【浅草ROXまつり湯の楽しみ方ガイド】お風呂もサウナも食事も！日本の銭湯文化を体験しよう

日本で古くから親しまれてきた銭湯文化の歴史は、江戸時代（1603〜1867年）にまで遡る。
当時、一般庶民が日常的に利用できるようになった蒸し風呂が、銭湯の始まりといわれている。

やがて、湯船に浸かるスタイルが広まり、風呂好きの江戸の人々にとって銭湯は生活に欠かせない存在となった。
それから数百年を経た今でも、銭湯は日本の老若男女に親しまれ、心と身体を癒やす場所として受け継がれている。

たとえば、入口で靴を脱いで靴箱に入れ、鍵をかけたあとフロントで受付をする、というのが基本の流れ。
湯船に入る前に身体を洗う、タオルを湯船に入れない、静かに過ごす——といったルールを心がけたい。
また、施設によってはタトゥーのある方の入浴を制限している場合もあるため、事前に公式サイトで確認しておくと安心だ。

浅草ROXまつり湯は、つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口より徒歩1分とアクセス抜群。
そのほか、東京メトロ銀座線「田原町駅」からは徒歩5分、東武スカイツリーライン、東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線の「浅草駅」からも徒歩8分でアクセスできる。

車で訪れる場合は、ROX地下駐車場を利用可能。
精算時にフロントで駐車券を提示すれば、まつり湯の利用者は2時間まで無料、館内で5,000円以上利用した場合は最大4時間まで無料となる。

入館したら、靴をシューズロッカーに入れてからフロントへ。
フロントで受付を済ませ、ロッカーキーと館内着を受け取ろう。
このキーは館内での飲食やボディケアなどの支払いに使えるので、お財布を持ち歩かなくて済むのが嬉しいポイントだ。

ロッカーで着替えを済ませたら浴室へ。
洗った髪をまとめたり、浴室から脱衣所へ戻る際に身体を拭いたりするためにタオルは必ず浴室に持参しよう。

浅草ROXまつり湯の魅力といえば、11種類ものお風呂がいつでも楽しめること。
新陳代謝アップが期待されるトルマリン風呂やふんわりと身体が浮くような感覚が楽しい海水風呂、さらには名湯の雰囲気が楽しめる風呂、アロマを楽しめる変わり風呂もあり、湯巡り気分で心と身体をゆるめることができる。
肩や腰に疲れを感じている人には、ボディマッサージ風呂やハイパージェットバスがおすすめ。
水流の力で気になる部分を心地よく刺激してくれる。

身体が温まったら、次はサウナでデトックス。
浅草ROXまつり湯には３種類のサウナ（男性は２種類）があり、定番のドライサウナではテレビを見ながらじっくり汗をかける。
また、床と壁からの穏やかな輻射熱と蒸気が身体を包み込むテルマリウムサウナは、肌に潤いを与えてくれるやさしいサウナだ。

アツアツになった身体を水風呂でキュッとクールダウンしたら、外気浴で心地よい風に身をゆだねよう。
熱さと冷たさを交互に味わいながら、ととのっていく感覚はまさに至福のひととき。

露天風呂の浴槽には、カルシウムやマグネシウム、ケイ素、鉄分などを含む宝石「ひすい」が使われており、リラックス＆ヒーリング効果も抜群。
さらに、「打たせ湯」もあり、水圧と温熱効果で筋肉のコリをじんわりと和らげてくれる。

お風呂でたっぷり温まったあとは、食事処「築地の宴 源ちゃん」で腹ごしらえを。
館内着のまま気軽に立ち寄れる館内のレストランは、湯上がりのまったりとした時間にぴったりの場所だ。

店内にはグループや家族連れにも対応する120畳もの広さを誇る畳の大広間。
小さな子ども連れでも周囲を気にせず、落ち着いて食事が楽しめる。

メニューは、新鮮な魚介を贅沢に使った海鮮丼をはじめ、喉越しの良い蕎麦やラーメンもあり、揚げたての天ぷらなど豊富なラインナップが揃う。
ボリューム満点の定食類もあり、お腹をしっかり満たしたい人にもおすすめだ。
ビールなどのアルコール類も豊富に揃っており、風呂あがりの一杯は格別の美味しさ。

また、フライドポテトなどのおつまみ系、パフェやアイスなどのデザート類も充実しているので、ちょっと小腹が空いたときにも重宝する。
お腹が満たされたら、次はリラックスエリアで心と身体をさらにゆるめよう。

リラックスルーム「ねころび」は、テレビ付きのリクライニングチェアがずらりと並ぶ癒しの空間。
背もたれを倒し、足を伸ばしてゆったり座れば、自分だけのリラックスタイムが始まる。
静かな館内でお気に入りの番組を見ながら、うとうとしてしまう心地よさは格別だ。

うたたねしつ「やすらぎ」では、浅草ROXまつり湯特注のうたたねシートが用意されている。
お風呂上がりにひと息つきたい人にぴったりの場所だ。

くつろぎルーム「なごみ」は、ぼんやり過ごすのに最適なくつろぎ空間。
部屋には大きなビーズクッションや、揺れるゆりかごチェアが置かれており、思い思いのスタイルでのんびり過ごすことができる。

ひと休みしたら、ゲームコーナーで童心に帰るのも一興。
懐かしいレトロゲームが並び、平成の雰囲気漂う空間に思わず笑みがこぼれる。

風呂に入って、食べて、寝て、遊んで——。 
自由気ままに過ごせるのは、温浴施設ならではの醍醐味だ。

最後は、エステでとびきりの癒やし時間を堪能しよう。
浅草ROXまつり湯の魅力のひとつは、豊富なエステメニュー。
ボディケアやフットケア、タイ古式ヒーリング、オイルセラピー、インド式ヘッドセラピー、ラフレシール、ホットストーン、さらには韓国式あかすりまで——多くの施術から、自分の体調や気分に合わせて選ぶことができる。

施術メニューに応じて部屋のタイプも変わり、それぞれの施術に最適な照明、インテリアが整えられているのもポイント。
静かに過ごせる個室や、ゆったりとした半個室も用意されており、人目を気にせず施術に集中できるのが嬉しい。

お風呂でしっかり温まり、リラックスエリアで心をほぐしたあとに受けるエステは、まさに極上のご褒美タイム。
凝り固まった筋肉がゆるゆるとほどけていき、心までふわっと軽くなるような感覚に包まれる。
その心地よさに、思わず眠りについてしまう人も多いそうだ。

全身がすっかりととのったら、そろそろ日常へと帰る時間。
浅草ROXまつり湯を後にする頃には、きっと心も身体も軽やかになっているはず。
旅の途中に立ち寄るのはもちろん、１日かけて自分を労わる“ととのいDAY”にもぴったりの場所だ。