日本アルプスの自然と各地に残る歴史文化を満喫!長野の旅行ガイド
北部・東部・西部に連なる3つの山脈が織りなす、雄大な自然景観が最大の魅力の長野。
その他にも、長い間受け継がれてきた歴史や文化が色濃く残るスポット、各地に点在する温泉地、自然の中で満喫できるアクティビティなど、様々な楽しみ方ができる。
この記事では長野旅行を検討している方に向けて、交通情報やエリアごとの見どころ、モデルコースなどをご紹介。
長野旅行を満喫するために知っておくべき情報を網羅的に掲載しているので、ぜひ最後まで読んでほしい。
日本アルプスの絶景をはじめとする様々な魅力にあふれる「長野」
本州のほぼ中央に位置し、8つの県に囲まれている「長野」。
面積の84%を山地が占め、山々の間に細長い盆地が連なっているのが特徴だ。
「日本アルプス」「日本の屋根」と呼ばれる、「飛騨山脈」「木曽山脈」「赤石山脈」の3つの山脈には、3,000m級の山岳も多い。
また、軽井沢や戸隠などの高原リゾートや、上高地や乗鞍岳などの山岳リゾートも点在している。
「野沢温泉」や「別所温泉」などの温泉地もあるため、ウィンタースポーツや登山などのアクティビティ、観光で疲れた後に身体を癒せるのも嬉しいポイントだ。
雄大な自然とリゾート地だけでなく、歴史や文化を感じられる観光スポットが多いのも長野の魅力。
国宝「松本城」や「上田城」をはじめとする名城と城下町の散策、創建約1,400年の古刹「善光寺」は人気の観光スポットだ。
「信州そば」や「おやき」などの郷土料理も観光と一緒に楽しんでほしい
長野の平均気温と着衣例
長野は海岸から離れた内陸に位置するため、内陸特有の気候だ。
全体的に標高が高いため、寒冷な気温が特徴。
1日の寒暖差が大きく、盆地部では日中の温度は上がるが朝晩は涼しく、真夏でも快適に過ごせる。
長野の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | -0.4 | 0.4 | 4.3 | 10.6 | 16.4 | 20.4 | 24.3 | 25.4 | 21.0 | 14.4 | 7.9 | 2.3 |
長野の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 薄手のジャケット、セーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート
長野へのアクセス
長野は首都・東京からのアクセスも良好。
東京から長野まで新幹線なら1時間30分程度、大阪からは特急と新幹線を乗り継ぎ約4時間。
長野の「信州まつもと空港」には定期便が国内線しかなく、海外からのアクセスは東京の羽田空港などを経由してほしい。
羽田空港から主要駅へのアクセス
海外からアクセスする際に経由することが多い「羽田空港」を起点に、長野の主要駅である「長野駅」と「松本駅」へのアクセスを紹介しよう。
空港から主要駅へのアクセスがわかれば、旅行プランも立てやすいだろう。
羽田空港から長野駅までのアクセス
- 経路
-
1. 羽田空港第1ターミナルより「東京モノレール空港快速・浜松町行」に乗車し浜松町で下車
2. 「JR京浜東北・根岸線快速 南浦和行」に乗り換え東京駅で下車
3. 「JR北陸新幹線」で長野駅へ到着 - 所要時間
- 約2時間15分
羽田空港から松本駅までのアクセス
- 経路
-
1. 羽田空港第1ターミナルより「京急空港線エアポート快特 成田空港・成田第1ターミナル行」に乗車し品川駅下車
2. 「JR山手線・渋谷・新宿方面」に乗車し新宿駅下車
3. 「JR中央本線・特急あずさ 松本行」に乗車し松本へ到着 - 所要時間
- 約3時間27分
長野の主要交通手段
長野観光の主要交通手段は電車とバス。
本数が少ない路線もあるが、車窓から長野の雄大な景色を楽しむのも旅の醍醐味だ。
ただ、山間部はバスの本数も少なく、お目当ての観光スポットまで時間がかかる場合もある。
山間部の観光スポットやアクセスしづらい観光スポットを巡る場合は、レンタカーの利用も検討しよう。
長野旅行で利用すべきお得な乗車券
長野をお得に旅行したいなら、利用すべき乗車券を紹介しよう。
信州ワンデーパス
長野を旅行するなら、お勧めしたいのが「信州ワンデーパス」。
信州エリア(越後川口・小淵沢駅含む)の普通列車が乗り降り自由のチケットだ。
大人2,680円・子供1,050円で購入できる。
1日4回以上、電車に乗り降りする場合は交通費がお得になる。
「信州ワンデーパス」は、エリア内の駅のみどりの窓口、指定席券売機で購入できる。
旅の拠点となる「長野駅」や「松本駅」へのアクセスにも使えるため、長野の人気観光地が集まる中心部を観光するなら、ぜひ活用してほしい。
長野旅行前に知るべき6つのエリアの魅力
長野は大きく6つのエリアに分けられるが、どのエリアでも山々が織りなす雄大な景色と古くから受け継がれる文化と歴史を楽しめる。
ただ、当然ながらエリアによって異なる個性を持つため、旅行プランを立てる前にエリアの魅力と見どころを把握しておこう。
長い歴史を持つ街と手つかずの豊かな自然が残る「北信濃エリア」
長野北部に位置する「北信濃エリア」は、新幹線が停車する「長野駅」があるため、長野の玄関口となることが多い。
長野駅のある長野市には、1,400年の歴史を持つ「善光寺」を中心に門前町が広がり、宿坊やお土産屋・飲食店が軒を連ねる。
国宝の本堂をはじめ、重要文化財の山門・経蔵・仁王像など見どころが多い善光寺と合わせて、門前町の散策も楽しもう。
長野市の東に位置する須坂市も江戸時代(1603年〜1868年)から続く、長い歴史を持つ蔵の街。
明治時代(1868〜1912年)から昭和時代(1926年〜1989)初期に建てられた建造物が建ち並び、その当時の面影を感じられる。
「湯田中渋温泉郷」「高山温泉郷」など、レトロな雰囲気の温泉街や湯めぐりも楽しめるのも北信濃エリアの魅力のひとつ。
「上信越高原国立公園」と「妙高戸隠連山国立公園」の2つの国立公園では、人の手が入っていない、豊かな自然の中をトレッキングできる。
長野の人気観光地が集まる「日本アルプスエリア」
北東部に位置し、長野の人気観光地が集まる「日本アルプスエリア」。
国宝「松本城」とその城下町は特に人気が高く、風情ある町並みを散策しながら、ショッピングや長野のご当地グルメを楽しめる。
国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された「奈良井宿」も、日本アルプスエリアだ。
エリアの西部には3,000m級の山々が連なる飛騨山脈があり、その麓の「安曇野」には美しい田園風景が広がる。
白馬の名峰・穂高連峰の登山口にある、人気の山岳リゾート「上高地」も見逃せない。
「特別名勝」と「特別天然記念物」に登録されている上高地では、本格的な登山から散策まで、迫力ある自然の絶景を満喫できる。
高原ならではの過ごし方がココにある!「東信州エリア」
長野東部に位置する「東信州エリア」は、標高600mの高原リゾート地。
天然記念物のレンゲツツジが群生する「湯の丸高原」や、周辺の山々を一望できる「美ヶ原高原」など、自然美を堪能できる。
豊かな自然の中には「小諸城址・懐古園」や「上田城」など、歴史あるスポットが点在し、四季折々の自然と調和した歴史的建造物の風情ある景観が魅力のひとつだ。
また、日本有数のリゾート地「軽井沢」も東信州エリアにある。
古くから宿場として栄え、明治時代には外国文化に彩られた別荘の建つ別荘地として発展してきた。
そのため、観光スポットはもちろん、ショッピングエリア・グルメを楽しめるスポットが多く、様々な楽しみ方ができる。周辺には「雲場池」や「白糸の滝」などの景勝地も点在。
高原特有の気候を活かした野菜やワイン、日本酒を味わうのも忘れずに
諏訪湖を中心に様々な楽しみ方ができる「諏訪エリア」
長野の中央に位置する「諏訪エリア」。
「諏訪湖」を囲む「八ヶ岳連峰」や「霧ヶ峰高原」などの大自然が魅力。
冬季は湖が全面結氷し、零下10℃程度の冷え込みが数日続く等の条件が重なると、湖面の氷が大音響と共に盛り上がる「御神渡り(おみわたり)」という神秘的な自然現象が見られる。
諏訪湖周辺には、日本最古の神社とも言われる「諏訪大社」や縄文時代(紀元前約1万8000年頃〜紀元前300年頃)の遺跡など、日本の歴史と文化を感じられるスポットが点在。
美術館や温泉・カフェなども多く、四季折々の自然景観だけでなく、様々な楽しみ方ができる。
山深い地域で受け継がれる歴史と伝統を感じられる「木曽路エリア」
長野の南西部に位置し、地域一帯が「日本遺産」にも登録された「木曽路エリア」。
面積のおよそ9割以上森林が占め、豊かな自然と中山道(木曽路)に宿場町が点在する。
中山道は京都と東京を結ぶ道で、江戸時代には重要な街道だった。
旅人の休む69ヶ所の宿場町があり、そのうち11ヶ所の宿場が木曽路に置かれた。
現在も当時の面影を残す「妻籠宿」や「馬籠宿」などは、人気の観光地となっている。
江戸時代の旅館や漆器店が軒を連ねる宿場町に足を運べば、タイムスリップしたような感覚を味わえる。
焼きたての五平餅やおやきなど、長野の郷土料理を食べ歩きしながらの散策もお勧めだ。
山に囲まれ木曽川に沿って峠が続く木曽路の名勝「寝覚の床」や、御嶽山が湖面に映る「おんたけ湖」では自然美も堪能できる。
山深い地域に根付く文化や伝統、自然美を体感しよう。
二つの山脈に挟まれた景勝地の多い「伊那路エリア」
長野の南部に位置する「伊那路エリア」の西側は木曽山脈、東側には赤石山脈が連なる。
このエリアにも景勝地が多く、特に天竜川の両岸に奇岩奇勝が聳え立つ「天竜峡」は有名。ライン下りに参加すれば、迫力ある景観とスリルを同時に楽しめる。
木曽山脈の「千畳敷カール」では、春はスノーシューやスキー、夏は高山帯の岩肌一面に咲き誇る様々な植物、秋は色とりどりの草紅葉、冬には純白の冬景色と満天の星空と四季折々のアクティビティと景観を満喫できる。
また、「日本三大桜の名所」のひとつ「高遠城址公園」も見逃せない。
園内には国の登録有形文化財の指定を受けた「高遠閣」や、城下から移築された「問屋門」など歴史的建造物を桜が彩る様子は趣深い。
「大鹿歌舞伎」や「新野の雪祭り」など、国の重要無形民俗文化財に指定されている祭事にもタイミングが合えば参加してみよう。
長野を満喫するために必要な日数
長野市や松本市の人気観光スポットを巡るだけなら、長野旅行は1泊2日でも満喫できる。
ただ、高原や山岳リゾートの自然を満喫し、複数のエリアを観光したいなら、2泊3日以上は必要となる。
この記事の内容やモデルコースも参考に、旅行の日数を決めてほしい。
長野の人気観光スポットを巡る1泊2日のモデルコース
長野の人気観光スポット・定番観光スポットを2日間かけて巡る、モデルコースを紹介しよう。
このモデルコースを参考にすれば、長野が持つ多様な魅力に触れられるだろう。
1日目:多様な長野の魅力に触れる
1日目は長野市からスタートし、南下していきながら各地域の人気観光スポットを巡る。
歴史・グルメ・自然・芸術・温泉と、多様な長野の魅力に1日で触れられる。
8:40 JR長野駅からスタート
モデルコース1日目はJR長野駅からスタート。
駅前からバスに乗って、バス停「善光寺大門」で下車。
そこから徒歩約5分で、ひとつ目のスポット「善光寺」に到着する。
9:00 大寺院「善光寺」を参拝
善光寺は創建約1400年の歴史を誇り、約5万9000平方メートルの境内に大勧進・大本願や宿坊が点在する大寺院。
国宝に指定されている本堂は、木造文化財としては東日本最大級。
552年の仏教伝来時に日本にもたらされた日本最古の仏像「一光三尊阿弥陀如来」を本尊として祀っている。
極楽往生が約束される「お戒壇めぐり」にも体験できるので、ぜひ参加してみてほしい。
10:10 「善光寺仲見世通り」でお土産選びと食べ歩き
善光寺の山門から続く、仲見世通りには、様々な飲食店やお土産屋が並ぶ。
定番の七味唐辛子をはじめとする、長野の名産品や工芸品を土産に購入していこう。
もし小腹が空いていたら、名物グルメである「おやき」、お煎餅や様々なスイーツの食べ歩きも楽しもう。
12:50 穂高駅で自転車をレンタルしランチを味わう
お土産を購入したら、最寄りのバス停「善光寺大門」へ戻り、JR長野駅へ戻ろう。
電車に乗り換え、特急と在来線を乗り継いでJR穂高駅に向かおう。
駅に到着したら、まずは腹ごしらえ。駅周辺で名物の「信州そば」をいただく。
お腹を満たしたら、自転車をレンタルして田園風景を楽しみつつ、次のスポットの「大王わさび農場」へ。
14:00 「大王わさび農場」で美しい景色とわさびを堪能
大王わさび農場は、1917年に開拓を始めた日本最大級のわさび田。
約15ヘクタールの広々とした農場には、平均13℃の北アルプスの雪解け水が1日に12万トンも湧き、これを利用してわさび作りが行われている。
入場無料の場内は遊歩道が整備されているので、美しい景観のわさび田をゆったりと散策してみよう。
場内にはレストランや売店もあるため、わさびを使ったグルメやお土産選びも楽しめる。
15:15 「碌山美術館」で長野生まれの芸術家の作品に触れる
わさびの魅力を満喫したら、再び自転車に乗り、「碌山美術館」へ。
ヨーロッパの教会のような外観の美術館で、芸術に触れてみよう。
30年という短い生涯を彫刻に注いだ芸術家「荻原守衛(碌山)」の15点の貴重な作品と、交流のあった彫刻家たちの作品を展示している。
錫の鋳造体験ができるワークショップでは、小さな碌山館・リンゴ・箸置きを自分で作れる。旅の記念に作ってみるのもお勧めだ。
17:00 「歴史の宿 金具屋」で歴史情緒と温泉に浸る
碌山美術館で芸術の世界に浸ったら、自転車でJR穂高駅まで戻り、自転車を返却しよう。
1日目の宿「歴史の宿 金具屋」までは、タクシーで10分ほどだ。
1936年に建てられた中央にそびえる木造4階建ての「斉月楼」、「大広間」は今もほぼ当時のまま。
宮大工ならではの荘厳な造りでありながらも至る所に“遊び”が取り入れられていて、昭和初期へとタイムトリップしたかのような気分が味わえる「歴史の宿 金具屋」。
源泉100%かけ流しの温泉も自慢のひとつ。
風情とおもてなしで、1日の疲れをじっくり癒そう。
2日目:定番観光スポットを巡る
2日目は松本城や奈良井宿、諏訪湖など、初日で回れなかった長野の定番観光スポットを巡る。
後半は広大な諏訪湖を散策し、温泉に立ち寄るため、2日間の疲れも癒せるだろう。
8:10 JR穂高駅からスタート
2日目は宿からタクシーに乗って、JR穂高駅へ。
電車に乗り換えて、JR松本駅へ向かい、駅から20分ほど歩けば「松本城」へ到着する。
9:05 国宝「松本城」の美しさを堪能
現在残っている五重六階の天守の中では日本最古のものであり、国宝にも指定されている「松本城」。
白と黒のコントラストが美しく、風格も感じられるだろう。
春には桜、夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪と四季折々の景観を楽しめるのも魅力だ。
自然と名城が生み出す絶景を満喫してほしい。
11:30 「奈良井宿」で江戸時代の風情を感じる
名城を満喫したら、約20分歩いてJR松本駅へ戻ろう。
電車に乗ってJR奈良井駅へ向かい、駅から7分ほど歩けば、日本最長の宿場町だった「奈良井宿」へ到着。
千本格子の家々や旅籠の軒灯など、江戸時代の面影を色濃く残す町並みが今も残されていて、宿全体が国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
道沿いには郷土料理や菓子、民芸品を扱うショップや飲食店が軒を連ね、歴史を感じながらの散策を楽しもう
14:15 雄大な「諏訪湖」の景観を満喫
宿場町の散策を楽しんだら、JR奈良井駅へ戻り、電車でJR上諏訪駅へ。
駅から5分ほど歩けば、周囲約16kmの信州一大きな湖「諏訪湖」に到着する。
自然豊かな湖畔は整備されており、美しい自然を眺めながら散策を楽しめる。
足湯を無料で楽しめるスポットもあるので、歩き疲れた足を癒してほしい。
諏訪湖を一周する遊覧船に乗り、湖上からの景色を楽しむのもお勧めだ。
16:00 「片倉館」で旅の疲れを癒す
諏訪湖からさらに10分ほど歩くと、一度に100人が入れるほどの広さから「千人風呂」と呼ばれる大浴槽で有名な「片倉館」に到着。
明治から大正時代にかけて、諏訪地方における絹産業で財を成した片倉財閥が、地域住民の社交の場として昭和初期に建設した施設で、会館棟と温泉浴場棟の2つの棟からなる。
立って入浴するという珍しいスタイルで、なんと深さは1.1mにも及ぶ。
装飾が美しい大浴場で、極上の露天風呂に浸かり、旅の疲れを癒してほしい。
長野旅行で外せないご当地グルメ3選
長野には奥深い山々で育まれた食文化があり、個性的な郷土料理が多い。
その中でも特にお勧めのグルメを3つに厳選して紹介しよう。
せっかく長野を旅行するなら、観光だけでなくグルメもしっかり楽しんでほしい。
1. 信州そば
長野を代表する郷土料理「信州そば」。全国各地にご当地そばがあるものの、信州そばの美味しさは特に評判が高い。
美味しさの源は、長野の寒冷地で栽培された良質な蕎麦と、山脈から流れる清らかで冷たい水。
また、信州そばは長野で作られる蕎麦の総称であるため、様々な種類があることも知っておこう。
信州そばの中でも特に知られているのは「戸隠そば」。
戸隠の冷たい水で締めた蕎麦は、喉越しと蕎麦の風味も良く、絶品だ。
2. 駒ヶ根ソースかつ丼
熱々のごはんの上に千切りキャベツを敷き、駒ヶ根秘伝の甘辛いソースに潜らせたトンカツを豪快に乗せたシンプルなグルメ。
丼の蓋が閉まらない程のボリューム感も嬉しいポイント。
駒ヶ根ソースかつ丼を名乗るには、その美味しさと特徴を守るための規定を満たす必要がある。
その規定の一部を紹介しよう。
- 駒ヶ根ソースかつ丼の肉は豚肉のロースを基本とし、120g以上のせること
- パン粉をつけて揚げたカツでなければならない
- キャベツ以外の野菜はのせない
このようにシンプルでありながらも、その美味しさを保たれるように地域が一体となって駒ヶ根ソースかつ丼を作り上げている。
その努力もあって美味しさは徐々に広まり、今では長野全域で親しまれるグルメとなった。
3. おやき
小麦粉とそば粉を水で練った生地を薄く延ばし、あんこや野菜を包んで焼いた「おやき」も長野を代表する郷土料理のひとつだ。
中に包む具は、ナスやきのこなどの旬の野菜を味噌や醤油で味付けしたものや、長野名物「野沢菜」の漬物など、バラエティに富んでいる。
また、焼いた「おやき」だけでなく、蒸す・焼き蒸し・揚げ焼きした「おやき」もある。
長野の観光地では、いたるところで「おやき」を提供するお店に出会うだろう。
様々なバリエーションの「おやき」を観光の合間に食べ比べてみよう。
春の長野旅行で訪れるべき桜の名所
春に長野を旅行するなら、残雪山と満開の桜が織りなす絶景は見逃せない。
冠雪した飛騨山脈と桜のコラボレーションを楽しめる、「松代城跡」の「戌亥の櫓台」の展望台と「松本城山公園」は、ぜひ旅行プランに加えてほしい。
松代城跡では城郭を約100本の桜が彩る、風情あふれる空間の散策も楽しめる。
「日本さくら名所100選」に選ばれた「小諸城址・懐古園」にも、ぜひ足を運んでほしい。
本丸跡の石垣の上から望む、敷地内に咲く約500本もの桜が雲海のように広がる光景は特に美しいので、見逃さないように。
長野の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので注意しよう。
- 開花
- 4月11日
- 満開日
- 4月16日
- 桜の見頃
- 4月16日〜4月22日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
雄大な自然が色づく長野の紅葉の名所
雄大な自然が魅力の長野は秋になると色彩豊かな紅葉で彩られ、一際美しい景色を楽しめる。
日本有数の高層湿原が広がる「栂池自然園」では、運が良ければ初冠雪を迎えた山頂付近、錦秋に染まる山々、紅と黄金色が一面に広がる湿原はまさに絶景。
標高差から生まれる「志賀高原」の美しい紅葉のグラデーションも見逃せない。
紅葉を長い期間楽しめるのも嬉しいポイントだ。
約1万本の紅葉が湖畔を彩る「もみじ湖」を散策するのもお勧め。
長野の紅葉の見頃は地域やスポットによって異なり、9月中旬〜11月中旬と比較的長い期間、紅葉を楽しめるので、旅のプランも立てやすいだろう。
長野旅行に関するよくある質問
Q
長野を旅行するのにお勧めの季節は?
雄大な自然が華やかになる春と秋がお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの長野の観光エリアは?
自然景観とアクティビティが満喫できる白馬や上高地がお勧めです。
まとめ
この記事では長野の魅力や人気観光スポットだけでなく、エリアごとの魅力と見どころ、モデルコースなどを紹介してきた。
記事を参考にすれば、長野の魅力である絶景と歴史・文化を満喫できるだろう。
長野の観光スポットを知りたい方は、こちらの記事もぜひ併せて読んでほしい。