最短・最安の移動手段がわかる!福岡から熊本へのアクセスガイド

最短・最安の移動手段がわかる!福岡から熊本へのアクセスガイド

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

多彩な魅力であふれる「福岡」と歴史・自然に恵まれた「熊本」は、九州を代表する人気観光地だ。
両都市は新幹線で約35分と非常に近く、福岡から熊本には日帰りで充分に満喫できる。
地域の特色が異なるので、1度の旅行でその違いを楽しむのもお勧め。
この記事では、福岡の主要駅である博多駅から、熊本の主要駅である熊本駅へのアクセスを手段別に紹介していく。
所要時間・コストに加えて、メリットとデメリットについてもまとめている。
最後まで読めば自身のプランに合った交通手段が見つかるはずだ。

福岡から熊本へのお勧めの移動手段

せっかちな方のために、この記事の結論を先にお伝えしよう。
福岡から熊本への移動は、他の選択肢と比べて所要時間が圧倒的に短く、直通でアクセスできる新幹線が最もお勧め。
特に日帰り観光を検討中なら、新幹線を軸に考えた方が良い。
以下に最も早い・安い移動手段を以下の表にまとめた。
なお、高速バスを使うと博多駅前バスターミナルから直通(約2時間15分)・2,500円で行けるので、時間・コストの両方を求める人にはぴったり。

- 移動手段 所要時間 片道運賃(自由席)
最も早い移動手段 JR「博多駅」から新幹線・みずほ号に乗車し、「熊本駅」で下車、到着 約35分 5,310円(乗車券2,420円+特別料金2,890円)
最も安い移動手段 1.「博多駅前バスターミナル」から西鉄バス・早良営行に乗車し、「薬院駅前」で降車、薬院駅まで徒歩で移動
2. 西鉄天神大牟田線「薬院駅」から特急・大牟田行に乗車し、「大牟田駅」で下車しJR線に移動
3. JR「大牟田駅」からJR鹿児島本線に乗車し、「熊本駅」で下車、到着
約2時間45分 2,290円

※2025年11月時点の運賃

福岡から熊本への主な移動手段

福岡から熊本への主な交通手段は、新幹線・在来線・高速バス・レンタカーの主に4つ。
それぞれにメリットとデメリットがあり、優先事項や旅行プランなどによって最適な方法が異なる。
各方法のアクセス・所要時間・料金を紹介していくので、比較参考のうえ自身に合った移動手段を見つけてほしい。

日帰り観光するならコレ!最短で熊本へアクセスできる「新幹線」

新幹線は、所要時間と快適性を重視する方、日帰り観光を予定中の方にお勧めの移動手段。
遅延のリスクがほぼなく、車内設備(広い座席・トイレ・荷物置き場など)が整っているため、移動中に疲れにくいのがメリットだ。
「みずほ号」に乗車すれば、JR「博多駅」からJR「熊本駅」まで直通・最短32分でアクセスできる。
なお、新幹線はさくら号・つばめ号を加えた全3種類があり、車両によって停車駅・所要時間が変わる(運賃は同額)。
全体としては20分に1本程度の運行ペースだが、みずほ号は少ないので気を付けよう。
一方、コストは他と比べると倍以上と割高、夏季休暇・年末年始といった繁忙期は混みやすく、自由席は満席、指定席は満員になる可能性が高いのがデメリット。

経路
JR「博多駅」から新幹線・みずほ号に乗車し、「熊本駅」で下車、到着
所要時間
35分〜50分 ※みずほ・さくら・つばめの順で短い
片道運賃
5,310円(乗車券2,420円+特別料金2,890円)※自由席の運賃

※2025年11月時点の情報

博多から鹿児島を結ぶ「つばめ」
博多から鹿児島を結ぶ「つばめ」

途中下車の旅をゆっくり楽しめる「在来線」

博多駅から熊本駅までは、在来線だけでもアクセスできる。
新幹線に比べて費用が安く済み、多くの駅に停車するので久留米・鳥栖(とす)・玉名など、途中の街へ立ち寄りながら、ゆったりとローカル旅を楽しみたい方にお勧め。
車窓に広がる美しい沿線風景も気分を盛り上げてくれるだろう。
ただし、所要時間は3倍近くかかり、状況によっては乗り換えの待ち時間が長めに発生し、座れないこともある。
特に荷物が多い場合、子連れのファミリーは負荷が大きい。
どちらかと言うとデメリットの方が大きいため、旅に不慣れな方や日程に余裕がない方には非推奨だ。

経路
1. JR「博多駅」からJR鹿児島本線に乗車し、「鳥栖駅」で下車
2. 「鳥栖駅」からJR鹿児島本線に乗車し、「大牟田駅」で下車
3. 「大牟田駅」からJR鹿児島本線に乗車し、「熊本駅」で下車、到着
所要時間
約2時間30分
片道運賃
2,420円

※1. 交通系ICカード利用時
※2. 2025年11月時点の情報

熊本へのアクセスに利用するJR鹿児島本線
熊本へのアクセスに利用するJR鹿児島本線

費用を抑えたい方が利用すべき移動手段「高速バス」

高速バスは、費用を抑えつつ楽に移動したい方にお勧めの手段。
博多駅前バスターミナル3階・38のりばから「ひのくに号」に乗車すれば、片道約2時間30分・2,500円で熊本駅前まで直通でアクセスできる。
電源ポート・無料Wi-Fi・トイレといった車両整備の充実もうれしいポイント。(一部を除く)
また、出発地は天神・福岡空港、到着地は熊本桜町・通町筋をはじめ、駅以外の主要地点から選べるのもメリット。
目的地・スケジュールが決まっている場合は全体の利便性が高く、着いたと同時に観光やショッピングを楽しめる。
ただ、新幹線と比べると所要時間が長いうえに快適さに劣り、道路事情(渋滞・事故・悪天候)の影響を受けやすいのがデメリットだ。

運賃が安いがデメリットも多い高速バス
運賃が安いがデメリットも多い高速バス

自由に旅したい方・郊外を中心に巡る方にお勧め「レンタカー」

旅に自由度を求める方は、博多駅周辺でレンタカーを借りて熊本に向かうのがお勧め。
公共交通手段と異なり、時間・時刻表を気にせずにプライベートな空間で移動できる。荷物が多い時や郊外にあるスポットを巡る時にも快適だ。
目安は片道約2時間(有料道路利用時)、3,500円〜4,000円ほど。
仲間内・ファミリーで借りれば、1人あたりのコストは安くなるが、レンタカー代・ガソリン代・駐車場代がかかるので気を付けてほしい。
レンタカーを借りる時は事前準備が必須、日本での手続きも時間を要するほか、都心部は車・人が多い、山間部は狭路など、運転自体による疲労もデメリット。
さらに訪日観光客は、日本独特の交通ルール(左側通行・優先ルール等)に慣れるまでストレスを感じるだろう。

絶景スポットにも気軽に立ち寄れるのもメリット
絶景スポットにも気軽に立ち寄れるのもメリット

福岡から熊本の人気観光地へのアクセス

続いて、福岡(博多)からの目的地が熊本駅ではなく、阿蘇エリア・黒川温泉の方に向けてそれぞれへのお勧めの移動手段を紹介する。
アクセス方法に加えて、両エリアの魅力と見どころもまとめているので、併せて参考にしてほしい。

福岡から阿蘇エリアへのアクセス

熊本の東部に位置する「阿蘇エリア」は、世界最大級のカルデラを持つ活火山「阿蘇山」を中心とした人気観光地。
中央には現在も噴煙を上げる阿蘇中岳を含む「阿蘇五岳」がそびえ、周囲を外輪山がぐるりと囲む独特の地形が特徴だ。
見渡す限りに広がる草原景観と荒々しい火口のコントラストは非常にダイナミックで、火山活動や雄大な自然を間近に体感できる。
「大観峰」・「草千里ヶ浜」といった景勝地のほか、温泉地・グルメ・アクティビティスポットが点在しており、多彩な楽しみがあるのも魅力。
博多駅からのアクセスは以下のルートがお勧め。

経路
1. JR「博多駅」から新幹線・みずほ号に乗車し、「熊本駅」で下車
2.「熊本駅」からJR九州横断特急3号に乗車し、「阿蘇駅」で下車、到着
所要時間
2時間10分 〜 2時間40分
片道運賃
7,380円(乗車券3,740円+特別料金3,640円)※自由席の運賃

※2025年11月時点の情報

福岡から黒川温泉へのアクセス

「黒川温泉」は、熊本県阿蘇郡南小国町、標高約700mの山あいに佇む温泉郷。
“ひとつの旅館”というコンセプトのもと、温泉街全体で温かいおもてなしを提供する。
30軒ほどのこぢんまりとした和風旅館が里山の自然に溶け込み、情緒あふれる昔ながらの風情と個性的な温泉の数々を楽しめる。
硫黄泉を中心に7種類もの源泉が湧いており、異なる泉質や効能を満喫できるのも魅力だ。
博多駅からのアクセスは以下の通り。
発車時刻は異なるが、福岡空港国際線・天神バスターミナルからも行ける。

経路
博多駅バスターミナル・34のりばから高速バス・黒川温泉行に乗車し、「黒川温泉」で降車、到着
※9時38分、11時38分、13時3分の1日3本運行
所要時間
約3時間
片道運賃
4,000円 ※要事前予約

※2025年11月時点の情報

福岡と熊本を巡る旅に使えるチケット

最後に、電車・高速バスの乗り放題チケット、対象施設で使える電子パスを紹介する。
福岡-熊本間はもちろん、九州全域または指定エリア内で利用できるので、1枚あるとより快適な旅行になるだろう。
対象範囲・内容などは違うため、観光プランや目的地を踏まえて購入を検討してほしい。

Kyushu FunPASS

Kyushu FunPASSは、九州地方の福岡・大分・熊本にある定番の観光スポットや飲食店、ショッピング施設などで利用できる割引がセットになった電子パス。
入場券を個別に購入するよりもお得になるだけでなく、個別に購入する手間を省けるのもメリットのひとつだ。使い方次第では、合計で3,000円以上お得になることも。
有効期限はプランによって異なり、「7-in-1」と「3-in-1」は、初回利用日から14日間。「福岡二日間遊び放題」と「熊本二日間遊び放題」は2日間が有効期限だ。
有効期間にはゆとりがあり、対象施設を自由に選べるため、天候や観光プランに合わせて柔軟に使えるのも嬉しいポイントだ。

初めて九州を旅行する人にもピッタリ
初めて九州を旅行する人にもピッタリ

SUNQ PASS

「SUNQ PASS(サンキューパス)」は、九州7県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)および下関・長門(山口)周辺の高速バス・路線バスほぼ全線と一部フェリーが乗り放題になるパス。
約2,400路線に対応し、エリアとルートに応じて全4種類(デジタル券・紙券)に分かれている。
観光地・地方都市・空港連絡路線などカバー範囲が広く、電車だけでは行きづらい地域をスムーズに観光するのに便利だ。
ただし、一部路線・エリアは対象外、半数近くの路線で事前予約が推奨(または必須)と、訪日観光客にとってはやや使いづらいのがデメリット。
料金は3日間or4日間乗り放題で、8,500円〜17,000円(デジタル券は紙券よりも約15%お得)。
購入は公式オンラインサイト・スマホアプリ「my route」もしくは九州7県、下関の指定バス事業所窓口からできる。詳細は公式サイトを確認してほしい。

地域の雰囲気も楽しめるのもバス旅ならでは
地域の雰囲気も楽しめるのもバス旅ならでは

福岡から熊本へのアクセスに関するよくある質問

Q

福岡から熊本は最短で何時間?

A

新幹線「みずほ号」に乗車すると、JR「博多駅」からJR「熊本駅」まで最短32分でアクセスできます。

Q

福岡から熊本には日帰りで観光できる?

A

観光できます。福岡-熊本間は片道約35分〜2時間なので、朝早く出発すれば主要スポットを多く巡れるでしょう。

まとめ

この記事では、博多駅から熊本駅へのアクセスを交通手段別に、メリット・デメリットとともに紹介してきた。
最適な方法は優先順位で変わるが、時間と快適さなら「新幹線」、コストなら「高速バス」と考えると良いだろう。
いずれのルートでも35分〜2時間ほどと近く、日帰りでも観光できるのが特徴だ。
ぜひ福岡と併せて、熊本都市部や阿蘇エリア、黒川温泉などに訪れて旅行を最大限に楽しんでほしい。