自然・歴史・文化に恵まれた街・松本の人気観光スポット13選
雄大な自然景観や江戸時代の面影が残る街並みをはじめ、松本でしか味わえない名物グルメなど、様々な魅力がある「松本」。
この記事では「松本」の人気観光スポットや名物グルメ、宿泊施設などの知っておきたい情報を詳しくご紹介。
松本旅行に行く前にこの記事でしっかり予習すれば、「松本」の魅力を満喫できるだろう。
松本ってどんなところ?
長野県の中央に位置する「松本市」。
江戸時代(1603年〜1868年)に城下町として栄えた歴史を持ち、江戸時代の面影や文化を楽しめるスポットが多い。
国宝に指定されている「松本城」や、江戸時代・明治時代に火災から家財・商品を守るために漆喰で作られた「なまこ壁」の土蔵が並ぶ中町通りなどには、多くの観光客が訪れている。
城下町の風景を感じられ、ショッピングやグルメを楽しめる「なわて通り」も人気観光スポットだ。
歴史文化だけではなく、飛騨山脈の山々が織りなす美しい景観や、日本屈指の山岳リゾート地として有名な「上高地」など、自然に恵まれているのも魅力のひとつ。
高原の冷たい水を使って作られた信州そばを筆頭に山賊焼、おやきなど名物グルメも盛りだくさん。
標高の高い山々に囲まれた盆地のため、年間を通して安定した気候だが、冬は朝晩の気温が低くなるので、服装には注意しよう。
松本のおすすめの観光シーズンは?
「松本」を訪れるなら、春がお勧め。
3月下旬〜4月上旬には松本城周辺の約300本の桜が開花を迎える。
夜にはライトアップイベント「夜桜会」が開催され、松本城のライトアップと併せて美しい夜桜を楽しめる。
松本の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 薄手のジャケット、セーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート
松本への移動方法は?
松本観光の主要交通手段
「松本」の主な交通手段は、周遊バスだ。
有名観光スポットを巡る周遊バスは、1日乗り放題となる乗車券があり、とても便利。
また乗車券を提示すると、主要な観光スポットの入場料などが割引になるサービスも受けられるのでお得だ。
松本市出身のアーティスト「草間彌生」がデザインした周遊バスが一台だけ走っているので、移動の合間にぜひ探してみてほしい。
松本の歴史文化と自然を満喫できる人気観光スポット6選
「松本」には、飛騨山脈が織りなす雄大な自然や城下町の歴史を感じられるスポットのほかに、現代アートを楽しめる美術館などもあり、見どころ満載だ。
「松本」の魅力を満喫するために、押さえておくべき人気観光スポットを紹介しよう。
1. 松本市美術館
世界的に有名な松本市出身の前衛芸術家・草間彌生の作品「幻の華」が目を引く、水玉の外観が印象的な2002年4月に開館した美術館。
約1年間に及ぶ大規模改修工事を終え、20周年を迎える2022年4月にリニューアルオープンした。
館内では、草間彌生の初期作品から最新シリーズをはじめ、書家・上條信山や洋画家・田村一男などの常設展示に加え、館蔵のコレクション展も開催。
2. なわて通り
JR松本駅から徒歩10分の場所にある、個性的な店舗が長屋風に軒を連ねる商店街。
女鳥羽川の土手から始まり、「縄のように長い土手」から「縄手(なわて)」と呼ばれるようになった。
明治12(1879)年に建立された四柱神社の参道として発展し、松本城から近いこともあり、観光客の姿も多い。
3. 松本城
1593~1594年に建てられた城。現在残っている五重六階の天守の中では日本最古のものであり、国宝にも指定。(五重六階:外観から見ると五重になっているが、内部は六階建てになっている)
黒と白のコントラストで見た目も格好良く風格があり、長野県のシンボルとして多くの人々に愛されている。
4. 上高地
上高地はその美しい景観から、「特別名勝」と「特別天然記念物」ふたつの称号を与えられた日本屈指の山岳景勝地。
英国人宣教師、W・ウェストンが1896(明治29)年に著した『日本アルプス登山と探検』の中で上高地を称賛し、世界的に有名となる。
整備された遊歩道からは、穂高をはじめとする3000m級の山々を間近に望める。
5. 松本市アルプス公園
長野県松本市街地の北西部の丘陵にある都市公園。
標高約800mの起伏に富んだ地形を生かして整備されており、西には北アルプス連峰や安曇野、東には美ヶ原と松本市街を望む。
園内には動物園や展望台、アスレチックなどさまざまな施設が整備され、それぞれの楽しみ方で自然に親しめる。
6. 四柱神社
日本神話に登場する天之御中主神、高皇産霊神、神皇産霊神、天照大神の四柱を祭神として祀り、それぞれが非常に高いご神徳を持つことからすべての願いが叶う「願いごとむすびの神」として有名な松本市大手の四柱神社。
県内でも屈指のパワースポットとして名高く、ご利益を求めて多くの参拝者が訪れる。
ご当地グルメを満喫!松本で訪れるべき人気飲食店3選
城下町ということもあり、長野のグルメは松本に集まると言われていた。
今も「松本」には、多くのご当地グルメがあるため、観光だけでなく食事も楽しもう。
ここからは「松本」ならではのグルメが味わえるお店を厳選して紹介しよう。
1. 上高地食堂
オンシーズンは多くの観光客や登山客で賑わう上高地バスターミナルに面した、上高地観光センターの2階にある食堂。
雄大な穂高連峰の景色を眺めながら、信州産の食材を使用した料理を味わえる。
6時から営業しているので、早朝からトレッキングに出かける際にも重宝する。
2. 松本からあげセンター
長野県松本市を中心に、7店舗を展開するからあげの専門店。
「全国からあげグランプリ」にて連続金賞を受賞している自慢のからあげは、新鮮な国産鶏をていねいに手仕込みし、秘伝の熟成ダレにじっくりと漬け込んで調理。
提供する直前に揚げるというこだわりで、いつでもアツアツを味わえる。
3. 嘉門次小屋
日本近代登山の父と呼ばれるウォルター・ウェストンのガイドを務めた上條嘉門次が、1880年に建てた山小屋。
北アルプス登山の基地である上高地の憩いの場として親しまれ続け、現在は5代目の上條瑞穂さんが歴史と伝統を受け継ぎ宿泊客や食事客を迎えている。
自然と温泉に癒される!松本のお勧め宿泊施設3選
多くの観光客が訪れる「松本」には、数多くの宿泊施設がある。
その中でも特にお勧めの美しい自然の中にあるホテルや、景色を楽しみながら温泉にゆっくり浸かれるホテルをご紹介。
自然に癒され、リフレッシュしたい方にお勧めだ。
1. 上高地帝国ホテル
日本初の本格的な山岳リゾートホテルとして1933年に開業。
赤い三角屋根と丸太小屋風の外観は当時から変わらず、扉の向こうにはホテルのシンボルであるマントルピースを中心に、木のぬくもりを感じる空間が広がっている。
レストランなどの施設も充実で、大自然に抱かれた優雅な滞在を楽しめる。
2. 上高地 ホテル白樺荘
日本有数の景勝地、上高地の中心的スポットである河童橋の目の前に建ち、バスターミナルからも徒歩5分。
大正池や明神池などのスポットにも程近く、上高地散策の基点として便利なロケーションの宿。
客室は窓一面に穂高連峰が広がる絶景の部屋や、和とモダンで洗練された部屋など利用シーンに合わせたさまざまなタイプを用意している。
3. 扉温泉 明神館
松本市街から車で約30分の渓谷に佇む、1931年創業の老舗温泉宿。
標高1,050mの国定公園内にあり、緑に囲まれた癒しの空間で90年以上にわたり宿泊客を迎えている。
2008年には厳格な審査をクリアした宿だけが加盟できる「ルレ・エ・シャトー」に加盟、クシマクロビオティック認定やグリーンキー認証も受けている。
夏に開催される大イベント「松本ぼんぼん」
毎年8月の第1土曜日に長野県松本市の松本駅東側から松本城にかけて広がる中心街で行われる、長野県下最大級の夏祭り。
「アルプスの里・歴史を偲ぶ城下町に、響かせよう松本ぼんぼんの歌と踊りを!!」をテーマに掲げ、市内の地区名などを織り込んだ歌に合わせて踊る、盆踊りのようなイベントだ。
夏に松本を観光する機会があれば、ぜひ参加してみてほしい。
松本観光に関するよくある質問
Q
短い時間で松本を満喫するためには、どこに行けば良い?
駅から近く、伝統工芸品・飲食店などの専門店が並ぶ「なわて通り」や「中町通り」がお勧めです。
Q
松本市のご当地グルメは?
信州そばやおまんじゅうに似たおやきが名物グルメです。
まとめ
「松本」の観光スポットや人気の飲食店、お勧めの宿泊施設などを紹介してきた。
この記事を参考にすれば、豊かな自然や日本文化、美味しい名物グルメなど「松本」の魅力を堪能できるだろう。
長野県には松本以外にも、魅力的な観光地や観光スポットが多い。
定番の観光スポットを厳選して紹介しているので、以下の記事を読めば長野旅行を余すことなく楽しめる観光プランが立てられるはずだ。