豊かな歴史と自然が楽しめる長野観光スポット29選
日本三大アルプスに囲まれた山岳地帯の長野。山脈に囲まれており、美しい自然の風景がそこかしこで楽しめる。歴史あるお寺や神社、宿泊施設やお店も見逃せない。
今回は長野の観光に役立つ情報を紹介しよう。
長野ってどんなところ?
日本の中央部に位置する長野。日本アルプスの飛騨山脈・木曽山脈・赤石山脈が連なる自然が魅力。自然だけでなく、善光寺や戸隠神社など歴史的スポットも数多い。日本国内の移住したい都道府県ランキングや魅力度ランキングの上位に選ばれている。
長野のおすすめの観光シーズンは?
長野の魅力はなんといっても豊かな自然。
その豊かな自然を楽しむには、5月〜9月がお勧め。
スキー場が多いため12月〜3月に訪れても楽しめる。
長野の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 薄手のジャケット、セーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): ダウンジャケット、コート
長野への移動方法は?
長野観光の主要交通手段
長野は路線バスが充実しており、車をレンタルしなくても路線バスを活用すればスムーズに観光できる。
自然と歴史を楽しもう!長野観光スポット10選
日本アルプスに囲まれた長野を訪れるなら、自然が作り出した美しい風景や荘厳な景色を楽しもう。1,000年以上の歴史を誇るお寺や神社もあり、歴史が好きな人にはたまらない観光スポットも多い。
長野は大きく分けて、北信濃エリア・日本アルプスエリア・東信州エリア・諏訪エリア・木曽路エリア・伊那路エリアの6つのエリアがあり、それぞれ異なる魅力がある。しかし、全てのエリアを一度に楽しむことは難しい。
でも安心して欲しい。今回ご紹介する観光スポットを訪れれば、1度の観光で長野を最大限に楽しめるはずだ。
1. 善光寺
創建約1400年の歴史を誇り、約5万9000平方メートルの境内に大勧進・大本願や宿坊が点在する大寺院。宗派の別なく参拝ができ、源頼朝や徳川家康など時の権力者から庶民まで、幅広い層から信仰を集めてきた。国宝に指定されている本堂は、木造文化財としては東日本最大級。
2. 上高地
上高地はその美しい景観から、「特別名勝」と「特別天然記念物」ふたつの称号を与えられた日本屈指の山岳景勝地である。整備された遊歩道からは、穂高をはじめとする3000m級の山々を間近に望める。雄大な山々に、美しい池や湿原、そして澄み切った川のせせらぎなど、天気や訪れる時間帯によってそれぞれ違った表情を見せてくれるだろう。
3. 戸隠神社
天岩戸神話が語り継がれ、平安時代から山岳信仰の修行場として崇められてきた創建2000年余年の歴史ある古社。麓の宝光社から火之御子社、中社、奥社と九頭龍社まで、5つの社から成り立っている。戸隠山全体が聖地として崇められ、各神社のほか奥社参道の杉並木や鏡池も見どころ。神秘的な雰囲気に包まれたパワースポットとして注目を集めている。
4. ビーナスライン
長野県にある、全長約76km、平均標高1400mの高原ドライブコース「ビーナスライン」。
八ヶ岳中信高原国定公園の高原地帯を走る山岳道路で、茅野市のあけぼの隧道を始点として、蓼科高原と白樺湖、霧ヶ峰を経て美ヶ原高原までを繋ぐ。沿線には白樺湖や車山高原などのビュースポットが点在。白樺湖畔には遊園地や温泉、レジャー施設が建ち並び、宿泊施設も充実している。車山高原は主峰の車山山頂までリフトでアクセスできるので、絶景を眺めに出かけてみよう。
5. 諏訪湖
長野県のほぼ中央に位置する諏訪湖は、周囲約16kmの信州一大きな湖である。冬季は湖が全面結氷し、零下10℃程度の冷え込みが数日続く等条件が重なると、湖面の氷が大音響と共に山脈のように盛り上がる「御神渡り(おみわたり)」という神秘的な自然現象が見られることもある。
6. 地獄谷野猿公苑
地獄谷野猿公苑は、志賀高原から流れる横湯川の渓谷沿いにあり、標高850mで1年の三分の一が雪に覆われるという、とても寒く厳しい土地にある。険しい崖が多く、至る所から温泉の湯気が立ち上がる光景から、地獄谷と呼ばれている。
この地には野生のニホンザルが生息しており、地獄谷野猿公苑の猿専用の温泉には沢山の猿が、寒さを凌ぐ為に温泉に入る様子が見られる。
7. 松本城
1593~1594年に建てられた城。
現在残っている五重六階の天守の中では日本最古のものであり、国宝にも指定されている。黒と白のコントラストで見た目も格好良く風格があり、長野県のシンボルとして多くの人々に愛されている。
8. ハルニレテラス
清流に寄り添うように自生していた100本を超えるハルニレの木立を活かし、9棟の建物を広いウッドデッキでつないだ「小さな街」。「軽井沢の日常」をコンセプトに、16の個性的なショップやレストラン、カフェなどが集結し、旧軽井沢エリアにある人気のそば屋やベーカリーショップの支店、上質な北欧雑貨を買える店など、こだわりのお店が並ぶ。
9. 御射鹿池
標高1,500mの山の中にある風光明媚な池で、鹿を捧げる諏訪大社の神事が名の由来。
元は農業用のため池として昭和初期に作られたもので、冷たい八ヶ岳の水を日光に当てて稲作にするために利用された。澄みわたる水面には背景の山々の風景が逆さに映り込み、幻想的な光景を創り出す。一日のうちでも時間帯によって違った表情を見せるため、何度でも足を運びたくなるスポットだ。
10. 白山神社
鎌倉時代末期の元弘4年(1334)に創建された木曽郡大桑村の白山神社。石川県の白山比咩神社を本宮とする全国2,700余の白山神社のうちの一つだ。
石垣の覆屋の中には、白山神社及び熊野神社、伊豆神社、蔵王神社と山岳信仰を代表する4社の本殿が並んで建つ。いずれも創建時に建てられたもので、一間社流造檜皮葺きの屋根や見世棚造といった鎌倉建築の技法が特徴。
冬のアクティビティも満喫しよう!長野のスキー場4選
長野には、日本国内最大級の規模のスキー場をはじめ、様々なスキー場とスキーリゾートが充実している。
冬の長野を観光するなら、ぜひスキーやスノボーも楽しんでほしい。
1. 白馬八方尾根スキー場
1998年の長野冬季オリンピックでは、アルペンスキーの高速系種目および複合の競技会場となったことでも知られる、世界が認めた極上のパウダースノーゲレンデ。単体のスキー場としては日本国内最大級の規模を誇るスキー場だ。
2. 菅平高原スノーリゾート
スイスを思わせる風景と気候から「日本のダボス」と呼ばれ、良質の粉雪が積もることでも知られる「菅平高原」。根子岳の裾野やオオマツエリアに点在する中小のゲレンデを総称して「菅平高原リゾート」と呼び、パインビーク・太郎・ダボスの3エリア、11のゲレンデに全60の多彩なコースがそろう。
3. 野沢温泉スキー場
4. 白馬岩岳マウンテンリゾート
春は新緑、夏は高原の爽やかな緑、秋に北アルプスの三段紅葉を楽しむことができる絶景の山岳リゾート。冬季にオープンするスノーリゾートは、幻想的な白銀の世界が広がる360°の大パノラマと東西南北に広がる自然地形の多彩なコースを満喫できる。
長野で人気の飲食店3選
長野といえば信州そばは外せない。その他にも長野ならではの伝統的な料理も数多くあり、長野ならではの料理を提供する飲食店も多い。その中でも特に人気のある飲食店を3つに絞ってご紹介。
1. 蕎麦処 うずら家
戸隠神社中社前にある行列必至の人気店。蕎麦を一口分の量で蹄状に小分けにし、円形のざるに盛った戸隠伝統の「ぼっち盛り」で提供される。戸隠五社にちなんで5束に盛られているのが特徴だ。
2. 小布施堂本店
栗の名産地・小布施で栗菓子を製造・販売する、明治年間創業の老舗菓子店。栗鹿ノ子や栗羊羹、楽雁など、100年以上にわたって栗あんのみを使った伝統の栗菓子を作り続けている。余計なものを加えず、栗と砂糖のみで仕込んだ栗あんはなめらかで、栗の風味がそのまま閉じこめられている。
3. ベーカリー&レストラン沢村旧軽井沢
ハルニレテラスに次ぐ軽井沢2店舗目として、2015年7月に旧軽井沢ロータリーにオープン。周囲を深い緑に囲まれた空間で、澄んだ空気とともに香り高い焼きたてパンが味わえるのは、まさに軽井沢ならではの贅沢だ。
カジュアルなビストロ風の店内のほか、爽やかな風が吹き抜けるオープンテラスもあり、こちらでの食事もおすすめだ。
長野の定番ショッピングエリア3選
観光地としても人気の長野では、ショッピングが楽しめるスポットも充実している。
ショッピングモールはもちろん、様々なお店や飲食店が連なるショッピングストリートもあるため、長野観光の際はショッピングもぜひ楽しんでほしい。
1. 旧軽井沢銀座
年間数百万人が訪れる、軽井沢観光では外せない人気のショッピングストリート。通り沿いにはずらりと店舗が並び、地元の名産品を扱うおみやげ物屋から食べ歩きグルメやスイーツなど、フードを扱う店も充実している。メインストリートだけでなく一歩脇に入った細い路地にも気になる店がたくさんあるので、じっくりと散策しよう。
2. 軽井沢・プリンスショッピングプラザ
JR軽井沢駅の南口を出てすぐの場所にある、国内最大級のリゾート型ショッピングモール。敷地内には10のエリアがあり、自然豊かなロケーションの中に、有名ブランドやインテリア、雑貨、アウトドアなど約240もの多彩なショップが集結。一流ブランドの上質なアイテムがアウトレット価格で手に入る魅惑のスポットだ。
3. 軽井沢オルゴール堂
軽井沢オルゴール堂は、さまざまな飲食店やショップが軒を連ねるメインストリート「旧軽井沢銀座通り」にある。様々な種類の美しいオルゴールが並んでいる。商品の販売だけでなく、アンティークオルゴールの展示・演奏も楽しめる。2階にはオルゴール手作り体験コーナーもあり、80曲もの中から好きな曲を選び自分好みのオルゴールを制作できる。
レトロな雰囲気が楽しめる!温泉街3選
長野には温泉が多く、長野県内の温泉地は全国2位。
数が多いだけでなく歴史も長く、温泉街ではレトロな雰囲気も楽しめる。
アウトドアで疲れた体を温泉で癒してみてはいかがだろうか。
1. 別所温泉
1400年の歴史を誇る伝統のある温泉地。神社仏閣が多く点在していることから、昔から「信州の鎌倉」といわれ、多くの人々に愛されてきた。『枕草子』に“美人の湯”としても登場している。温泉街には、趣の異なるさまざまな宿が10数軒点在。展望露天風呂付き、一人旅歓迎、料理自慢の宿などあり、それぞれのニーズに合わせて選べるのもうれしい。
2. 渋温泉街
長野県下高井郡山ノ内町の横湯川、夜間瀬川流域に点在する9つの温泉からなる湯田中・渋温泉郷。渋温泉はそのうちのひとつで、開湯は約1300年前。古くから湯治場として賑わってきた。歴史を感じる外湯の佇まいを楽しみ、好みの肌触りの湯を見つけたり、人々と触れ合うのも九湯めぐりの醍醐味だ。
3. 白骨温泉
長野県のほぼ中央に位置する信州・松本市の温泉地。日本の名勝、霊峰・乗鞍岳の東側山腹に湧き出る温泉で、深い樹林と湯川渓谷に囲まれた野趣あふれる湯どころだ。
信州随一の名湯ともうたわれるほど泉質もよく、乳白色の弱酸性の湯は肌にやさしく、絹のようになめらか。古くから「3日入れば、3年風邪をひかない」とも伝わる、効能の高い温泉だ。
長野で泊まるならココ!宿泊施設3選
観光地・避暑地の長野には数多くの宿泊施設がある。
その中でも長野の魅力である自然と歴史を活かした宿泊施設を3つに厳選してご紹介。
1. ルグラン軽井沢ホテル&リゾート
標高1,000mから浅間山の絶景を望む滞在型リゾートホテル。7万坪の広大な敷地には、ホテルやヴィラ、庭園や温泉棟が点在。ホテルの館内はヨーロッパのアンティークで彩られ、木調を活かしたクラシカルな造りになっているお風呂は、美肌効果のある炭酸水素塩泉を、大浴場「KOMOREBI」や天然の湯「八風温泉」で堪能できる。
客室は全室48平米以上で、異なる魅力を備えた全10タイプを用意している。
2. 歴史の宿 金具屋
昭和11年に建てられた中央にそびえる木造4階建ての「斉月楼」、「大広間」は今もほぼ当時のまま使用。宮大工ならではの荘厳な造りでありながらも至る所に“遊び”が取り入れられていて、昭和初期へとタイムトリップしたかのような気分が味わえる。源泉100%かけ流しの温泉も自慢のひとつ。4つの自家源泉と8つの浴場があり、泉質も趣向も違うさまざまな温泉が楽しめる。
3. 上高地帝国ホテル
日本初の本格的な山岳リゾートホテルとして1933年に開業。赤い三角屋根と丸太小屋風の外観は当時から変わらず、扉の向こうにはホテルのシンボルであるマントルピースを中心に、木のぬくもりを感じる空間が広がっている。レストランなどの施設も充実で、大自然に抱かれた優雅な滞在を楽しめる。
長野のお土産ならコレ!お土産3選
長い歴史を持つ七味唐辛子・すゞ飴は大切な方へのお土産にぴったり。
またこだわりが詰まったスペシャルティコーヒーが手軽に楽しめるコーヒーバッグも喜ばれるだろう。
1. 根元 八幡屋礒五郎「七味唐からし」
長野県長野市にある古刹・善光寺のお膝元、大門町に本店を構える八幡屋礒五郎。280年の長い歴史持つスパイスの専門店で、創業以来の定番商品「七味唐からし」をはじめとする各種七味・一味を販売している。古来から変わらない独特の製法により調味した七味唐辛子は、香りの中にも辛さが引き立ち、全国にファンを持つ、長年愛され続けている人気商品だ。
2. みすゞ飴
100年の歴史ある、長野県の乾燥ゼリー菓子。商品名の「みすゞ」は、信濃の国の枕詞の「みすゞかる」に由来。万葉集にある久米禅師(くめのぜんじ)と石川郎女(いしかわのいつらめ)が詠んだ二首から取られている。
3. 丸山珈琲のコーヒー
軽井沢に本店を構えるスペシャルティコーヒーの専門店。扱うコーヒー豆は、代表の丸山健太郎がバイヤーとして生産地に赴き、海外で直接買い付けを行った高品質のもの。定番ブレンドである「丸山珈琲のブレンド」は、豊かな香りとダークチョコレートの様な風味の深煎りコーヒーで、創業当時から時代に合わせて少しずつ味わいを進化させている自慢の一品だ。
まとめ
長野の魅力を満喫するために訪れておきたい、観光スポット・グルメ・宿泊施設・温泉地をご紹介してきた。長野は豊かな自然と長い歴史が魅力的な場所。もし旅の日程に余裕があれば、長野から特急電車で3時間ほどの名古屋に訪れてみると、長野で感じた自然と大都市とのギャップで、より思い出深い旅になるはずだ。