
【岡崎城の観光ガイド】徳川家康ゆかりの名城と桜の絶景に出会う
265年続く江戸幕府を開いた徳川家康(とくがわいえやす)。 その徳川家康が生まれた場所こそが、愛知県の岡崎市にそびえる「岡崎城」だ。 歴史の深さはもちろん、建築物としての壮大さには目を見張るものがある。 趣向を凝らした展示も見どころで、観光スポットとして楽しめる魅力が多い。 この記事では「岡崎城」の見どころや、お勧めの観光シーズンなどを詳しくご紹介。 「岡崎城」や周辺の観光スポットを訪れる前に、知っておくべき情報を把握しよう。
江戸幕府の徹底した支配・管理による平和で庶民文化が栄えた時代
1603年に徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸幕府を開いてから江戸幕府が政権を朝廷に返した大政奉還が行われる、1868年の約260年間を江戸時代と呼びます。
約260年間も続いた江戸時代がどんな時代だったのか、その時代の特徴や人物などを通してご紹介していきます。
※江戸=現在の東京
まずは江戸時代がどんな特徴を持った時代だったのかをご紹介いたします。
地方で権力を持つ大名が反乱を起こさないように、江戸幕府は参勤交代や武家諸法度などの制度を作り、大名の経済力・支配力を弱めて幕府の権力を強めていきます。
庶民は士農工商という身分制度により、武士・農民・職人・商人という職業ごとに身分を分けられ、身分を固定化されました。
制度による支配だけでなく、儒教の朱子学を幕府の思想・教育の基本とし、江戸幕府が支配・管理しやすい思想を広めていきます。
このような封建的かつ中央集権的な政策が成功し、江戸幕府の権力が絶対的になったことで、これまで続いた戦国時代は平和な時代へと移り変わりました。
海外との貿易が活発になるとキリスト教の布教も進みましたが、キリスト教の教えは江戸時代の身分制度に反していました。
身分制度が崩れると江戸幕府の統制が難しくなるため、キリスト教の布教を防ぐために海外との貿易・日本人の渡航を制限する「鎖国」が始まります。
「鎖国」と言っても、全ての貿易・渡航を禁じたわけではなく、幕府の統制下の元で貿易は行われていました。
鎖国は約200年以上続きますが、アメリカ海軍の提督ペリーが開国を要求し、その武力を恐れた江戸幕府がその要求を呑むことで鎖国は終わります。
これまでの時代は貴族を中心として文化が栄えましたが、江戸時代は庶民を中心に様々な文化が花開きました。
それは江戸幕府の徹底した管理によって政情が安定し、交通網が整備され、固定化された身分によって、庶民にも余裕が生まれたことが理由です。
江戸時代前半は大阪や京都のお金持ちの商人や武士が中心となり、派手で勢いのある「元禄文化」が生まれます。
元禄文化では、俳諧の松尾芭蕉、浮世絵の菱川師宣、絵師の尾形光琳、人形浄瑠璃の近松門左衛門、歌舞伎の市川團十郎が活躍しました。
江戸時代の後半になると大阪や京都ではなく、江戸の庶民を中心とした文化が栄えます。
江戸で栄えた「化政文化」は、元禄文化の流れを汲みつつも派手さはなくなり、江戸に止まらず全国的に広がりました。
化政文化では、浮世絵の葛飾北斎・安藤広重・東洲斎写楽、滑稽本の十返舎一九、俳諧の与謝蕪村が活躍しました。
江戸時代に活躍した人物を知ることで、その時代の情勢をもっと詳しく知ることができます。
今回は江戸時代に活躍した人物3名をご紹介しますが、その他にも江戸時代に活躍した人物はたくさんいます。
江戸時代をもっと知りたい方は、人物を中心に江戸時代を調べていくと面白いかもしれません。
徳川家光は3代目の将軍で、幕府機構の確立と大名支配の強化と参勤交代の制度化し、江戸幕府による支配を盤石なものとし、約260年間続く江戸幕府の基礎を作り上げた人物です。
徳川家光がいなければ、江戸幕府は長く続かなかったと言われています。
その一方で、鎖国によってあらゆる分野の発展を遅らせたと評価されることもあり、人によって評価が分かれる偉人です。
江戸時代には今では考えられないような風習や文化がありました。
ちょっと変わった風習・文化から、当時の人たちの生活に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
江戸時代の寿司は手っ取り早く安価でお腹を満たすものだったため、現在の寿司よりもサイズが大きく、現在のおにぎりほどの大きさだったと言われています。
江戸の家屋は木造建築であり、密集していたため、頻繁に火事が起きていました。
ただ、水道設備の整備が間に合わず、慢性的な水不足だったため、火事が起きても火を消すのではなく、家屋を壊して延焼を食止めていたと言われています。
江戸時代は銭湯が発達したが、経済的な理由から男女で浴場は分けられませんでした。
そのため、男女どちらも同じ浴場で裸体になってお風呂に入ったり、身体を洗っていました。
春画とは性風俗画のことで、有名な画家である葛飾北斎・ 歌川国芳も書くほど、江戸時代の町人から絶大な人気を誇りました。
性的な目的だけでなく、縁起物・お守りとして用いられていたと言われています。
現在も江戸時代の城郭や街並みが残っているスポットがあります。
江戸時代の城郭や街並みを散策して、その時代の文化や雰囲気を肌で感じてみましょう。
「EDO WONDERLAND日光江戸村」は、街道・宿場・商家街・忍者の里・武家屋敷など実物そっくりの町並みを再現したテーマパークです。
再現された町並みを忍者や侍、殿様などのコスチュームに着替えて散策できます。
また、江戸時代の職業体験などもできるため、江戸時代の文化を直接感じられます。
江戸時代初期に建築された「姫路城」は世界遺産にもなっている、日本を代表する城郭です。
白漆喰総塗籠造りの鮮やかな白の城壁から、「白鷺城」とも呼ばれています。
江戸時代の街並みイメージ
江戸時代の平和な街並みイメージ
アメリカ海軍の提督ペリー
江戸時代に盛んだった浮世絵
徳川家康
徳川家光のお墓として建設された大猷院
坂本龍馬