東京調布で楽しむ「だるま作り」!「だるチャンのおうち」の人気ワークショップを体験

東京調布で楽しむ「だるま作り」!「だるチャンのおうち」の人気ワークショップを体験

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

東京調布市にある「だるチャンのおうち」は、日本の縁起物である「だるま」を扱うショップ。
地域の伝統工芸品「多摩だるま」を中心に、オリジナルのだるまグッズなどを購入できる。
中でも、オリジナルの「だるま」を作れるワークショップが人気だ。
ここでは「だるチャンのおうち」の特徴やアクセス、「だるま」作り体験の魅力を詳しく紹介する。
だるま作りを体験したい人や、日本らしい土産物を探している人は、ぜひ参考にしてほしい。

「だるチャンのおうち」ってどんなところ?

東京都調布市にある寺院「深大寺」の近くに店を構える「だるチャンのおうち」。
伝統工芸品の「多摩だるま」を中心に、様々なサイズや種類の「だるま」を販売している。
「だるチャン」は、以前にオリジナルTシャツを作った際に地域の子どもが描いたキャラクターのこと。
店内には「だるチャン」が描かれたグッズや、「だるま」をモチーフにした遊具も用意。
また、撮影用の「だるま」を着用して記念写真を撮れるサービスも実施している。
オープンな店構えで立ち寄りやすく、日本のだるま文化を気軽に楽しむことができる。
調布市内や周辺に住む女性たちが運営しており、アットホームな雰囲気も魅力のひとつだ。

店の外観。ガラス扉で店内の様子も見やすい
店の外観。ガラス扉で店内の様子も見やすい
「多摩だるま」を中心にだるまの購入も可能
「多摩だるま」を中心にだるまの購入も可能
猫のモチーフなど多彩なだるまグッズを販売
猫のモチーフなど多彩なだるまグッズを販売

「だるチャンのおうち」の立地とアクセス

「だるチャンのおうち」は、東京都調布市にある深大寺の西参道入り口に位置。
京王線「調布」駅から小田急バス、または京王バスに乗り、約15分で到着する。

「調布」駅は、JR「東京」駅から新宿駅で京王線に乗り換え約45分、京王線「新宿」駅から約20分で行ける距離。
深大寺方面のバスは、「調布」駅の北口のバス乗り場から乗車できる。
小田急バスの場合は「深大寺入口」、京王バスの場合は「御塔坂上」で下車すると、店の前に着く。
バス停からの距離が非常に近く、初めて訪れる場合でもアクセスしやすい立地だ。

そのほか、JR・京王井の頭線「吉祥寺」駅とJR「三鷹」駅、京王線「つつじヶ丘」駅からも、深大寺方面へ向かうバスに乗車可能。
なお、「深大寺入口」というバス停は、店の目の前と交差点の向かい側の2か所ある。
交差点の向かい側の「深大寺入口」バス停から店までは、徒歩で約2分。

「深大寺西参道」の入り口から徒歩30秒
「深大寺西参道」の入り口から徒歩30秒
店の目の前に2つのバス停留所がある
店の目の前に2つのバス停留所がある

「だるま作り」を体験する上で知っておきたいこと

「だるま作り」を体験する前に、「だるま」についての情報を知っておくとより楽しむことができる。
ここでは「だるま」の由来や意味、「深大寺」とだるまの関係について紹介しよう。
日本の縁起物「だるま」とは?
「だるま」は、手足のない丸い形をした日本の伝統工芸品。
インドから日本に禅宗を伝えたとされる僧侶「達磨大師」をモデルにしたと言われている。
日本では江戸時代(1603年〜1868年頃)以降、縁起物として広く普及した。
転んでも起き上がる形状から、日本の慣用句「七転び八起き」(失敗にもめげずに何度も挑戦すること)を象徴する存在とされている。

「だるま」は日本の縁起物のひとつ
「だるま」は日本の縁起物のひとつ

毎年3月に開催される「深大寺だるま市」

調布市にある「深大寺」は、江戸時代から続く「深大寺だるま市」で知られている。
「深大寺だるま市」は日本三大だるま市のひとつで、毎年3月に開催されている。
もとは縁起物や正月の飾りなどを売る祭事だったが、だるまを扱う出店が増えたことで「だるま市」と呼ばれるようになった。
「深大寺だるま市」では、購入しただるまの左目に梵字「阿」を入れ、願いが成就した後に右目に「吽」の字を入れる独特の習わしがある。
販売されるだるまの多くは、地域の伝統工芸品である「多摩だるま」だ。
「多摩だるま」は表面の彩色や顔のデザインを手作業で仕上げており、ひとつひとつ印象が異なるのが特徴。

毎年3月に開催する「深大寺だるま市」
毎年3月に開催する「深大寺だるま市」

自分だけの「だるま」が作れる体験型ワークショップ

「だるチャンのおうち」で実施している体験プログラムが、「ちょう布だるまワークショップ」だ。
着物の端切れなど好みの布を選んで貼り、自分だけの「だるま」作りを体験できる。
完成品はそのまま持ち帰れるため、旅の思い出を形に残せる。
日本人にも評判が高く、多くの人がだるま作りを体験するために店を訪れている。

布を貼って作る「ちょう布だるま」体験
布を貼って作る「ちょう布だるま」体験
自分の好きなデザインのだるまを作れる
自分の好きなデザインのだるまを作れる

「ちょう布だるまワークショップ」の基本情報

ワークショップに参加する際は、所要時間や料金、予約方法などの基本情報を事前に知っておくと安心だ。
ここでは「ちょう布だるまワークショップ」に関する基本情報を紹介する。

開催期間
通年
実施時間
11:30/14:00
所要時間
最短で1時間30分
料金
5,500円
予約方法
予約サイト「じゃらん」で事前予約必要
支払い方法
クレジットカード
参加可能人数
1回の予約につき4人まで

「ちょう布だるまワークショップ」の魅力と体験の流れ

自分だけのオリジナルだるまを作れる「ちょう布だるまワークショップ」。
手のひらサイズのだるまに、好きな布を選んで貼り付けて、最後に顔を描いて完成する。
制作時に使うペン、布、糊、ハサミは、全て店に用意されているので安心だ。
ここでは「ちょう布だるまワークショップ」の流れを取材の体験とともに、4つに分けて紹介しよう。

1. まずは「だるま」に願いを込める

だるま作りは、「願い事を書く」ことからスタートする。
何も描かれていない真っ白な状態のだるまに、願いを込めて文字を書いていく。
だるまに書く願い事の数や、書く場所は自由だ。
背中側に大きく書いたり、全体を覆うように書いたりして、たくさんの願いを込めてもいい。
顔にあたる部分には書かないようにするのがベスト。
完成した時に願い事が透けて見える可能性があるため、顔以外の場所に書くのがお勧めだ。

布を貼る前に、叶えたい願い事を書こう
布を貼る前に、叶えたい願い事を書こう

2. デザインの肝!好みの「布」を選ぼう

願い事を書いたら、次は「布」選び。
布は、だるまの見た目の印象を左右するため、しっかり吟味したい大事な部分だ。
基本的には、店で用意された日本の着物や布団などの端切れ布から選んでいく。
色鮮やかな着物の一部や、日本の染色方法「柿渋染め」で染めた布など、種類は豊富。
複数の布を切り取って組み合わせることも、大きな一枚の布を使って仕上げることもできる。
用意された布は色も柄も種類が多く、見ているだけでも楽しい。
なかなか使う布を決められずに長時間悩んだが、今回は紫色をメインに使うことにした。
布選びに迷った時は、色や柄のテーマをひとつ決めてから選ぶことをお勧めしたい。
また、だるま作りに使いたい布や端切れがある人は、持参して使うことも可能だ。

着物の端切れなど、鮮やかな布もたくさん用意
着物の端切れなど、鮮やかな布もたくさん用意

3.「布」は正面から貼るのがポイント!

布を選んだら、先ほど願い事を書いただるまに布を貼っていく。
まず、だるまに糊を塗って布を貼りつけたら、布の上からも糊を重ねて密着させる。
布を貼る時は、だるまの曲面に合わせて布の中央からシワを伸ばすように貼ると、剥がれにくく密着しやすい。
自分の手で糊付けする体験は、日本人なら小学生時代の図工の授業を思い出すはずだ。

内側からシワを伸ばすように貼り付けるといい
内側からシワを伸ばすように貼り付けるといい

布を貼る順番は自由だが、正面側から貼ることを推奨したい。
だるまを飾る際に一番見える部分なので、お気に入りの柄やデザインを配置するのがお勧めだ。
複数枚の布を使う場合は、布同士の組み合わせ方を考えながら貼っていく。
大きな柄の配置場所やワンポイントになる小さな端切れなど、合わせ方は無限で悩ましい。
まずは大きな柄の配置を決めてから、隙間を埋めるように小さな端切れを貼っていくと、全体のバランスがとりやすい。
布を貼る時は、顔の部分には大きくはみ出ないように注意。
だるま自体の凹凸に沿って、顔となる部分の境目のギリギリに貼り付けていくのがポイントだ。
布を貼り終えた頃には、自分の作ったオリジナルデザインの「だるま」に愛着が湧いてきた。
全体に布を貼ってから、顔となる部分に白い布を貼りつける。
最後に、布が貼れていない箇所や剥がれがないかを確認し、一体につき数分乾燥させる。

最後に顔の部分の白い布を貼り付ける
最後に顔の部分の白い布を貼り付ける

4.「だるま」の顔を手描きして完成!

乾燥が終わったら、最後にだるまの「顔」を描いていく。
顔のデザインは自由で、伝統的なだるまの表情以外でもよい。
家族の似顔絵や好きなキャラクター、動物の顔など、工夫次第で多様な表現ができる。
早速、だるまに直接ペンで顔を描き始める。
目や口元に色を入れたり、目の中に光をイメージした白い点を描いたりすると、表情が感じられてどんどん可愛く見えてくる。
全て描き終えたら、オリジナルだるまの完成だ。
持ち帰り用の布袋とキーホルダーをひとつ選んだら体験終了となる。

ピンクや赤、グレーなどのペンで色付けも可能
ピンクや赤、グレーなどのペンで色付けも可能

「ちょう布だるまワークショップ」の体験は、想像以上に作業に没頭できる。
特に布選びと顔を描く作業は、なかなか決めきれずに悩んでしまった。
制作に時間をかけた分、だるまが完成すると達成感があり、満足度の高い体験になる。
だるまのサイズは手のひらに収まる大きさで、とても軽い。
持ち帰りやすく、旅の思い出作りにぴったりだ。
体験の後は、だるまの被り物を使った記念撮影や、体験の要素を撮影した動画を、後日Instagramにアップしてくれるサービスもある。
どちらも体験の思い出として、多くの訪問者に喜ばれている。
友達やパートナー、家族と一緒に、世界にひとつだけの「だるま」作りをぜひ体験してみてほしい。

完成しただるまを入れる布袋とキーホルダーがもらえる
完成しただるまを入れる布袋とキーホルダーがもらえる

「顔」を描く前にしっかり練習!迷ったら相談しよう

注意点は、一度描いた線を修正できないこと。
布にペンで描いていくため、消すことができないからだ。
失敗を防ぐには、だるまを乾燥させている間に、描きたい顔のデザインを練習しておくことが大事。
店に紙が用意されているので、たくさん試し書きをしておこう。
また、店のスタッフに聞けば、書き方のポイントや参考になるデザインを教えてくれる。
絵に自信がない人や、なかなかデザインを決められない人は、積極的にスタッフに相談してみてほしい。

迷うときは相談。色んなアイデアをもらえる
迷うときは相談。色んなアイデアをもらえる

「だるチャンのおうち」周辺観光スポット3選

「だるチャンのおうち」の位置する周辺エリアには、歴史や自然を感じられる見どころが多くある。
ここでは、「だるチャンのおうち」周辺で立ち寄りやすい観光スポットを紹介しよう。

1. 深大寺

天平5年(733年)に創建された古い歴史を持つ寺院。厄除け、縁結びの寺として有名。
周辺には20店以上の蕎麦屋があり、名物となっている。
毎年3月3日と4日に開催されるだるま市などのイベント時には大勢の人でにぎわう。

豊かな緑の中に立つ「深大寺」
豊かな緑の中に立つ「深大寺」

2. 神代植物公園

約50万平方メートルという広大な敷地に約4,800種類、10万本・株の植物が植えられている植物公園。
園内は、ばら園、つつじ園、うめ園など植物の種類ごとに分けられていて、それぞれが見頃の季節を迎えると美しい花々を堪能できる。
ばら園の横には大温室があり、珍しい熱帯の植物や色鮮やかで普段は目にすることがない花々を鑑賞できるのも魅力。

年間を通して美しい花々を鑑賞できる
写真提供:神代植物公園 年間を通して美しい花々を鑑賞できる

3. 深大寺天然温泉 湯守の里

良質のお湯で心も身体も癒やすことができる、日帰り温泉
漆黒の湯である理由は、地下1500メートルの地層に、昆布やシダ類などの植物が熟成された「フミン酸」という有機物がたっぷりと含まれているため。
露店風呂や水風呂など数種類のお風呂や、岩盤浴、サウナなども楽しめる。

良質な天然温泉を日帰りた体験可能
良質な天然温泉を日帰りた体験可能

「だるチャンのおうち」に関するよくある質問

Q

雨の日でも体験できますか?

A

できます。

Q

子供連れや初心者でも参加できますか?

A

参加できます。なお、4人程度までです。

Q

予約は必要ですか?当日でも参加できますか?

A

基本的に事前予約が必要です。空き状況により、当日参加が可能な場合もあります。

Q

支払い方法は?クレジットカードやQR決済に対応している?

A

体験プログラムの支払いは、事前予約時にクレジットカード払いとなります。
店内の商品購入は、現金、クレジットカード、Paypayに対応しています。

Q

作った作品は配送も可能ですか?

A

基本的にお持ち帰りとなります。

まとめ

東京都調布市にある「だるチャンのおうち」は、日本のだるま文化を体感できる施設。
店内では地域の伝統工芸品である「多摩だるま」を中心に、様々なだるまグッズが購入可能だ。
「ちょう布だるまワークショップ」では、自分だけのだるまを作ることができる。
周辺には「深大寺」をはじめ、調布市の代表的な観光スポットがあり、観光の合間にも立ち寄りやすい。
東京の旅の思い出を形に残したいなら、ぜひ立ち寄ってみてほしい。