軽井沢のメインストリート・旧軽井沢銀座通りの観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

日本を代表する避暑リゾート地として知られる「軽井沢」のメインストリート「旧軽井沢銀座通り」。
レトロな街並みを眺めながら、食べ歩きやショッピングが楽しめる。
洋風と和風が混在する歴史ある街なので、モダンな雰囲気で洋食やイタリアンを味わうことも、伝統工芸や伝統的な和食も楽しめる。
この記事では「旧軽井沢銀座通り」を最大限楽しむために知っておくべき、楽しみ方や人気飲食店、周辺観光スポットなどを紹介する。
記事を参考に観光すれば「旧軽井沢銀座通り」の魅力を十分に味わえるだろう。

目次

旧軽井沢銀座通りってどんなところ?

日本のほぼ中央に位置する長野県の東部、標高約900~1,000mの場所にある「軽井沢」。
日本を代表するリゾート地として120年以上の歴史がある。
東京都心から新幹線で1時間強というアクセスの良さもあいまって、1年中人気の観光地となっている。
その軽井沢を代表する観光スポットが「軽井沢駅」の北側にある「旧軽井沢銀座通り」。
旧軽井沢ロータリーから旧碓氷峠方面へ向かう約750mの、別名「旧軽井沢メインストリート」。
老舗のベーカリーや、おしゃれなコーヒーショップ、バラエティ豊かなお土産店が軒を連ね、ショッピングや食べ歩きを楽しめる。
19世紀末から、外国人・日本人別荘族御用達の商店街として発展したので、木造のクラシックな外観の軽井沢観光会館をはじめ、老舗やレトロモダンな外観の店が並び、当時の面影を伝えている。
周辺には、広大なアウトレットやゴルフ場、スキー場などもあり、様々な楽しみ方ができるが、「旧軽井沢」の雰囲気は特別。
伝統とトレンドが溶けあう飲食店・雑貨店、教会や池畔の風景など、たくさんある見どころを紹介していこう。

旧軽井沢銀座通りの歴史

1886年にカナダ人宣教師が別荘を開設して以来、多くの外国人や日本の著名人が軽井沢に別荘を設けたことから、別荘を持つ富裕層の御用達として発展した「旧軽井沢」。
その後のペンションブームなどが追い風となって、夏場を中心に多くの観光客で賑わうようになり、観光客を対象とした店も増えた。
避暑地であることから、かつては夏季のみ営業し、冬場にはシャッターを閉ざす店も多かったが、1997年の北陸新幹線先行開通により、年間を通して観光客が訪れるようになった。

旧軽井沢ならではの雰囲気を楽しみつつ、散策してみよう
旧軽井沢ならではの雰囲気を楽しみつつ、散策してみよう

旧軽井沢銀座通りへのアクセス

軽井沢観光の拠点となる「JR軽井沢駅」から、「旧軽井沢銀座通り」へのアクセスをご紹介。
JR軽井沢駅からは徒歩でも20分程度で行ける距離だが、公共交通機関を使う場合は、バスを利用しよう。
アクセスできるバスは3種類あるが、以下で紹介する西武バスが最も便数が多い。

経路
1. 「JR軽井沢駅」から西武高原バスに乗車4分
2. 「旧軽井沢」バス停下車後徒歩1分
所要時間
約5分

旧軽井沢銀座通りのお勧め観光シーズンは?

「旧軽井沢銀座通り」を楽しむなら、避暑地として知られる軽井沢のベストシーズンである夏に訪れるのがお勧め。
暑くじめじめした日本の夏のイメージを払拭するほど、爽やかで涼しく過ごしやすい。
観光客が多く訪れ、コンサートやイベントが開かれ軽井沢全体が賑わう。
教会の周辺がランタンやキャンドルで灯される「サマーキャンドルナイト」が開催されたり、軽井沢の定番スポット「雲場池」が夏の緑に映え美しく鑑賞できたり、最もロマンチック。

旧軽井沢銀座通りからも近い観光スポット「雲場池」
旧軽井沢銀座通りからも近い観光スポット「雲場池」

旧軽井沢銀座通りの魅力を堪能できる3つの楽しみ方

「旧軽井沢銀座通り」はその美しい風景を眺めながら散策するだけでも、充分魅力的な街。
それだけでなく、老舗や名店と言われる飲食店やメディアで取り上げられる話題の店も多くあり、グルメを満喫できる。
歴史ある街なので、伝統工芸に触れられるスポットも多い。
ここからはそんな魅力盛りだくさんの「旧軽井沢銀座通り」の楽しみ方を紹介しよう。

1. 絶品グルメを食べ歩き

「旧軽井沢銀座通り」には飲食店が多く、食べ歩きグルメが充実している。
「腸詰屋」というソーセージ専門店は、パンからはみ出すほど大きく熱々のソーセージが挟まれたホットドッグを販売。
チーズ屋が手がけるソフトクリームや人気のジェラート、歴史ある「三笠ホテル」の幻のカレーを再現した「三笠ホテルカレーパン」なども有名。
落ち着いてランチやディナーを楽しめるレストランも多い。
長野の食材と伝統的な調味料をつかった和食レストランや、薪石窯でピザを焼く本格イタリアンなど、味・雰囲気ともに楽しめる。

食べ歩きグルメだけでなく、ランチやディナーに和食も楽しめる
食べ歩きグルメだけでなく、ランチやディナーに和食も楽しめる

2. 伝統工芸に触れる

歴史ある別荘街「旧軽井沢」には、昔から伝統工芸品を扱う店が多かった。
現代でも伝統の技と美しさに気軽に触れられる店が多く、観光客の人気を集めている。
ガラス細工に木彫りの小物、和紙に草木染めなど、伝統の技を伝えながら、現代のセンスとともに生き続ける工芸品の数々はお土産にも喜ばれる。
創作を体験できる工房も多いので、世界にひとつだけのオリジナル工芸品を作ってみるのもお勧め。
旧軽井沢に立ち寄ったら、是非、伝統工芸の世界を覗いてみてほしい。

工芸品を購入するだけでなく、体験してみよう
工芸品を購入するだけでなく、体験してみよう

3. 旧軽井沢銀座通りの美しい風景を楽しむ

旧軽井沢銀座通り周辺には、絵になる風景があちこちに点在する。
三角屋根のクラシックなカトリック教会や、澄んだ水面に木々の緑が映え、絵画のように美しい雲場池などは外せない。
もちろん旧軽井沢銀座通りにも、絵画的美しさの絶景スポットは多い。
なんといってもレトロでおしゃれな街並み。建物も歴史を感じさせ、異国情緒を漂わせているものが多い。
特に旧軽井沢銀座通りのほぼ真ん中にある観光案内所「軽井沢観光会館」は、20世紀初頭に建てられた旧郵便局を模して造られたもの。木造2階建ての洋館で、当時の面影を漂わせているので写真を撮る人も多い。
また、チャーチストリート軽井沢は個性派ショップがそろう人気モールで、風景とショッピングが両方楽しめる。

異国情緒漂う軽井沢観光会館
異国情緒漂う軽井沢観光会館

旧軽井沢銀座通りで訪れるべきショップ7選

ここからは「旧軽井沢銀座通り」の歴史ある名店と話題の新しい店をご紹介。
和の食文化と別荘に集まった外国人たち洋食の文化が刺激し合って、昔から名店揃いの「旧軽井沢銀座通り」。
ここでしか味わえない名物グルメがたくさんあるので、是非食べてみてほしい。
味だけでなく、見た目や歴史、お店の雰囲気も楽しもう。

1. 軽井沢フランスベーカリー

1951年の創業以来、地元で愛され続ける老舗ベーカリー。
軽井沢のメインストリートである旧軽銀座通りに建ち、近隣の別荘族や観光客などで連日にぎわっている。ジョン・レノンが軽井沢滞在時によく買いに訪れていたことでも有名だ。
店の代名詞ともいえるフランスパンをはじめ、イギリスパン、角食パンなどのオーソドックスなものから菓子パンまで、種類もさまざま。

素朴で飽きのこないパンが魅力。軽井沢で70年以上愛され続ける老舗ベーカリー
素朴で飽きのこないパンが魅力。軽井沢で70年以上愛され続ける老舗ベーカリー

2. ちもと総本店 軽井沢本店

1948年の創業から長年、旧軽井沢銀座通りで営業を続けている老舗甘味処。
看板商品の黒糖入りの求肥と信州産のくるみを練り込んだ「ちもと餅」(235円)をはじめ、さまざまな甘味やランチにピッタリなそばやうどんなどが味わえる。
甘味の中でも特に人気なのが、軽井沢で作られた天然氷を使った「天然かき氷」(660円~)だ。

軽井沢の天然氷と使ったかき氷が1年中味わえる昭和23年(1948)創業の老舗甘味処
軽井沢の天然氷と使ったかき氷が1年中味わえる昭和23年(1948)創業の老舗甘味処

3. ブランジェ浅野屋「ゆず味噌ラスク」

軽井沢の老舗ベーカリーとして、長年人気を博している1933年創業のパン屋。
厳選された素材を使い、スペイン製の石窯「オルノヒラトリオ」で焼いたパンはどれも外はパリッと中モチっと食感で、多くの人をとりこにしている。
パン以外に焼き菓子などもあり、中でも注目したいのが軽井沢限定で購入できる「ゆず味噌ラスク」(1,225円)。

さわやかなゆずの香りと絶妙な甘じょっぱさがクセになる軽井沢限定のラスク
さわやかなゆずの香りと絶妙な甘じょっぱさがクセになる軽井沢限定のラスク

4. 川上庵本店 軽井沢 川上庵

軽井沢駅から徒歩約15分、おしゃれな雑貨屋やカフェが連なる旧軽井沢ロータリー近くにあるスタイリッシュなそば店。
有名な旧軽銀座商店街の入口付近にあり観光の休憩にも便利な好立地で、同じ軽井沢のハルニレテラスや東京の麻布、青山にも店のある人気店だ。
店内にはジャズが流れ、洗練されたダイニングバーのような空間が広がり、落ち着いて食事が楽しめる。緑に囲まれたテラス席も用意され、こちらはペットとの利用も可能だ。

一品料理や地酒も種類豊富に揃う、ジャズの流れるモダンな空間で香り高いそばを堪能
一品料理や地酒も種類豊富に揃う、ジャズの流れるモダンな空間で香り高いそばを堪能

5. あづまや旧軽井沢店

さまざまなお店が軒を連ねる旧軽井沢銀座通りのメインストリートの奥の方にある、力餅やそばなどのメニューが味わえるお店。暖簾や提灯にかかれた「力餅」の文字が店舗の目印だ。
つきたてのお餅を使っている人気の「力餅」(570円)はひと口サイズで、食感も柔らかくペロリと食べられると人気の一品。

6種類のフレーバーが楽しめる力餅が人気の散策のひと休みにピッタリなお店
6種類のフレーバーが楽しめる力餅が人気の散策のひと休みにピッタリなお店

6. ベーカリー&レストラン 沢村 旧軽井沢

ハルニレテラスに次ぐ軽井沢2店舗目として、2015年7月に旧軽井沢ロータリーにオープン。
朝の開店時間に合わせて焼き上がるパンを求めて、近隣の別荘族も足繁く通うという人気店。
併設のレストランではモーニングからランチ、ディナーまで、旬の食材を使用したこだわり料理の数々が味わえ、どれもパンとの相性が良いものばかり。
ランチタイムはパンがおかわり自由といううれしいサービスも。

軽井沢の別荘族にも人気。自家製酵母パンと地元食材の欧風料理が味わえるベーカリー
軽井沢の別荘族にも人気。自家製酵母パンと地元食材の欧風料理が味わえるベーカリー

7. ミカド珈琲 軽井沢旧道店

ミカドコーヒーは1948年に東京日本橋でコーヒーロースターとして創業し、1952年に軽井沢に出店した軽井沢最古の喫茶店。
旧軽井沢を訪れた人びとに約70年余り愛され続けている。
レトロな雰囲気の中で、厳選されたコーヒー豆を丁寧に焙煎して淹れられた、こだわりの一杯が味わえる。

こだわりの一杯が味わえる旧軽井沢で約70年余り愛され続けている喫茶店
こだわりの一杯が味わえる旧軽井沢で約70年余り愛され続けている喫茶店

旧軽井沢銀座通りの周辺観光スポット3選

「旧軽井沢銀座通り」を満喫したら、メインストリートから少し足を延ばすだけで、また違ったレトロで美しい風景を見られる。
より自然豊かで開放的な雰囲気の中、クラシックな教会や美しい池畔の風景をゆっくり眺めると、現代の喧騒を忘れ、19世紀にタイムスリップしたような気分が味わえる。

1. 軽井沢聖パウロ カトリック教会

旧軽井沢銀座通りから1本奥に入った「水車の道」沿いにたたずむ、軽井沢で唯一のカトリック教会。
川端康成の『掌の小説』や、堀辰雄の『風立ちぬ』など、文学作品にも登場しており、古くから多くの人に親しまれてきた教会だ。
日本近代建築の父と言われるアメリカ人建築家アントニン・レーモンドによって昭和10年(1935)に設計されたこの教会は、大きな尖塔と傾斜の強い三角屋根が特徴的。

文学作品にも登場する、昭和10年(1935)に建設された軽井沢唯一のカトリック教会
文学作品にも登場する、昭和10年(1935)に建設された軽井沢唯一のカトリック教会

2. 雲場池

日本有数の高原リゾート・軽井沢にあり、観光コースの定番にもなっている穏やかな池。
かつて周辺が外国人の別荘地となっていた頃、冬になると白鳥がやって来たことから「スワンレイク」とも呼ばれている。
御膳水からの清冽な水を源とする池は非常に澄んでおり、水鏡にカラマツやモミジの木を映す様子は息をのむ美しさ。

夏は新緑、秋は紅葉を映し出す美しい水鏡は必見
夏は新緑、秋は紅葉を映し出す美しい水鏡は必見

3. 軽井沢ニューアートミュージアム

商業施設だった建物をリニューアルし2012年にオープンした美術館。
カラマツ林をイメージした白い柱がデザインされた総ガラス張りの外観の建物は、建築家・西森陸雄が設計した。
入場料無料の1Fにはギャラリーやミュージアムショップ兼ブックカフェがそろっており、気軽にアートを楽しめる。

国内外の美術ファンからも注目されているスタイリッシュな外観の美術館
国内外の美術ファンからも注目されているスタイリッシュな外観の美術館

旧軽井沢銀座通りに関するよくある質問

Q

旧軽井沢銀座通りの名物グルメは?

A

ソーセージ専門店「腸詰屋」のホットドッグをはじめとする、食べ歩きグルメ店と本格的なイタリアン伝統の和食が味わえるレストランがたくさんあります。

Q

軽井沢駅から旧軽井沢駅まで徒歩で何分?

A

徒歩で約20分です。

まとめ

この記事では「旧軽井沢銀座通り」の魅力や楽しみ方、周辺スポットなどを紹介してきた。
レトロモダンな街並みや食べ歩きグルメ、伝統工芸など、旧軽井沢銀座通りならではの楽しみ方がたくさんある。
旧軽井沢銀座通りを満喫したら、周辺にも魅力的なスポットが多いので、ぜひ紹介したスポットも併せて楽しもう。
軽井沢の観光スポットをもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてほしい。