情緒漂う景観と函館名物を満喫!金森赤レンガ倉庫の観光ガイド

情緒漂う景観と函館名物を満喫!金森赤レンガ倉庫の観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

北海道函館ベイエリアに位置する「金森赤レンガ倉庫」。
港町の岸壁に赤レンガ倉庫が立ち並ぶ、レトロで趣のある景観は撮影スポットとしても人気がある。
倉庫内はショッピングモールやビアホール・レストランなどの商業施設となっており、北海道や函館の名産品を楽しめる。
この記事では「金森赤レンガ倉庫」の魅力と見どころ、お勧めのグルメや周辺観光スポットをご紹介。
この記事を読めば、異国情緒あふれる「金森赤レンガ倉庫」を思う存分楽しめるだろう。

金森赤レンガ倉庫ってどんなところ?

北海道函館市の「函館ベイエリア」に立ち並ぶ「金森赤レンガ倉庫」。
「函館ベイエリア」は、函館港に沿って倉庫群が立ち並ぶ、ロマンチックな風情あふれる観光エリアだ。
このエリアのランドマークが「金森赤レンガ倉庫」。
明治時代(1868年〜1912年)には実際に倉庫として使われていた7つの倉庫からなり、現在はレストランやショッピングモールなどの商業施設に。
4つの倉庫は「BAYはこだて」「金森洋物館」「函館ヒストリープラザ」「金森ホール」と名付けられ、それぞれ魅力と見どころが異なる。
各倉庫内には様々なショップが集まるだけでなく、チャペルやビアホールなども併設され、1日中飽きることなく観光を楽しめる。
「金森赤レンガ倉庫」は、異国情緒あふれるレトロな雰囲気が漂う外観も魅力のひとつ。
夜は倉庫群がライトアップされ、潮風に吹かれながら、美しい港町の風景も堪能できる。
冬は倉庫前で、一大イベント「はこだてクリスマスファンタジー」が開催。
イルミネーションで飾られた巨大ツリーが海上に浮かべられ、普段とは異なる「金森赤レンガ倉庫」の美しい姿は一見の価値あり。

金森赤レンガ倉庫の歴史

初代・渡邉熊四郎(わたなべくましろう)が1887年に既存の建物を買い取り、営業倉庫業を開業したのが始まりだ。
海運業が栄え、荷物の取扱量が年々増加したことで倉庫を増築し、営業規模を拡大していった。
1907年に発生した火災で倉庫6棟が焼失。
代わりとなる不燃質の倉庫として1909年に建てられたのが、現在の赤レンガ倉庫群だ。
その後、流通の多様化や北洋漁業の衰退などに伴い、1988年に飲食店や土産物店などの複合施設へと姿を変え、観光スポットとなった。
現在でも数棟が現役の営業倉庫として使用されている。

「はこだてクリスマスファンタジー」の巨大クリスマスツリーは必見
「はこだてクリスマスファンタジー」の巨大クリスマスツリーは必見
レンガ壁は異国情緒と時の流れを感じさせる
レンガ壁は異国情緒と時の流れを感じさせる

金森赤レンガ倉庫へのアクセス

国際線も発着する「函館空港」から「金森赤レンガ倉庫」には、シャトルバスを利用すれば30分で到着できる。
乗換なく到着できるので、アクセスも良好だ。

金森赤レンガ倉庫の営業時間と入場料

「金森赤レンガ倉庫」の営業時間と入場料は、以下の表にまとめたので、参考にしてほしい。
入場料もかからないため、ふらっと立ち寄れるのも嬉しい。

営業時間
9:30〜19:00
入場料
無料

ショッピングもグルメも満喫できる!金森赤レンガ倉庫の4つのエリア

「金森赤レンガ倉庫」で観光やショッピングを楽しめるエリアは、4つに分かれている。
4つのエリアには約50店舗のバラエティー豊かなショップが軒を連ね、ショッピングやグルメなどを楽しめる。
各エリアの魅力を把握して、観光プランを立ててみよう。

1. 様々なジャンルのお店が集まる「BAYはこだて」

かつて日本郵船が所有していた赤レンガ倉庫を再利用した施設で、橋で結ばれた2棟の建物の間を1882年に築造された運河が流れる姿が印象的。
個性豊かなアクセサリーやファッション、雑貨の店をはじめ土産物店やカフェなどさまざまなジャンルのショップが集まっている。
また、オルゴールや革製品などのクラフト体験や函館港内を巡るベイクルーズも楽しめる。

運河を囲むように建つ歴史的建築物を再利用した複合施設
運河を囲むように建つ歴史的建築物を再利用した複合施設

金森ベイクルーズ

函館の絶景スポットといえば箱館山が有名だが、クルーズ船に乗って函館湾を1周するこちらのツアーもひと味違った景色が楽しめ、約15分という短い時間ながらもクルーズ気分を存分に満喫できる。
乗船桟橋を出航し、七財橋の下を通ってクルーズがスタート。高さギリギリの七財橋をくぐり抜ける瞬間はスリル満点で、クルーズ中で一番の人気ポイントというのも納得だ。

港町・函館の景色を海から眺めるお手軽クルーズツアー
港町・函館の景色を海から眺めるお手軽クルーズツアー

2. 日本土産・北海道土産選びにピッタリの「金森洋物館」

施設名は赤レンガ倉庫の原点で、約160年前に金森倉庫の創始者・初代渡邉熊四郎が「異国の夢を売る店」として開業した「金森洋品店」に由来。
明治期に建てられたイギリス積みが美しい赤レンガの倉庫2棟を再利用。
お土産にピッタリの北海道の人気スイーツやかわいい雑貨をはじめ、手頃な物から1点ものまで幅広く揃うジュエリー、品質や技術の高さを誇るメイドインジャパンの靴やカバンなど広大な館内に20軒近くの個性豊かな店舗が並ぶ。

赤レンガの倉庫を利用した館内に個性的なお店が大集合
赤レンガの倉庫を利用した館内に個性的なお店が大集合

3. レトロな空間で北海道グルメと買い物を楽しめる「函館ヒストリープラザ」

「函館ヒストリープラザ」は、イギリス積みの赤レンガが美しい外観や高い天井を支えるヒノキの柱など建築当時の姿を今に残す貴重な施設だ。
220席と大型で、館内の大半を占める「函館ビヤホール」。
明治期にオープンした函館初のビアホールの雰囲気を受け継いだ店内で、サッポロビール工場直送の新鮮な生ビールや地元食材をふんだんに使った地産地消の料理を味わえる。

明治期の貴重な姿を残す赤レンガ倉庫でショッピング&地ビールを堪能
明治期の貴重な姿を残す赤レンガ倉庫でショッピング&地ビールを堪能

4. イベントが開催される多目的ホール「金森ホール」

函館の文化をさらに発展させるために開かれた、多目的ホール「金森ホール」。
コンサートや演劇、映画鑑賞など様々なイベントも開催され、結婚式・パーティなどにも利用できる施設になっている。

イベントやコンサートに参加せずとも外観だけでも見に行ってみよう
イベントやコンサートに参加せずとも外観だけでも見に行ってみよう

北海道グルメならココ!金森赤レンガ倉庫とその周辺で人気の飲食店4選

金森赤レンガ倉庫内とその周辺には、北海道グルメを満喫できる飲食店が点在している。
ショッピングの合間だけでなく、夜のディナータイムにもピッタリの飲食店をご紹介。
これから紹介する店舗にもぜひ足を運んでみてほしい。

1. 函館ビヤホール

函館市民に愛された当時の雰囲気のままに、昭和63年(1988)にベイエリアの金森赤レンガ倉庫によみがえった。
赤レンガの壁に囲まれ、薪の暖炉や重厚感漂うカウンターなどがレトロモダンな雰囲気を感じさせる店内は巨大なヒノキの柱が高さ13mもの天井を支える広々とした空間。
パーティーや食事会などに利用できるバンケットルームやウエディングプランなど、さまざまなシチュエーションにも対応可能だ。

レトロな雰囲気の中で工場直送の生ビールを味わえる赤レンガ倉庫のビアホール
レトロな雰囲気の中で工場直送の生ビールを味わえる赤レンガ倉庫のビアホール

2. ラッキーピエロ マリーナ末広店

函館に17店舗を構え、ご当地バーガーの火付け役として知られる人気ハンバーガーチェーン。
金森赤レンガ倉庫の向かいにある末広店は函館湾に突き出すように建てられており、オールドアメリカンな雰囲気満点の店内からは停泊する遊覧船など港内の景色を一望できる。
メインのハンバーガーは、人気No.1のチャイニーズチキンバーガーを筆頭にオリジナリティあふれるメニューを多数ラインナップ。

ベイエリアの景色とアメリカンな雰囲気が魅力のご当地ハンバーガーショップ
ベイエリアの景色とアメリカンな雰囲気が魅力のご当地ハンバーガーショップ

3. 味処きくよ食堂本店

昭和31年(1956)創業の「味処きくよ食堂本店」。
開店当時は10席ほどの小さなお店だったが、現在は30席を有する店構えに。
さらに本店から徒歩30秒ほどの位置に建つ支店、ベイエリア店、そして新千歳空港店と、人気に応えるかたちで店舗数も拡大。
地元民だけでなく多くの旅行客にも、函館の新鮮な食材を活かした料理を楽しませてくれている。

炭炊き蒸し釜戸を自社開発するほどご飯へのこだわりを持つ市場の食堂
炭炊き蒸し釜戸を自社開発するほどご飯へのこだわりを持つ市場の食堂

4. CafeTUTU

「金森洋物館」の裏手に位置し、散策の合間に利用するにはピッタリのロケーション。
昭和初期に建てられたレンガ倉庫をリノベーションした店舗は、元の雰囲気を生かしつつモダンなテイストを追加。JazzやSoulMusicが流れ、個室にDJブースがあり、時折市内のDJが選曲していることも。
11時30分から14時までのランチタイムはパスタやオムライスなどを取り揃える。
時間帯を問わず人気なのが、パフェやケーキといった自家製スイーツ。

洗練された空間と自家製スイーツ&パフェが人気の赤レンガ倉庫群そばのカフェ
洗練された空間と自家製スイーツ&パフェが人気の赤レンガ倉庫群そばのカフェ

金森赤レンガ倉庫でお勧めのお土産2選

金森赤レンガ倉庫内には個性的なお店が集結しており、様々なジャンルの商品が並んでいる。
函館土産にピッタリなオリジナル商品や、北海道ならではの商品も多い。
「金森赤レンガ倉庫」に訪れたら、立ち寄ってほしいお土産屋と購入すべきお土産を紹介しよう。

1. あおい森

セレクトショップ「あおい森」では、お菓子や食品を中心とした函館のお土産品を販売している。
北海道産の人気商品のほか金森赤レンガ倉庫オリジナルの商品も多く扱い、函館ならではのお土産探しにぴったりだ。

「金森赤レンガ倉庫」のオリジナル商品を販売
「金森赤レンガ倉庫」のオリジナル商品を販売

2. 函館洋菓子スナッフルス「チーズオムレット」

店名のスナッフルス(snaffle’s)とは「I snaffle therefore I am」=「おいしいものを食べるがゆえに我あり」という言葉が由来。
チーズオムレットは「地元の素材を生かしたお菓子を作りたい」という想いから誕生。
北海道産クリームチーズや卵、新鮮な牛乳など道産の原材料を使ったスフレタイプのチーズケーキだ。
ひとつひとつじっくりと手作りしているからこそ、きめ細やかで舌の上でシュワッととろける食感を実現している。

北海道産素材を使ったフワシュワのスフレケーキ
北海道産素材を使ったフワシュワのスフレケーキ

金森赤レンガ倉庫の周辺観光スポット3選

「金森赤レンガ倉庫」があるベイエリアには、「重要伝統的建造物群保存地区」にも指定された「元町エリア」もあり、異国情緒漂う街並みが広がる。
金森赤レンガ倉庫を満喫したら、これから紹介するスポットも合わせて観光してみてほしい。

1. 八幡坂

かつてその坂を登りきったところに函館八幡宮があったことに由来して名前が付けられた「八幡坂」。
海に向かってまっすぐに伸びる石畳の美しい道、その両脇には綺麗に整備された街路樹が立ち並び、奥に抜けて見える函館湾と係留展示されている青函連絡船記念館摩周丸を同時に望める。
冬には「はこだてイルミネーション」を開催、街路樹と石畳が美しく照らし出される。
函館山から見る夜景に負けず劣らずの、八幡坂でしか見ることができない夜景を楽しみに訪れる人も多い。

函館山の夜景と並ぶ、函館屈指のビュースポット
函館山の夜景と並ぶ、函館屈指のビュースポット

2. カトリック元町教会

1859年にフランスの宣教師メルメ・デ・カッションが箱館入りした際に建てられた建物を1910年に再建したのが「カトリック元町教会」。
12世紀のゴシック建築様式が採用されており、高さ33mの位置にそびえる尖った屋根の大鐘楼が特徴。
国内では横浜と長崎に建立されたカトリック教会と並んで最も古い歴史を持つ。

国内最古の歴史を持つ教会で、蒼い大聖堂の美しさと荘厳な雰囲気に圧倒される
国内最古の歴史を持つ教会で、蒼い大聖堂の美しさと荘厳な雰囲気に圧倒される

3. 津軽海峡フェリー函館ターミナル

安政6年(1859)の開港以降、函館の発展の中心であった「函館港」。
日本国内でいち早く開港した港のひとつで、函館の観光都市としての発展にも大きく貢献してきた。
函館港フェリーターミナルには、散策にぴったりのウッドデッキがあり、「ハートのモニュメント」も設置。フォトスポットとしても人気だ。

19世紀のレトロな雰囲気と、異国情緒をたっぷり味わえるベイエリア散策
19世紀のレトロな雰囲気と、異国情緒をたっぷり味わえるベイエリア散策

金森赤レンガ倉庫に関するよくある質問

Q

金森赤レンガ倉庫の営業時間は?

A

物販店の営業時間は9時30分〜19時、ビアホールは11時30分〜21時30分です。

Q

金森赤レンガ倉庫はどんな施設?

A

4つの倉庫からなる複合商業施設です。ショッピングやグルメなどを楽しめます。

まとめ

「金森赤レンガ倉庫」は、異国情緒あふれるレトロな雰囲気が魅力の観光スポット。
昼はショッピング、夜はライトアップされた美しい景観を満喫しながら散策するのも楽しみ方の一つだ。
函館には、他にも美しい自然景観や異国情緒を楽しめるスポットが点在している。
下記の記事も参考に、魅力あふれる函館を思う存分楽しんでほしい。