高城山展望台

吉野山で最も標高の高い奥千本エリアにある世界遺産登録の吉野水分神社。そこから山道を約10分登った場所にある高城山展望台は、後醍醐天皇が鎌倉幕府と戦った「元弘の乱」の際に護良親王が拠点にした城の跡としても知られる。

標高約700mに位置する展望台からは、眼下の吉野山や肩を並べてそびえ立つ金剛山と葛城山などをパノラマで一望でき、訪れる登山客や観光客を楽しませてくれる。春は展望台の前に植えられた桜が、秋には道を真っ赤な絨毯にするほどの紅葉が目の前に広がる。展望台には広々とした屋根付きの休憩所を併設。ベンチの数も多く、お昼ご飯や休憩利用に便利。

吉野大峯ケーブルの吉野山駅から展望台までは約4kmの道のり。歩いて登れば80分ほどかかるが、路線バスを使えば約20分で奥千本口まで行け、そこから15分ほど下れば展望台と大幅に時間を短縮できる。ちなみに下りのバスは高城山展望台の前にも停留所があるのでこちらの利用がおすすめ。1時間に1本と本数が少ないため注意が必要だ。