本場で伝統工芸を体験し、自宅で本物を使う!

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筆者 : 編集部

日本の和食料理人の90%が利用していると言われる「大阪・堺の和包丁」。その起源を辿ると仁徳天皇の時代まで遡ります。戦から帰還した兵士の失業対策や治水対策などを理由に、西暦379年、堺で大規模な工事が始まることに。その際、これらの人びとが使う鍬・鋤などを作るため、全国から鍛冶屋を呼び集め、その子孫がそのまま残ったことが鍛冶屋のまちの始まりと考えられています。その後、1800年頃にはすでに包丁の名産地としてその名を馳せるようになりました。今も堺打刃物は職人の手作りでつくられています。その素晴らしい切れ味は、国内はもとより海外のプロの料理人からも絶大な支持を得ています。

まずは堺刃物の切れ味を体感!

創業150年の老舗、和田商店では堺市の伝統工芸である包丁づくりが体験できます。ペティナイフ、出刃包丁、刺身包丁、万能包丁から好みのものを一つ選び、切れ味を保つための「研ぎ」体験、最終工程の「柄付け」を職人の指導のもと、体験することができます。包丁はそのまま持ち帰ることができるので、お土産としてもおすすめです。

職人さんと同じ作務衣を羽織り、まずはその切れ味を実感。また、メンテナンスをしていない包丁と研いだばかりの包丁との切れ味も比べます。職人さんが研いだ包丁とそうでない包丁の切れ味は一目瞭然。ここでは、包丁のメンテナンス(研ぎ)の大切さを知ることができます。

新聞紙に包丁の刃を入れ切れ味を試します。研ぎたての包丁は力を入れなくてもスーッと刃が入ります。
新聞紙に包丁の刃を入れ切れ味を試します。研ぎたての包丁は力を入れなくてもスーッと刃が入ります。

自宅でも実践できる研ぎを学ぶ!

あらかじめ用意された切れ味の落ちた包丁を使い研ぎの技を学びます。まずは職人さんの説明と実際の動きを見せてもらい、その後は実際に体験。研ぎに使う砥石は、日々のメンテナンスに使用できる荒砥石と、さらに切れ味を良くする中砥石を使用します。職人さんの丁寧な指導のもと、研ぎの基本を学べば、自宅でも実践できるので、コツをしっかりと身につけましょう。コツを掴んだところで自らの包丁を中砥石できれいに研ぎます。

職人さんの見事な技にかかれば、ものの5分で切れ味は復活。無駄のない動きはさすが。
職人さんの見事な技にかかれば、ものの5分で切れ味は復活。無駄のない動きはさすが。
実際に自分でやってみると、これがなかなか難しいんです。
実際に自分でやってみると、これがなかなか難しいんです。

叩くと入る不思議な柄付け体験!

研ぎ体験が終われば、お次は包丁を握る部分の柄を付ける作業を行います。指導してくれるのは和田商店4代目の和田愛三さん。御歳なんと94歳。お手本を見せてくれる際の、その鮮やかな手つきは必見。柄に差し込む部分を和田さんにあたためてもらい、刃物を柄に差し込み、柄のお尻を木槌で打ち込めば、不思議と刃物が柄に入っていきます。ここまでできれば、和田さんに最終の微調整をしてもらい完成です。

柄のお尻をたたくと、刃が飛び出るんじゃないかという不安をよそに、柄はすいすいと入っていきます。
柄のお尻をたたくと、刃が飛び出るんじゃないかという不安をよそに、柄はすいすいと入っていきます。

自分で仕上げたMY包丁は宝物!

ここまでの所要時間は約90分。予約の際にお願いしておけば刃に自分の名前や好きな文字を刻印してくれるのもうれしいところ。完成した包丁はそのまま包装してもらい自宅へ持ち帰ることができます。きっと早く自宅に持ち帰って料理がしたくなるはず! 包丁が少し切れなくなったと感じたら、ここで覚えた研ぎを是非実践してみましょう。

名入れのサービスは無料。ただし、あまりに長い文字などは要相談。
名入れのサービスは無料。ただし、あまりに長い文字などは要相談。
体験終了後はお茶のサービスも。完成した包丁を目の前に職人さんとの談笑も貴重な体験。
体験終了後はお茶のサービスも。完成した包丁を目の前に職人さんとの談笑も貴重な体験。

この体験ができる施設はこちら!