自然と文化で心を養い下町で心が温まる【上野の人気観光スポット18選】

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

都内でも有数の花見スポット「上野公園」、パンダが有名な「上野動物園」を誇る「上野」。
都会でありながら自然と文化に触れ合えるエリアと、昔ながらの「下町」を体験できるエリアが併存する不思議な街だ。
自然と文化で心を養い、下町の雰囲気で昔ながらの日本の文化や伝統、人の温かさを「上野」で感じてほしい。

目次

上野ってどんなところ?

東京都台東区に位置する「上野」。
6つの路線の新幹線が乗り入れ、JR・東京メトロ・京成線でアクセス可能なことから東京の「北の玄関口」とも呼ばれる「上野駅」があり、多くの人々が日々訪れる。
「上野駅」の西口には日本で初めて公園として指定された「上野公園」が広がり、豊かな緑と大きな不忍池を散策できる。
園内には資料館や博物館、美術館などの文化施設も多く、芸術や歴史を楽しめるスポットが盛りだくさん。
桜の名所としても有名なため、春は多くの人々が「上野公園」を訪れる。
心も身体も休息できる上野公園エリアは、上野の魅力のひとつだ。

その一方で活気ある商店街もあり、リーズナブルな値段でB級グルメが楽しめたり、新鮮な食材が購入できたり、ファッションアイテムを手に入れたりできる。
地域に根付いた昔ながらの飲食店も多く、レトロ感満載の喫茶店や洋食店が人気を博している。

上野の活気あるメインストリート「アメ横商店街」
上野の活気あるメインストリート「アメ横商店街」

上野のおすすめのシーズンは?

上野を観光するなら、桜の名所である「上野公園」が満喫できる春がお勧めだ。
桜並木と不忍池の周りを散策しつつ、博物館や美術館を巡れば、心が癒されるはずだ。

上野の季節ごとの着衣例

  • 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
  • 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
  • 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
  • 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット

上野への移動方法は?

東京都内の各主要駅から上野駅への移動方法と所要時間は下記の通り。
東京駅から徒歩5分で移動できるのは嬉しい。

JR東京駅から
JR常磐線で約5分
JR新宿駅から
JR山手線で約30分
JR渋谷駅から
東京メトロ銀座線で約30分
JR品川駅から
JR常磐線で約20分

京成線もあるため、成田空港から京成スカイライナーに乗れば、1時間で到着できる。

上野の主要交通手段

観光スポットやショッピングスポットは上野駅周辺に密集しているため、徒歩での移動がメインとなる。
上野駅から少し離れたエリアでも電車かタクシーを使えば、短時間で移動できる。

自然と文化で心を養える上野の人気観光スポット10選

観光スポットのほとんどが上野公園内とその周辺に集まっているため、移動に時間と体力を使わなくても済むのも魅力のひとつだ。
上野公園の緑や不忍池を散策しながら、点在する博物館や美術館、資料館などを巡って、心を養う上野観光にしてみてはいかがだろうか。

1. 上野動物園

1882年に日本で初めて誕生した動物園。東京都心部にありながら、自然を維持する都市型動物園で、約300種、3000点の動物が飼育されている。
敷地は、東園と西園に大きくエリア分けされている。人気のジャイアントパンダは、東園の「ジャイアントパンダ舎」、西園の「パンダのもり」の2箇所で見る事ができる。

かわいらしいジャイアントパンダが人気の、歴史ある動物園
かわいらしいジャイアントパンダが人気の、歴史ある動物園

2. 東京国立博物館

東京国立博物館」は、1872年に創立された日本で最も歴史の長い博物館。本館(日本ギャラリー)、東洋館(アジアギャラリー)、法隆寺宝物館、平成館、表慶館、黒田記念館の合計6つの展示館から成っている。
日本や東洋の美術作品と考古遺物を収蔵。その数は約12万件に上り、なかには国宝89件と重要文化財646件もある。

日本とアジアの美術を網羅する日本で最も歴史の長い博物館でお宝に出逢う
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3. 東京都美術館

1926年に開館以来、「上野の美術館」と親しまれ、美術の殿堂としての役割を担ってきた美術館。
日本国内外の名品を楽しめる特別展や公募展、自主企画展など、多くの展覧会を開催する。
また、アートを媒介として、人々のつながりを育む活動「アート・コミュニケーション・プログラム」に力を入れており、子供や、障害のある方の特別鑑賞会など、様々な企画を実施している。

すべての人に開かれた「アートへの入口」。上野公園の東京都美術館。
すべての人に開かれた「アートへの入口」。上野公園の東京都美術館。

4. 国立西洋美術館

緑豊かな上野公園の中にある美術館で、その名が表す通り、西洋の美術作品を専門としている。
ベースとなっているのは、フランス政府から寄贈返還された「松方コレクション」。ルノワール、ゴッホ、モネといった印象派やピカソなどの絵画、さらにロダンの彫刻を中心とするフランス美術コレクションだ。
それらに加えて、中世から20世紀にかけての作品および寄贈・寄託作品を常設展にて展示している。

世界遺産の一部としても注目!ル・コルビュジエ設計の館内は西洋美術の宝庫
世界遺産の一部としても注目!ル・コルビュジエ設計の館内は西洋美術の宝庫

5. 国立科学博物館

自然史・科学技術史に関する国立唯一の総合科学博物館。上野公園内にある。
「日本館」は、日本列島の自然と生い立ち、日本人の形成過程と、自然との関わりの歴史を展示している。地下1階にはミュージアムショップやシアターがある。
「地球館」では、地球環境の変動の中で、生命が誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた道のり、人類の知恵の歴史が展示されている。

日本列島と地球の成り立ちを学べる
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6. 上野の森美術館

上野恩賜公園内に建つ、1972年(昭和47)4月に開館した私立美術館。
常設展示は行わず、企画展や公募展を随時開催し、海外の美術館所蔵作品や重要文化財などさまざまな美術作品を紹介している。
1994年からは、40歳以下の若手作家による新作を紹介する「現代美術展(VOCA展)」を主催。ほかにも「上野の森美術館大賞展」や「日本の自然を描く展」など、さまざまなテーマに応じた公募展を積極的に行い、現代美術作家の発掘や育成に力を入れている。

独創的な企画展や公募展で話題
独創的な企画展や公募展で話題

7. 上野公園

東京都台東区にある上野公園。正式名称は「上野恩賜公園」。
東京都建設局の管轄にある公園で、敷地面積は53万平方メートルで、広大な面積を誇り、歴史もある公園。春には桜の名所として国内外から観光客が訪れるなど、東京を代表する観光スポットの一つ。

東京都内最大規模を誇る桜の名所
東京都内最大規模を誇る桜の名所

8. 鈴本演芸場

都内にある落語定席のひとつで、始まりは江戸末期の安政4年(1857)に開かれた「軍団席本牧亭」という講釈場。現在も落語を中心に、漫才や曲芸、紙切り、奇術、ものまね、曲独楽、歌謡漫談などの色物芸も含め多数の寄席演芸を上演する。
10日ごとに演目が変わり、1~10日は上席(かみせき)、11~20日は中席(なかせき)、21~30日は下席(しもせき)と呼ばれ、31日は独演会などの特別興行が行われる。

160年続く伝統ある寄席で寄席演芸を満喫
160年続く伝統ある寄席で寄席演芸を満喫

9. 上野東照宮

徳川家康公をお祀りする神社。
最大の見どころは金色に煌めく社殿。国指定重要文化財。金色殿とも呼ばれており、外壁には豪華な彫刻が施されている。
他にも、唐門や、48基ある銅灯籠など、国指定重要文化財が複数ある。

勝負運のご利益があるとされる。豪華絢爛な社殿も必見
勝負運のご利益があるとされる。豪華絢爛な社殿も必見

10. 旧岩崎邸庭園

三菱を創設した岩崎家の第三代当主・久彌の本邸として明治29年(1896)に建てられた建物と庭園を都立庭園として整備。往時は約1万5,000坪の敷地に20棟もの建物が並んでいたが、現在は洋館、和館、撞球室(ビリヤード場)の3棟と庭園が保存されている。

明治期の華やかな暮らしが垣間見える邸宅建築
明治期の華やかな暮らしが垣間見える邸宅建築

「下町」の雰囲気が楽しめる!上野のショッピングスポット5選

上野のショッピングスポットといえば、活気ある昔ながらの「商店街」。
日本の昔ながらの文化や歴史を感じるだけでなく、温かみや人情味を感じられる「下町」の雰囲気をぜひ味わってみてほしい。

1. アメ横商店街

JR上野駅からJR御徒町駅間の、約500mの距離に約400店の店が並ぶ商店街。
食品や菓子、衣類、雑貨、宝飾品など様々な業種の店が集まる。一年中、安売りが行われており、活気があり、東京の昔ながらの下町を凝縮したような雰囲気が楽しめる。
安くて美味しい料理が味わえる屋台や、レストランも多い。

食べ物から衣料品まであらゆるものが揃う人気の商店街
食べ物から衣料品まであらゆるものが揃う人気の商店街

2. 谷中ぎんざ

JR日暮里駅から桜の名所である「谷中霊園」を左手に、緩やかに上る御殿坂を進むと「夕やけだんだん」と呼ばれる階段がある。
この階段は谷中のシンボル的存在で、夕焼けを眺める場所として愛されている。階段を下りたら広がるのが「谷中ぎんざ」。
昭和20年頃に自然発生的に生まれたという長い歴史をもつこの商店街には、精肉店や八百屋、魚屋電気店といった昔ながらの個人商店はじめ、地元の人以外も楽しめるドーナツショップや雑貨屋など様々なお店が60軒ほど全長170メートルほどの短い通りに集まっている。

「夕やけだんだん」の階段を降りると広がる。古き良き時代の雰囲気が漂う商店街
「夕やけだんだん」の階段を降りると広がる。古き良き時代の雰囲気が漂う商店街

3. ジョイフル三の輪商店街

街の中をゆったりとしたスピードで抜けていく路面電車。その始発駅の付近から終点そばまで、線路と並行しているのが三の輪銀座商店街だ。
大正時代に開業して以来、活気にあふれたエリアで通称「ジョイフル三の輪」の名で親しまれている。
全長400メートルほどから成り、両サイドには肉屋、青果店、干物屋、パン屋、味噌屋、衣料品店、文具店に喫茶店、大人気の中華店などバラエティに富んだ90軒ほどのお店連なっている。

「ジョイフル三の輪」の名で親しまれる、活気あふれる商店街
「ジョイフル三の輪」の名で親しまれる、活気あふれる商店街

4. 志村商店

JR上野駅と御徒町駅を結ぶ約500mの通りに、400余りの専門店が軒を連ねる「アメ横」ことアメヤ横丁
個性的な店が多く常に活気あふれる通りの一角で40年前から商いを続ける志村商店は、チョコレートのたたき売りが名物の人気店だ。

お得感と高揚感に満たされるアメ横名物、チョコレートのたたき売り
お得感と高揚感に満たされるアメ横名物、チョコレートのたたき売り

5. 二木の菓子 第一営業所・ビック館

『良い品が安く何でも揃う二木の菓子』のキャッチコピーで知られる、アメ横の菓子専門店。
上野アメ横に、第一営業所、ビック館の2店舗が道を挟んで営業している。
1階、2階とフロアの別れた第一営業所には、食玩(おまけ付き菓子)、駄菓子、アメ、ガム、チョコレート、スナック菓子、豆菓子、米菓子、珍味、輸入菓子などお菓子中心の品揃え。

まとめ買いがお得。約7,000アイテムを揃えるお菓子の専門店
まとめ買いがお得。約7,000アイテムを揃えるお菓子の専門店

日本文化と人の温かさに触れられる!上野の宿泊施設3選

アクセスも良く、観光スポットが多い「上野」には、様々な宿泊施設がある。
その中でもショッピングエリアと同じく、日本の文化と人の温かみを感じられる宿泊施設を厳選して紹介しよう。

1. 古民家ゲストハウス「toco.」

近代的な高層ビルやホテルが数多く立ち並ぶ東京の真ん中で、都心では珍しくなった庭や縁側を持つtoco.。昔ながらの日本家屋の温もりを体感できる。
エントランスにはバーが併設されており、宿泊者以外でもバーの利用ができる。

toco.は築90年の古民家を改装したゲストハウス
toco.は築90年の古民家を改装したゲストハウス

2. 「Nui.」 HOSTEL & BAR LOUNGE

1階のカフェ・バーラウンジは宿泊者以外でも利用できる。
開放感のあるお洒落でスタイリッシュな空間が魅力。古くからものづくりの町として知られてきた蔵前エリアで、玩具会社の倉庫を改装して作られた。

Nui.はカフェ&バーが併設されたホステル
Nui.はカフェ&バーが併設されたホステル

3. Sato san's Rest

このゲストハウスは家族で経営しており、大手のゲストハウスやホテルとは一味違った、温かみあふれるサービスが人気を集めている。
Sato san’s restは、ジョイフル三ノ輪という商店街の中にあり、古き良き日本の雰囲気が残る街並みを楽しめる。商店街は約450mにも及び、その中に沢山のお店が並んでいる。

商店街の中にある、小さなゲストハウス
商店街の中にある、小さなゲストハウス

上野に関するよくある質問

Q

短時間で上野を満喫したい場合はどこに行けば良い?

A

上野公園を散策して、アメ横商店街でショッピングすれば、上野観光のメインとなるエリアを満喫できます。

Q

上野で花見はできる?

A

上野公園は都内でも有数の花見スポットで、ピクニックシートなどを敷いて、お酒を飲んだりお弁当を食べたりしながら、花見を楽しむ人が多いです。

Q

上野動物園はどこにあるの?

A

上野公園内にあります。上野駅の「公園口」から出て上野公園に入り、まっすぐ歩けば、5分で上野動物園に到着する。

まとめ

この記事で紹介してきたスポットを巡れば、自然と文化で心を養い、昔ながらの雰囲気を感じられるスポットで心が温まる体験ができるだろう。
上野は駅周辺に観光スポットとショッピングスポットが密集しているため、観光しやすいエリアだ。
定番の新宿渋谷原宿に飽きたら、上野も観光してみよう。
東京を満喫したい方は、東京観光で外せないスポットをまとめた、こちらの記事も合わせて参考にしてほしい。