現地で食べたい＆お土産で買いたい釧路・根室のラーメン

「花咲カニラーメン」は花咲ガニの身が入ったラーメンです。花咲カニの出汁が効いた旨味たっぷりのラーメンは、根室の飲食店などで味わうことができます。

「花咲ガニ」の漁獲地となっている根室。太平洋とオホーツク海に面した根室は、豊かな水産資源に恵まれた街。花咲ガニのほか、1年を通して、サンマやタラ、サケなど、さまざまな魚介類が水揚げされます。

中でも「花咲ガニ」は、根室半島付近の港でしか水揚げされない希少な海産物で、根室の特産品になっています。また、7月から9月頃と花咲ガニの漁の期間が規制され、漁獲量も多くないことから、貴重なカニとして知られています。

「花咲ガニ」の名前の由来は、根室の花咲港で多く水揚げされていたからという説や、茹でると赤くなり、花が咲いたように見えることから、という説など、諸説あります。

花咲ガニは、ヤドカリの仲間に分類され、甲羅は逆ハート型。体全体が多数の棘で覆われています。身に弾力があり、プリプリとした食感が特徴。口に広がる、濃厚なコクと甘みが格別です。花咲ガニを入れた味噌汁「鉄砲汁」も有名。

「花咲がにラーメン」は、根室産 花咲ガニのほぐし身をレトルト加工した塩味スープのカップ麺です。全国放送のテレビ番組で紹介され、話題になった商品。花咲ガニの旨みを凝縮したホタテ風味の塩味のスープに、コシの強い氷結乾燥ノンフライ中太麺を合わせたオリジナルです。
花咲ガニの風味が味わえると好評。道の駅スワン44ねむろの人気商品です。

釧路ラーメンは、細く縮れた麺と、あっさりした醤油味のスープが基本のラーメン。具もシンプルで、何度食べても飽きない、素朴な味わいが魅力。

スープのベースは醤油味ですが、時代の流れとともにスープや麺も多種多様となり、元々のかつお出汁以外にも昆布や煮干し、鶏ガラや豚骨などを使い、各店さまざまな種類のラーメンを提供しています。

釧路ラーメンのルーツは、大正時代まで遡ります。横浜からやって来た料理人が、釧路に細麺の「支那そば」を持ち込み、こってりした豚骨ベースから、釧路の風土に合う、かつお出汁のあっさりした醤油味に改良したのが原点といわれています。

細麺の理由は諸説あるようです。北洋漁業全盛期に、せっかちな漁師に早くラーメンを提供するため、茹で時間短縮で細麺になったという説や、かつお出汁のさっぱりとした当時のスープに合わせて、スープがより麺に絡みやすいよう、細縮れ麺になったという説などです。

釧路の食文化ともいえる釧路ラーメンは、釧路市内のラーメン店で堪能できます。

細縮れ麺に、かつお節の香るあっさり醤油スープが絶妙にマッチする「釧路ラーメン（乾燥麺）」は、お土産におすすめです。スープ付きで1食入り、3食入りなどで販売されています。お好みの具材を盛り付けて、釧路ラーメンを味わってみてはいかがでしょう。
釧路フィッシャーマンズワーフMOO内のお土産品店などで購入できます。

北海道のグルメの一つになっている「ラーメン」。ぜひ、釧路・根室で、地元の人に長く愛されている一杯を堪能してみてください。