
家族旅行にもピッタリ!雄大な自然と動物と出会える那須高原の観光ガイド
栃木県における北部の山麓地域を指す「那須高原」は、日本でも有数のリゾート地として人気を集めている。
四季折々の絶景を楽しめるスポットやレジャー施設が点在しており、宿泊施設も充実。東京からアクセスしやすいのも魅力のひとつだ。
この記事では「那須高原」を観光する際に、お勧めしたい観光スポットや楽しみ方をご紹介。
観光前に読めば、「那須高原」への観光をより楽しめるはずだ。
目次
那須高原ってどんなところ?
「那須高原」は栃木県の北部にある、「那須岳」の南側山麓に広がる地域を指す。
「那須岳」の標高千数百メートルの地域から、標高300mほどにまで及ぶ高原こそが「那須高原」だ。
広義としては栃木県の北部に位置する「那須連山」の総称を指す「那須岳」だが、狭義的には「那須連山」の主峰である「茶臼岳」のことをいう。
古くから那須町に散在する温泉の総称である「那須温泉郷」として知られたリゾート地であり、近年では牧場やショッピング施設を見どころとする、人気の観光地となっている。
数回の観光では堪能しきれないほどの観光スポットがあり、周辺にはホテルや旅館などの宿泊施設も充実している。
季節や昼夜での気温差は激しいものの、日中は過ごしやすいので観光しやすいエリアと言えるだろう。
国外から訪れる際の玄関口となる東京からほど近く、アクセスしやすいのも魅力のひとつだ。

那須高原へのアクセス
「東京駅」を起点とした「那須高原」へのアクセスを紹介する。
「那須高原」といっても範囲が広いため、ここでは「那須高原」の観光案内を行なっている「那須高原ビジターセンター」を終着地点としてご紹介。
「那須高原」は東京から近く、「東京駅」は関東地方を訪れる際の玄関口となる。
割高ではあるが、所要時間を考慮すると新幹線の利用がお勧め。
- 経路
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1. 「東京駅」からJR東北新幹線に乗車し、「那須塩原駅」で下車
2. 「那須塩原駅」から関東自動車のバスに乗車し、「那須高原ビジターセンター入口」で下車 - 所要時間
- 約2時間15分
那須高原のお勧め観光シーズンは?
四季折々の姿を楽しめる「那須高原」だが、特にお勧めの観光シーズンは夏だ。
避暑地としても知られる「那須高原」では、自然が多いことも相まって比較的涼しい気候の中で観光できる。
夏ならではのアクティビティも魅力のひとつであり、「那須高原」を存分に楽しめるのは夏と言えるだろう。

那須高原の魅力を満喫するために知っておくべき3つの楽しみ方
「那須高原」やその周辺には観光スポットや宿泊施設、グルメを楽しめる場所が豊富にある。
広大な面積を誇る「那須高原」を1日で遊びきるのは不可能に近い。
だからこそ、「那須高原」での楽しみ方を事前に把握したうえで、観光プランを組み立ててほしい。
1. 美しい自然景観や動物との出会いを楽しむ
「那須高原」の大きな見どころは、豊かな自然と景観の美しさにある。
特に四季折々で色彩豊かに姿を変える「茶臼岳」は圧巻だ。
「茶臼岳」はロープウェイや歩道も整備されているので、登山初心者でも登りやすい。
晴れた日に山頂から望む「関東平野」は絶景なので、機会があればぜひ挑戦してほしい。
「那須高原」には牧場がいくつかある点も特徴のひとつだ。
那須といえば牧場をイメージする方も多いだろう。
動物との触れ合いをはじめ、乳製品作りなど牧場ならではの体験もできる。
日常では決して味わえない体験は記憶に残る思い出になるはずだ。


2. レジャー施設や文化施設を楽しむ
「那須高原」にはレジャー施設や文化施設も多く、楽しめるのは自然景観だけではない。
特に動物園やサファリパークは、老若男女を問わず楽しめるスポットとして高い人気を誇る。
動物たちとの触れ合いをはじめ、自然に近い動物の姿を観察できるのが見どころだ。
なかには普段お目にかかれないような、珍しい動物も飼育されているのでチェックしてほしい。
加えて、文化施設が充実しているのも「那須高原」の特徴だ。
ステンドグラスやテディベアの美術館および博物館があり、趣向を凝らした展示の数々には魅了されるものがあるはずだ。

3. 自然豊かな景色の中で温泉を楽しむ
「那須高原」は古くから温泉地として知られた観光地であり、1926年に開かれた天皇や皇族の別荘地である「那須御用邸」もある。
那須町に点在する温泉の総称を指した「那須温泉郷」で有名であり、温泉を存分に楽しめる宿泊施設も充実。
現在も天然温泉が湧き出ており、なかには日帰りで利用できる温泉施設も。お手頃な価格で気軽に温泉を味わえる。
自然豊かな景色の中で、温泉を堪能できるのが「那須温泉郷」の大きな魅力。
旅の疲れを身体の内側から癒せるはずだ。

大人から子供まで楽しめる!那須高原の人気観光スポット9選
「那須高原」には動物と触れ合える牧場や動物園をはじめ、遊園地やショッピング施設など様々な楽しみ方ができる観光スポットが揃っている。
数多くの観光スポットがある「那須高原」だが、その中でも外せないスポットを厳選して紹介しよう。
どのスポットも大人から子供まで楽しめるため、家族旅行にもピッタリだ。
ぜひ事前にチェックしてから、観光プランを組み立ててほしい。
1. 那須どうぶつ王国
東京ドームの約10倍という広大な敷地に、約600頭種の動物たちが暮らす「那須どうぶつ王国」。
全国的に見ても珍しい動物も飼育されており、子どもだけでなく楽しめる。
敷地内は「王国タウン」と「王国ファーム」に分かれており、無料のワンニャンバスが両エリアをつないでいる。
「王国タウン」は小型動物中心の屋内施設で、動物とのふれあいも楽しめる。「アニマルスタジアム」や「アクアステージ」ではオットセイのパフォーマンスなども楽しめる。

2. 那須サファリパーク
自然豊かな那須高原に、1980年オープン。
世界各地から集められた約70種700頭羽の野生動物が、主に放し飼いで暮らしている。
見学はマイカーやレンタカー、バス、檻型バス「WILD RIDE」から選択。
車内からホワイトライオン、ライオン、トラといった肉食動物や、キリン、カバ、サイなどの草食動物らの生活エリアを間近で見学できる。

3. 那須ステンドグラス美術館
イギリスのコッツウオルズ地方に残っている、中世の貴族の館<マナーハウス>をモチーフにした石造りの建物は異国情緒たっぷり。
館内は1800年代のアンティークステンドグラスを中心に、バラを模した「バラ窓」、デザイン界の巨匠ウィリアム・モリス作「TWOエンジェル」など、色彩の美しさに目を奪われる作品が多く見学できる。
特に「セント・ラファエル礼拝堂」は、壁一面がステンドグラスで飾られていて、定期的にパイプオルガンの演奏が行われており、その音色が荘厳な雰囲気を引き立ててくれる。

4. 那須ハイランドパーク
北関東で最大規模を誇る遊園地で、園内は、「コースタープラザ」、「ロックンロールプラザ」、「ギャラクシー&スタープラザ」、「トロピカーナパーク」、「カルーセルパーク&ヴィクトリアンガーデン」、「森と水のファンタジーランド」、「キングスコート」の7つのエリアに分かれている。
特筆すべきは、愛犬を連れて入園できること。ドッグランやドッグカフェはもちろん一緒に乗れるアトラクションもある上、愛犬と泊まれるコテージもある。

5. 那須りんどう湖ファミリー牧場
那須高原唯一の湖「りんどう湖」を囲んだ、大自然と動物たちにふれ合えるレジャーランド。
牧場が併設されていて、ジャージー牛の乳しぼり、乗馬やアルパカさんぽといった珍しいプランも体験できる。
また園内軽食コーナーでは、濃厚で良質なジャージー牛乳を使用したソフトクリームといった牧場ならではのメニューがいただける。
さらには、バターやアイスクリームなどの手作り体験コースも。見て、触れて、味わって、と牧場の魅力が存分に楽しめる。

6. 那須アルパカ牧場
日本ではじめてのアルパカ牧場。
那須高原の気候が、アルパカの生息地・南米アンデス山脈の湿潤高原地帯と似ていることから1999年に造られた。11万㎡の広大な敷地の中、25,000㎡の飼育ゾーンに約230頭が暮らしている。
ふわふわとした毛並みに、長いまつ毛にクリクリとした愛らしい瞳。思わず抱きしめたくなる、ぬいぐるみのような風貌は、癒し効果バツグン。

7. 南ヶ丘牧場
栃木県は豊かな緑、澄んだ空気といった恵まれた自然環境により酪農業が盛んなエリア。
そんな栃木県のなかでもとりわけ人気の高い観光スポット・那須高原にある牧場だ。年中無休で、入場無料。
場内では、牛、羊、ヤギ、馬、ロバ、うさぎなどの動物が、より自然に近い環境で暮らしている。動物たちとはエサやり、乗馬体験などを通じて触れ合える。
このほかに、ニジマス釣りができるつり堀、アーチェリー、パターゴルフといったアクティビティも体験できる。

8. 那須ガーデンアウトレット
多彩なジャンルのお店が約130店舗も軒を連ねるアウトレットモール。
買い物だけでなく、リゾートライフを提案しており、周辺の自然を満喫できるスポットやグランピング施設など、那須を楽しむための情報をウェブサイトなどで発信している。
施設内にも那須の魅力を届けるお店があり、「ロコスタイルマーケット」では、地元農家や生産者がつくる、採れたて野菜、玉子、プリンなどを提供。那須ならではの美味しさ堪能できる。

9. 那須温泉神社
630年頃、猟師の狩野三郎行広が白鹿を追い求め、深い山に分け入ったところ、谷に湧く温泉を発見。この地に神社を建立したのが始まり。
境内には国歌の歌詞にもある「大和さざれ石」や、樹齢800年と推定される巨大な御神木、那須与一が寄進したことから強力なパワースポットとして知られる「三之鳥居」など見どころがたくさん。
那須与一が描かれた必勝祈願のお守り「一矢必中守」やお酒の瓶を模した「ストレス解消守」など、オリジナルの授与品も要チェックだ。

観光で疲れたら身体を癒せる那須高原でお勧めの温泉2選
「那須高原」の各地に点在している温泉の中でも、特にお勧めしたい温泉を紹介しよう。
歴史とそれに見合った風格を持つ温泉が揃っており、周囲の景観を含め趣のある雰囲気が魅力だ。
なお、これから紹介する温泉は日帰りでの入浴もできるので、気軽かつ低価格で温泉を楽しめる。
観光で疲れた身体を、温泉で内側から温めて癒してほしい。
様々な種類、場所の温泉を利用してみるのも楽しいだろう。
1. 鹿の湯
7世紀前半に開湯されたといわれる那須温泉元湯・鹿の湯。
山で狩りをしていた狩野三郎行広が射損じた鹿を追って山奥に入ったところ、鹿が温泉で傷を癒していたというのがはじまりと伝わっている。
その後も、江戸在府の大名がしばしば訪れる人気の湯治場だったという。
1941年に改築されているものの、昔からの姿を残しており、時が止まったかのようなひなびた木造建築も味わい深い。
周辺には那須温泉の旅館も多くあるので、泊まりでゆっくりと数回楽しむのもいいだろう。

2. 大丸温泉旅館
那須温泉郷の最奥部、標高1,300メートルの山間の渓谷に佇む秘湯の温泉旅館。明治時代には、将軍・乃木希典が毎年湯治に訪れていたことでも知られ、館内には乃木将軍にまつわる展示も。
自慢は、那須温泉郷のなかでも一番の湯量を誇る温泉。宿の裏山にある自家源泉から流れる温泉の川をせき止めてつくった天然の大露天風呂「川の湯」をはじめ、大小4つの露天風呂を加温・加水なし(一部時期により加温あり)の源泉かけ流しで楽しめる。

雄大な自然景観と絶品料理を味わえる!那須高原でお勧めの宿泊施設3選
「那須高原」やその周辺はリゾート地としても有名であるため、宿泊施設も豊富。
東京からのアクセスも良く近いため、訪れやすいことが国内外を問わず、観光客から人気を集めている理由のひとつだろう。
ここからは数ある宿泊施設の中から、特にお勧めの宿泊施設を紹介していく。
「那須高原」らしい雄大な自然を望める景色と、地元の食材をふんだんに使用した絶品の料理を楽しもう。
観光の充実度は宿に左右される側面も大きいので、ぜひ参考にしてほしい。
1. リゾートホテル ラフォーレ那須
那須御用邸に隣接という絶好のロケーションで、地場の食材をふんだんに用いた料理の数々と天然温泉、静寂に包まれた客室がそろい、ゆったりした時間を過ごせる。
敷地内には洋室、和室、デラックスルームがあるホテル棟、グループ旅行や愛犬と過ごせるコテージがあるので、旅のスタイルに合わせて選択を。那須高原を望む温泉は大浴場、露天風呂、サウナもあり、男女日替わりで楽しめる。

2. ホテルエピナール那須
栃木県北部に広がる那須高原のほぼ中央に位置するホテル。北に那須連峰、南に関東平野を望む雄大な自然環境の中、地元の食材を使った食事を味わったり、アクティビティを楽しんだり、温泉やエステで癒やされたりと、思い思いの休暇を過ごせる。
314室ある客室は、那須高原の四季を間近で感じられるバルコニー付きの客室や、フレンチの夕食・朝食を部屋食で味わえる客室、和室が広くゆったりとくつろげる客室など、さまざまなタイプが揃う。

3. アートビオトープ那須
アートをテーマに人々が集うコロニーをコンセプトにしたカルチャーリゾート。
自然に囲まれた敷地内には14棟のスイートヴィラが点在し、宿泊者でなくても利用できるレストランμ(ミュー)、カフェKantanがある。
また、長期滞在が可能なレジデンス棟もあり、陶芸とガラススタジオが隣接する。

那須高原に関するよくある質問
Q
那須高原では何が楽しめるの?
広大な自然景観をはじめ、動物との触れ合いや温泉が楽しめます。
Q
那須高原で有名な観光スポットは?
那須サファリパークや各種の牧場、動物園が有名な観光スポットです。
まとめ
この記事では「那須高原」の基本的な情報に加え、訪れたい観光スポットや楽しみ方を紹介してきた。
レジャー施設や文化施設、温泉にショッピングなど様々な楽しみ方ができるのが「那須高原」の魅力だ。東京からほど近く、訪れやすいのも嬉しい点だろう。
この機会に、ぜひ「那須高原」へ遊びに行ってみてほしい。
以下の記事では「那須高原」を含めた、栃木の魅力的な観光スポットを紹介している。栃木を観光する前に合わせて読んでおこう。