2025年の日本観光ニュース
2025年にも全国各地で様々な施設が開業・オープンする。
その中でも2025年に日本を観光する予定がある方にこそ、知ってほしいニュースを厳選してご紹介。
月別にニュースを紹介していくが、2024年12月時点のニュースであり、まだ大きなニュースがない月は紹介しない。
2025年1月には最新情報を更新するため、ニュースのない月はそれまで待ってほしい。
2025年のニュースをいち早く知りたい方は、参考にしてみよう。
2025年1月の観光ニュース
1月は日本人にとって新しい1年が始まる季節。
お正月を迎え、全国の神社仏閣は初詣を目的とした参拝客で、大きな賑わいを見せる。
2025年1月には、東京にある大規模施設のリニューアルや大規模拡張が行われる。
それだけでなく、2025年に開催される「大阪・関西万博」への唯一となる鉄道ルートが開業する予定だ。
東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」が大規模拡張
2025年1月22日、東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」が大規模な拡張を行う予定だ。
1.5倍になった施設面積には、教育的なプロジェクトをテーマとする、創造的運動空間「運動の森」、共創のための「学ぶ!未来の遊園地」、絶命した動物を捕らえて観察する「捕まえて集める絶滅の森」の3つのエリアが追加。10作品以上の作品群が公開される。
また、来館者が描いた絵をオリジナル商品にして持ち帰れる「スケッチファクトリー」も新設予定だ。
東京・銀座に「Ginza Sony Park」がオープン
1966年に建設された「銀座ソニービル」の建て替えプロジェクトの最終形として、「Ginza Sony Park」が2025年1月にオープン。
施設は地上5階と地下4階で構成され、かつてのソニービルの敷地を有効活用するように考え抜かれた空間が広がる。
ソニービルの設計思想である「街に開かれた施設」、「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」というユニークな要素は、Ginza Sony Parkにも継承されている。
あえて低い建物にして、余白と新しい景観を生み出すことで、様々な体験型のプログラムや飲食など、様々なアクティビティを自由に楽しめる場となる予定だ。
大阪・関西万博の最寄り駅「夢洲駅」とOsaka Metro 中央線延伸部が開業
2025年に開催される「大阪・関西万博」の最寄り駅となる「夢洲駅」が、同年1月19日に開業。
同じタイミングでOsaka Metro中央線が、「コスモスクエア駅」から「夢洲駅」まで延伸。
延伸された区間が、「大阪・関西万博」へ唯一鉄道でアクセスできるルートとなる。
2025年3月の観光ニュース
桜の開花が始まり、場所や品種によっては見頃を迎える3月。
人気マンガをテーマにした観光施設や、ショッピングとグルメを楽しめる大型商業施設などがオープンするので、花見と合わせて新しい施設も巡ってみよう。
東京・港区に大規模施設「ニュウマン高輪」が開業
東京都港区に位置する「高輪ゲートウェイ駅」周辺に誕生する、新しい街「TAKANAWA GATEWAY CITY」に「ニュウマン高輪」が開業。
延床面積約60,000㎡と広大な敷地を持つ「ニュウマン高輪」は、THE LINKPILLAR 1SOUTH(ザ リンクピラー ワン サウス)、THE LINKPILLAR 1 NORTH(ザ リンクピラー ワン ノース)、THE LINKPILLAR 2(ザ リンクピラー ツー)の3つから構成される。
2025年3月に一部先行開業し、同年の秋にTHE LINKPILLAR1が開業、2026年の春にTHE LINKPILLAR2が開業と、段階的に開業していく。
開業後の施設は約200もの多彩な業態のショップが入る、新しい体験と価値を提供する場となる予定だ。
東京・亀有に観光施設「こち亀記念館」がオープン
「週刊少年ジャンプ」の人気マンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がテーマの観光施設「こち亀記念館」が、マンガの舞台である東京都葛飾区に2025年3月にオープン。
施設は5階建て、マンガの「コマ割り」を模した独特な外観だ。
「マンガの主人公である”両津勘吉”を施設内で探すうちに、亀有の名所を知れる」という設定で、作中に登場する神社の再現やゲーム感覚で楽しめる体験型の展示、亀有の情報を紹介する展示など、遊び心感じられる施設になるだろう。
広島市に新駅ビル「ミナモア」がオープン
2025年3月24日、「広島駅」の南口に新駅ビル「ミナモア」がオープン。
地下1階から7階と屋上で構成され、地下1階は駐車場とドラッグストア、1階から6階が様々なショップと飲食店が集結するショッピングセンターに。
7階には映画館が入り、屋上西側にはホテル、東側には屋上広場が設置される予定だ。
施設名の「ミナモア」には、みんながもっと好きになる場所という意味が込められている。
2025年4月の観光ニュース
本格的に桜の見頃を迎える4月。
様々なニュースがあるものの、国際的なイベント「大阪・関西万博」は見逃せない。
福岡の新施設、三重のF1日本グランプリも要チェックだ。
大阪・夢洲で「関西・大阪万博」がスタート
世界共通の課題に取り組む国際的なイベント、「大阪・関西万博」が2025年4月13日から始まる。
大阪・関西万博では、世界最先端の技術やシステムを体験できたり、世界の様々な文化を体験できたり、SDGsを代表とする社会課題を”自分ごと”として認識するきっかけに出会えたりと、非日常的な体験ができるだろう。大阪・関西万博は、2025年10月13日まで開催する。
具体的な魅力や見どころは、以下のリンク先を確認してほしい。
福岡に「ONE FUKUOKA BLDG.」が開業
福岡県福岡市に位置する「西鉄福岡駅」周辺の「天神ビッグバン」エリアに、大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.」が2025年4月4日に開業予定。
コンセプトである「創造交差点」を実現するために、訪れる人々の多様な出会いによって、好奇心が刺激され、心身共に豊かになれる空間の創出を目指している。
地下2階から地上5階の7フロアから成り、新業態やフラッグシップ、福岡グルメを堪能できるフードゾーンなど、多様で魅力的なコンテンツが入る予定だ。
F1(フォーミュラ1)日本グランプリが三重県・鈴鹿の「鈴鹿サーキット」で開催
2025年シーズンのFIAフォーミュラ1世界選手権(F1)、日本グランプリは「鈴鹿サーキット」で4月4日〜4月6日に行われる。観戦チケットは2024年10月13日から販売中だ。
日本グランプリは2024年から春開催となり、約22万9000人の観客を集めた。
2025年には、最終コーナーにグループ専用観戦エリア「S-BOX」が新設される。
F1好きな方は日本旅行と併せて楽しんでみてはいかがだろうか。
2025年9月の観光ニュース
残暑と共に、秋への移り変わりを肌で感じる9月。
9月には日本全国で皆既月食が観測できる。鹿児島では特に綺麗に見られるため、訪れる予定がある方は皆既月食の観測を観光プランに組み込もう。
日本全国で皆既月食を見られる
2025年9月8日の午前2時から午前4時頃にかけて、皆既月食が起こる。
皆既月食とは、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月を完全に覆う現象のこと。月が暗くなり、赤銅色(赤黒い色)に見えることもある。半影月食から部分月食、皆既月食、部分月食、半影月食の順に進んでいく。
この皆既月食が、鹿児島では皆既月食の始まりから終わりまで綺麗に見られる。
皆既月食の日に鹿児島へ訪れる方は、ぜひ自然現象が作り出す天体ショーを観光プランに入れてほしい。
2025年の観光ニュース
ここからは2025年にオープンする予定があるものの、具体的なオープン時期が決まっていない施設の情報を紹介しよう。
気になるものがあれば、公式サイトなどで随時情報をチェックしてほしい。
【2025年春】香川・直島に新たな美術館「直島新美術館(仮称)」が開館
瀬戸内海に浮かぶ、香川に属する離島・直島。
2025年春、アートの島・直島の高台に「直島新美術館(仮称)」が開館する。
安藤忠雄が設計を手掛けた直島新美術館は、地下2階・地上1階の3フロア構成で、敷地面積約6,017㎡、延床面積約3,176㎡という広大な規模を誇る。
直島新美術館はアジア地域のアーティストによる作品や受注制作した作品が展示され、多義的なメッセージを発信する場となる。
また、トークイベントやワークショップなど、展示に留まらない幅広い美術活動が展開され、訪れる人々に多彩な体験を提供する。
さらに、島内外の様々な人々の交流や連携の場としても機能し、アートを通じた新たな繋がりを創出する施設となる予定だ。
【2025年夏】沖縄北部にテーマパーク「JUNGLIA」がオープン
2025年夏、沖縄北部の世界自然遺産「やんばる」にテーマパーク「JUNGLIA」がオープンする。
神秘と生命力に満ちたやんばるの圧倒的な大自然を舞台に、都会では味わえない興奮と贅沢を体験できる施設になる予定だ。
コンセプトは「Power Vacance!!(パワーバカンス)」。
亜熱帯地域ならではの植物が生い茂る中、その地にしかない特別な体験を通じて生まれる興奮と、大絶景をひとり占めする贅沢が重なり、これまでにない解放感を味わえる。
【2025年夏】長崎・佐世保の「ハウステンボス」が「ミッフィーエリア」をオープン
「ミッフィーとなかまたちのあこがれの休日」をコンセプトにした、「ミッフィーエリア」が「ハウステンボス」で2025年夏にオープンする。
趣がありつつ、華麗なヨーロッパの都会をイメージしたエリアには、3つのアトラクションとレストラン、フォトスポット、ショップが設けられる予定だ。
ヨットや飛行機に乗って冒険するなど、絵本の世界を体験できるアトラクションはハウステンボスにしかない。
自然・興奮・エンターテインメントに満ちた、カワイイとワクワクが溢れるミッフィーの世界観を体感できるエリアは、ミッフィー好きには見逃せない。
【2025年上半期】大阪・梅田に「ウォルドーフ・アストリア大阪」が開業
2025年上半期、大阪・梅田の「グラングリーン大阪」に、ヒルトンの最上級ラグジュアリーホテルブランド「ウォルドーフ・アストリア大阪」が開業する。
関西初進出となるこのホテルは、JR大阪駅をはじめとする7駅13路線が利用可能な好立地に位置する。
南街区の賃貸棟・西棟に入る予定で、50㎡を中心とする252室の客室を備えるほか、象徴的なラウンジ&バー「ピーコック・アレー」、レストラン、スパ、屋内プール、チャペルなど、多彩な施設を完備。
予約からチェックアウトまで、極上の体験ができるホテルとなる予定だ。
【2025年】富山の「黒部宇奈月キャニオンルート」が開通
「黒部宇奈月キャニオンルート」とは、黒部峡谷鉄道の終点である欅平と黒部ダムをトロッコ列車などで結ぶ、新たな観光ルート。
つまり、「黒部峡谷」と「立山黒部アルペンルート」という2大観光スポットを結ぶルートだ。
黒部川の発電所の建設などに伴い、工事用に整備されたルートで、これまで一般人は原則として立入禁止だった。
工事用の乗り物で移動する非日常が味わえたり、昭和時代(1926年〜1989年)の電源開発の歴史を感じられたり、上級登山者しか目にすることができなかった大自然の景観を望められたりするのが魅力。
ただ、自由に観光できるわけではなく、旅行会社が主催するツアーなどに参加しなければいけない。
黒部宇奈月キャニオンルートの一般開放、ツアーは2025年以降を予定している。
【2025年】愛知・名古屋の「レゴランド®・ジャパン」が拡張
2025年、名古屋のレゴランド®・ジャパンが施設を拡張する。
拡張計画では、隣接する「ポートメッセなごや」の旧展示場跡地を利用し、約13万㎡と現施設の1.4倍の広さを確保。
新たに子ども向けのジェットコースターなどのアトラクションの導入を検討している。
【2025年】東京・皇居御苑に「大手休憩所」がオープン
江戸時代(1603年〜1868年)の将軍の本拠地として活用されていた、日本一広いお城「江戸城」。現在はその一部が皇居となっており、皇居周辺は一般公開されていない。
ただ、皇居周辺以外のエリアは一般公開されており、「皇居東御苑」もその一部だ。
皇居東御苑は四季折々の景観を楽しめる公園だが、その敷地内にカフェなどを併設する大規模な「大手休憩所(仮)」が2025年に建築される予定だ。
この機会に江戸城跡へ訪れてみてはいかがだろうか。
【2025年】京都・城陽に「京都城陽プレミアムアウトレット」が開業
京都市から電車で30分の城陽市に、「京都城陽プレミアムアウトレット(仮)」が2025年にオープン。合わせて、新名神高速道路の城陽JCT-大津JCT(仮)も開通する予定だ。
敷地面積は約25万㎡と広大で、店舗数は150店舗を予定している。
2025年観光ニュースに関する質問と回答
Q
新施設のオープンや開業が多いのはいつ?
2024年12月時点では、2025年1月と3月が多いです。
Q
新施設のオープンや開業が多い地域はどこ?
2024年12月時点では、東京が多いです。
まとめ
2025年にも全国各地で様々な施設が開業・オープンする。
ユニークな施設ばかりで、その場所でしかできない唯一無二の体験ができるだろう。
この記事で紹介した観光ニュースを参考にして、新しい施設へいち早く足を運んでほしい。
最先端の日本を知る良い機会になるはずだ。