大幅1.3キロメートルの砂州。
湿原に草原、砂丘など、変化に富んだ自然環境が広がり、国内有数の野鳥の楽園として知られる。
この地で観測できる野鳥は、日本で見ることのできる野鳥の半分以上、約330種にも上る。また4〜10月には、ミズバショウやハマハタザオなどが開花して湿原や草原を彩る。

風蓮湖と根室湾を隔てる、野鳥と湿原の楽園。
風蓮湖と根室湾を隔てる、野鳥と湿原の楽園。

3. 風蓮湖

北海道根室市と別海町にまたがる風蓮湖は、周囲約96キロメートルを誇る汽水湖。
湖周辺には海岸砂丘や草原、湿地、森林が広がり、ハマナス、エゾスカシユリ、センダイハギなど多様な植物を見ることができる。
国内最大級の白鳥の飛来地としても知られ、特に10月中旬からはオオハクチョウが多数飛来し、湖面を白く染める。
さらに、特別天然記念物のタンチョウをはじめ、約330種の野鳥を観察することも可能だ。

国内最大級のオオハクチョウ飛来地として知られる自然豊かな湖。
国内最大級のオオハクチョウ飛来地として知られる自然豊かな湖。

4. 明治公園

北海道で2番目に古い国立牧場「開拓使根室牧畜場」の跡地を活用し、1979年に開園された公園。
11.4ヘクタールに及ぶ園内には広々とした芝生広場や多目的広場、噴水広場などが整備され、市民の憩いの場として親しまれている。
5月には「日本一遅咲きの桜」として知られているチシマザクラが開花し、ライトアップイベントが実施される。

北海道の歴史を今に伝える、赤レンガサイロの歴史公園。
北海道の歴史を今に伝える、赤レンガサイロの歴史公園。

5. 温根沼

「風蓮湖」と並んで根室を代表する湖沼「温根沼(おんねとう)」は「根室十景」の一つ。淡水と海水が混ざった汽水湖と呼ばれる種類の湖で、周囲は約15キロメートル。
干潮時には沖合いまで干潟が広がるほど全体的に浅瀬で、アサリやホッキ貝などの潮干狩りを楽しむ人で賑わう。
季節や時間帯によって異なる表情を見せる湖の風景も温根沼の魅力。
とくに沼口にかかる温根沼大橋は人気の夕日スポットになっている。

エゾマツの森に守られた、風光明媚な汽水湖。
エゾマツの森に守られた、風光明媚な汽水湖。

6. 北方原生花園

根室市のオホーツク海沿いに広がる、約75ヘクタールの自然豊かな原生花園。
根室市街から「納沙布岬」へ向かう途中の「ノッカマップ岬」近くに位置しており、ドライブ途中に立ち寄るのにおすすめ。
園内には約2キロメートルの木道が整備されており、湿地帯を散策しながら多種多様な植物を観察できる。

オホーツク海を望む広大な原生花園に、約100種の花々が咲き誇る。
オホーツク海を望む広大な原生花園に、約100種の花々が咲き誇る。

7. 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター

全長約8キロメートルの砂州に豊かな自然環境が広がり、ラムサール条約に登録されている「春国岱(しゅんくにたい)」。
野鳥をはじめとする野生動植物の宝庫である春国岱の自然環境を保全・紹介するために設けられているのが「根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンター」だ。
センターにはレンジャーと呼ばれる自然専門職員が常駐し、来館者に春国岱と周辺地域の自然環境や観察できる動植物について解説してくれる。

春国岱の自然と野鳥を深く知る、観察と学びの拠点。
春国岱の自然と野鳥を深く知る、観察と学びの拠点。

8. 落石岬

北海道根室市の南部、根室半島の付け根から太平洋に突き出した岬。
周囲は切り立った崖に囲まれており、手つかずの自然が広がる。
岬は「根室十景」の一つに数えられ、断崖絶壁と荒波のダイナミックな景観が楽しめる。
岬の先端には赤と白のツートンカラーが印象的な灯台が立っており、灯台までの道のりはアカエゾマツなどが生い茂る樹林帯。
森林内の湿原では国の天然記念物に指定されているサカイツツジも見ることができる。

天然記念物の花が咲く湿原を歩き、断崖絶壁の絶景を望む。
天然記念物の花が咲く湿原を歩き、断崖絶壁の絶景を望む。

9. 花咲灯台車石

花咲ガニの産地として知られる根室・花咲港の岬にある巨大な奇石。
直径6メートルにも達する石は放射状節理構造の玄武岩で、車輪を思わせる独特の形状が芸術作品のような迫力を放っている。
このような石の形と大きさは世界的にも珍しく、国の天然記念物に指定されている。
周囲には直径1〜3メートルの小さな車石も点在しているので、整備された木道を散策しながら観察してみよう。

まるで芸術作品のよう!不思議な形状の巨大奇石。
まるで芸術作品のよう!不思議な形状の巨大奇石。

10. 金刀比羅神社

北洋漁業開拓者で、根室の漁場を開いた商人・高田屋嘉兵衛が1806年に建立したと伝わる神社で、開拓が進むにつれて氏神としての深い信仰を集め、現在では家内安全、子孫長久、漁業、殖産・商業の守護神として信仰を集めている。
境内にある「神輿殿・お祭り資料館」では、実際に例大祭で担がれている神輿や道具などを展示。
また、写真やビデオで迫力ある祭りの行列を見ることができる。

北海道三大祭りの一つに数えられる「金刀比羅神社例大祭」の舞台。
北海道三大祭りの一つに数えられる「金刀比羅神社例大祭」の舞台。

11. 根室市歴史と自然の資料館

根室市と周辺地域の歴史や自然に関する資料の収集、保管、展示を行う資料館。
館内には市内の遺跡から出土した土器や石器、縄文時代後期の土偶のほか、ロシア初の遣日使節ラクスマンの来航に関する資料、樺太に設置されていた国境標石などを展示。
また、天然記念物であるシマフクロウなど地域に生息する動物の標本も展示されており、根室の自然環境への理解を深められる。

根室の歴史と自然を楽しく学べる赤レンガの資料館。
根室の歴史と自然を楽しく学べる赤レンガの資料館。

根室ですべき3つのこと

根室を訪れたら、観光地を巡るだけでなく、この土地ならではの体験を楽しみたい。
最東端ならではの自然や食、そしてここにしかない時間の流れが、旅をより特別なものにしてくれる。

1. 日本一早い日の出を拝む

根室では、夏は午前3〜4時ごろ、冬は午前6〜7時ごろに日本で最も早い日の出を迎える。特に納沙布岬は、その瞬間を体感できる代表的なスポットだ。
水平線の向こうから昇る朝日は、静寂の中でゆっくりと世界を照らし、言葉にできないほどの感動をもたらす。
この一瞬を求めて訪れる人も多く、旅のハイライトになる特別な体験だ。

日本で最も早い朝日を望む岬
日本で最も早い朝日を望む岬

2. 花咲ガニを丸ごと食べる(7〜9月限定)

花咲ガニは日本では主に根室周辺で水揚げされる希少なカニで、旬は7〜9月の限られた時期のみ。
濃厚な旨みと弾力のある身が特徴で、一杯丸ごと味わう贅沢はここならではの体験だ。
地元の飲食店では新鮮な状態で提供されるため、素材の良さをダイレクトに感じられる。
根室を訪れるなら、この時期を狙ってでも味わいたい代表的なグルメといえる。

花咲ガニの濃厚な旨みを堪能
花咲ガニの濃厚な旨みを堪能

3. バードウォッチングに没頭する

根室は日本有数の野鳥観察地であり、国内で見られる鳥類の約半数が確認されている。
中でも春国岱や風蓮湖は、多様な鳥が集まることで知られ、国内外から愛好家が訪れる聖地だ。
季節ごとに異なる鳥の姿を観察でき、自然の豊かさを間近に感じられる。
初心者でも気軽に楽しめるのも魅力のひとつ。

流氷が残る風蓮湖とタンチョウ
流氷が残る風蓮湖とタンチョウ

根室で注意すべき3つのこと

根室は自然豊かな反面、都市部とは環境が大きく異なるため注意も必要だ。
気候や交通、施設事情を事前に把握しておくことで、より快適でスムーズな旅を楽しめる。

1. 夏でも防寒着を必ず持参

根室は海に囲まれた地形の影響で、夏でも気温が上がりにくく、霧や風によって体感温度が下がることが多い。
本州と同じ感覚で薄着だけで訪れると、思いのほか冷え込む場面に直面することもある。
特に朝晩や岬周辺では冷たい風が吹きやすいため、長袖や薄手のジャケットは必須。
重ね着できる服装を意識することで、快適に観光を楽しめる。

夏でも冷えるため防寒対策を
夏でも冷えるため防寒対策を

2. 移動はレンタカーが基本

根室の観光スポットは広範囲に点在しており、バスの本数も少ないため、レンタカーの事前予約が必須だ。
運転中は霧による視界不良や、道路への野生動物の飛び出しに注意が必要で、特に夜間は速度を落として慎重に走ろう。
また、根室市内のガソリンスタンドの数は少なく、閉店時間も早い。
給油は余裕を持って行い、遠出する前には必ずガソリンを満タンにしておこう。

自由に巡るならレンタカーがおすすめ
自由に巡るならレンタカーがおすすめ

3. 飲食店・観光施設の営業時間を事前に確認

根室は都市部に比べて飲食店や観光施設の数が少なく、営業時間も短い傾向がある。
特に夕方以降は閉店する店が多く、事前に調べておかないと食事に困ることもある。
また、定休日や季節営業の施設も多いため、訪問前の確認は欠かせない。
効率よく観光するためにも、行きたい場所の営業情報はあらかじめチェックしておこう。

営業時間は事前に確認を
営業時間は事前に確認を

根室観光に関するよくある質問

Q

根室観光のベストシーズンは?

A

過ごしやすい6月〜9月が最適。初夏は原生花園、秋はサンマ、冬は流氷やワシ観察と通年楽しめます。

Q

移動手段は何がおすすめですか?

A

スポットが点在しているため、レンタカーが必須。エゾシカの飛び出しには十分注意して走行してください。

Q

根室でしか食べられないグルメはありますか?

A

花咲ガニと根室発祥のご当地グルメ・エスカロップは根室を代表する必食グルメです。ぜひ味わってみてください。

まとめ

本記事では、根室の代表的な観光スポットや体験、グルメ、旅のポイントを幅広く紹介してきた。
日本最東端ならではの雄大な自然や静けさ、旬の海の幸といった魅力が詰まった土地だ。
紹介したスポットを巡れば、絶景や野鳥、食を通して、ここでしか味わえない特別な時間と感動に出会えるだろう。