【札幌交通ガイド】札幌市内の主要交通手段とお得な情報まとめ

【札幌交通ガイド】札幌市内の主要交通手段とお得な情報まとめ

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本一の面積を誇る北海道札幌で観光を最大限に楽しむには、交通網を理解し計画的かつ効率的な移動が欠かせない。
しかし、どのような交通手段があって何をどう使えば良いかわからない・移動にかかる費用を抑えたいなど、不安・心配を感じている方も多いだろう。
そんな方のために、この記事では札幌市内の交通手段・お得なチケットと、札幌を起点とした北海道の人気観光地へのアクセスを詳しくまとめている。
有意義な観光に向けて役に立つはずなので、ぜひ最後まで読んでほしい。

札幌観光の主な交通手段

札幌ではエリアによって、メインとなる交通手段が異なるため、以下の表のように観光場所に合わせた移動が必要だ。
それぞれの乗り方等の詳細と各手段の使い分け方を紹介していこう。

札幌市内(主要観光スポット周辺)
地下鉄・路面電車・路線バス
札幌市街地
地下鉄・路面電車
札幌郊外
路線バス

主要観光スポットを巡れる札幌市内の地下鉄

札幌市内の地下鉄は、全部で南北線・東西線・東豊(とうほう)線の3路線ある。
各路線が載った路線図は色分けされており、乗り換え表示もわかりやすいので、観光時は参考にするのがお勧め。
基本的には、全ての路線が通る「大通駅」、JRと直結する「さっぽろ駅」が移動の中心になるだろう。
なお、札幌の地下鉄では乗車時間が短いなどの理由から、荷物棚(網棚)が設置されていない。
各路線の概要は下記の表にまとめた。

路線名(色) 区間駅 有名な観光スポット(最寄り駅)
南北線(グリーン) 麻布駅~真駒内駅(全16駅) 中島公園(中島公園駅)/北海道大学(北12条駅)
東西線(オレンジ) 宮の沢駅~新さっぽろ駅(全19駅) 白い恋人パーク(宮の沢駅)/琴似神社(琴似駅)
東豊線(ブルー) 栄町駅~福住駅(全14駅) さっぽろテレビ塔(大通駅)/豊平公園(豊平公園駅)
観光でよく使うことになる札幌市内の地下鉄
観光でよく使うことになる札幌市内の地下鉄

多くの観光スポットを1日で巡るなら「地下鉄1日乗車券」がお勧め

地下鉄をメインに利用するなら、1日乗り放題になる「地下鉄専用1日乗車券」・「ドニチカキップ」の購入をお勧めしたい。
「地下鉄専用1日乗車券」は、平日利用時の券で、料金は大人:830円・こども:420円。
「ドニチカキップ」は土日祝・年末年始(12/29〜1/3)利用時の券で、料金は大人:520円・こども:260円とよりリーズナブルだ。
札幌市の地下鉄は初乗り運賃が210円なので、近距離の移動でも最低4(3)回以上乗車すれば、1日乗り放題チケットの方がお得になる。
どちらも券売機から購入できるが、支払いは現金に限る点に注意しよう。

1日に多くの観光スポットを巡るなら乗車券の利用も検討してみよう
1日に多くの観光スポットを巡るなら乗車券の利用も検討してみよう

ゆっくりと札幌の街並みを眺められる路面電車

路面電車(札幌市電)は、主に地下鉄が通っていない市街地の中心部と西側のエリアを、内回り・外回りで環状運転している。
短い停留所間を朝から夕方にかけては7〜8分おきに、時速20km前後でゆっくり運行するのが特徴。
約200店舗が軒を連ねる「狸小路商店街」や、札幌を360度見渡せる「藻岩山(もいわやま)展望台」などの有名な観光スポットにもアクセスできる。
路面電車は、街並みの雰囲気をじっくりと味わいながら、日常と一体化したような感覚を得られるのが大きな魅力だ。
また、近年は減少傾向にあり乗車できる場所も限られているので、目的を決めずとも乗車自体が貴重な体験になるだろう。
階段の上り下りがなく、車内を快適に過ごせるのも路面電車ならではの良さ。
そのため路面電車は、まったりとした移動時間も旅の一部として満喫したい人に向いている。
反対に観光プランが明確で、移動に時間を費やしたくない場合は、地下鉄をメインに利用するのがお勧め。

日本では少なくなった路面電車に乗れる貴重な体験を逃さないように
日本では少なくなった路面電車に乗れる貴重な体験を逃さないように

知っておきたい路面電車の乗り方と料金の支払い方法

路面電車の乗り方は、中心部から乗車し、前方から降車するのがルールなので覚えておこう。
料金は一律で200円(小人:100円)で、降車時に現金(運賃箱に投入)かICカード(該当部分にタッチ)をして支払いを済ませる。
現金の場合はお釣りが出ないため、小銭の用意か車内の両替機で両替が必要になる。
現金の準備が面倒ならば、ICカードの作成もしくは後述する1日乗車券の購入がお勧めだ。

スムーズに降車するために小銭とICカードも用意しておこう
スムーズに降車するために小銭とICカードも用意しておこう

バス車内でも購入できるお得な「路面電車1日乗車券」

路面電車は、下記のように3種類の1日乗り放題券が発行されている。
通常の乗車料金が1回200円と踏まえると非常にお得だ。

種類 料金 期間 購入場所 備考
路面電車1日乗車券 大人:500円/こども:250円 平日 路面電車内、地下鉄駅窓口・モバイルなど なし
どサンこパス 400円(大人1名+こども2名) 土日祝・年末年始(12/29~1/3) 路面電車内、地下鉄駅窓口・モバイルなど 1枚でこども2名まで利用可
札幌市電24時間乗車券 大人:780円/こども:390円 使用開始から24時間 乗換案内アプリ 購入・使用にはアプリが必要

「路面電車1日乗車券」・「どサンこパス」は、停車時に運転手へ申し出れば車内(現金のみ)でも購入できる。

路面電車にもいくつかの種類があるので、乗車券を利用して乗り比べてみよう
路面電車にもいくつかの種類があるので、乗車券を利用して乗り比べてみよう

プランに応じて利用してほしい札幌市内の路線バス

札幌市内は、市内各地を網羅する形で主に3つの路線バスが走っている。
使い分け方としては以下の表を参考にしてほしい。

路線名 お勧めのエリア アクセスできる観光スポット
北海道中央バス 札幌郊外 羊ヶ丘展望台/モエレ沼公園
ジェイ・アール北海道バス 遠距離の移動 北海道神宮/北海道博物館
じょうてつバス 札幌中心部 大通公園/ラーメン横丁

路線バスは地下鉄・路面電車よりも細かい場所へのアクセスが可能で、うまく使えば効率的に多くの観光地に行ける。
バス経由でしか行けない有名な観光スポットもあるため、目的地次第では路線バスを積極的に活用するのがお勧め。
また、「じょうてつバス」では札幌~すすきの間の乗り降りに限り、大人:100円、こども50円で利用できる(現金のみ)ので、覚えておこう。

地下鉄でも路面電車でもアクセスできなければ、路線バスでのアクセスも検討しよう
地下鉄でも路面電車でもアクセスできなければ、路線バスでのアクセスも検討しよう

札幌郊外への移動が多いなら「1日乗車券」を使おう

路線バスも「北海道中央バス」・「ジェイ・アール北海道バス」の2社それぞれから1日乗り放題になる「1日乗車券」が販売されている。

路線 名称 料金 購入場所 備考
北海道中央バス さっぽろうぉ~く1日乗車券 大人:750円/こども:380円 札幌駅前・福住ターミナルなど 札幌市内特殊運賃区間に限る
ジェイ・アール北海道バス 1日乗りほーだいきっぷ 大人:800円/こども:400円 車内(一部路線を除く)・Webなど 札幌圏内路線に限る

2社とも利用区間を限定しているので、注意してほしい。
特に「北海道中央バス」の特殊運賃区間は、ややわかりにくいため、「210円・240円」で行ける範囲内と理解しておくと良い。区間外まで乗車した場合は、差分を支払う形となる。
札幌圏内が対象の「ジェイ・アール北海道バス」は、「小樽駅」・「北広島駅」などにも行けるので、余程遠方に行かない限りは問題ないだろう。
当該バスに1日で最低4回以上乗るならば、1日乗車券を購入した方がお得だ。

バスを使うことが多いなら、1日乗車券の利用も検討しよう
バスを使うことが多いなら、1日乗車券の利用も検討しよう

新千歳空港から札幌市までのアクセス

北海道の玄関口である「新千歳空港」から札幌市までのアクセスを、最も早い・安い移動手段をそれぞれ紹介しよう。
まずは、以下の表を見てほしい。

移動手段 所要時間 運賃
最も早い移動手段 JR快速エアポート・札幌行(新千歳空港駅 - JR札幌駅) 約50分 1,150円
最も安い移動手段 空港連絡バス(新千歳空港バスターミナル14・22番乗り場 – 札幌都心※札幌駅・大通公園・すすきのなど) 約1時間15分 1,100円

僅か50円高い電車の方が良く見えるが、時間に余裕がない場合を除き、空港連絡バスがお勧め。
電車は基本的に混んでおり、荷物が多い観光客にはストレスと疲労が溜まってしまう。
一方空港連絡バスは、ほぼ確実に座れるうえに乗り降りもスムーズで、札幌駅以外の目的地への直行便がある点も嬉しい。
また、回数券・往復券を使えばよりお得に利用できる。

ストレスも疲労も溜まりにくい空港連絡バスで札幌の旅を始めよう
ストレスも疲労も溜まりにくい空港連絡バスで札幌の旅を始めよう

札幌から北海道の人気観光地へのアクセス

ここからは、札幌から北海道の人気観光地への移動方法と所要時間を紹介していきたい。
日本でも屈指の観光地である北海道は、観光スポットが目白押しで魅力に溢れている。
そのため、北海道に訪れた際は札幌市内だけでなく、他の観光地も合わせて巡ると旅の充実度がさらに上がるはずだ。

異国情緒溢れる街並みが魅力の函館へのアクセス

北海道の南部に位置する「函館」は、道内でも比較的温暖な気候の港町。
異国情緒溢れる街並みに歴史と自然が調和した、見どころ満載の人気観光地だ。
幕末(1854年頃〜1867年頃)に開港した「函館」は、諸外国の文化・風習が伝わっており、今も残る「カトリック元町教会」や「旧函館区公会堂」がレトロな雰囲気を醸し出す。
また、「世界三大夜景」のひとつに数えられる「函館山」から見る眺望は、多くの観光客を魅了している。
札幌から「函館」への移動方法は、複数あるが最も早く行ける飛行機「新千歳空港」経由と、乗り換え無しで行ける電車の2通りを紹介しよう。

飛行機でのアクセス

経路
1.「JR札幌駅」からJR快速エアポート・新千歳空港行に乗車し、「新千歳空港駅」で下車し、「新千歳空港」まで徒歩で向かう
2.「新千歳空港」で「函館空港」便の飛行機(ANA・JALなど)に搭乗し、「函館空港」に向かう
3.「函館空港」からバスターミナルに向かい、空港バス・函館駅方面シャトルバスに乗車し、「函館駅」で下車
※飛行機は1日2便しかないので注意
所要時間
約1時間50分

電車でのアクセス

経路
1.「JR札幌駅」からJR特急北斗号・函館行に乗車し、「函館駅」で下車
所要時間
約3時間50分

函館の魅力をもっと知りたい方は、観光スポットやお勧めグルメを厳選したこちらの記事を見てほしい。

異国情緒溢れる街並みに歴史と自然が調和した函館
異国情緒溢れる街並みに歴史と自然が調和した函館

ノスタルジー感じる美しい街並みが魅力の小樽へのアクセス

北海道の西海岸のほぼ中央に位置する「小樽」は、日本海と石狩湾に面した港湾都市だ。
寿司の街としても知られており、市内には120以上の店舗が立ち並び、磨き上げた味を競い合っている。
どこか懐かしい街並みが「小樽」の魅力で、今も港・鉄道・にしんで栄えた当時の栄華が漂う。
小樽運河」に代表される歴史的な建造物からは古風な面影を感じさせ、散策するだけでも楽しめる。
札幌から「小樽」への移動方法と所要時間は下記を参考にしてほしい。

経路
1.「JR札幌駅」からJR快速エアポート・小樽行に乗車し、「小樽駅」で下車
※普通列車(JR函館本線・小樽行)に乗車すると約50分かかるので注意
所要時間
約35分

「小樽」の人気スポットを厳選したこちらの記事も要チェックだ。

ノスタルジー漂う美しい街中を散策してみよう
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北海道ならではの雄大な景観が広がる富良野へのアクセス

北海道の中央部に位置する「富良野」は、周囲が山に囲まれた盆地。
世界中から多くの観光客が訪れるラベンダー畑が有名で、大雪山の麓に広がる紫の壮観な光景は必見だ。
ウィンタースポーツの街としても盛んで、豊かな自然の中で楽しむスキーやスノーボードはひと味違った良さがある。
また、メロンや玉ねぎをはじめとする新鮮な野菜や果物に定評があり、グルメも堪能できるのが魅力。
札幌から「富良野」には、電車と高速バスで行けるので、下記を参照に行きやすい方を選んでもらいたい。

電車でのアクセス

経路
1.「JR札幌駅」からJR特急ライラックorカムイ・旭川行に乗車し、「滝川駅」で下車
2.「滝川駅」からJR根室本線・富良野駅に乗車し、「富良野駅」で下車
所要時間
約2時間20分

高速バスでのアクセス

経路
1.「札幌駅」から札幌駅前ターミナル(16番乗り場)に向かい、北海道中央バス・高速ふらの号に乗車し、「富良野駅前」で下車
所要時間
約3時間10分

「富良野」の魅力を網羅的にまとめた、こちらの記事も合わせて見るとより深く知れるはずだ。

辺り一面に広がるラベンダー畑に圧倒されるだろう
辺り一面に広がるラベンダー畑に圧倒されるだろう

雪景色とご当地グルメを満喫できる旭川へのアクセス

北海道のほぼ中央部に位置する「旭川」は、日本で最も寒い都市のひとつとして知られる極寒地。
周囲からは「大雪山連峰」、「十勝岳連峰」ら山々を望め、大自然が街に溶け込んでいる。
寒さを活かした「雪まつり」や「氷彫刻大会」といったイベントを開催しており、雪景色もひときわ美しい。
「旭川」と言えば全国的に有名な「旭山動物園」だが、それ以外にも景観・ご当地グルメ(ジンギスカン・旭川ラーメン)など楽しめる場所が盛りだくさん。
札幌から「旭川」には、以下のように電車で約1時間半と比較的近いので足を運びやすい。

経路
1.「JR札幌駅」からJR特急ライラックorカムイ・旭川行に乗車し、「旭川駅」で下車
※普通列車(JR函館本線・岩見沢行)に乗車すると乗り換えが必要かつ約1時間50分かかるので注意
所要時間
約1時間25分

人気飲食店・ショッピングスポットを中心に「旭川」の魅力を伝える、こちらの記事も一緒に参考にしよう。

旭山動物園を中心に旭川を巡るプランも作ってみよう
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日本でも有数の温泉地・登別へのアクセス

北海道の南西部に位置する「登別」は、日本でも有数の温泉街として有名だ。
「地獄谷」と呼ばれる火山活動の跡地から湧き出す硫黄泉を筆頭に、多彩な泉質と贅沢な湯量に恵まれている。
透明度が高い「倶多楽湖(くったらこ)」や見渡す限りにパノラマが広がる「オロフレ峠」など、北海道ならでは自然を満喫できるスポットが多いのも魅力。
札幌から「登別」への移動方法と所要時間は以下の通り。
「新千歳空港」からのアクセスも良いので、北海道旅行の拠点にもお勧め。

経路
1.「JR札幌駅」からJR特急北斗号・函館行or JR特急すずらん号・室蘭行に乗車し、「登別駅」で下車
所要時間
約1時間20分
温泉だけでなく、珍しい景色も楽しめる
温泉だけでなく、珍しい景色も楽しめる

持っておくと便利なICカード「Kitaca」と「SAPICA」

北海道・札幌市内で使われている主なICカードは、「Kitaca(キタカ)」と「SAPICA(サピカ)」。
それぞれの違いは以下の通りだ。

Kitaca SAPICA
対応エリア 札幌・近郊(小樽、苫小牧、岩見沢など)※全55駅 札幌市内
利用できる交通機関 JR・地下鉄・路線バス・路面電車 地下鉄・路線バス・路面電車
他ICカードとの相互利用 可能 不可
購入金額 2,000円(デポジット500円込み) 2,000円(デポジット500円込み)
購入場所 JRみどりの窓口・券売機(一部を除く) 地下鉄の券売機・バスのターミナル窓口など

購入するならば、基本的に「SAPICA」の範囲もカバーし、JR・全国でも使える「Kitaca」がお勧め。※「SAPICA」はポイント付与等のメリットがある
また札幌では、首都圏で一般的な「Suica」・「PASMO」などの他のICカードも利用できるので、既に所有している場合は活用しよう。

移動中に余計な心配や手間を減らしてくれるICカードも活用しよう
移動中に余計な心配や手間を減らしてくれるICカードも活用しよう

札幌の交通手段に関するよくある質問

Q

札幌市を観光する上でお得な交通チケットは?

A

「ドニチカキップ(地下鉄)」・「どサンこパス(路面電車)」・「さっぽろうぉ〜く1日乗車券(路線バス)」などの1日乗り放題チケットを利用するとお得です。

Q

札幌市内の移動にレンタカーを利用するメリットとデメリットは?

A

時間に縛られず自由に観光できる点などがメリット、長距離運転の疲労・天候(雪)次第では危険が伴う点などがデメリットに挙げられます。

まとめ

札幌を観光する際の主な交通手段の詳細やお得なチケット、札幌から北海道の人気観光地へのアクセスを中心に紹介してきた。
1日乗り放題チケットやICカードもうまく活用しながら、魅力が詰まった北海道をできるだけ堪能してほしい。
こちらの記事では、札幌でお勧めの観光スポット・グルメを厳選してまとめているので、合わせて参考にすると良いだろう。