初夏から秋限定の非日常体験を!白馬つがいけマウンテンリゾートガイド

初夏から秋限定の非日常体験を!白馬つがいけマウンテンリゾートガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

長野県に位置する「白馬(はくば)エリア」は、北アルプスの雄大な山々に抱かれた自然豊かな観光地だ。
特に良質なパウダースノーを誇るスキーリゾートとして知られ、世界的に有名なスキー場が点在。
さらに、美しい山岳風景や希少な高山植物、様々なアクティビティを楽しめるスポットも多く、1年を通じて多彩な魅力を楽しめるのも特徴だ。
この記事では、白馬エリアでも高い人気を誇る「白馬つがいけマウンテンリゾート」の初夏から秋にかけての魅力や見どころ、楽しみ方を紹介していく。

白馬つがいけマウンテンリゾートってどんなところ?

長野県北西部の白馬エリアに位置する「白馬つがいけマウンテンリゾート」は、エリア内最大級の高原リゾート。
北アルプスの豊かな自然を、四季を通じて満喫できるのが魅力だ。
グリーンシーズン(例年6月中旬~11月初旬)には、ハイキングやトレッキング、マウンテンバイクなど、様々なアクティビティが楽しめる。
他ではなかなか見られない高山植物が織りなす彩り豊かな景観、山々の美しい絶景も見どころ。
標高が高いため、夏場でも気温が低く、サラッとした空気の中で快適に遊べるのも嬉しいポイント。

四季折々の絶景とアクティビティを楽しめる高原リゾート
四季折々の絶景とアクティビティを楽しめる高原リゾート
秋には紅葉が一帯を彩る絶景を見られる
秋には紅葉が一帯を彩る絶景を見られる

白馬つがいけマウンテンリゾートへのアクセス

「白馬つがいけマウンテンリゾート」の最寄り駅は、JR大糸線の南小谷駅。
ただ、最寄り駅から村営バスに乗り換える必要があるため、JR「長野駅」から出ている直通バスを利用するのがお勧めだ。
JR「長野駅」からは、アルピコ交通の長野・白馬方面の特急バスに乗車して、約1時間50分。
「信州まつもと空港」から向かう場合は、「栂池高原」行きのシャトルバスを利用しよう。

※シャトルバスは完全予約制・空港の利用者のみ対象。

長野駅からは特急バスで約1時間50分
長野駅からは特急バスで約1時間50分

ゴンドラ&ロープウェイで北アルプスの絶景を楽しもう

白馬つがいけマウンテンリゾートには、日本で2番目に長い栂池ゴンドラリフト「イヴ」と白馬山唯一のロープウェイがあり、標高約1,900mまで手軽にアクセスできる。どちらも白馬エリア屈指の絶景を楽しめると人気が高い。
栂池ゴンドラリフト「イヴ」は標高約1,000mから1,600mまでを約20分で結び、車窓からは白馬連峰の山々や栂池の山麓風景を一望できる。
春は新緑、夏は深緑、秋は鮮やかな紅葉、冬は銀世界と、四季折々の絶景が車窓いっぱいに広がり、見惚れているうちに到着してしまうだろう。
さらに、その先の栂池ロープウェイに乗り継ぐと、標高1,600mから栂池自然園の入口付近まで一気に上昇する。
北アルプスの雄大な山並みはもちろん、空気が澄んだ日には美しい雲海も楽しめる、贅沢な約5分間の空中散歩だ。

白馬エリアの絶景を満喫できる栂池ゴンドラリフト「イヴ」
白馬エリアの絶景を満喫できる栂池ゴンドラリフト「イヴ」
秋には紅葉に染まる山々を空中から一望できる
秋には紅葉に染まる山々を空中から一望できる
栂池ロープウェイからは運が良ければ雲海も見られる
栂池ロープウェイからは運が良ければ雲海も見られる

栂池自然園でハイキングを満喫しよう

中部山岳国立公園内に広がる「栂池自然園」は、標高約1,900mに位置する日本有数の高層湿原。
園内は4つの高層湿原に分かれ、全長約5.5kmの遊歩道が整備されている。
所要時間は3時間30分から4時間だが、一部の湿原を巡る1時間ほどのコースも用意されており、子供連れや体力に自信がない方でも気軽に楽しめるのも嬉しい。
見どころは、野生の動植物や美しい自然景観に加え、四季折々に咲き誇る希少な高山植物たち。
6月中旬にはミズバショウの大群落が見頃を迎え、残雪と新緑のコントラストを楽しめる。
7月から8月にかけては、ニッコウキスゲやワタスゲをはじめ、様々な高山植物が個性豊かな花を咲かせ、フォトジェニックな風景が広がる。
9月の湿原の草紅葉、10月初旬の真っ赤に燃える紅葉が一帯を華やかに彩る様子も美しい。

1. みずばしょう湿原

園内の一番手前にある「みずばしょう湿原」には、車いすでも通れるバリアフリーの木道が整備された、起伏の少ない約1kmの遊歩道がある。
往復1時間ほどで楽しめるので、小さなお子様やご年配の方でも安心して散策できる。
距離こそ短いが、高山植物の数々やイワナが生息する清流など、雄大な自然を感じられるポイントが点在。
ミズバショウの群生が見頃を迎える6月中旬~6月下旬には、純白の花が湿地一面に咲き誇る。

純白のミズバショウが咲き誇るみずばしょう湿原
純白のミズバショウが咲き誇るみずばしょう湿原

2. わたすげ湿原

「わたすげ湿原」は、みずばしょう湿原から少し歩いた先にある開けた湿原。
背の低い亜高山帯の植生で、道中では夏でも雪が残る風穴を見られる。
見どころは、ふわふわの綿毛をつけるワタスゲの群生だ。
6月上旬に黄色い花を咲かせた後、8月ごろに白い綿毛をつけ、爽やかな風に揺れる姿は夏山の風物詩となっている。
また、アヤメなどの高山植物も同時期に咲き誇り、湿原全体が華やかな彩りに包まれる。
往復約1時間30分、距離は2kmほどなので、ちょっとした散策を楽しみたい方にもお勧め。

夏山の風物詩を楽しめるわたすげ湿原
夏山の風物詩を楽しめるわたすげ湿原

3. 浮島湿原

わたすげ湿原から楠川を越えると、栂池自然園で最大規模の「浮島湿原」へ到着する。
池塘に浮かぶ小さな島々が織りなす美しい景観は、フォトスポットとしても人気だ。
夏にはラッパ状に花を咲かせるニッコウキスゲ、秋にはチングルマやクロマメノキの草紅葉が湿原一帯を華やかに彩る。
往復約2時間30分、3kmの行程となるが、アップダウンが大きくなり、木道から外れた山道も現れる。
しっかりとした装備が必要になるため、軽めのトレッキングを楽しみたい方にお勧めだ。

浮島湿原の池塘と四季折々の花々が織りなす美しい景観
浮島湿原の池塘と四季折々の花々が織りなす美しい景観

4. 展望湿原

上記3つの湿原を通ると、標高2,010mにある「展望湿原」に到着。
道中には、真っ白で幻想的なギンリョウソウ、日本の固有種シラネアオイといった珍しい植生が見られるヤセ尾根や、北アルプスの水を汲める場所など、見どころが盛りだくさん。
高層湿原ならではのモウセンゴケが生息するモウセン池もあり、植物や野鳥を探しながらトレッキングを楽しめる。
そして最奥の「展望湿原」では、登山者が見えるほどの近さで白馬大雪渓を望む絶景が眼前に広がる。
往復約3時間30分、約5.5kmとなっており、栂池自然園の魅力を余すことなく満喫したい方にお勧め。

雪渓の圧倒的なスケールと美しさを楽しめる展望湿原
雪渓の圧倒的なスケールと美しさを楽しめる展望湿原
紅葉に彩られる雪渓も美しい
紅葉に彩られる雪渓も美しい

ハイキング後はつがいけ横丁で一休み

白馬つがいけマウンテンリゾートのゴンドラ山麓エリアにある「つがいけ横丁」は、ハイキング後の休憩にピッタリな場所だ。
エリア内には足湯を中心に様々な飲食店が立ち並び、多彩なグルメを味わえる。
ただし、グリーンシーズンには営業していない店舗もあるため、訪れる前に公式ホームページで営業期間を確認しておきたい。
グリーンシーズンに訪れるなら注目したいのは、カフェレストラン「TSUGABASE」。
都市的な外観に、写真映えするおしゃれな雰囲気が漂い、季節を問わず多くの人で賑わう。テラス席やスタンディングテーブルなど、開放的な空間も魅力のひとつ。
軽めの休憩からがっつりした食事まで、様々な形で利用できる。
天然水の水出しコーヒー(夏季限定)や長野県産のクラフトビールなど、夏にピッタリなドリンクも豊富に揃う。お勧めは、クラフトビールとポークバーガーの組み合わせ。
ハイキングやアクティビティで疲れた身体を癒す足湯も、ぜひ利用してみてほしい。
基本的に無料(タオルの貸出も含む)で入れ、他の来場者と会話を楽しむコミュニティスペースとしても人気がある。
足湯に浸かりながら、ドリンクやフードを楽しむことも可能だ。

ご当地グルメや様々なドリンクメニューを楽しめるカフェレストラン
ご当地グルメや様々なドリンクメニューを楽しめるカフェレストラン
無料の足湯も見逃せない
無料の足湯も見逃せない

「白馬つがいけWOW!」で新感覚アクティビティを満喫

「白馬つがいけWOW!」は、栂池高原駅からゴンドラリフトで約5分の白樺駅(中間駅)にある新感覚アドベンチャースポット。
地上・空中・水中で楽しめる全13のアクティビティが揃い、思いっきり体を動かせるのが魅力だ。
なかでもお勧めは、水面から高さ10mの場所を自転車で綱渡りする「コギダス」、雪解け水が流れ込む美しい池に浮かぶ夏限定のウオーターフロート「ポチャダス」。
北アルプスの絶景を背景に、スリルと爽快感を同時に味わる非日常体験を満喫できる。
その他、大自然の中でととのう「テントサウナ」や、迫力満点の「バギークルーズ」など、同スポットならではの施設が多く、1日中遊んでも飽きない。

家族や友人と一緒に楽しめる新感覚アドベンチャースポット
家族や友人と一緒に楽しめる新感覚アドベンチャースポット
夏限定のウオーターフロート「ポチャダス」
夏限定のウオーターフロート「ポチャダス」

ウィンターシーズンも魅力が盛りだくさん

「白馬つがいけマウンテンリゾート」のウィンターシーズン(12月初旬~翌年5月上旬)には、広大なゲレンデと上質なパウダースノーが魅力のスキー場を楽しめる。
最長滑走距離5,000mを誇る、ロングコースが大きな特徴だ。
標高1,700mのエリアまで広がるゲレンデには、初級者から上級者向けの多彩なコースが揃っており、誰もが楽しめるように景色を重視した作りも魅力と言える。
また、スノーアクティビティや飲食店も充実しており、ウィンタースポーツ以外の見どころの多さも人気のポイント。

冬の白馬つがいけマウンテンリゾートにも足を運んでみよう
冬の白馬つがいけマウンテンリゾートにも足を運んでみよう

まとめ

この記事では、長野県白馬エリアにある「白馬つがいけマウンテンリゾート」の魅力や見どころ、楽しみ方を紹介してきた。
ウィンターシーズンのイメージが強いかもしれないが、「白馬つがいけマウンテンリゾート」には、初夏から秋にかけても楽しめる素晴らしいスポットが満載だ。
家族連れ・仲間内・カップルなど、誰と訪れても楽しめる点も大きな魅力。
白馬エリアで観光先を探しているなら、ぜひ「白馬つがいけマウンテンリゾート」に足を運んでほしい。