【東京の紅葉名所】秋の高尾山を100%楽しむ紅葉ハイキングガイド

例年の見頃は11月中旬から、12月上旬。
高尾山の山頂は標高が高いため、少し早い11月上旬が見頃だ。

高尾山の最寄り駅は、京王線「高尾山口駅」。
JR中央線「高尾駅」から高尾山の登山口までは遠いため、降りる駅を間違えないように注意が必要だ。
京王線「高尾山口駅」へは、新宿駅から約1時間だ。

紅葉シーズンは1年で最も混雑する時期で、ケーブルカーやリフトの乗車待ちはもちろん、登山道も大変混みあう。
高尾山の紅葉を満喫するなら、早朝登山がおすすめ。
新宿発の始発電車に乗れば、京王線「高尾山口駅」には6時過ぎには到着できる。
午前8時前までに登山口に到着し、お昼までに下山すれば、混雑を避けられるはずだ。
早朝の高尾山では、爽やかな空気と眩しい朝日を浴びながら、静かに紅葉が楽しめる。
早起きが苦手な方は、前日に高尾山周辺の宿泊施設に泊まろう。

高尾山麓の「清滝駅」から山腹の「高尾山駅」を往復する高尾山ケーブルカーでは、日本一の急斜面を登りながら、鮮やかな紅葉を眺められる。
清滝駅周辺の紅葉も美しく、絶好のフォトスポットとなっている。
登りのケーブルカーは９時〜11時半、下りのケーブルカーは15時〜17時に混雑し、60分〜90分程度の待ち時間が発生するため、利用する時間には注意が必要だ。

天平16年（744）、聖武天皇の勅令により、高僧行基菩薩によって開山。
高尾山の山腹にあり、正式名称は「髙尾山薬王院有喜寺」という。
真言宗の大本山であり、成田山新勝寺、川崎大師平間寺と並び関東三大本山のひとつに数えられる。
高尾山薬王院の境内全域にも紅葉が色づき、中でも「仏舎利塔」と紅葉のコントラスト、鳥居と赤く色づいた紅葉のコラボレーションは必見だ。
山と紅葉、歴史ある寺院から成る、日本情緒感じる風景は、高尾山でしか見られない。

高尾山山頂では、広場や展望台周辺など、随所で紅葉を満喫できる。
展望台に行けば、富士山と紅葉が見事にコラボレーションした絶景に出会える。
休憩所付近の木々も美しく色づくため、近くの売店で食べ物や飲み物を購入し、ベンチに座りながら、ゆっくり紅葉を楽しもう。
高尾山の中で最も早く紅葉が始まり、11月上旬には見頃を迎えるため、山頂で紅葉を楽しみたい方は訪れる時期に注意が必要だ。

高尾山の中で最も美しい紅葉が楽しめる「もみじ台」は、山頂から徒歩10分ほど歩いたところにある、知る人ぞ知る高尾山の紅葉スポットだ。
山頂で満足したら下山する人がほとんどだが、せっかく高尾山を訪れたなら、少し足を伸ばして「もみじ台」まで行ってみよう。
もみじの林が広がる静かな場所で休憩しながら、深まりゆく秋を堪能できるはずだ。

高尾山の中腹にある「高尾山さる園・野草園」では、紅葉だけでなく様々な楽しみ方ができる。
さる園では約90頭の猿が賑やかに暮らしており、飼育員がユーモアたっぷりに、秩序あるサル社会やサルの習性などサルの生態を紹介してくれる。
敷地内には「野草園」も併設されており、約300種類あまりの野草も楽しめる。
屋上スペースは山々の紅葉と猿の観察ができる、ファミリーに人気のスポットとなっている。

高尾山の観光スポット・紅葉スポットを押さえつつ、登山初心者でも無理なくハイキングできる「1号路」。
山頂までの時間は1時間40分程度で、ほとんどの道が舗装されており、歩きやすいのも嬉しいポイント。
パワースポットとしても有名な「高尾山薬王院」へ参拝できるルートでもある。
登山ルートのいたるところで紅葉が楽しめ、高尾山の主な見どころを巡れるため、高尾山に初めて訪れる方にもお勧めのルートだ。

１号路よりも難易度が少し高い「4号路」。
その分、登山客が少なく、ゆっくり紅葉を楽しめる。
「４号路」最大の魅力は、高尾山唯一の吊り橋「みやま橋」。
吊り橋と鮮やかな紅葉は必見だ。
山頂には1時間程度で到着できる。

「稲荷山コース」は急な勾配が多いものの道が広く、中腹からなだらかな道へと変わるため、気軽に山登りを楽しめるルートだ。
山頂直前の約200段の階段は難関スポット。休憩を挟みながら無理せず登ろう。
山頂までの時間は片道1時間30分程度。
途中にある展望台「あずま屋」からは、美しい紅葉と新宿方面のビル群が見えるパノラマの景色が魅力。
紅葉だけでなく、登山を楽しみたい方にお勧めの登山ルートだ。

高尾山中腹に位置する高尾山ケーブルカー「高尾山駅」を降りてすぐの場所にある、複合施設「高尾山スミカ」。
国産そば粉100%の蕎麦が楽しめる「蕎麦屋」、天狗の顔の形をかたどった生地の中に、甘さ控えめの黒豆餡が入った「天狗焼」、カレーやコーヒーをゆっくり食べられるカフェレストラン「SUMIKA TABLE」など、様々な飲食店が入っており、登山中のランチにピッタリの施設だ。

京王線「高尾山口駅」を出て、高尾山ケーブルカーの駅に向かって歩くと、坂の途中に「栄茶屋」がある。
普通のとろろよりも粘り気のある自然薯が、絶妙な香りのそばに絡みつく、絶品「自然薯そば」は高尾山に訪れたら食べるべき逸品だ。

高尾山の登山ルート「１号路」の男坂・女坂を登り終えた場所、「高尾山 薬王院」の近くにある、「ごまどころ 権現茶屋」。
外はパリパリで中はモチモチの胡麻団子には、１串に約2,300粒の胡麻が入っており、食感だけでなく香りも楽しめる。
また、八王子のご当地ラーメンである、刻み玉ねぎがたっぷり乗った「八王子ラーメン」も店内で食べられる。

清流ながれる奥高尾の閑静な山里にたたずむ、澄んだ空気と調和した建物は、伝統的な“越中五箇山の合掌造り”の日本建築。
季節ごとに選び抜いた食材を目の前で香ばしく焼き上げるいろり炭火焼は、料理人の卓越した技が極上の味を作り出す。日本的なおもてなしの心を体現した接客も見逃せない。

京王線「高尾山口駅」から徒歩3分の場所にある「Mt.TAKAO BASE CAMP」は、山仲間の「集い」「語らい」「楽しむ場」をコンセプトにした施設。
登山者のためのゲストハウス・カフェバー・宿泊施設・共用ラウンジ・テラスなどがあり、その名の通り高尾山の「ベースキャンプ」となっている。
コンシェルジュサービスと無料WiFiがあるのも嬉しいポイントだ。

高尾山口駅から車で約5分の場所にある、地元の名店「ごん助」。
高尾山口駅への無料送迎サービスがあるため、車がなくても移動手段で困ることはない。
6,000坪の広大な敷地内にひっそりとたたずむ離れ個室で、山の幸や海の幸を炭火で炙る炉端焼きが楽しめる。
登山後の夕食にぜひ訪れてほしい、高尾の名店だ。

京王線「高尾山口駅」から徒歩1分の宿泊施設「タカオネ」は、自然の楽しみ方を提案する体験型ホテルだ。
「高尾オーダーメイド・ツアー」や「山の麓で陶芸体験」など、タカオネでしか体験できないような、様々なアクティビティが用意されている。
朝食には外で食べられるように用意した、サンドイッチとドリンクを渡してくれる。
無料で登山用バッグも貸してくれるため、登山前の宿泊施設としてもお勧めだ。