日本人ならではの夏の楽しみ方と過ごし方

日本人ならではの夏の楽しみ方と過ごし方

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

高温多湿であり、気候的には過ごしづらい日本の夏。
そんな日本の夏を昔から日本人は様々な方法で楽しみ、快適に過ごせるように工夫してきた。
日本には「郷に入っては郷に従え」という諺があるが、夏に観光するなら日本人の楽しみ方や過ごし方をぜひ参考にしてほしい。
そうすることで日本の夏を最大限楽しめるはずだ。
夏に日本を観光する方向けに、日本人がどのように夏を楽しみ、過ごしているかを紹介していこう。

日本人が「夏」に楽しむイベント・アクティビティ5選

夏はイベントや楽しめるアクティビティが多く、学生も社会人も長期休暇があるため、夏は日本人にとって「活発に遊ぶ特別な季節」だと言える。
特別な季節であるが故に、日本人は夏が終わることに切なさを感じる。
夏の終わりの切なさを表現した歌や絵画もあるほどだ。
そんな特別な時期である夏を満喫できるイベントと、夏の終わりの切なさを感じられるアクティビティを紹介しよう。

1. 夏の風物詩の代表格「夏祭り」

夏の風物詩の中で日本人が真っ先に思い浮かべるものは、「夏祭り」だろう。
日本で行われる夏祭りの数は約30万件とも言われ、夏になると全国各地で大小様々なお祭りが行われている。
浴衣を着てお祭りに出かけ、屋台で「たこ焼き」や「お好み焼き」を食べ、花火を眺めたり、盆踊りを踊ったりする。
夏祭りには様々な種類があり、同じ種類でも地域によって内容が異なるため、お祭りごとに異なる魅力を持つ。
夏祭りの魅力を知ってもらうために、夏祭りの種類と楽しみ方をもう少し詳しく紹介していこう。

夏祭りの定番「花火大会」

夏祭りにも様々な種類はあるが、その中で最も代表的な「花火大会」。
日本では夏から秋にかけて、数えきれないほどの「花火大会」が開催されている。
その中でも特に人気の花火大会は「日本三大花火大会」と称され、国内外から多くの観客が訪れる。
日本で有名な花火大会とその魅力を知りたい方は、こちらの記事も参考にしてほしい。

夏祭りの代表的なイベント「花火大会」
夏祭りの代表的なイベント「花火大会」

地域の人々と一体になって楽しむ「盆踊り」

太鼓や笛などの音、音楽に合わせて参加者が歌いながら踊る「盆踊り」。
「盆」とは亡くなった人の霊があの世から現世に帰ってくる期間のことだ。
死後は霊となって家族や子孫を見守るという考えと、祖先の霊の冥福を祈る習慣から、「盆」の期間は現世に帰ってくる霊を歓迎して送り出す文化がある。
「盆踊り」は現世に帰ってくる霊をおもてなしする意味があるだけでなく、地域の人々との交流を促す要素もあり、江戸時代では男女の出会いの場となっていたほどだ。
地域の人々との交流したい観光客にはうってつけのイベントだと言える。

飛び入り参加できる「盆踊り」も多いので、参加してみては
飛び入り参加できる「盆踊り」も多いので、参加してみては

威勢が良い掛け声に圧倒される「神輿担ぎ」

「ふんどし」や「はっぴ」を着た人々が「神輿」を担ぎ、威勢良く掛け声を発して、町中を練り歩く「神輿担ぎ」も夏祭りならではのイベントだ。
「神輿」とは「神様の乗り物」のことで、神様がお祭りの時に神社から出て、偉大な力を振り撒き、災厄や穢れを清めると言われている。
最低でも数百キロもある御神輿を、参加者全員で息を合わせて担いで運んでいく姿は大迫力だ。
残念ながら飛び入り参加はできないが、パレード感覚で神輿担ぎを楽しもう。

町中を練り歩く「神輿担ぎ」も夏祭りならではのイベント
町中を練り歩く「神輿担ぎ」も夏祭りならではのイベント

夏の雰囲気を身にまとう「浴衣」

夏祭りといえば、やはり浴衣は外せない。
着物の一種である浴衣は、その他の着物とは違って生地が薄く、汗を吸収しやすい生地で作られている。
花火大会が発祥した江戸時代では、お祭りや花見などに浴衣で出かけることが流行していたこともあり、昔から花火大会といえば浴衣を着て楽しむことが多い。
浴衣をレンタルできるお店もあるため、日本の夏祭りを満喫するためにも、ぜひ浴衣姿で夏祭りを楽しんでほしい。

浴衣をレンタルして夏祭りに出かけよう
浴衣をレンタルして夏祭りに出かけよう

夏の雰囲気を感じながら遊べる「屋台」

夏祭りの会場には、「屋台」と呼ばれる小さなお店がたくさん出店している。
「たこ焼き」や「焼きそば」、「かき氷」、「りんご飴」などの料理を提供するお店だけでなく、「金魚すくい」や「射的」といったゲームを遊べるお店もある。
メインイベントである「花火」や「盆踊り」だけでなく、浴衣を着て屋台の料理を食べたり、屋台のゲームを遊んだりして、夏祭りの雰囲気を感じよう。

夏の雰囲気を感じるために欠かせない「屋台」
夏の雰囲気を感じるために欠かせない「屋台」

2. 夏の夜空を照らす珍しい光景「送り火・迎え火」

盆踊りと同じく、「盆」の時期に行われる「送り火」と「迎え火」。
「盆」に戻ってくる先祖の霊を迎える目印として焚かれる火が「迎え火」と呼ばれ、
「盆」の終わりに先祖の霊を見送るために焚かれる火は「送り火」と呼ばれる。
京都で行われる「五山送り火」では、山の中に火が焚かれ「大」や「妙」といった文字が、夏の夜空を照らす珍しい光景が見られるため、夏に京都を訪れたらぜひ参加してほしい。

京都で行われる「五山送り火」で見られる光景
京都で行われる「五山送り火」で見られる光景

3. 夏に楽しむレジャーの定番「海水浴」

海に囲まれた島国ということもあり、夏になると海に出かける日本人は多い。
サーフィンやシュノーケリングなどのアクティビティが楽しめるスポットも充実しているが、日本人ならではの独特な楽しみ方といえば「スイカ割り」だ。
「スイカ割り」とは、レジャーシートの上にスイカを置き、目隠しした人が周囲の声だけを頼りに棒でスイカを割るゲームのこと。
海水浴の合間に「スイカ割り」を行い、割れたスイカをみんなで食べてみよう。
日が暮れたら手持ち花火で遊ぶ日本人も多い。
海水浴に行ったら、ぜひ日本人の楽しみ方を真似してみてほしい。

海水浴の合間に「スイカ割り」をして楽しもう
海水浴の合間に「スイカ割り」をして楽しもう

4. 日本独自のスタイルの「ビアガーデン」

夏になると様々なお店や施設の屋上で、料理を楽しみながらビールを飲む、日本独自のスタイルで「ビアガーデン」が開催される。
夕方から夜にかけて少し気温が下がる時間に、開放的な空間で会社の同僚や友人とビールを楽しむ日本人が多い。
観光を一通り楽しんだら、日本独自のスタイルの「ビアガーデン」で1日の疲れを癒そう。

屋上の開放的な空間でビールを楽しむ「ビアガーデン」
屋上の開放的な空間でビールを楽しむ「ビアガーデン」

5. 日本人ならではの情緒を感じられる「線香花火」

手持ち花火の一種である「線香花火」は、火を点けてから消えるまで数十秒。
少しでも揺れると火が落ちてしまう刹那的な花火だ。
時間が経つにつれて4段階の変化を見せる花火で、その変化は人の一生を表しているという説もある。
刹那的な美しさと移り変わっていく様子を、特別な季節が終わる切なさと夏から秋へと移り変わっていく様子に重ねて情緒を感じる日本人も多い。
観光の最終日や前日に線香花火をしながら、観光の思い出に浸ってみてはいかがだろうか。

夏の終わりに楽しむことが多い「線香花火」
夏の終わりに楽しむことが多い「線香花火」

日本人が夏に食し、夏を感じる4つのグルメ

日本の蒸し暑い夏はとにかく体力を消耗する。
そのため、疲労回復するために栄養満点の食材を食べる習慣がある。
食欲がなくても食べやすい夏のグルメもあるため、夏の観光に疲れたら、ぜひこれから紹介するグルメを食べてほしい。
それだけでなく、日本人が夏を感じるグルメも合わせて紹介しよう。

1. 夏グルメの定番「スイカ」

日本では夏の風物詩として定着している「スイカ」。
その歴史は古く、江戸時代には庶民の食べ物として広まっていたとされている。
水分だけでなくミネラルやビタミンも豊富で、水分補給にうってつけということもあり、夏に食べる野菜として定着している。
日本の暑い夏に疲れたら、ぜひ食べてほしい。

夏の風物詩にもなっている「スイカ」
夏の風物詩にもなっている「スイカ」

2. 日本の家庭で夏によく食べられる「そうめん」

さっぱりとした味わいのため、暑さで食欲がない日でも食べやすい「そうめん」。
茹でた麺を冷やして、冷たい麺つゆに着けるシンプルな食べ方だけでなく、様々なバリエーションで食べられるのも魅力の一つ。
竹を縦半分に割ったものをつなげて水路を作り、水とそうめんを流し、流れてきたそうめんを食べる「流しそうめん」も夏ならでは。
日本の暑い夏に疲れて食欲がない時は、ぜひ「そうめん」を食べてみてほしい。

夏の風物詩とも言える「流しそうめん」
夏の風物詩とも言える「流しそうめん」

3. 夏の暑さに疲れた体を回復させる「うなぎ」

日本では昔から暑い夏に対応できず、体が疲れてしまう「夏バテ」を解消するために、栄養豊富な「うなぎ」を食べる習慣がある。
なかでも、「土用の丑の日」は、うなぎを食べる日とされており、暑い夏を乗り切るためにうなぎを食べる日本人が多い。
観光する体力をつけるために、日本観光初日に「うなぎ」を食べてみてはいかがだろうか。

観光する体力をつけるためにピッタリな「うなぎ」
観光する体力をつけるためにピッタリな「うなぎ」

4. 夏の炭酸飲料といえばラムネ

レモン風味のソーダが瓶に入った「ラムネ」。
瓶の飲み口はビー玉で閉じられており、ビー玉を瓶の中に押し込んで、飲み口を開ける。
少し不便ではあるが、ビー玉を押し込んで飲み口を開けることにも楽しさを感じられるはずだ。
屋台で販売されていることもあり、夏の炭酸飲料といえばラムネを思い浮かべる日本人も多い。

飲み口を開ける楽しさもある「ラムネ」
飲み口を開ける楽しさもある「ラムネ」

五感で涼を取る!日本人ならではの涼み方

高温多湿の夏を乗り切るために、日本人は様々な工夫を重ねてきた。
日本人の知恵が詰まった、五感で「涼しさ」を感じる方法を紹介しよう。

様々な感覚で「涼」を取れる「川床・納涼床」

蒸し暑い夏を涼しく過ごすために、川沿いの飲食店で設けられた店外席「川床」。
京都発祥の文化で、鴨川沿いに夏季限定で設けられる店外席である「鴨川納涼床」と、足をつけられるほど水面が近い「貴船の川床」が有名だ。
「川床」では京料理を楽しみながら、サラサラと流れる川を眺め、吹き抜ける心地よい風を感じることで「涼」が取れる。

足をつけられるほど水面が近い「貴船の川床」
足をつけられるほど水面が近い「貴船の川床」

音から涼しさを感じられる「風鈴」

家のベランダなどに吊り下げる「風鈴」。
ガラスや金属で出来たお椀状のものに、小さな「舌」と呼ばれる部品を紐で吊り下げ、その下に短冊を着けて風がよく当たるようにしたものだ。
短冊が風を受けて揺れた「舌」がガラスや金属で当たる、優しくも涼しげな音色に日本人は「涼」を感じる。
日本人は風鈴の音を聞くと風が吹いていると思い、実際に体温が下がるという実験結果もあるぐらいだ。
昔ながらの技法を用いて作られた、美しい風鈴はお土産にもピッタリだ。

涼しい音色を奏でる「風鈴」
涼しい音色を奏でる「風鈴」

エコな暑さ対策として再注目される「打ち水」

道路や家の周りに水をまいて、水が蒸発する時に周りの熱を奪う「気化熱」という効果を利用して、実際に周囲の温度を下げる「打ち水」。
日本では戦国時代から行われており、「涼」を取る手段としてだけでなく、当時は礼儀作法の一種としても行われていた。
現代の日本ではエコな暑さ対策として注目を集めている。

実際に温度を下げる効果がある「打ち水」
実際に温度を下げる効果がある「打ち水」

冷たい食感で「涼」を取る「かき氷」

氷を細かく削ってシロップをかけた「かき氷」のひんやりとした口当たりは、日本人にも愛されており、夏祭りの屋台で見かけることが多い。
台湾のかき氷のようなフワフワとした食感ではなく、日本のかき氷はシャリシャリとした食感が特徴的だ。
シロップだけでなく練乳をかけたり、小豆をかけたりと様々なバリエーションのかき氷もある。
最近では人気の高まりから、かき氷専門店も増えている。

口から「涼」を取れる「かき氷」
口から「涼」を取れる「かき氷」

ゾッとする話で体感温度を下げる「怪談」

恐怖を感じるような話を伝える「怪談」は、日本では夏の娯楽のひとつになっている。
暑い時期にゾッとするような話を聞いて、「涼」を取るというのも日本ならではだ。
江戸時代には100本の蝋燭を囲んで怪談を語り、ひとつの話を終えるごとに蝋燭を消していく「百物語」というイベントが既に流行していた。
今でも夏になると日本では、怪談が聞けるトークイベントやホラーをテーマにしたイベントが多い。
怪談のイベントに参加することは難しいかもしれないが、ホラーをテーマにしたイベントに参加して、体感温度を下げてみてはいかがだろうか。

「百物語」で用いられる蝋燭
「百物語」で用いられる蝋燭

お土産にピッタリな夏の定番グッズ4選

夏の風物詩となっているアイテムや涼しさを感じる和柄のアイテムをご紹介。
日本の夏をお土産として持ち帰ってみてはいかがだろうか。

1. 夏の香りを持って帰れる「蚊取り線香」

日本の夏は昔から蚊が多く、蚊を駆除する目的で殺虫成分があるお香「蚊取り線香」を焚く習慣があり、その香りは夏の風物詩ともなっている。
蚊取り線香とレトロな蚊取り線香入れを購入し、日本の夏の香りをお土産にしよう。

蚊取り線香とレトロな蚊取り線香入れ
蚊取り線香とレトロな蚊取り線香入れ

2. 使っても良し飾っても良しの「うちわ」

江戸時代から手で仰いで風を作り、暑さをしのぐために使われており、現代でも日常的に使われている「うちわ」。
様々な形やデザインのものがあり、見ているだけでも楽しい。
「江戸うちわ」や「房州うちわ」など、昔ながらの技術と絵柄の「うちわ」はお土産にピッタリだ。

デザインが豊富で選ぶのも楽しい「うちわ」
デザインが豊富で選ぶのも楽しい「うちわ」

3. 涼しげな印象がある美しい「江戸切子のコップ」

江戸時代末期から東京で生産され、伝統工芸品として認定されている切子加工「江戸切子」。
独特でありながらも美しい「江戸切子」が施されたコップは涼しげな印象があり、夏のお土産にふさわしい。
様々な模様があるため、好みのデザインを探すのも楽しい。

涼しげな印象を持つ伝統工芸品「江戸切子」
涼しげな印象を持つ伝統工芸品「江戸切子」

4. 世界にひとつだけの夏の音色をお土産に「江戸風鈴」

江戸時代から伝わる製法で、江戸(現在の東京)で作られている「江戸風鈴」。
「江戸風鈴」というブランド名を使えるのは、「篠原風鈴本舗」と「篠原まるよし風鈴」の2店舗のみ。
職人が一つひとつ手作りしているため、世界に同じものは一つもない。
風鈴に描く絵が長持ちするように内側に絵づけがされていること、風鈴の鳴り口をギザギザにして、良い音が鳴るように工夫されていることが特徴だ。
世界にひとつだけの夏の音色をお土産にしてみてはいかがだろうか。

職人が手作りした「江戸風鈴」は世界に同じものがひとつしかない
職人が手作りした「江戸風鈴」は世界に同じものがひとつしかない

夏の旅行先に人気の観光地4選

夏は日本人にとって「活発に遊ぶ特別な季節」だが、具体的にはどこに遊びに行くのだろうか。
ここからは日本人が夏の旅行先として選ぶことが多い、人気の観光地を4つに絞って紹介しよう。
夏の日本を旅行する予定がある方は、ぜひ参考にしてほしい。

1. 爽やかな気候の中で雄大な自然景観を楽しめる「北海道」

日本列島最北に位置する「北海道」は、8月でも平均気温は21度で湿度も低く、カラッとした気持ちの良い暑さ。
爽やかな天気と気温の中で雄大な自然景観を楽しめる、夏の旅行先として人気が高い。
初夏なら広大な大地をラベンダーが埋め尽くす景色が見られる「ファーム富田」や、
コバルトブルーの水面が美しい「青い池」、雲海が一面を埋め尽くす幻想的な光景が見られる「雲海テラス」など、夏ならではの北海道の景色を楽しめる「富良野・美瑛エリア」に訪れる人が多い。
夏の北海道の魅力を満喫できるスポットは、他のエリアにも点在しており、定番の観光地である「札幌」や「函館」に訪れる人も多い。
北海道が気になった方は、お勧めの観光スポットやグルメを紹介している、こちらの記事もぜひ読んでみてほしい。

初夏に訪れる人が多い「ファーム富田」のラベンダー畑
初夏に訪れる人が多い「ファーム富田」のラベンダー畑
幻想的な景色が広がる「雲海テラス」
幻想的な景色が広がる「雲海テラス」

2. 透明度の高い海と真っ青な空を満喫できる「沖縄」

本州の南西に位置する沖縄県は、沖縄本島と150の小さな島々で構成されている。
本州よりも南に位置しているが、カラッとしており、涼しい風も吹くため、ジメジメした暑さではない。
南国のような暖かい気候と真っ青な海と空が特徴で、一年を通して多くの観光客が訪れる。

美しい海と空を堪能できるということもあり、夏は特に観光客が多いシーズンだ。
沖縄の綺麗な海で海水浴やマリンスポーツを楽しむ人や、リゾート気分でゆっくり過ごす人が多い。
夏の沖縄で特に人気が高い観光スポットは「古宇利大橋」。
「沖縄本島」と「古宇利島」を繋ぐ橋で、レンタカーで「沖縄本島」から向かうと、透明度が高い海が視界いっぱいに広がる絶景に出会える。
「沖縄」の自然を満喫するために、本島よりも自然豊かな「石垣島」や「宮古島」に訪れる人も多い。
沖縄が気になる方は、沖縄の観光スポットやグルメなど、沖縄の魅力を紹介しているこちらの記事も参考にしてほしい。

透明度が高い海が一面に広がる「古宇利大橋」
透明度が高い海が一面に広がる「古宇利大橋」
沖縄本島よりもさらに美しい海が広がる「宮古島」
沖縄本島よりもさらに美しい海が広がる「宮古島」

3. 美しいビーチと温泉でゆっくりできる「静岡」

日本のほぼ中央に位置し、日本のシンボルとも言える富士山がある「静岡」。
綺麗なビーチと温泉が多く、海水浴と温泉を同時に楽しめる夏の旅行先として人気を集めている。
東京から1〜2時間でアクセスできることも選ばれる理由のひとつだ。

夏の旅行先として特に人気が高いエリアは「伊豆」。
透明度が高い海と白い砂浜のビーチだけでなく、全国でも有数の温泉地もある。
富士山が見える絶景スポットも多く、富士山が見える露天風呂がある旅館も。
レジャースポットも多いので、家族で訪れる観光地としても人気だ。
夏の風物詩である花火大会が各地で開催されるため、花火大会の時期に訪れる人も多い。
伊豆以外にも「熱海」や「三島」など、見どころが多い観光地が点在している。
「静岡」の定番観光スポットは、こちらの記事でまとめているので、ぜひ合わせて読んでほしい。

白い砂浜と美しい海が広がる「伊豆白浜」
白い砂浜と美しい海が広がる「伊豆白浜」
夏の風物詩である「花火大会」にも参加できる
夏の風物詩である「花火大会」にも参加できる

4. 人気の避暑地が集まる「長野」

日本の中央部に位置する「長野」は、日本アルプスの飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈が連なっており、標高が高いエリアが多い。
そのため、夏でも涼しい地域が多く、標高約900〜1,000mにある定番の避暑地「軽井沢」や山岳景勝地である「上高地」、迫力ある自然景観が見られる「立山黒部アルペンルート」は夏の旅行先として選ばれることが多い。
信州そばや安曇野のわさびなど、夏にぴったりのグルメもある。都心からのアクセスも良好だ。

特に人気が高い「軽井沢」は日本を代表する高原リゾートで、おしゃれなショッピングエリアや宿泊施設、飲食店が多いだけでなく、豊かな自然景観も楽しめる。
日本屈指の山岳景勝地である「上高地」では、ハイキングが気軽に楽しめるだけでなく、本格的な登山にも挑戦可能。
立山黒部アルペンルート」は総延長37.2km・最高地点2,450mの、北アルプスを貫く山岳観光ルート。
標高3,000m級の山々が生み出す、迫力ある自然景観や四季折々の美しい景色、日本一の高さを誇るダム、高さ20mにも迫る巨大な雪の壁など、ここでしか見られない景色に出会える。
その他にも「車山高原」や「白馬村」など、「長野」には人気の避暑地が多い。
そんな長野で人気の観光スポットやグルメをまとめた、こちらの記事も参考にしてほしい。

おしゃれなスポットが多い定番の避暑地「軽井沢」
おしゃれなスポットが多い定番の避暑地「軽井沢」
日本屈指の山岳景勝地「上高地」
日本屈指の山岳景勝地「上高地」
ここでしか出会えない絶景がある「立山黒部アルペンルート」
ここでしか出会えない絶景がある「立山黒部アルペンルート」

日本の夏を楽しむための10の豆知識

  1. 夏になると全国各地で様々なお祭りが行われ、夏祭りの数は約30万件と言われている。
  2. 風鈴の音を聞いただけで体感温度が1~4℃下がると言われている。
  3. 熱中症や夏バテの予防には甘酒がオススメと言われている。
  4. 夏に楽しむレジャーの定番「海水浴」の合間に「スイカ割り」を行い、割れたスイカをみんなで食べる。
  5. 夏になると様々なお店や施設の屋上で、料理を楽しみながらビールを飲む、日本独自のスタイルで「ビアガーデン」が開催される。
  6. 手持ち花火の一種である「線香花火」は、火を点けてから消えるまで数十秒。時間が経つにつれて4段階の変化を見せる花火で、その変化は人の一生を表しているという説も。
  7. 夏の京都で行われる「五山送り火」では、山の中に火が焚かれ「大」や「妙」といった文字が夜空を照らす珍しい光景が見られる。
  8. 暑い夏に食べたくなる「かき氷」。しかし実はかき氷のシロップは全部実は全て同じ味。イチゴやメロン味などのシロップの味付けは全て同じで、見た目と香りによって脳が錯覚を起こし、違う味に感じるそうです。
  9. 梅雨明け直後は外遊びが良いと言われている。大気が安定して晴天が10日間ほど続くことが多いため、外遊びの絶好の時期だそう。
  10. 夏にお世話になった人に感謝の気持ちを込めて贈り物をする習慣があります。このことを「お中元」と呼びます。一方、12月頃に送るのを「お歳暮」と呼びます。

日本の夏に関するよくある質問

Q

日本の夏はいつからいつまで?

A

気象庁の定義では、6月から8月までが夏となります。

Q

日本の夏の平均気温はどれくらい?

A

地域や月によって異なりますが、東京なら最高気温は26〜31℃、最低気温は19〜24℃です。

Q

観光スポットが最も混む時期はいつ?

A

最も混む時期は7月中旬と8月中旬です。7月下旬から8月いっぱいある学生の「夏休み」に、社会人の「お盆休み」という長期休暇が重なる時期だからです。

Q

日本の夏ならではのイベントは?

A

様々なイベントが開催されていますが、花火大会や盆踊りなどの夏祭りが日本の文化を最も感じられるイベントです。

Q

日本人が夏によく食べるものは何?

A

この記事でも紹介したスイカ、そうめん、うなぎ、かき氷やざる蕎麦は夏によく食べられます。

まとめ

日本人がどのように夏を楽しみ、過ごしているかを紹介してきた。
この記事で紹介したイベントやアクティビティ、グルメ、人気の観光地を参考に夏の日本を満喫してほしい。
蒸し暑さが辛くなったら、日本人ならではの涼み方を参考に、「涼」を取ってみよう。
そうすれば、日本人と同じような感覚で、夏の情緒を感じられるかもしれない。